山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」 ― 2007年12月24日 10時32分14秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525285
警官商法・・・
で、書名だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063089/showshotcorne-22/
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
の紹介。
「と学会」会長の山本氏の本なので、おちゃらけた本や「と学会」的に斜に
構えてテレビのデタラメ番組を楽しむ本と思うかもしれませんが、剛速球の超
能力番組批判本です。
「あるある」の捏造でやっと一般にも少しはテレビのデタラメさが知られま
したが、テレビのバラエティは、特に超能力番組、霊能力番組などは、嘘、捏
造がてんこ盛りだということを、豊富な事例で検証した本です。
架空の家族を登場させて、お父さんが取り貯めた超能力番組のビデオを子供
に見せつつ、子供に考えさせながら仔細に分析検討する構成になっています。
メディアに興味を持つ人、テレビの嘘、捏造にだまされたくない人、カモに
されて金を巻き上げられたくない人、我が子の将来を考える親は必読。
読むと、いかにテレビの超能力番組がデタラメかわかります。嘘、捏造のオ
ンパレードです。
予知能力者にいくつも予知させて、当たったものだけ番組で紹介するなんて
のは、かわいいもん。当たったことにするために、無理やり似たものを見つけ
てきた当たったといったり、前の特番と今回の特番では、超能力者がここに遺
体があるといった場所を平気で改竄して、やっぱり当たっていたとするといっ
た編集をするなど、やり放題。食品偽装の比じゃないぜ。
基本は、超能力や霊能力の存在を否定する結果が出たら、放送しない。少し
でも肯定する結果になるように捏造、改竄して放送する。テレビ屋のやってい
るのは、これですね。
つまり、放送されないことにこそ、実は真実、事実がある。その想像力がな
いと、この手の番組にころっとだまされる。本書で出てくる小学生のように、
子供のころから、このことは教えたほういいということです。
フジの「とくダネ!」の笠井アナもこの手の番組やってたんですね。局アナ
だから逆らえないんでしょうね。
いろんな番組のデタラメが暴かれていますが、中でも、テレビ朝日系列「TV
のチカラ」や日本テレビ系列「FBI超能力捜査官」は全体の半分以上を使って
徹底検証。もう、嘘、捏造の嵐であることが明らかにされます。
経歴なんかもめちゃくちゃ。FBIとは関係ないのに、FBI超能力捜査官にして
いるそうだし。ソフトバンクも本を出しているのね。バカだねえ。その内容も
本書で一部紹介してあるが、自分に都合の悪いことは一切書かず、自分の都合
のいいように事実や放映内容も勝手にねじ曲げて書いてあるそうな。これは、
あの手の超能力者、霊能力者の常ですね。
この前の繰り返しになるが。
--- ここから ---
今年は、フジテレビ・関西テレビの「あるある」の捏造が大問題になって番
組がなくなりましたけど、はるかにひどいレベルで捏造やら平気でやってきた
し、いまだやってるのが、この手の番組。
テレビ局は、特にあの手のバラエティを作ってるのは、人間のクズの集まり
だといわれても仕方がない。
国民の電波を使って、嘘や捏造で塗り固めた、国民をこれだけバカにする番
組を作って、どうして国会で問題にならないのか。
--- ここまで ---
関連した話題を。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/04/2471391
府中市立中央図書館、リニューアルオープン
で話題にした府中市立中央図書館には、中高生向けのヤングアダルトコーナー
という場所があって、中高生に読んでもらいたい本が集めてあり、専用の読書
室もあります。
コーナー入り口には、何冊か特に読んでほしい本がピックアップされている
んですが、オープン当初に行って、おお、と思ったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448068770X/showshotcorne-22/
林直哉著「高校生のためのメディア・リテラシー (ちくまプリマー新書 69)」
が並べてあったこと。
未読ですが、メディア・リテラシーの重要性を図書館が中高生に訴えている
ので、いいことだなと思ったのです。
現代日本は、あらゆるメディアから情報があふれかえっていて、テレビを筆
頭に、新聞、雑誌、ネットで嘘がばらまかれている以上、メディアの伝えるこ
とが本当かどうか疑ってみること、伝えてないことを想像し、なぜ、メディア
が真実や事実を伝えられないのか、それはどこに隠されているのか、隠す側の
意図、思惑は何か、といったことを考える意識をもつこと、分析力、洞察力、
論理的思考力をもつことは、生きていくのに必須といっていいことです。
高校生でもいいけど、できれば小学生のころから、メディアは嘘をついたり、
真実を伝えないことも多いことを教えることは、非常に重要。特にテレビはひ
どいことはよく教えておくべきこと。
そして、こういうデタラメ番組のスポンサーになっている会社の製品は買わ
ないように教えて、あるいは、製品はいいのにと思うなら、大人になったら株
主になってこういう会社のIRにがんがん文句をいったり、いっそ買収してバカ
な経営陣や広報宣伝の連中を全員クビにする大人に育てるといいですね。\(^O^)/
超能力・霊能力・オカルト番組のスポンサー一覧って誰かまとめてないんで
しょうかね。ざっと調べてもなかった。スポンサーになった回数や会社毎のコ
マーシャル放映秒数の数字付きで。どこかのNPOがやってるような気もします
けど。
ってなこと言っても、テレ朝の「オーラの泉」の江原啓之やTBSの番組を観
て細木数子を信じちゃうような親、特にお母さんがいる家庭では無理だろうね。
こういう積み重ねで、格差がどんどん広がるんだけどね。
だって、スポンサーの企業からすれば、メディア・リテラシーの低い家庭は、
カモですから。情報操作に簡単に引っかかる、すなわち、コマーシャルやキャ
ンペーンで簡単に釣れて金を払ってくれる客層ですからね。
そういうスポンサー企業の意向を汲んで、視聴率欲しさ、金欲しさで、どん
どんデタラメをやるのがテレビ局とそれとタッグを組んでいる電通をはじめと
する広告代理店。
「あるある」は氷山の一角ですね。
今年を象徴する漢字は、偽装の「偽」でしたが、きっとテレビ番組は来年も
再来年もずっと「偽」のままだろうね。\(^O^)/
参考:
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1174664565
「超能力番組を10倍楽しむ本」山本弘
http://ja.wikipedia.org/wiki/細木数子
http://ja.wikipedia.org/wiki/江原啓之
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871639
カンブリア大爆発、進化論、神は妄想である、インターネット自然史博物館
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/30/1474274
「つっこみ力」「スピー力(すぴーりょく)」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/04/10/1155
サンジャポ
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525285
警官商法・・・
で、書名だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063089/showshotcorne-22/
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
の紹介。
「と学会」会長の山本氏の本なので、おちゃらけた本や「と学会」的に斜に
構えてテレビのデタラメ番組を楽しむ本と思うかもしれませんが、剛速球の超
能力番組批判本です。
「あるある」の捏造でやっと一般にも少しはテレビのデタラメさが知られま
したが、テレビのバラエティは、特に超能力番組、霊能力番組などは、嘘、捏
造がてんこ盛りだということを、豊富な事例で検証した本です。
架空の家族を登場させて、お父さんが取り貯めた超能力番組のビデオを子供
に見せつつ、子供に考えさせながら仔細に分析検討する構成になっています。
メディアに興味を持つ人、テレビの嘘、捏造にだまされたくない人、カモに
されて金を巻き上げられたくない人、我が子の将来を考える親は必読。
読むと、いかにテレビの超能力番組がデタラメかわかります。嘘、捏造のオ
ンパレードです。
予知能力者にいくつも予知させて、当たったものだけ番組で紹介するなんて
のは、かわいいもん。当たったことにするために、無理やり似たものを見つけ
てきた当たったといったり、前の特番と今回の特番では、超能力者がここに遺
体があるといった場所を平気で改竄して、やっぱり当たっていたとするといっ
た編集をするなど、やり放題。食品偽装の比じゃないぜ。
基本は、超能力や霊能力の存在を否定する結果が出たら、放送しない。少し
でも肯定する結果になるように捏造、改竄して放送する。テレビ屋のやってい
るのは、これですね。
つまり、放送されないことにこそ、実は真実、事実がある。その想像力がな
いと、この手の番組にころっとだまされる。本書で出てくる小学生のように、
子供のころから、このことは教えたほういいということです。
フジの「とくダネ!」の笠井アナもこの手の番組やってたんですね。局アナ
だから逆らえないんでしょうね。
いろんな番組のデタラメが暴かれていますが、中でも、テレビ朝日系列「TV
のチカラ」や日本テレビ系列「FBI超能力捜査官」は全体の半分以上を使って
徹底検証。もう、嘘、捏造の嵐であることが明らかにされます。
経歴なんかもめちゃくちゃ。FBIとは関係ないのに、FBI超能力捜査官にして
いるそうだし。ソフトバンクも本を出しているのね。バカだねえ。その内容も
本書で一部紹介してあるが、自分に都合の悪いことは一切書かず、自分の都合
のいいように事実や放映内容も勝手にねじ曲げて書いてあるそうな。これは、
あの手の超能力者、霊能力者の常ですね。
この前の繰り返しになるが。
--- ここから ---
今年は、フジテレビ・関西テレビの「あるある」の捏造が大問題になって番
組がなくなりましたけど、はるかにひどいレベルで捏造やら平気でやってきた
し、いまだやってるのが、この手の番組。
テレビ局は、特にあの手のバラエティを作ってるのは、人間のクズの集まり
だといわれても仕方がない。
国民の電波を使って、嘘や捏造で塗り固めた、国民をこれだけバカにする番
組を作って、どうして国会で問題にならないのか。
--- ここまで ---
関連した話題を。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/04/2471391
府中市立中央図書館、リニューアルオープン
で話題にした府中市立中央図書館には、中高生向けのヤングアダルトコーナー
という場所があって、中高生に読んでもらいたい本が集めてあり、専用の読書
室もあります。
コーナー入り口には、何冊か特に読んでほしい本がピックアップされている
んですが、オープン当初に行って、おお、と思ったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448068770X/showshotcorne-22/
林直哉著「高校生のためのメディア・リテラシー (ちくまプリマー新書 69)」
が並べてあったこと。
未読ですが、メディア・リテラシーの重要性を図書館が中高生に訴えている
ので、いいことだなと思ったのです。
現代日本は、あらゆるメディアから情報があふれかえっていて、テレビを筆
頭に、新聞、雑誌、ネットで嘘がばらまかれている以上、メディアの伝えるこ
とが本当かどうか疑ってみること、伝えてないことを想像し、なぜ、メディア
が真実や事実を伝えられないのか、それはどこに隠されているのか、隠す側の
意図、思惑は何か、といったことを考える意識をもつこと、分析力、洞察力、
論理的思考力をもつことは、生きていくのに必須といっていいことです。
高校生でもいいけど、できれば小学生のころから、メディアは嘘をついたり、
真実を伝えないことも多いことを教えることは、非常に重要。特にテレビはひ
どいことはよく教えておくべきこと。
そして、こういうデタラメ番組のスポンサーになっている会社の製品は買わ
ないように教えて、あるいは、製品はいいのにと思うなら、大人になったら株
主になってこういう会社のIRにがんがん文句をいったり、いっそ買収してバカ
な経営陣や広報宣伝の連中を全員クビにする大人に育てるといいですね。\(^O^)/
超能力・霊能力・オカルト番組のスポンサー一覧って誰かまとめてないんで
しょうかね。ざっと調べてもなかった。スポンサーになった回数や会社毎のコ
マーシャル放映秒数の数字付きで。どこかのNPOがやってるような気もします
けど。
ってなこと言っても、テレ朝の「オーラの泉」の江原啓之やTBSの番組を観
て細木数子を信じちゃうような親、特にお母さんがいる家庭では無理だろうね。
こういう積み重ねで、格差がどんどん広がるんだけどね。
だって、スポンサーの企業からすれば、メディア・リテラシーの低い家庭は、
カモですから。情報操作に簡単に引っかかる、すなわち、コマーシャルやキャ
ンペーンで簡単に釣れて金を払ってくれる客層ですからね。
そういうスポンサー企業の意向を汲んで、視聴率欲しさ、金欲しさで、どん
どんデタラメをやるのがテレビ局とそれとタッグを組んでいる電通をはじめと
する広告代理店。
「あるある」は氷山の一角ですね。
今年を象徴する漢字は、偽装の「偽」でしたが、きっとテレビ番組は来年も
再来年もずっと「偽」のままだろうね。\(^O^)/
参考:
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1174664565
「超能力番組を10倍楽しむ本」山本弘
http://ja.wikipedia.org/wiki/細木数子
http://ja.wikipedia.org/wiki/江原啓之
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871639
カンブリア大爆発、進化論、神は妄想である、インターネット自然史博物館
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/30/1474274
「つっこみ力」「スピー力(すぴーりょく)」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/04/10/1155
サンジャポ
コメント
_ clausemitz ― 2007年12月24日 17時52分09秒
_ 森口秀志 ― 2011年03月29日 23時00分19秒
コメント欄にて失礼します。
貴殿のブログ記事を当方の「参考レビュー」として紹介させていただきました。
http://yui-planning.asablo.jp/blog/2011/03/29/5764153
以上、よろしくお願いします。
貴殿のブログ記事を当方の「参考レビュー」として紹介させていただきました。
http://yui-planning.asablo.jp/blog/2011/03/29/5764153
以上、よろしくお願いします。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2007年12月25日 09時35分55秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/24/2526922
山本弘著「超能力番組を10倍楽
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/24/2526922
山本弘著「超能力番組を10倍楽
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年08月25日 04時45分51秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/05/4858769
「謎解き 超常現象」「霊と金―ス
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/05/4858769
「謎解き 超常現象」「霊と金―ス
江原啓之のやらせ記事
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011261825
>アメリカの警察には「超能力捜査官」などという役職はない。
>「FBI超能力捜査官」という役職もない。
>こういった肩書きは、日本のテレビ局が勝手に付けているだけなのだ。
>ちなみにFBIに所属する者は法律で国外活動が禁止されている。
>つまり実在しない「FBI超能力捜査官」などという肩書きをつけて、
>さらに日本のバラエティ番組に出演している時点で嘘が確定しているのである。
>視聴者は二重に騙されているのだ。(バレるわけないとナメられているわけだが)