元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に負ける理由」 ― 2011年08月25日 03時25分11秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
フジテレビに対して、反韓流のデモがあったのね。
営業右翼と揶揄されるフジサンケイグループの痛いところを突いたというこ
となのか。
そんなものはどうでもよくて、本題ではない。
http://blog.gqjapan.jp/ykatou/2011/08/22/反韓流のデモの様子を、シンガ
ポールでみて思う/
反韓流のデモの様子を、シンガポールでみて思うこと。
にある、
「ベトナムやタイのテレビ局は番組の調達費用がタダ」
から、
http://blogs.itmedia.co.jp/ykatou/2010/08/post-9681.html
韓国のブランド・ものづくり戦略に刮目せよ
を知り、そこから、
http://news.livedoor.com/article/detail/4928730/
元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に負ける理由」
を知った。
これ、1ページ目だけで、同じものが、
http://www.globis.jp/1393-1
[2010年8月4日
元サムスン電子常務・吉川良三氏「サムスン電子の躍進に学ぶ、グローバル市
場を見据えたものづくり」
にあり、こちらは、全ページ読める。
とっても面白い。1年前のことで、福島第一原発の事故もないから、原発関
連の話も興味深い。
我が意を得たりというか、おれが主張してきたのと同じ感覚だと思ったのが、
次の部分。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/28/5121420
新しいものづくり。Prototyping Lab, Mad Science
で、書いたこととそっくり。
--- ここから ---
よく、経済学者、評論家、エコノミスト、アナリストの連中は、ものづくり
の時代は終わって、これからはサービスの時代だ、日本企業のものづくりはだ
めで、サービス業になれなどというでしょ(*1)
ああいう感覚が不思議なんだよね。
Amazonの商売は何? 小売業?
Googleの商売は何? 広告業?
おれにとっては、どっちも、ものづくり企業。製造業なんだよね。
彼らがやっているネット上の小売業、サービス業だって、規格があって、工
学があって、科学があって、数学があって、仕様があって、実装があって、テ
ストがあって、品質管理があるんだよ。これ、フツーに製造業でしょ。
AmazonやGoogleは、技術のある製造業の企業が、「たまたま」小売業や広告
業をやってるふうにしかみえないけどね。卓越した技術開発をやって、高付加
価値を生み出しているわけでしょ。
--- ここまで ---
http://www.globis.jp/1393-2
--- ここから ---
それをもう少し大きく考えると、すべてがものづくりではないかと思えるんで
すね。有形なものと無形なものを分け、さらに耐久と非耐久に分けたポートフ
ォリオをつくっていくと、すべてが「ものづくり」に入ってくる。ソフトウェ
アやコンテンツもたまたま無形で見えないけれど、耐久品であり、立派な「も
の」です。放送関係や対面接客サービスも同様です。スーパーマーケットで
「いらっしゃいませ」とやるのも、非耐久で無形の「ものづくり」なんです。
--- ここまで ---
http://www.globis.jp/1393-5
の次は、いい話(笑)。
--- ここから ---
日本人はリチウム電池を研究して300キロ走らせようとしますが、これは東京
と熱海を往復できるという基準なんです。でも、このあいだ日産副社長の山下
光彦さんに聞いたのですが、BYDはすでに302キロ走るEVをつくっているという
んですよ。で、「ウソだろ!」と思って行ってみたら3トンぐらいの自動車で、
そのうちの2トンが電池だった(笑)。ただ、日本ならそれは自動車じゃない
と言いますが、実際に乗ったら熱海に行って帰ってくることができてしまう。
だから売れるんですよ。そのようにして、彼らはまず売って、その後から少し
ずつ小さくしていくという発想なんです。でも日本は小さくなるまで出さない。
何かこう…、消費者の望んでいる目的を見失っていますよね。「電池を小さく
して、できるだけ走行距離を伸ばし、さらに値段が安くなるまで待とう」なん
て言っているあいだに市場を奪われてしまう。
--- ここまで ---
3トンの自動車で、うち2トンが電池。\(^O^)/
それを自動車だと言い張って、ちゃんと売ってしまう。\(^O^)/
携帯電話だって、いまみたいに小型軽量になるまで売るのを待ってたら、ア
ウトだったよね。肩掛けのでかい電話でも売ってたからいまがあるわけで。
開発途中のものでも売ってしまうのは、おれらみたいにソフトウェアの世界
に長くいると、当たり前の感覚ですよね。
オープンソースの連中なんて、githubにプロジェクト作っただけで、ものす
ごくいいものができたみたいにアピールするわけだし。^^;
あの感覚は、ベータ版の品質でも、金を取って売ってしまったWindows 3.1
くらいから、パソコンソフトの世界に浸透し始めたのかもしれない。以後の
Windowsは、ずっと、ユーザから金を取ってフィールドテストをしていると揶
揄されたもんね。Windowsの新バージョンは、売り文句が毎回同じ。
「信頼性が向上した」だもんね。\(^O^)/
だから、Microsoftは、儲かったんだね。
吉川さんのガラパゴスの勘違いについては、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/27/6074172
ガラパゴスってどこ?\(^O^)/ トポロジー入門のことも。
をどうぞ。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっ
ていました。
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フジテレビに対して、反韓流のデモがあったのね。
営業右翼と揶揄されるフジサンケイグループの痛いところを突いたというこ
となのか。
そんなものはどうでもよくて、本題ではない。
http://blog.gqjapan.jp/ykatou/2011/08/22/反韓流のデモの様子を、シンガ
ポールでみて思う/
反韓流のデモの様子を、シンガポールでみて思うこと。
にある、
「ベトナムやタイのテレビ局は番組の調達費用がタダ」
から、
http://blogs.itmedia.co.jp/ykatou/2010/08/post-9681.html
韓国のブランド・ものづくり戦略に刮目せよ
を知り、そこから、
http://news.livedoor.com/article/detail/4928730/
元サムスン電子常務・吉川良三氏「日本がものづくりで韓国に負ける理由」
を知った。
これ、1ページ目だけで、同じものが、
http://www.globis.jp/1393-1
[2010年8月4日
元サムスン電子常務・吉川良三氏「サムスン電子の躍進に学ぶ、グローバル市
場を見据えたものづくり」
にあり、こちらは、全ページ読める。
とっても面白い。1年前のことで、福島第一原発の事故もないから、原発関
連の話も興味深い。
我が意を得たりというか、おれが主張してきたのと同じ感覚だと思ったのが、
次の部分。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/28/5121420
新しいものづくり。Prototyping Lab, Mad Science
で、書いたこととそっくり。
--- ここから ---
よく、経済学者、評論家、エコノミスト、アナリストの連中は、ものづくり
の時代は終わって、これからはサービスの時代だ、日本企業のものづくりはだ
めで、サービス業になれなどというでしょ(*1)
ああいう感覚が不思議なんだよね。
Amazonの商売は何? 小売業?
Googleの商売は何? 広告業?
おれにとっては、どっちも、ものづくり企業。製造業なんだよね。
彼らがやっているネット上の小売業、サービス業だって、規格があって、工
学があって、科学があって、数学があって、仕様があって、実装があって、テ
ストがあって、品質管理があるんだよ。これ、フツーに製造業でしょ。
AmazonやGoogleは、技術のある製造業の企業が、「たまたま」小売業や広告
業をやってるふうにしかみえないけどね。卓越した技術開発をやって、高付加
価値を生み出しているわけでしょ。
--- ここまで ---
http://www.globis.jp/1393-2
--- ここから ---
それをもう少し大きく考えると、すべてがものづくりではないかと思えるんで
すね。有形なものと無形なものを分け、さらに耐久と非耐久に分けたポートフ
ォリオをつくっていくと、すべてが「ものづくり」に入ってくる。ソフトウェ
アやコンテンツもたまたま無形で見えないけれど、耐久品であり、立派な「も
の」です。放送関係や対面接客サービスも同様です。スーパーマーケットで
「いらっしゃいませ」とやるのも、非耐久で無形の「ものづくり」なんです。
--- ここまで ---
http://www.globis.jp/1393-5
の次は、いい話(笑)。
--- ここから ---
日本人はリチウム電池を研究して300キロ走らせようとしますが、これは東京
と熱海を往復できるという基準なんです。でも、このあいだ日産副社長の山下
光彦さんに聞いたのですが、BYDはすでに302キロ走るEVをつくっているという
んですよ。で、「ウソだろ!」と思って行ってみたら3トンぐらいの自動車で、
そのうちの2トンが電池だった(笑)。ただ、日本ならそれは自動車じゃない
と言いますが、実際に乗ったら熱海に行って帰ってくることができてしまう。
だから売れるんですよ。そのようにして、彼らはまず売って、その後から少し
ずつ小さくしていくという発想なんです。でも日本は小さくなるまで出さない。
何かこう…、消費者の望んでいる目的を見失っていますよね。「電池を小さく
して、できるだけ走行距離を伸ばし、さらに値段が安くなるまで待とう」なん
て言っているあいだに市場を奪われてしまう。
--- ここまで ---
3トンの自動車で、うち2トンが電池。\(^O^)/
それを自動車だと言い張って、ちゃんと売ってしまう。\(^O^)/
携帯電話だって、いまみたいに小型軽量になるまで売るのを待ってたら、ア
ウトだったよね。肩掛けのでかい電話でも売ってたからいまがあるわけで。
開発途中のものでも売ってしまうのは、おれらみたいにソフトウェアの世界
に長くいると、当たり前の感覚ですよね。
オープンソースの連中なんて、githubにプロジェクト作っただけで、ものす
ごくいいものができたみたいにアピールするわけだし。^^;
あの感覚は、ベータ版の品質でも、金を取って売ってしまったWindows 3.1
くらいから、パソコンソフトの世界に浸透し始めたのかもしれない。以後の
Windowsは、ずっと、ユーザから金を取ってフィールドテストをしていると揶
揄されたもんね。Windowsの新バージョンは、売り文句が毎回同じ。
「信頼性が向上した」だもんね。\(^O^)/
だから、Microsoftは、儲かったんだね。
吉川さんのガラパゴスの勘違いについては、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/27/6074172
ガラパゴスってどこ?\(^O^)/ トポロジー入門のことも。
をどうぞ。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっ
ていました。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年08月27日 07時49分44秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/25/6069559
元サムスン電子常務・吉川良三氏「
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元サムスン電子常務・吉川良三氏「
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年08月31日 04時36分21秒
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http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110829/197732/
視界不良!GoogleやHPにみ
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視界不良!GoogleやHPにみ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年09月04日 10時58分20秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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お買い上げありがとうございます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4861006708/ref=
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