東京外国語大学の好奇字展(その2) ― 2007年04月17日 00時06分50秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
先週土曜日(2007/04/14)に、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/04/1368397
東京外国語大学の好奇字展
で、紹介した、東京外国語大学で行なわれている「好奇字展」に行ってきまし
た。
今週金曜日で終わりだけど、文字に興味がある、ソフト屋でも自然言語処理
に興味がある人は、ぜひ、行ったほうがいいと思います。でも、もう、平日し
かないからなあ。そんな人は、あとで紹介するウェブでも観てください。
東京外国語大学のアジアアフリカ言語文化研究所(AA研)の建物の1Fの小さ
なスペースでの展示でしたが、初めて本物を観る興味深いものばかりだったし、
文字と親しむコーナーなど、楽しませる様々な工夫もあって、感激しました。
昔、管理工学研究所で仮名漢字変換の辞書を作っていたとき、辞書編纂では、
執筆者や編集者から失踪者が出るなどというウワサを聞いたことがありました。
ちょうど当時読んでいたのが、言葉の魔に魅入られて人が消えていく刺激的
なSF小説、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122012716/showshotcorne-22/ref=nosim
川又千秋著「幻詩狩り」
です。だから、ウワサを聞いても、なるほどさもありなんと思っていましたが、
文字もそうですね。
観ているだけで、文字に秘められた歴史、政治、文化、人々の思い、生活、
いろいろなことを想像して、吸い込まれて現実に戻って来れなくなりそうです。\(^O^)/
15人ほどの集まりでしたが、展示の解説をしてくださったのは、AA研の荒
川慎太郎准教授です。
荒川先生、声もいいし、非常にしゃべりが上手だし、手際がいい。質問にも
丁寧に答えてくださった。
まず、エレベータ前に、横断禁止など交通標識が置いてあるんですけど、そ
の字が、漢字なんだけど、おれには、絶対読めない漢字で書いてある。\(^O^)/
これと同じ字はさっきも観た。トイレに行ったときだ。男と女の表示が、絶
対漢字に間違いないんだけど、日本の漢字でも、繁体字や簡体字でもない不思
議な字だった。
という具合に、会場に入る前から、もう展示が始まっていました。
後で質問したら、この字、荒川先生の専門である西夏(せいか)文字でした。
実際の展示内容は、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/
好奇字展サイト
で、左のリストにある展示会場を選ぶか、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzikaizyou.html
展示会場
で、リンクや番号などあちこちクリックすると、説明が出ます。
実際の会場では、この説明パネルの前に、その文字が書かれた昔の本など本
物が展示してあります。
B会場は、文字と楽しむコーナーで、甲骨文字からヒントを得たオブジェな
どデザイナーがいろいろ作ったものが展示してあります。触っていいんです。
西夏文字(せいかもじ)を全部並べたマニ車はなかなか壮観でした。
甲骨文字のスタンプもあって、いっぱい、押しちゃった。\(^O^)/
水族(すいぞく)という少数民族の文字、水文字(すいもじ)は、文字をなぞる
と音が出る仕掛けになってたり、水文字のオブジェを水槽に入れて、水族館な
どとシャレてました。\(^O^)/
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/mani.html
西夏文字マニ車
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinB_02.html
水文字(すいもじ)エレクトロニカ
展示の中で、個人的に、そういうことってあるのかと大いに感銘を受けたの
は、女書(にょしょ)。
これ、中国南部で女性にのみ伝わってきた文字だそうです。ありかよー。\(^O^)/
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_19.html
女書(にょしょ)
をどうぞ。
展示品で一番価値が高いのは、古活字版の大鏡だそうです。これもすごいん
ですよ。活字なのに、連綿と綴った手書きにみえるようにプロポーショナルフ
ォントになってたりね。
そうそう、西夏文字は、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_16.html
西夏文字の説明パネル
をどうぞ。
ね、漢字だけど、絶対読めないでしょ。なんか、サンズイかケモノヘンが必
ず入っているみたいに見えるしね。
こういうのは擬似漢字というそうです。いろんな民族や国が、漢字文化の影
響を受けつつ、漢字をベースに独自の文字を開発してるんですよね。
西夏文字以外にも、契丹文字や女真文字がそう。
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_05.html
女真文字の創製
ベトナムのチューノムというのもそんな字だった。
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_12.html
「チューノム」から「チュークオックグー」へ
あ、そうだ。秦の始皇帝による漢字の統一。これに至る前の状態も面白かっ
たし、ロロ文字というのもなんともいえない文字でしたよ。
モンゴルのほうは、ソグド文字、ウイグル文字、トド文字、パスパ文字、キ
リル文字、満州文字、シボ文字など、いろいろ変わったそうです。キリル文字
はロシア語で使う文字です。そんなに使う文字変えて、すごいね。訳がわから
んわ。\(^O^)/
日本語は、漢字、ローマ字、ひらがな、カタカナの4つのスクプリトがあり
ますよね。だから、
漢字
kanji
かんじ
カンジ
は、どれも日本語です。日本人、当たり前のように書き分けてるけど、けっこ
うすごいことなのかも。
記録という意味では、簡帛(かんぱく)というのも、甲骨文字の拓本というの
も面白かった。
この技術は重要だなと思ったのは、碑に刻まれた文字を写真にとって画像処
理する技術。こういうので、どんどんデジタル化して保存していかないと、こ
の世から消えちゃうもんね。
デジタル化といえば、甲骨文字と西夏文字は、全部、電子フォントがあるそ
うです。後述の今昔文字鏡(こんじゃくもじきょう)で扱えるそうですね。
甲骨文字やトンパ文字は、象形的でデザイン性が高いから、人気があります
ね。子供たちは大好きです。おれも好きで、甲骨文字スタンプ、いくつも押し
ました。\(^O^)/
好奇字展のサイトを観たらわかるけど、展示からパンフレットから、デザイ
ンが優れてると思いました。それと
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/oshirase.html
お知らせ
をみてもわかるように、Flashのムービーを作ったり、なんとか、文字のこと
を知ってもらおう、AA研の研究の一端を知ってもらおうと、とても熱心。
こういうの、理系の研究室も見習ったほうがいいよ。デザイン面でもさ。建
築は別格として、ほかの理系の研究室って、ほとんど展示や発表資料にデザイ
ンなしでしょ。なんかしたほうがいいと思うけど。\(^O^)/
後で紹介するTRONなんか、例外的だよね。
会場入り口ではAA研が編集したアジア文字の本も紹介してありました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309760627/showshotcorne-22/ref=nosim
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所編集「図説 アジア文字入門」
です。もう、ソッコー、購入と思ってます。
入り口では、今昔文字鏡(こんじゃくもじきょう)と康煕字典(こうきじてん)
のCD-ROMのデモもやってました。
http://www.mojikyo.com/
今昔文字鏡サイト
http://www.mojikyo.com/info/konjaku/index.html
今昔文字鏡
http://www.mojikyo.com/info/kouki/index.html
康煕字典
をどうぞ。
あ、そうそうそ。大事なもの忘れていた。「好奇字報」という新聞の号外の
パロディまで作ってあるんです。3つも作ってる。\(^O^)/
2007/02/13の号外は、「漢字来ル」という大見出しで、漢字検定ブームのこ
とを書いてあって、フツーに真面目な号外です。
2007/02/15の号外は、「AA研でも捏造か!?」という大見出しで、AA研の所員
が大量のニセ漢字をバラまいて社会に混乱を引き起こしているという話。
そのニセ漢字って、西夏文字。\(^O^)/
犯人と思われる所員Aさんの写真が目伏せ入りで出ているんだけど、ツアー
に参加した人はすぐわかる。荒川先生です。\(^O^)/
でも、この号、偉いなと思ったのは、本物の大塚和夫所長が「漢字来ル」の
号外を手に考え込んでいる写真がでかでかと出ている。大塚先生も偉いね。こ
のパロディにちゃんと出てるんだもん。
2007/04/10の号外は、外大生の記録に挑戦という「非」漢字検定の試験問題。
漢字検定じゃなくて、「非」漢字検定ですよ、あなた。
同じ字はどれかを探すタイムを競うんだけど、初級が甲骨文字編、上級が西
夏文字編。\(^O^)/
外大生の平均は初級が43秒、上級が4分34秒とあるが、初級は1分以上
かかったし、上級はあきらめた。\(^O^)/
外大生のベストは、初級がウルドゥー語科の学生の7秒。上級がモンゴル語
科の学生の14秒。
mtvさんが、以前、チベット語のOpentypeフォントのこと書いてました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/05/660176
チベット語のOpentype font
をどうぞ。それで今回軽く検索してみたら、
http://homepage2.nifty.com/Gat_Tin/joholink.htm
中国語処理関連情報リンク
にチベット語フォントのリンクがありますね。
MS以外にTrueTypeフォントがあるなと思って、北大方正電子有限公司『方正
蘭亭字庫』のリンクをクリックしたら、404 Not Foundが中国語で出たんで、
リンク切れですね。^^;
トンパ文字のことは、いままでも超漢字BTRON関連で、何度か書いています。
まだ、ブログがないころなので、ウェブのほうを、
http://www.google.com/custom?q=%83g%83%93%83p%81%40Wabijou&sa=%8C%9F%8D%F5&sitesearch=www.asahi-net.or.jp&client=pub-8265382438304350&forid=1&channel=0358471836&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
で検索して、直接の記事へのリンクはないので、「トンパ」をブラウザで検索
してください。
jouwa/salonのほうを調べたら、ウェブにも出してないものがありましたの
で、ここに。
--- ここから ---
=== <8961> jouwa/salon
(中村 正三郎), 02/ 5/19 11:16, 12行, 0(0)関連
標題: トンパがキリンの玄米茶に
---
キリンの玄米茶のデザインに、トンパ文字が使われていますね。
コマーシャルでも、トンパ文字をプッシュしていましたね。トンパもどんど
んメジャーになってますね。
トンパ文字を扱えるOSは、いまBTRONの超漢字だけです。トンパと超漢字に
ついては、詳しくは、
http://www.chokanji.com/tompa/
超漢字トンパサイト。
http://www.asaba-tompa.com/
浅葉克己氏のトンパサイト。
をどうぞ。
--- ここまで ---
あ、生協に行って知ったのですが、東京外大仕様のパソコンがあります。
Panasonic Let's Noteがベース。食堂で講習会もやってました。
多言語環境インストール済みらしい。MSのGolobal IMEがインストールされ
ているんでしょうね。それと、
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/
東外大言語モジュール
がインストール済みと書いてあった。
なお、アンテナハウスでは、これまで多言語組版研究会というのをやってき
ました。AA研の先生にもかつておいでいただいています。
http://www.antenna.co.jp/ml/back/
多言語組版研究会(開催記録)
http://www.antenna.co.jp/ml/back/#No5
第5回多言語組版研究会:タイ語、ラオス語、カンボジア語(クメール語)の
文字処理と組版における課題
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 教授 峰岸 真琴氏
をどうぞ。
ほかにも書きたいことがいろいろあるけど、キリがないので、この辺で。続
きはいつか書くかも。書かないかも。^^;
ドラマ「トリック」で野際陽子扮する山田なんとかという書道の先生が、
「文字には不思議な力があるんです」というセリフをいいますが、いやあ、文
字は、ほんとおもしろこわいですね。
では、私、明日から失踪します。\(^O^)/
全力失踪かよ。\(^O^)/
---
先週土曜日(2007/04/14)に、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/04/1368397
東京外国語大学の好奇字展
で、紹介した、東京外国語大学で行なわれている「好奇字展」に行ってきまし
た。
今週金曜日で終わりだけど、文字に興味がある、ソフト屋でも自然言語処理
に興味がある人は、ぜひ、行ったほうがいいと思います。でも、もう、平日し
かないからなあ。そんな人は、あとで紹介するウェブでも観てください。
東京外国語大学のアジアアフリカ言語文化研究所(AA研)の建物の1Fの小さ
なスペースでの展示でしたが、初めて本物を観る興味深いものばかりだったし、
文字と親しむコーナーなど、楽しませる様々な工夫もあって、感激しました。
昔、管理工学研究所で仮名漢字変換の辞書を作っていたとき、辞書編纂では、
執筆者や編集者から失踪者が出るなどというウワサを聞いたことがありました。
ちょうど当時読んでいたのが、言葉の魔に魅入られて人が消えていく刺激的
なSF小説、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122012716/showshotcorne-22/ref=nosim
川又千秋著「幻詩狩り」
です。だから、ウワサを聞いても、なるほどさもありなんと思っていましたが、
文字もそうですね。
観ているだけで、文字に秘められた歴史、政治、文化、人々の思い、生活、
いろいろなことを想像して、吸い込まれて現実に戻って来れなくなりそうです。\(^O^)/
15人ほどの集まりでしたが、展示の解説をしてくださったのは、AA研の荒
川慎太郎准教授です。
荒川先生、声もいいし、非常にしゃべりが上手だし、手際がいい。質問にも
丁寧に答えてくださった。
まず、エレベータ前に、横断禁止など交通標識が置いてあるんですけど、そ
の字が、漢字なんだけど、おれには、絶対読めない漢字で書いてある。\(^O^)/
これと同じ字はさっきも観た。トイレに行ったときだ。男と女の表示が、絶
対漢字に間違いないんだけど、日本の漢字でも、繁体字や簡体字でもない不思
議な字だった。
という具合に、会場に入る前から、もう展示が始まっていました。
後で質問したら、この字、荒川先生の専門である西夏(せいか)文字でした。
実際の展示内容は、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/
好奇字展サイト
で、左のリストにある展示会場を選ぶか、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzikaizyou.html
展示会場
で、リンクや番号などあちこちクリックすると、説明が出ます。
実際の会場では、この説明パネルの前に、その文字が書かれた昔の本など本
物が展示してあります。
B会場は、文字と楽しむコーナーで、甲骨文字からヒントを得たオブジェな
どデザイナーがいろいろ作ったものが展示してあります。触っていいんです。
西夏文字(せいかもじ)を全部並べたマニ車はなかなか壮観でした。
甲骨文字のスタンプもあって、いっぱい、押しちゃった。\(^O^)/
水族(すいぞく)という少数民族の文字、水文字(すいもじ)は、文字をなぞる
と音が出る仕掛けになってたり、水文字のオブジェを水槽に入れて、水族館な
どとシャレてました。\(^O^)/
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/mani.html
西夏文字マニ車
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinB_02.html
水文字(すいもじ)エレクトロニカ
展示の中で、個人的に、そういうことってあるのかと大いに感銘を受けたの
は、女書(にょしょ)。
これ、中国南部で女性にのみ伝わってきた文字だそうです。ありかよー。\(^O^)/
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_19.html
女書(にょしょ)
をどうぞ。
展示品で一番価値が高いのは、古活字版の大鏡だそうです。これもすごいん
ですよ。活字なのに、連綿と綴った手書きにみえるようにプロポーショナルフ
ォントになってたりね。
そうそう、西夏文字は、
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_16.html
西夏文字の説明パネル
をどうぞ。
ね、漢字だけど、絶対読めないでしょ。なんか、サンズイかケモノヘンが必
ず入っているみたいに見えるしね。
こういうのは擬似漢字というそうです。いろんな民族や国が、漢字文化の影
響を受けつつ、漢字をベースに独自の文字を開発してるんですよね。
西夏文字以外にも、契丹文字や女真文字がそう。
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_05.html
女真文字の創製
ベトナムのチューノムというのもそんな字だった。
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/tenzihinA_12.html
「チューノム」から「チュークオックグー」へ
あ、そうだ。秦の始皇帝による漢字の統一。これに至る前の状態も面白かっ
たし、ロロ文字というのもなんともいえない文字でしたよ。
モンゴルのほうは、ソグド文字、ウイグル文字、トド文字、パスパ文字、キ
リル文字、満州文字、シボ文字など、いろいろ変わったそうです。キリル文字
はロシア語で使う文字です。そんなに使う文字変えて、すごいね。訳がわから
んわ。\(^O^)/
日本語は、漢字、ローマ字、ひらがな、カタカナの4つのスクプリトがあり
ますよね。だから、
漢字
kanji
かんじ
カンジ
は、どれも日本語です。日本人、当たり前のように書き分けてるけど、けっこ
うすごいことなのかも。
記録という意味では、簡帛(かんぱく)というのも、甲骨文字の拓本というの
も面白かった。
この技術は重要だなと思ったのは、碑に刻まれた文字を写真にとって画像処
理する技術。こういうので、どんどんデジタル化して保存していかないと、こ
の世から消えちゃうもんね。
デジタル化といえば、甲骨文字と西夏文字は、全部、電子フォントがあるそ
うです。後述の今昔文字鏡(こんじゃくもじきょう)で扱えるそうですね。
甲骨文字やトンパ文字は、象形的でデザイン性が高いから、人気があります
ね。子供たちは大好きです。おれも好きで、甲骨文字スタンプ、いくつも押し
ました。\(^O^)/
好奇字展のサイトを観たらわかるけど、展示からパンフレットから、デザイ
ンが優れてると思いました。それと
http://www.aa.tufs.ac.jp/kanji/oshirase.html
お知らせ
をみてもわかるように、Flashのムービーを作ったり、なんとか、文字のこと
を知ってもらおう、AA研の研究の一端を知ってもらおうと、とても熱心。
こういうの、理系の研究室も見習ったほうがいいよ。デザイン面でもさ。建
築は別格として、ほかの理系の研究室って、ほとんど展示や発表資料にデザイ
ンなしでしょ。なんかしたほうがいいと思うけど。\(^O^)/
後で紹介するTRONなんか、例外的だよね。
会場入り口ではAA研が編集したアジア文字の本も紹介してありました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309760627/showshotcorne-22/ref=nosim
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所編集「図説 アジア文字入門」
です。もう、ソッコー、購入と思ってます。
入り口では、今昔文字鏡(こんじゃくもじきょう)と康煕字典(こうきじてん)
のCD-ROMのデモもやってました。
http://www.mojikyo.com/
今昔文字鏡サイト
http://www.mojikyo.com/info/konjaku/index.html
今昔文字鏡
http://www.mojikyo.com/info/kouki/index.html
康煕字典
をどうぞ。
あ、そうそうそ。大事なもの忘れていた。「好奇字報」という新聞の号外の
パロディまで作ってあるんです。3つも作ってる。\(^O^)/
2007/02/13の号外は、「漢字来ル」という大見出しで、漢字検定ブームのこ
とを書いてあって、フツーに真面目な号外です。
2007/02/15の号外は、「AA研でも捏造か!?」という大見出しで、AA研の所員
が大量のニセ漢字をバラまいて社会に混乱を引き起こしているという話。
そのニセ漢字って、西夏文字。\(^O^)/
犯人と思われる所員Aさんの写真が目伏せ入りで出ているんだけど、ツアー
に参加した人はすぐわかる。荒川先生です。\(^O^)/
でも、この号、偉いなと思ったのは、本物の大塚和夫所長が「漢字来ル」の
号外を手に考え込んでいる写真がでかでかと出ている。大塚先生も偉いね。こ
のパロディにちゃんと出てるんだもん。
2007/04/10の号外は、外大生の記録に挑戦という「非」漢字検定の試験問題。
漢字検定じゃなくて、「非」漢字検定ですよ、あなた。
同じ字はどれかを探すタイムを競うんだけど、初級が甲骨文字編、上級が西
夏文字編。\(^O^)/
外大生の平均は初級が43秒、上級が4分34秒とあるが、初級は1分以上
かかったし、上級はあきらめた。\(^O^)/
外大生のベストは、初級がウルドゥー語科の学生の7秒。上級がモンゴル語
科の学生の14秒。
mtvさんが、以前、チベット語のOpentypeフォントのこと書いてました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/05/660176
チベット語のOpentype font
をどうぞ。それで今回軽く検索してみたら、
http://homepage2.nifty.com/Gat_Tin/joholink.htm
中国語処理関連情報リンク
にチベット語フォントのリンクがありますね。
MS以外にTrueTypeフォントがあるなと思って、北大方正電子有限公司『方正
蘭亭字庫』のリンクをクリックしたら、404 Not Foundが中国語で出たんで、
リンク切れですね。^^;
トンパ文字のことは、いままでも超漢字BTRON関連で、何度か書いています。
まだ、ブログがないころなので、ウェブのほうを、
http://www.google.com/custom?q=%83g%83%93%83p%81%40Wabijou&sa=%8C%9F%8D%F5&sitesearch=www.asahi-net.or.jp&client=pub-8265382438304350&forid=1&channel=0358471836&ie=Shift_JIS&oe=Shift_JIS
で検索して、直接の記事へのリンクはないので、「トンパ」をブラウザで検索
してください。
jouwa/salonのほうを調べたら、ウェブにも出してないものがありましたの
で、ここに。
--- ここから ---
=== <8961> jouwa/salon
(中村 正三郎), 02/ 5/19 11:16, 12行, 0(0)関連
標題: トンパがキリンの玄米茶に
---
キリンの玄米茶のデザインに、トンパ文字が使われていますね。
コマーシャルでも、トンパ文字をプッシュしていましたね。トンパもどんど
んメジャーになってますね。
トンパ文字を扱えるOSは、いまBTRONの超漢字だけです。トンパと超漢字に
ついては、詳しくは、
http://www.chokanji.com/tompa/
超漢字トンパサイト。
http://www.asaba-tompa.com/
浅葉克己氏のトンパサイト。
をどうぞ。
--- ここまで ---
あ、生協に行って知ったのですが、東京外大仕様のパソコンがあります。
Panasonic Let's Noteがベース。食堂で講習会もやってました。
多言語環境インストール済みらしい。MSのGolobal IMEがインストールされ
ているんでしょうね。それと、
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/
東外大言語モジュール
がインストール済みと書いてあった。
なお、アンテナハウスでは、これまで多言語組版研究会というのをやってき
ました。AA研の先生にもかつておいでいただいています。
http://www.antenna.co.jp/ml/back/
多言語組版研究会(開催記録)
http://www.antenna.co.jp/ml/back/#No5
第5回多言語組版研究会:タイ語、ラオス語、カンボジア語(クメール語)の
文字処理と組版における課題
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 教授 峰岸 真琴氏
をどうぞ。
ほかにも書きたいことがいろいろあるけど、キリがないので、この辺で。続
きはいつか書くかも。書かないかも。^^;
ドラマ「トリック」で野際陽子扮する山田なんとかという書道の先生が、
「文字には不思議な力があるんです」というセリフをいいますが、いやあ、文
字は、ほんとおもしろこわいですね。
では、私、明日から失踪します。\(^O^)/
全力失踪かよ。\(^O^)/
コメント
_ 穴山 ― 2007年04月17日 16時26分19秒
_ こまつ ― 2007年04月17日 22時54分39秒
好奇字展が康煕字典のパロディタイトルだって気付かないと。
_ 中村(show) ― 2007年04月18日 00時47分17秒
こまつさん。
「好奇字展が康煕字典のパロディタイトルだって気付かないと」は、どの部分のことをおっしゃっているのでしょうか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/04/1368397
で、そのことはすでに書いているのですが。
「好奇字展が康煕字典のパロディタイトルだって気付かないと」は、どの部分のことをおっしゃっているのでしょうか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/04/1368397
で、そのことはすでに書いているのですが。
_ こまつ ― 2007年04月25日 19時20分59秒
あれ!私が気づいてなかっただけか。m(__)m
_ 道広@もじもじカフェ ― 2007年11月04日 10時00分03秒
2007年12月2日に東京でAA研の荒川慎太郎先生をゲストにお招きしてもじもじカフェ第10回「消えた漢字の仲間たち」というイベントを開催します。西夏文字などの擬似漢字のお話です。
http://www.moji.gr.jp/cafe/
ご興味があればぜひお越しください。
http://www.moji.gr.jp/cafe/
ご興味があればぜひお越しください。
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※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2008年08月13日 08時19分04秒
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/12/3687780
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/09/3617100
北京故宮「書の名宝展」
関連。
これも先月、東京にいる間に行って
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/12/3687780
特別展「対決-巨匠たちの日本美術」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/07/09/3617100
北京故宮「書の名宝展」
関連。
これも先月、東京にいる間に行って
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年08月08日 09時34分35秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
iPad用康煕字典のことを書いて思い出した。
論語の本のリストを
---
iPad用康煕字典のことを書いて思い出した。
論語の本のリストを
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2014年07月30日 10時48分47秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
草野君のツイートで知ったが、これは、すごいね。2万円弱するが、
---
草野君のツイートで知ったが、これは、すごいね。2万円弱するが、
_ ホットコーナー - 2020年07月21日 10時26分39秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
---
お買い上げありがとうございます。
第2版が出ていたのですね。
https://www.amaz
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お買い上げありがとうございます。
第2版が出ていたのですね。
https://www.amaz
http://www.tsogen.co.jp/np/kinkan.do