NHK「こころの時代」、養老孟司「唯脳論」、ジル・ボルト・テイラー「奇跡の脳」、ラマチャンドラン「脳のなかの幽霊」 ― 2016年02月01日 07時35分33秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
---
偶然、NHK Eテレ(教育テレビ)の
http://www4.nhk.or.jp/kokoro/
こころの時代
で、養老孟司さんが出ているのを観た。
http://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2016-01-24/31/19670/2008238/
こころの時代~宗教・人生~「“自分”を超えて」
1月24日(日)
NHKEテレ1午前5時00分~午前6時00分
自分とは何かというテーマだったが、面白い話の連続で、楽しかった。
その中で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102180214/showshotcorne-22/
奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫) 文庫 – 2012/3/28
ジル・ボルト テイラー (著), Jill Bolte Taylor (原著), 竹内 薫 (翻訳)
の話が出た。翻訳は、竹内薫さんだ。
テイラーさんの話は、以前、NHKの「スーパープレゼンテーション」で観た。
これだね。
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/120423.html
Jill Bolte Taylor
ジル・ボルティ・テイラー
Jill Bolte Taylor's stroke of insight
「脳卒中を語る」
4.23 ON AIR
NHKのサイトでは、すでに、動画とスクリプトは、観られなくなっている。TED本家のサイトにはあるね。
http://www.ted.com/talks/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight
My stroke of insight
Jill Bolte Taylor
日本語字幕がついたNHKの動画が、あった。これ、おれらく違法アップロードだろうが、英語ができない人は、これを観るのが早い。
https://www.youtube.com/watch?v=BsSWaYITW4g
「奇跡の脳」脳卒中体験を語る / ジル・ボルティ・テーラー
テイラーさんの体験は、左脳が脳卒中で脳内出血を起こしたときの、一種の神秘体験、宗教体験、臨死体験。左脳の機能に支障が出て、右脳が優勢になって、自分の体と周囲の境界がわからなくなって、宇宙と一体化したといった体験を語っている。
養老孟司さんは、単純に右脳は感覚、芸術家の脳で、左脳は論理、言語の脳などという俗説を言ってしまうと、専門家から反論もあるから、微妙が、右脳と左脳の役割にある程度の違いがあるだろうという言い方をしていた。テイラーさんも右脳マインド、左脳マインドというワンクッション置いた言葉にしていた。
それと、テイラーさんは、自らの体験と脳科学者的見地?から、右脳は、パラレルプロセッサ(並列処理プロセッサ)で、左脳は、シリアルプロセッサ(逐次処理プロセッサ)だと言っていた。
テイラーさんは、右脳は、今しか興味がないし、体中のセンサーが捕らえたこの瞬間を全部受け止めていると。左脳は、その中から、注目すべき事だけ選び出し、概念化、言語化しているといった話もしていた。
これ、仏教哲学的な話だし、自己とは何かということへの1つの示唆。
養老さんは、面白いことを言っていた。
動物は、調べた範囲では、みんな絶対音感なんだと。
よって、犬が仮に太郎という名前だったとして、養老さんが「太郎」と呼びかけ、養老さんの奥様が「太郎」と呼びかけたとき、周波数が違うから、全く別であって、同じ名前で、自分を呼んでいるとは感じないそうな。
動物がそうである以上、人間の赤ちゃんも、おそらく最初はそうなんだが、違う周波数での呼びかけを、同じものと認識し、概念化、言語化しないと、人間社会では生きていけないので、概念化、言語化する過程で、感覚情報の多くを捨ててしまうのではないか。
子供が親の言うことを聞かないのは、自然状態、動物状態だからなんだよね。言葉を使った躾や教育で自然状態、動物状態から社会的な存在、人間的な状態になっていく。それは成長でもあるし、本来持っていた能力の多くを捨てていく過程でもあるわけ。
言語化、概念化は、人間の知性、知的処理だと思われていることだけど、言語化、概念化の過程で捨てているものが非常が多い。その結果、身体感覚が鈍る。その危険性に気づいてないのが現代人。養老さんの唯脳論の世界です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480084398/showshotcorne-22/
唯脳論 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 1998/10
養老 孟司 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00G36N30Y/showshotcorne-22/
唯脳論 (ちくま学芸文庫) [Kindle版]
養老孟司 (著)
ぼくも、以前から
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/03/4040523
心、脳、身体性
などで、何度から言及した「心、脳、身体性」の話。詳しくは、関連を読んでください。
テイラーさんが、ララランドとか、天国と話している世界。自分と外界の区別がなくなって、宇宙の全エネルギーと自分が一体になるといった宇宙との一体感。
彼女は、脳卒中になって体験した、そんな宗教的体験を語るわけですが、自己、自分という存在があり、それが宇宙と一体になれるといった話は、仏教哲学では大昔から言っていて、梵我一如といって、宇宙の根本原理ブラフマン(梵)と、自己であるアートマン(我)が実は同一のものであり、その境地に至るのが、いわゆる涅槃の境地、悟りになるわけです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/梵我一如
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブラフマン
https://ja.wikipedia.org/wiki/アートマン
テイラーさんの説をあえて対応させるなら、右脳がブラフマン、左脳がアートマン。
ぼくが、東洋思想、東洋哲学のほうが、西洋哲学より、ずっと深いし、真理に通じていると思うのは、上記のような話があるから。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2015/09/24/7807593
筒井康隆「モナドの領域」で想像した、モナドがつなぐパラフィクションの世界
で、
--- ここから ---
「ベーカリー」は、舞台がパン屋で、キリストに似た栗本という青年が出て
きているので、キリスト教的神学、西洋哲学の世界が展開されるのでしょうか。
だとすると、ちょっと残念。
笑犬楼さまは、西洋哲学にお詳しいので、仕方がないことですが。
というのは、量子力学、宇宙論、認識論に関連することは、東洋思想、中で
も仏教哲学が非常に面白いからです。
もし、最後の長編になるのなら、仏教哲学をベースに書いていただきたかっ
たという気も少ししています。
--- ここまで ---
と書いたのも、そういうことから。
俗な「右脳と左脳」についての警鐘。
http://www.brain-studymeeting.com/dif/lr/
右脳と左脳の違い
http://wired.jp/2013/08/30/brain-function/
「右脳派」「左脳派」は都市伝説だった!人 に“利き脳”はない:研究結果
2013.8.30 FRI
テイラーさんのこんな対談があった。翻訳者の竹内薫さんとの対話、養老孟司さんとの対談がある。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090427/193235/
脳卒中になった脳科学者の本――50万部ヒット、『奇跡の脳』がもたらすもの
第1回 ジル・ボルト・テイラー×竹内 薫
日経ビジネスオンライン編集部
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090508/194087/
『奇跡の脳』に聞く、「左脳の時代」を生き抜く術
~みんなタモリさんを見習おう!
第2回 ジル・ボルト・テイラー×養老孟司
日経ビジネスオンライン編集部
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090512/194400/
『奇跡の脳』が経済危機脱出の扉を開く
第3回 ジル・ボルト・テイラー×日経ビジネス オンライン
日経ビジネスオンライン編集部
まとめ。
http://matome.naver.jp/odai/2142474520289111001
【奇跡の脳】脳科学者ジル・ボルト・テイラーの悟り体験
以前も紹介したが、仏教哲学の話は、マニアックすぎるかもしれないが、次は、お薦め。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759813500/showshotcorne-22/
仏教は宇宙をどう見たか―アビダルマ仏教の科学的世界観
(DOJIN選書) 単行本 2013/2
佐々木 閑 (著)
この辺も。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061595482/showshotcorne-22/
龍樹 (講談社学術文庫) (文庫)
中村 元 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140841567/showshotcorne-22/
やさしい唯識―心の秘密を解く (NHKライブラリー) (単行本)
横山 紘一 (著)
あ、関連書の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/434498210X/showshotcorne-22/
阿頼耶識の発見―よくわかる唯識入門 (幻冬舎新書) 単行本 – 2011/4
横山 紘一 (著)
の著者紹介をみると、
--- ここから ---
横山/紘一
1940年、福岡県生まれ。仏教学者。
--- ここまで ---
だって。情報省のスパイだ。\(^O^)/
もちろん、中村元は、中村という姓からわかる通り、情報省のスパイ。\(^O^)/、
脳と意識の話は、ラマチャンドランの3冊は、お薦め。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047913200/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書) [単行本]
V.S. ラマチャンドラン (著), サンドラ ブレイクスリー (著),
V.S. Ramachandran (原著), Sandra Blakeslee (原著), 山下 篤子 (翻訳)
文庫。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042982115/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊 (角川文庫) [文庫]
V・S・ラマチャンドラン (著), サンドラ・ブレイクスリー (著),
山下 篤子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047915017/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ [単行本]
V・S・ラマチャンドラン (著), 山下 篤子 (翻訳)
文庫。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042982166/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊、ふたたび (角川文庫) [文庫]
V・S・ラマチャンドラン (著), 山下 篤子 (翻訳)
次は、錯視の本だけど、ほんと面白い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532511747/showshotcorne-22/
知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳科学 (別冊日経サイエンス 174)
[大型本]
V・S・ラマチャンドラン (著), D・ロジャース=ラマチャンドラン (著),
北岡 明佳 (監修), 日経サイエンス編集部 (翻訳)
情報省のスパイを発見したから、ここから、情報省ネタで行こう。
なぜ、人間の脳が左右に分かれているか。
それは、おれが、そうなるようにプログラムしたからなんだね。
何度か、ほのめかしを書いているが、この太陽系、おれらおとめ座銀河団からやってきた情報省のスパイたちが造ったんだよね。
おとめ座銀河団の子供たちに、ある星系の誕生と死、その星系での生命の発生と死を観察してもらうため、知的生命体の誕生、隆盛、没落、破滅という波瀾万丈の物語を楽しんでもらうために、いろいろプログラムして、シミュレーションしているわけ。
おれらは、おとめ座銀河団では、純粋にエネルギー状態で存在していて、いわゆる物質的な肉体はないし、悩みも戦争もない、いわば涅槃の境地、テイラーさんのいうララランド、天国状態なんだけど、それを再現しても、ドラマとして面白くない。
そこで、生命体には、肉体を持たせることにして、人間には、右脳、左脳という分離した脳を置いて、両者の競合状態が発生するようにしたの。
あ、肉体があるからといって、実際に肉体があったり、肉体や物体や、さらには星を形作る物質があると思っちゃいけないよ。量子コンピュータによるシミュレーションだから、あるのは情報だけで、そう感じるように、あるいは、そう観測されるように、あるいは、自意識の存在、自己が認識されるように、情報処理されているだけ、プログラムされているだけなんだから。
以前も書いたけれど、プログラムは、Lispで書いたから、現代物理学の超弦理論(超ひも理論)でいう超弦(超ひも)は、実は、LispのS式。これ、重大な国家機密というか、地球全体の国家機密だから、人には言わないでね。みんなは、完全に監視されているから、言うと、情報省の特殊部隊がやってきて、神隠しに遭うよ。\(^O^)/
さて、養老さんは、こんな話をしていた。
分離脳患者が、出かけようとして、靴下がなかなか履けない。ドアノブをなかなか回せず、外に出て行けないことがあって、当人は、なぜ、そうなるのかわからないが、その様子をビデオ撮影したら、片手は出かけようとして靴下を履こうとしているのに、もう片方が、靴下を脱がせようとしている。ドアノブも、片手は回して外に出ようとしているのに、もう片方は、それを阻止しようとしている。
普通、左右の脳がつながっていたら、それは、脳内での左右の脳の競合状態、迷いや苦悩として表れるはずだが、左右が分離していると、直接、体の行動として出現してしまっているという話だった。
苦悩や悩み、苦しみがあって、人生が複雑になり、文化が育ち、文明に味わいが加味され、ドラマが生まれ、観察、鑑賞する者たちに、感動を与えることができるんだよ。
おとめ座銀河団の子供たちも、大喜びだよ。
やはり、分離設計にして、大正解だったね。\(^O^)/
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2014/09/17/7437010
日経サイエンス ESP特集、堀晃、情報サイボーグ、仏教哲学、100分 de 名著、般若心経、唯識、倶舎論、NHKスペシャル、立花隆、臨死体験
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/05/16/6447309
認知運動療法、脳のなかの身体、脳から見たリハビリ治療、リハビリテーションのための認知神経科学入門、脳・神経科学入門
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/03/13/6373651
身体と金融
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/11/27/6644281
日本的感性―触覚とずらしの構造、脳は絵をどのように理解するか―絵画の認知科学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/29/5763501
養老孟司の大言論シリーズ3冊刊行開始
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/02/5318614
英語の仏教辞典。角川ソフィア文庫「仏教の思想」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/27/4910552
情報についての入門書、なぜか唯識のことも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/03/4040523
心、脳、身体性
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/04/4042756
Re: 心、脳、身体性
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/07/25/5983254
マルチエージェント、複雑系、シミュレーション、身体性、知能ロボット、
ネットワークインテリジェンス、StarLogo, Swarm
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/17/4818619
映画「サロゲート」、身体性、知能ロボット、iRobot、ルンバ、サブリミナル・
インパクト
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/16/4010858
ロボット未来世紀、脳、身体性、知能ロボット、インテリジェンス・ダイナミクス
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/02/12/4114191
記憶、脳科学や認知科学方面の本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/07/2607997
Java版Prologリンク集、Prolog、オントロジーなどのチュートリアル集
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/09/18/4583880
日経サイエンス2009年10月号、アハラノフ、ブラック・スワン
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偶然、NHK Eテレ(教育テレビ)の
http://www4.nhk.or.jp/kokoro/
こころの時代
で、養老孟司さんが出ているのを観た。
http://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2016-01-24/31/19670/2008238/
こころの時代~宗教・人生~「“自分”を超えて」
1月24日(日)
NHKEテレ1午前5時00分~午前6時00分
自分とは何かというテーマだったが、面白い話の連続で、楽しかった。
その中で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102180214/showshotcorne-22/
奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫) 文庫 – 2012/3/28
ジル・ボルト テイラー (著), Jill Bolte Taylor (原著), 竹内 薫 (翻訳)
の話が出た。翻訳は、竹内薫さんだ。
テイラーさんの話は、以前、NHKの「スーパープレゼンテーション」で観た。
これだね。
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/120423.html
Jill Bolte Taylor
ジル・ボルティ・テイラー
Jill Bolte Taylor's stroke of insight
「脳卒中を語る」
4.23 ON AIR
NHKのサイトでは、すでに、動画とスクリプトは、観られなくなっている。TED本家のサイトにはあるね。
http://www.ted.com/talks/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight
My stroke of insight
Jill Bolte Taylor
日本語字幕がついたNHKの動画が、あった。これ、おれらく違法アップロードだろうが、英語ができない人は、これを観るのが早い。
https://www.youtube.com/watch?v=BsSWaYITW4g
「奇跡の脳」脳卒中体験を語る / ジル・ボルティ・テーラー
テイラーさんの体験は、左脳が脳卒中で脳内出血を起こしたときの、一種の神秘体験、宗教体験、臨死体験。左脳の機能に支障が出て、右脳が優勢になって、自分の体と周囲の境界がわからなくなって、宇宙と一体化したといった体験を語っている。
養老孟司さんは、単純に右脳は感覚、芸術家の脳で、左脳は論理、言語の脳などという俗説を言ってしまうと、専門家から反論もあるから、微妙が、右脳と左脳の役割にある程度の違いがあるだろうという言い方をしていた。テイラーさんも右脳マインド、左脳マインドというワンクッション置いた言葉にしていた。
それと、テイラーさんは、自らの体験と脳科学者的見地?から、右脳は、パラレルプロセッサ(並列処理プロセッサ)で、左脳は、シリアルプロセッサ(逐次処理プロセッサ)だと言っていた。
テイラーさんは、右脳は、今しか興味がないし、体中のセンサーが捕らえたこの瞬間を全部受け止めていると。左脳は、その中から、注目すべき事だけ選び出し、概念化、言語化しているといった話もしていた。
これ、仏教哲学的な話だし、自己とは何かということへの1つの示唆。
養老さんは、面白いことを言っていた。
動物は、調べた範囲では、みんな絶対音感なんだと。
よって、犬が仮に太郎という名前だったとして、養老さんが「太郎」と呼びかけ、養老さんの奥様が「太郎」と呼びかけたとき、周波数が違うから、全く別であって、同じ名前で、自分を呼んでいるとは感じないそうな。
動物がそうである以上、人間の赤ちゃんも、おそらく最初はそうなんだが、違う周波数での呼びかけを、同じものと認識し、概念化、言語化しないと、人間社会では生きていけないので、概念化、言語化する過程で、感覚情報の多くを捨ててしまうのではないか。
子供が親の言うことを聞かないのは、自然状態、動物状態だからなんだよね。言葉を使った躾や教育で自然状態、動物状態から社会的な存在、人間的な状態になっていく。それは成長でもあるし、本来持っていた能力の多くを捨てていく過程でもあるわけ。
言語化、概念化は、人間の知性、知的処理だと思われていることだけど、言語化、概念化の過程で捨てているものが非常が多い。その結果、身体感覚が鈍る。その危険性に気づいてないのが現代人。養老さんの唯脳論の世界です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480084398/showshotcorne-22/
唯脳論 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 1998/10
養老 孟司 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00G36N30Y/showshotcorne-22/
唯脳論 (ちくま学芸文庫) [Kindle版]
養老孟司 (著)
ぼくも、以前から
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/01/03/4040523
心、脳、身体性
などで、何度から言及した「心、脳、身体性」の話。詳しくは、関連を読んでください。
テイラーさんが、ララランドとか、天国と話している世界。自分と外界の区別がなくなって、宇宙の全エネルギーと自分が一体になるといった宇宙との一体感。
彼女は、脳卒中になって体験した、そんな宗教的体験を語るわけですが、自己、自分という存在があり、それが宇宙と一体になれるといった話は、仏教哲学では大昔から言っていて、梵我一如といって、宇宙の根本原理ブラフマン(梵)と、自己であるアートマン(我)が実は同一のものであり、その境地に至るのが、いわゆる涅槃の境地、悟りになるわけです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/梵我一如
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブラフマン
https://ja.wikipedia.org/wiki/アートマン
テイラーさんの説をあえて対応させるなら、右脳がブラフマン、左脳がアートマン。
ぼくが、東洋思想、東洋哲学のほうが、西洋哲学より、ずっと深いし、真理に通じていると思うのは、上記のような話があるから。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2015/09/24/7807593
筒井康隆「モナドの領域」で想像した、モナドがつなぐパラフィクションの世界
で、
--- ここから ---
「ベーカリー」は、舞台がパン屋で、キリストに似た栗本という青年が出て
きているので、キリスト教的神学、西洋哲学の世界が展開されるのでしょうか。
だとすると、ちょっと残念。
笑犬楼さまは、西洋哲学にお詳しいので、仕方がないことですが。
というのは、量子力学、宇宙論、認識論に関連することは、東洋思想、中で
も仏教哲学が非常に面白いからです。
もし、最後の長編になるのなら、仏教哲学をベースに書いていただきたかっ
たという気も少ししています。
--- ここまで ---
と書いたのも、そういうことから。
俗な「右脳と左脳」についての警鐘。
http://www.brain-studymeeting.com/dif/lr/
右脳と左脳の違い
http://wired.jp/2013/08/30/brain-function/
「右脳派」「左脳派」は都市伝説だった!人 に“利き脳”はない:研究結果
2013.8.30 FRI
テイラーさんのこんな対談があった。翻訳者の竹内薫さんとの対話、養老孟司さんとの対談がある。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090427/193235/
脳卒中になった脳科学者の本――50万部ヒット、『奇跡の脳』がもたらすもの
第1回 ジル・ボルト・テイラー×竹内 薫
日経ビジネスオンライン編集部
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090508/194087/
『奇跡の脳』に聞く、「左脳の時代」を生き抜く術
~みんなタモリさんを見習おう!
第2回 ジル・ボルト・テイラー×養老孟司
日経ビジネスオンライン編集部
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090512/194400/
『奇跡の脳』が経済危機脱出の扉を開く
第3回 ジル・ボルト・テイラー×日経ビジネス オンライン
日経ビジネスオンライン編集部
まとめ。
http://matome.naver.jp/odai/2142474520289111001
【奇跡の脳】脳科学者ジル・ボルト・テイラーの悟り体験
以前も紹介したが、仏教哲学の話は、マニアックすぎるかもしれないが、次は、お薦め。
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仏教は宇宙をどう見たか―アビダルマ仏教の科学的世界観
(DOJIN選書) 単行本 2013/2
佐々木 閑 (著)
この辺も。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061595482/showshotcorne-22/
龍樹 (講談社学術文庫) (文庫)
中村 元 (著)
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やさしい唯識―心の秘密を解く (NHKライブラリー) (単行本)
横山 紘一 (著)
あ、関連書の
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阿頼耶識の発見―よくわかる唯識入門 (幻冬舎新書) 単行本 – 2011/4
横山 紘一 (著)
の著者紹介をみると、
--- ここから ---
横山/紘一
1940年、福岡県生まれ。仏教学者。
--- ここまで ---
だって。情報省のスパイだ。\(^O^)/
もちろん、中村元は、中村という姓からわかる通り、情報省のスパイ。\(^O^)/、
脳と意識の話は、ラマチャンドランの3冊は、お薦め。
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脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書) [単行本]
V.S. ラマチャンドラン (著), サンドラ ブレイクスリー (著),
V.S. Ramachandran (原著), Sandra Blakeslee (原著), 山下 篤子 (翻訳)
文庫。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042982115/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊 (角川文庫) [文庫]
V・S・ラマチャンドラン (著), サンドラ・ブレイクスリー (著),
山下 篤子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047915017/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ [単行本]
V・S・ラマチャンドラン (著), 山下 篤子 (翻訳)
文庫。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042982166/showshotcorne-22/
脳のなかの幽霊、ふたたび (角川文庫) [文庫]
V・S・ラマチャンドラン (著), 山下 篤子 (翻訳)
次は、錯視の本だけど、ほんと面白い。
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知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳科学 (別冊日経サイエンス 174)
[大型本]
V・S・ラマチャンドラン (著), D・ロジャース=ラマチャンドラン (著),
北岡 明佳 (監修), 日経サイエンス編集部 (翻訳)
情報省のスパイを発見したから、ここから、情報省ネタで行こう。
なぜ、人間の脳が左右に分かれているか。
それは、おれが、そうなるようにプログラムしたからなんだね。
何度か、ほのめかしを書いているが、この太陽系、おれらおとめ座銀河団からやってきた情報省のスパイたちが造ったんだよね。
おとめ座銀河団の子供たちに、ある星系の誕生と死、その星系での生命の発生と死を観察してもらうため、知的生命体の誕生、隆盛、没落、破滅という波瀾万丈の物語を楽しんでもらうために、いろいろプログラムして、シミュレーションしているわけ。
おれらは、おとめ座銀河団では、純粋にエネルギー状態で存在していて、いわゆる物質的な肉体はないし、悩みも戦争もない、いわば涅槃の境地、テイラーさんのいうララランド、天国状態なんだけど、それを再現しても、ドラマとして面白くない。
そこで、生命体には、肉体を持たせることにして、人間には、右脳、左脳という分離した脳を置いて、両者の競合状態が発生するようにしたの。
あ、肉体があるからといって、実際に肉体があったり、肉体や物体や、さらには星を形作る物質があると思っちゃいけないよ。量子コンピュータによるシミュレーションだから、あるのは情報だけで、そう感じるように、あるいは、そう観測されるように、あるいは、自意識の存在、自己が認識されるように、情報処理されているだけ、プログラムされているだけなんだから。
以前も書いたけれど、プログラムは、Lispで書いたから、現代物理学の超弦理論(超ひも理論)でいう超弦(超ひも)は、実は、LispのS式。これ、重大な国家機密というか、地球全体の国家機密だから、人には言わないでね。みんなは、完全に監視されているから、言うと、情報省の特殊部隊がやってきて、神隠しに遭うよ。\(^O^)/
さて、養老さんは、こんな話をしていた。
分離脳患者が、出かけようとして、靴下がなかなか履けない。ドアノブをなかなか回せず、外に出て行けないことがあって、当人は、なぜ、そうなるのかわからないが、その様子をビデオ撮影したら、片手は出かけようとして靴下を履こうとしているのに、もう片方が、靴下を脱がせようとしている。ドアノブも、片手は回して外に出ようとしているのに、もう片方は、それを阻止しようとしている。
普通、左右の脳がつながっていたら、それは、脳内での左右の脳の競合状態、迷いや苦悩として表れるはずだが、左右が分離していると、直接、体の行動として出現してしまっているという話だった。
苦悩や悩み、苦しみがあって、人生が複雑になり、文化が育ち、文明に味わいが加味され、ドラマが生まれ、観察、鑑賞する者たちに、感動を与えることができるんだよ。
おとめ座銀河団の子供たちも、大喜びだよ。
やはり、分離設計にして、大正解だったね。\(^O^)/
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