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筒井康隆「モナドの領域」で想像した、モナドがつなぐパラフィクションの世界2015年09月24日 08時56分20秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のtti/salon(筒井康隆会議室)からホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 「モナドの領域」というタイトルを知ったとき、「おお、モナド」と思いま
した。
 ソフトウェア技術者、プログラマ、とりわけ、関数型プログラミングといわ
れるものに興味がある人間には、モナドはキーワードの1つです。
 といっても、哲学用語としてのライプニッツのモナドではなく、関数型プロ
グラミング言語Haskell(ハスケル)で有名になったプログラミング上の概念で
す。
 数学的な基盤として、圏論(Category Theorty)という、数学基礎論、あるい
は、数学を考える数学である超数学、メタ数学の理論があります。
 もちろん、数学力がないぼくには、わかりません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Haskell
https://ja.wikipedia.org/wiki/圏論

 このプログラミング言語の名前は、数学者、論理学者というか数理論理学者
でいいのかな。ハスケル・ブルックス・カリーに由来しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハスケル・カリー

 横浜で仕事で軟禁玉すだれ状態になったり、公私ともにあれこれ忙しく、
「モナドの領域」は、やっと「ベーカリー」の章を読み終わった段階ですが、
みなさんの書き込みを拝見すると、この先、GODという存在や量子力学も出て
くるんですね。
 そこで想像したのが、IOモナド。
 Haskellにおけるモナドは、さまざまなものがありますが、「モナドの領域」
に関係しそうなのは、IOモナド(アイオーモナド、入出力モナド)と呼ばれるモ
ナドだと思いました。
 関数型プログラミングが作り出す世界、特にHaskellのような純粋関数型言
語が作り出す世界は、その名の通り、数学的に純粋といいましょうか、比喩的
にいえば、美しい世界、汚れなき真善美が完備した世界です。
 ところが、コンピュータのプログラムは、現実の人間世界と情報をやり取り
できないと役に立ちません。やり取りする情報とは、例えば、キーボードやマ
ウスからの入力、画面やプリンタへの出力、ハードディスクやネットワークと
入出力するデータです。
 実用的なプログラミング言語になるためには、純粋関数型言語が作り出す真
善美が完備した世界と、薄汚れた人間どもが作り出す汚れた世界を、なんとか、
つなぐ必要があります。
 そこで、登場するのがIOモナドです。これによって、現実世界で汚染された
ものを、なんとかきれいなものとして扱えるようにしたことで、Haskellは、
実用的なプログラミング言語になりました。

 「モナドの領域」とは、実は、そんなIOモナドが担当する領域がテーマにな
っている作品ではないか。
 パラフィクション論を考慮すると、こんな想像になります。
 作者も読者一人一人も、意識の純粋な部分は真善美の世界なのだけれど、現
実の人間として生きている以上、不浄なものも持っている。
 「モナドの領域」は、作者の純粋意識が産み出す真善美が完備した作品世界
を、なんとか、読者一人一人の純粋意識の真善美の世界に届けるため、一度は
通らなければならない現実という不浄な世界を通過させるために産み出された
IOモナドを作品化したものである。そして、この作品自体がIOモナドであり、
IOモナドについて語っているメタな物語にもなっていると。
 妄想が止まりません。\(^O^)/

 「ベーカリー」は、舞台がパン屋で、キリストに似た栗本という青年が出て
きているので、キリスト教的神学、西洋哲学の世界が展開されるのでしょうか。
 だとすると、ちょっと残念。
 笑犬楼さまは、西洋哲学にお詳しいので、仕方がないことですが。
 というのは、量子力学、宇宙論、認識論に関連することは、東洋思想、中で
も仏教哲学が非常に面白いからです。
 もし、最後の長編になるのなら、仏教哲学をベースに書いていただきたかっ
たという気も少ししています。

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_ ホットコーナー - 2016年02月01日 07時35分56秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 偶然、NHK Eテレ(教育テレビ)の
http://www4.nhk.or.jp/kokoro/
こころの時代
で、養老孟司さんが出ているのを観た。

http://www4.nhk.or.jp/kokoro/x
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