Actors in Scala、算法表現論、モデルと表現 ― 2012年03月30日 07時56分38秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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私がけっこう使っているScalaですが、多くの優れた機能の内、並行・並列
機能のActorにだけ焦点を当てた本が出ていました。
アクターモデルを知ったのは、もう30年くらい前かな。
最近では、Erlangに採用されていて、マルチコア、分散環境でのErlangの人
気上昇、最近の関数型言語の人気上昇とともに、アクターモデルも認知度が上
がっていって、おお、すごい、若い人たちがアクターモデルを再発見している
と思ったよ。
アクターモデルについては、もう20年くらい前に、「電脳騒乱節」で書いた
記憶がある。Smalltalkなどのオブジェクト指向の継承機能は、Actorの非常に
限定された形とみなすことができる。おれ的には大発見。そんな話を書いた記
憶がある。
アクターモデル自体は、並列・並行で非同期、かつ、一度にたくさんの受け
手(レシーバー)にメッセージを渡せるけど、オブジェクト指向の単一継承は、
受け手のActorは1つだけ、しかも同期した呼び出しなので、メッセージを渡
し、制御が戻ってくるのを待っているものとみなせるでしょ。
アクターモデルを考えたMITのヒューイット、偉い! さすがは、おれの弟
子と思ったもん。
お前、また、宇宙人にさらわれて。偽の記憶を植え付けられたんやないか。\(^O^)/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0981531652/showshotcorne-22/
Actors in Scala [ペーパーバック]
Philipp Haller (著), Frank Sommers (著)
http://www.artima.com/shop/actors_in_scala
Actors in Scala
Concurrent programming for the multi-core era
by Philipp Haller and Frank Sommers
この「artima developer」というサイトは、興味深い記事がいろいろあるね。
http://www.artima.com/index.jsp
artima developer
参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/アクターモデル
アクターモデルのことは、米澤先生の本を読んで知った気がする。それとも、
論文だったか。
おれが読んだとしたら、本なら、次の2つしかないと思う。どっちにも、ア
クターモデルが載ってなかったら、すみません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J7P0KY/showshotcorne-22/
岩波講座 情報科学〈12〉算法表現論 (1982年) [古書] [単行本]
木村 泉 (著), 米澤 明憲 (著)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/5/0101620.html
岩波講座 情報科学 12 算法表現論
木村 泉,米澤 明憲
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000103571/showshotcorne-22/
岩波講座 ソフトウェア科学〈〔展望〕17〉モデルと表現 [単行本]
米沢 明憲 (著), 柴山 悦哉 (著)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/1/0103570.html
岩波講座 ソフトウェア科学〔展望〕17 モデルと表現
米澤 明憲,柴山 悦哉
お、次のところに、上記2冊の話が出ているね。おれが受けた印象と同じ感
想だ。「算法表現論」にアクターモデルの話があったのね。「モデルと表現」
は、もっとパワーアップしているのね。
http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/OoBook/Beginner/B2.html
[オブジェクト指向を学ぶための入門書ガイド]
「算法表現論」は、おれは、ワインバーグと木村泉先生の大ファンだったか
ら、木村先生目当てで買って、米澤先生の部分も面白かった記憶がある。
そうか、ワインバーグの本のこと、書くの忘れているね。若い世代の人から、
再発見されているんだよね。もう数年前だけど、ワインバークさんの本を知っ
て、びっくりしている人がいるのを知って、おれはびっくりした。
おれにとって、ソフトウェアを職業にしていて、ワインバーグを知らないな
んて、物理学者でアインシュタインを知らないに等しいからね。
そのうち書かないとね。股の機械に。
こればっかりで、書てないのばっかりだけど。^^;
Scala入門は、日本語の本なら、いまは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844330845/showshotcorne-22/
Scalaスケーラブルプログラミング第2版 [単行本(ソフトカバー)]
Martin Odersky (著), Lex Spoon (著), Bill Venners (著),
羽生田 栄一 (監修), 水島 宏太 (その他), 長尾 高弘 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774144363/showshotcorne-22/
オブジェクト指向プログラマが次に読む本 -Scalaで学ぶ関数脳入門
[単行本 ソフトカバー)]
株式会社テクノロジックアート (著), 長瀬 嘉秀 (監修), 町田 修一 (監修)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479802998X/showshotcorne-22/
Scala実践プログラミング―オープンソース徹底活用 [単行本]
小笠原 啓 (著), 尾崎 智仁 (著), 関 隆 (著), 水島 宏太 (著),
今井 敬吾 (著)
が、お薦め。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/19/6058325
Functional Programming for Java Developers, Akka, Multiverse, Apache Camel
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/08/6236693
Scala, Liftネタ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/11/11/6195987
Scalaスケーラブルプログラミング第2版
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/10/20/6162794
JavaユーザーのためのScala早わかり
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/25/5704786
いまイチオシのScala本、「オブジェクト指向プログラマが次に読む本-Scala
で学ぶ関数脳入門」
参考にならないかもしれない文献(笑):
調べたら、Actorのことが載っているのは、VOL.3ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4874084419/showshotcorne-22/
電脳騒乱節〈VOL.1 書き殴り西麻布日記編〉
(リターンブックス) [単行本]
中村 正三郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4874084427/showshotcorne-22/
電脳騒乱節〈VOL.2 電脳バトルロイヤル宣戦布告編〉
(リターンブックス) [単行本]
中村 正三郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4874084567/showshotcorne-22/
電脳騒乱節〈VOL.3〉スペース空海即身成仏編
(リターンブックス) [単行本]
中村 正三郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4874085423/showshotcorne-22/
電脳騒乱節〈オブジェクト指向臨死体験編〉 [単行本]
中村 正三郎 (著)
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私がけっこう使っているScalaですが、多くの優れた機能の内、並行・並列
機能のActorにだけ焦点を当てた本が出ていました。
アクターモデルを知ったのは、もう30年くらい前かな。
最近では、Erlangに採用されていて、マルチコア、分散環境でのErlangの人
気上昇、最近の関数型言語の人気上昇とともに、アクターモデルも認知度が上
がっていって、おお、すごい、若い人たちがアクターモデルを再発見している
と思ったよ。
アクターモデルについては、もう20年くらい前に、「電脳騒乱節」で書いた
記憶がある。Smalltalkなどのオブジェクト指向の継承機能は、Actorの非常に
限定された形とみなすことができる。おれ的には大発見。そんな話を書いた記
憶がある。
アクターモデル自体は、並列・並行で非同期、かつ、一度にたくさんの受け
手(レシーバー)にメッセージを渡せるけど、オブジェクト指向の単一継承は、
受け手のActorは1つだけ、しかも同期した呼び出しなので、メッセージを渡
し、制御が戻ってくるのを待っているものとみなせるでしょ。
アクターモデルを考えたMITのヒューイット、偉い! さすがは、おれの弟
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Actors in Scala [ペーパーバック]
Philipp Haller (著), Frank Sommers (著)
http://www.artima.com/shop/actors_in_scala
Actors in Scala
Concurrent programming for the multi-core era
by Philipp Haller and Frank Sommers
この「artima developer」というサイトは、興味深い記事がいろいろあるね。
http://www.artima.com/index.jsp
artima developer
参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/アクターモデル
アクターモデルのことは、米澤先生の本を読んで知った気がする。それとも、
論文だったか。
おれが読んだとしたら、本なら、次の2つしかないと思う。どっちにも、ア
クターモデルが載ってなかったら、すみません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J7P0KY/showshotcorne-22/
岩波講座 情報科学〈12〉算法表現論 (1982年) [古書] [単行本]
木村 泉 (著), 米澤 明憲 (著)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/5/0101620.html
岩波講座 情報科学 12 算法表現論
木村 泉,米澤 明憲
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000103571/showshotcorne-22/
岩波講座 ソフトウェア科学〈〔展望〕17〉モデルと表現 [単行本]
米沢 明憲 (著), 柴山 悦哉 (著)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/1/0103570.html
岩波講座 ソフトウェア科学〔展望〕17 モデルと表現
米澤 明憲,柴山 悦哉
お、次のところに、上記2冊の話が出ているね。おれが受けた印象と同じ感
想だ。「算法表現論」にアクターモデルの話があったのね。「モデルと表現」
は、もっとパワーアップしているのね。
http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/OoBook/Beginner/B2.html
[オブジェクト指向を学ぶための入門書ガイド]
「算法表現論」は、おれは、ワインバーグと木村泉先生の大ファンだったか
ら、木村先生目当てで買って、米澤先生の部分も面白かった記憶がある。
そうか、ワインバーグの本のこと、書くの忘れているね。若い世代の人から、
再発見されているんだよね。もう数年前だけど、ワインバークさんの本を知っ
て、びっくりしている人がいるのを知って、おれはびっくりした。
おれにとって、ソフトウェアを職業にしていて、ワインバーグを知らないな
んて、物理学者でアインシュタインを知らないに等しいからね。
そのうち書かないとね。股の機械に。
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羽生田 栄一 (監修), 水島 宏太 (その他), 長尾 高弘 (翻訳)
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今井 敬吾 (著)
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/08/6236693
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中村 正三郎 (著)
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年10月23日 05時23分07秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/10/14/6602140
IT断食、アップルとの正しい付き合
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/10/14/6602140
IT断食、アップルとの正しい付き合
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年01月15日 05時45分34秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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これ、なかなかよいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798125415/sh
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これ、なかなかよいです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798125415/sh
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年08月04日 09時23分37秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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お買い上げありがとうございます。といっても、0円。つまり、タ
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お買い上げありがとうございます。といっても、0円。つまり、タ
_ ホットコーナー - 2017年12月17日 21時55分40秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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■Akka実践バイブル
Scalaをやってる人には、おなじみのAkkaの本が出ている。
ManningのAkka in Actionの翻訳ですね。
https://www.amazon.co.jp/ex
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■Akka実践バイブル
Scalaをやってる人には、おなじみのAkkaの本が出ている。
ManningのAkka in Actionの翻訳ですね。
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