ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業、DVD BOX ― 2010年10月26日 03時00分07秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
まだ続いているマイケル・サンデルのハーバード白熱教室ブーム。
東大でやった特別授業の本まで出ている。おれ、もう食傷気味だが。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091681/showshotcorne-22/
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上) [単行本(ソフトカバー)]
マイケル サンデル (著), Michael J. Sandel (著), NHK「ハーバード白熱
教室」制作チーム (翻訳), 小林 正弥 (翻訳), 杉田 晶子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209169/showshotcorne-22/
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) [単行本(ソフトカバー)]
マイケル サンデル (著), Michael J. Sandel (著), NHK「ハーバード白熱
教室」制作チーム (翻訳), 小林 正弥 (翻訳), 杉田 晶子 (翻訳)
NHKでやったハーバードの講義番組から作られた本である
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312/showshotcorne-22/
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 (単行本)
マイケル・サンデル (著), Michael J. Sandel (著), 鬼澤 忍 (翻訳)
これに関して、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/06/16/5165608
高校生からのゲーム理論。行動経済学、これからの「正義」の話も
で
--- ここから ---
本は、NHKのテレビ番組とは別物。内容の骨格は同じといえば同じだが。
おれ個人は、テレビの方が面白い。ただ、本はじっくり読めるからいい。何
より、哲学の本を速読しても意味ないしね。本書が、哲学の本かどうかは、ま
た難しい問題になっちゃうが。
--- ここまで ---
と書いたことをもう少し。
「哲学の本かどうかは、また、難しい問題になっちゃうが」の部分。
ほんとは、「哲学の教科書かどうかは、また、難しい問題になっちゃうが」
のつもりだった。
「これからの「正義」の話をしよう」は、社会思想をカタログ化して講義し
ているが(そして発言する学生に対しても、君の意見はリバタリアンだねなど
という)、他の思想については批判的な話が出てくるのに、コミュニタリアン
であるサンデル自身の思想的立場であるコミュニタリズムについては無批判、
天下り式に、これが一番いいんだという話になっている。この辺が教科書だと
すれば、バランスがどうなのかと。
実際の個別の人生でいえば、どの立場を取ってもいいし、それはそれで1つ
の人生。将棋でいえば、一局なんだよね。
公平じゃないなという感じを受けたので、教科書としてどうなのかなと。
その辺、気をつけてないとね。
それから、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/10/13/5401911
完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理
で書いたように、正義はどう行使するかが一番大変で重要なんだよ。
思想をカタログ化して学ぶ。知識として知っておく。それはそれで悪くはな
いが、実際の人生、実際の社会の中で生きていくとき、政策として実施すると
きには、そんなカタログ的知識は、どうでもいいんだよね。机上の空論だから。
サンデルの講義は、正義の行使については、何も語らない。カタログ化して、
深く考えようといっているが、あくまで思考実験、机上の空論の域を出ないレ
ベル。これも、その辺、勘違いしないように気をつけてないとね。
そこは誰でもできる。ほんとはその先が重要であり決め手。
それは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/02/5318614
英語の仏教辞典。角川ソフィア文庫「仏教の思想」
でも書いたことだが、ドラッカーの青春小説的入門
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/showshotcorne-22/
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
[単行本]
岩崎 夏海 (著)
を読んでも、それだけじゃ、実際の経営や人生で意味がないのと同じ。
実践しないとね。でも、実践できる人は少ない。そして実践して成果を上げ
る人はもっと少ない。
ほんとに実践して成果を上げられる人は、実は、別にドラッカーじゃなくて
も、論語でもなんでもいいけど、思想的なもの、哲学的なものから吸収すべき
を吸収して、実践して成果を上げるんだよね。もっといえば、文学からでも、
マンガからだって、数学からだって、物理学からだって、化学や生物学からだ
って、音楽やスポーツからだって、それをやれる。
なぜ、それが可能なのか。結局は、おれがよくいう文学的読解力(これはそ
れぞれのジャンルでの深い読み筋のこと。たとえば、野球なら野球的読解力)
や考える基本といった基礎訓練が幼いころからできていて、その後の人生でい
ろんな経験をしてるからなんだと思うけどね。
それと、実践で重要なのは、「体を使って考えること」。頭だけじゃだめ。
人間は、体を使って生きているからね。これまでさんざん書いた「脳と身体性」
の話だね。
カタログ化した知識を貯め込むだけじゃだめだし、カモリーマン本向けのビ
ジネス書や新書やハウツー本はいくら読んでもだめ。真の教養とは何かという
話や人間の知性とは何かという話ともつながるね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/21/4961570
吉田武著「オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ」
で出した
--- ここから ---
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166607197/showshotcorne-22/
ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書) (新書)
立花 隆・佐藤 優 (著)
にも似た話があって、東大生が立花隆に、教養はどうやったら身に付くか質問
した。察するに、どうも、これだけやればOKみたいな1つのパッケージ、公式
があるかのように考えているらしいのね。それに立花隆が、がっくり来ているの。
--- ここまで ---
の話ね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/26/5370470
NHK ハーバード白熱教室 DVD BOX の予約開始
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0043XNLQK/showshotcorne-22/
NHK DVD ハーバード白熱教室 DVD BOX [DVD]
マイケル・サンデル (出演) | 形式: DVD
も、とっくに出荷が始まってますね。
これに関連して、
--- ここから ---
あの番組、全部、情報省が書いたシナリオで、マイケル・サンデルも、出て
いる学生も全部役者の卵です。発言も全部、台本通りです。だって、あの台本、
おれが書いたんだもん。演出もおれです。\(^O^)/
っていうか、あれ、全部、CG(コンピュータグラフィックス)です。
マイケル・サンデル教授なんて、ハーバードに実在しません。
全部、情報省で作りました。
だって、テレビだもん。何でも作れる。\(^O^)/
--- ここまで ---
の詳しいことを書こうと思ったけど、時間切れ。股の機械に。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/19/5028299
NHK教育。ハーバード白熱教室
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/27/5045518
NHK教育。ハーバード白熱教室の参考書
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/23/5106564
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/06/16/5165608
高校生からのゲーム理論。行動経済学、これからの「正義」の話も
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/10/13/5401911
完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理
---
まだ続いているマイケル・サンデルのハーバード白熱教室ブーム。
東大でやった特別授業の本まで出ている。おれ、もう食傷気味だが。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091681/showshotcorne-22/
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上) [単行本(ソフトカバー)]
マイケル サンデル (著), Michael J. Sandel (著), NHK「ハーバード白熱
教室」制作チーム (翻訳), 小林 正弥 (翻訳), 杉田 晶子 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209169/showshotcorne-22/
ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下) [単行本(ソフトカバー)]
マイケル サンデル (著), Michael J. Sandel (著), NHK「ハーバード白熱
教室」制作チーム (翻訳), 小林 正弥 (翻訳), 杉田 晶子 (翻訳)
NHKでやったハーバードの講義番組から作られた本である
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312/showshotcorne-22/
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 (単行本)
マイケル・サンデル (著), Michael J. Sandel (著), 鬼澤 忍 (翻訳)
これに関して、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/06/16/5165608
高校生からのゲーム理論。行動経済学、これからの「正義」の話も
で
--- ここから ---
本は、NHKのテレビ番組とは別物。内容の骨格は同じといえば同じだが。
おれ個人は、テレビの方が面白い。ただ、本はじっくり読めるからいい。何
より、哲学の本を速読しても意味ないしね。本書が、哲学の本かどうかは、ま
た難しい問題になっちゃうが。
--- ここまで ---
と書いたことをもう少し。
「哲学の本かどうかは、また、難しい問題になっちゃうが」の部分。
ほんとは、「哲学の教科書かどうかは、また、難しい問題になっちゃうが」
のつもりだった。
「これからの「正義」の話をしよう」は、社会思想をカタログ化して講義し
ているが(そして発言する学生に対しても、君の意見はリバタリアンだねなど
という)、他の思想については批判的な話が出てくるのに、コミュニタリアン
であるサンデル自身の思想的立場であるコミュニタリズムについては無批判、
天下り式に、これが一番いいんだという話になっている。この辺が教科書だと
すれば、バランスがどうなのかと。
実際の個別の人生でいえば、どの立場を取ってもいいし、それはそれで1つ
の人生。将棋でいえば、一局なんだよね。
公平じゃないなという感じを受けたので、教科書としてどうなのかなと。
その辺、気をつけてないとね。
それから、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/10/13/5401911
完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理
で書いたように、正義はどう行使するかが一番大変で重要なんだよ。
思想をカタログ化して学ぶ。知識として知っておく。それはそれで悪くはな
いが、実際の人生、実際の社会の中で生きていくとき、政策として実施すると
きには、そんなカタログ的知識は、どうでもいいんだよね。机上の空論だから。
サンデルの講義は、正義の行使については、何も語らない。カタログ化して、
深く考えようといっているが、あくまで思考実験、机上の空論の域を出ないレ
ベル。これも、その辺、勘違いしないように気をつけてないとね。
そこは誰でもできる。ほんとはその先が重要であり決め手。
それは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/02/5318614
英語の仏教辞典。角川ソフィア文庫「仏教の思想」
でも書いたことだが、ドラッカーの青春小説的入門
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/showshotcorne-22/
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
[単行本]
岩崎 夏海 (著)
を読んでも、それだけじゃ、実際の経営や人生で意味がないのと同じ。
実践しないとね。でも、実践できる人は少ない。そして実践して成果を上げ
る人はもっと少ない。
ほんとに実践して成果を上げられる人は、実は、別にドラッカーじゃなくて
も、論語でもなんでもいいけど、思想的なもの、哲学的なものから吸収すべき
を吸収して、実践して成果を上げるんだよね。もっといえば、文学からでも、
マンガからだって、数学からだって、物理学からだって、化学や生物学からだ
って、音楽やスポーツからだって、それをやれる。
なぜ、それが可能なのか。結局は、おれがよくいう文学的読解力(これはそ
れぞれのジャンルでの深い読み筋のこと。たとえば、野球なら野球的読解力)
や考える基本といった基礎訓練が幼いころからできていて、その後の人生でい
ろんな経験をしてるからなんだと思うけどね。
それと、実践で重要なのは、「体を使って考えること」。頭だけじゃだめ。
人間は、体を使って生きているからね。これまでさんざん書いた「脳と身体性」
の話だね。
カタログ化した知識を貯め込むだけじゃだめだし、カモリーマン本向けのビ
ジネス書や新書やハウツー本はいくら読んでもだめ。真の教養とは何かという
話や人間の知性とは何かという話ともつながるね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/21/4961570
吉田武著「オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ」
で出した
--- ここから ---
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166607197/showshotcorne-22/
ぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書) (新書)
立花 隆・佐藤 優 (著)
にも似た話があって、東大生が立花隆に、教養はどうやったら身に付くか質問
した。察するに、どうも、これだけやればOKみたいな1つのパッケージ、公式
があるかのように考えているらしいのね。それに立花隆が、がっくり来ているの。
--- ここまで ---
の話ね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/26/5370470
NHK ハーバード白熱教室 DVD BOX の予約開始
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0043XNLQK/showshotcorne-22/
NHK DVD ハーバード白熱教室 DVD BOX [DVD]
マイケル・サンデル (出演) | 形式: DVD
も、とっくに出荷が始まってますね。
これに関連して、
--- ここから ---
あの番組、全部、情報省が書いたシナリオで、マイケル・サンデルも、出て
いる学生も全部役者の卵です。発言も全部、台本通りです。だって、あの台本、
おれが書いたんだもん。演出もおれです。\(^O^)/
っていうか、あれ、全部、CG(コンピュータグラフィックス)です。
マイケル・サンデル教授なんて、ハーバードに実在しません。
全部、情報省で作りました。
だって、テレビだもん。何でも作れる。\(^O^)/
--- ここまで ---
の詳しいことを書こうと思ったけど、時間切れ。股の機械に。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/19/5028299
NHK教育。ハーバード白熱教室
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/27/5045518
NHK教育。ハーバード白熱教室の参考書
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/23/5106564
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/06/16/5165608
高校生からのゲーム理論。行動経済学、これからの「正義」の話も
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/10/13/5401911
完全な人間を目指さなくてもよい理由-遺伝子操作とエンハンスメントの倫理
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年05月18日 04時43分12秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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先週かな。たまたま、テレビでNHKのアニメ「もしドラ」が流れてい
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先週かな。たまたま、テレビでNHKのアニメ「もしドラ」が流れてい
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