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Re: プログラミング言語Alice2008年08月22日 08時44分32秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/20/370048
プログラミング言語Alice
の続き。
 s-yamaneさんからコメントがついていた。
--- ここから ---
Aliceについては、ACM記事が日本語訳されてます。
http://portal.acm.org/supp_gateway.cfm?id=1272540&type=pdf
&path=%2F1280000%2F1272540%2Fsupp%2Fp58%2Dkelleher%2Ejp%2Epdf
産みの親のパウシュ教授は最近亡くなりましたが、最終講義がベストセラーに
なっています。
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/last_lecture/index.php
参考までに.
--- ここまで ---

 s-yamaneさん、ありがとうございます。
 驚いたことが、2つあって、まず、ACMに日本語記事があるとは思わなかっ
た。\(^O^)/
 ACMは、知らない人に説明しますと、アメリカのコンピュータサイエンスの
学会です。コンピュータサイエンスのノーベル賞といわれるチューリング賞を
授与しているのもACMです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/チューリング賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/Association_for_Computing_Machinery
 あ、ゲーデル賞もACMが授与しているのか。知らなかった。芋づる式に知ら
んことが出てくる。^^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゲーデル賞

 Aliceの論文の日本語訳、ストーリーテリングでコンピュータサイエンスを
教えるというアプローチが有効だということですね。
 読むと、かつてアラン・ケイが夢想してゼロックスのPARC(パロアルト研究
所)で実現に励んだパーソナル・ダイナミック・メディア、いわゆるダイナブ
ックをAliceが実現しつつあるようにも思えますね。アラン・ケイの成果は
Smalltalkになるんですが。
 この論文の冒頭に、
「コンピュータ科学に興味を持つ学生の数が米国やその他の世界中の国で少な
くなっている」
というのは、ほんと、そう。
 女性がこの分野にどんどん来ないとだめというのも、なるほどと思いますね。
男子学生なんて、女子学生が増えると何もしなくても寄ってきますから。\(^O^)/

 この前、九大に行って先生たちと中洲で会議(爆笑)したときもそうだったん
だけど、ほんと、日本の学生は、コンピュータ、ソフトウェア、ICTといった
我々の分野を志望する学生が減ったと。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/20/3700494
日本の屋台骨を揺るがす「技術者使い捨て」の大罪
で紹介したように、理学部工学部といった理系分野への志望全体が減っている
という全日本的傾向です。
 その一方で、九大はアジア各国からも留学生が多く来ていますが、彼らは国
に帰ってこれから発展する自国の基盤をコンピュータ、ソフトウェア、ICTの
力で支えよう、発展を加速させようという意識が高いのね。
 もう10年くらい前かな。アメリカの有名大学のコンピュータやソフト関係
の学部学科にはアメリカ人が減って、外国人、中でも中国人が増えているとい
う話があって、これはビル・ゲイツも気にしていたけど、結果、彼らが中国に
帰って活躍しているんですよね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/06/1708458
岸田孝一さんのソフトウェア工学論
で紹介したように、Best Jobs in Americaの第1位がソフトウェアエンジニア
というのは、にわかには信じられない。
 で、何の話だっけ?
 あ、そうそう。それで少しでも学生が来るように、コンピュータサイエンス
を始めとした関連技術や知識の教え方をどうするかというのが、先生方の話題
の1つ。
 その模索の1つが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/28/1610962
九大にあった本、UMLのエッセンス、MBAシリーズ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/05/1556512
「ウェブ社会をどう生きるか」「iPhone 衝撃のビジネスモデル」「低度情報
化社会」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/10/1568912
Re: 「ウェブ社会をどう生きるか」「iPhone 衝撃のビジネスモデル」「低度
情報化社会」
で紹介した
http://www.qito.kyushu-u.ac.jp/
社会情報システム工学コースのQITO
なわけです。
 でも、Aliceと違って、QITOのやり方じゃ、女子学生は来ないね。\(^O^)/
 あ、しかし、ぼくの講義を聴きに来た女子学生も何人かいたから、それなり
に女子はいるんですよ。とはいえ、ぼくの講義を聴いた女子はほとんど中国人
だとのことでした。\(^O^)/ やっぱ、中国、すごいね。
 それはさておき、Aliceもそんな模索のひとつだろうし、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/03/2542866
コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンス
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/15/2751786
コンピュータを使わない情報教育 アンプラグドコンピュータサイエンスその2
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490401300X/showshotcorne-22/
Tim Bell/Ian H.Witten/Mike Fellows著, Matt Powellイラスト, 正田良、鎌
田敏之、紅林秀治訳、兼宗進監訳「コンピュータを使わない情報教育 アンプ
ラグドコンピュータサイエンス
もそうでしょうね。
 それにしても、アリスは人気があるんだなあ。不思議の国のアリスと鏡の国
のアリスは中学くらいで読んだと思うけど、ルイス・キャロルが数学者、論理
学者であることは、ずいぶん、後になって知りました。

 そして、驚きのもう1つ。
 いま、本屋に行くと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003499/showshotcorne-22/
最後の授業 ぼくの命があるうちに (ハードカバー)
著 ランディ パウシュ (著), ジェフリー ザスロー (著), 矢羽野 薫 (翻訳)
が平積みになって、「全米が涙した感動のベストセラー」などと宣伝されてい
ますが、それがAliceの開発者だったとは。
 たまたま、プログラミング言語Aliceの洋書を見つけた紹介したと思ったら、
こういうつながりだったんですね。情報省の罠でしょうか。\(^O^)/
 こういうつながりを教えてくださったs-yamaneさん、ありがとうございまし
た。
 あ、DVD付きもあるのか。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003502/showshotcorne-22/
最後の授業 ぼくの命があるうちに DVD付き版 (ハードカバー)
著 ランディ パウシュ (著), ジェフリー ザスロー (著), 矢羽野 薫 (翻訳)

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ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798113468/showshotcorne-22/
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