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母、永眠2007年11月03日 06時42分53秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 母、美智子が2007年10月30日(火曜日)午後9時38分、永眠しました。
 昭和4年1月28日生まれ。享年78歳。
 通夜、葬儀、無事に終わりました。
 残務整理などありますので、もう少し九州にいます。

 父同様、受けた恩、かけた迷惑限りなし。
 病室にぼく一人のとき、ぼくが無理な体勢をとっていたので、腰を伸ばしな
がら何気なく「ああ、腰が痛い」といったら、母は意識が半ば混濁している状
態なのに、突然、「あんた、腰が痛いんかね」と心配してくれたときは、自分
がそんな状態なのにまだ子を想う母の愛の深さ、大きさを感じ、でも、もう、
ぼくは何もしてやれないから、涙が止まりませんでした。

 仕事関係、ご迷惑をおかけしておりますが、来週半ば復帰予定。
 ただ、ウェブとブログはしばらくお休みします。jouwa/salonには書くこと
はあると思うけど。
 それから、この件に関するメールや贈り物は、遠慮いたします。お心だけで
十分です。

 父の死のことは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo80.html
乳の詫び状(2004/06/28) 標題: 父、死去
に書いていたんだ。
 ブログの開始は2005年2月。ブログを始める前だから、ブログの検索じゃ見
つからないわけだ。

もじもじカフェ「消えた漢字の仲間たち」2007年11月06日 21時55分54秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 母の葬儀などで九州に行ってる間、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/17/1412347#c1889417
のコメントがついていました。
--- ここから ---
2007年12月2日に東京でAA研の荒川慎太郎先生をゲストにお招きしてもじもじ
カフェ第10回「消えた漢字の仲間たち」というイベントを開催します。西夏文
字などの擬似漢字のお話です。
http://www.moji.gr.jp/cafe/
ご興味があればぜひお越しください。
--- ここまで ---

 文字に興味がある人には、たまらない話だろうと思います。
 消えた漢字の仲間については、以前、東京外大AA研の好奇字展を紹介してい
ます。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/04/1368397
東京外国語大学の好奇字展
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/17/1412347
東京外国語大学の好奇字展(その2)
をどうぞ。
 この企画をやったのが、今回のゲストである荒川先生です。
 もじもじカフェでは、アラビア書道もやってたんですね。
http://www.moji.gr.jp/cafe/themes/007/
第7回「アラビア書道の世界」

 おれ、なんで見たかな。NHKかな。すごいんですよね、アラビア書道。
http://www.aii-t.org/j/maqha/thaqafa/calligraphy.htm
アラビア書道
に各種書体がありますね。

東京外大AA研、アフガニスタン展2007年11月06日 21時56分44秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 もじもじカフェのことを書いたら、東京外大AA研から企画展のメールが。
 やっぱ、情報省に行動を監視されていますね。\(^O^)/

--- ここから ---
《本メールは、東京外国語大学・AA研(アジア・アフリカ言語文化研究所)の
「好奇字展」にご来場下さり、E-mailアドレスのご記入のあった皆さま宛に発
信しております》

先日は当研究所の企画展にお越し下さいましてありがとうございました。
同じ会場にて下記特別展を開催しておりますのでご案内申し上げます。


「鮮麗なる阿(あ)冨(ふ)汗(がん)一八四八―石版画にみるアフガニスタンの風
俗と習慣」
日時:2007年10月29日(月)~11月30日(金) 10:30~17:00
   土曜、日曜休場、ただし、11月10日(土)、23日(祝)、24日(土)、25日
(日)は開場
会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所1階資料室
備考:入場無料、詳細はWeb http://www.aa.tufs.ac.jp/afghan

1848年に出版されたイギリス軍中尉ジェームズ・ラットレーのアフガニスタン
に関する石版画(リトグラフ)集を、高精度デジタル複製でご覧いただくもの
です。
本画集は限定出版の非常に珍しいもので、我が国ではAA研が唯一所蔵している
ものであり、本邦初公開となります。石版画は全部で30点、当時のアフガニス
タンの人物や建築、風景が、鮮麗な色彩で描かれています。作者自身による詳
細な解説とあわせて、当時のアフガニスタンの風俗・習慣を知る第一級の史料
です。
 一方で、本画集は、第一次イギリス・アフガン戦争の際に描かれたものであ
り、「テロとの戦争」への我が国の関わりが焦点となるなか、大国に翻弄され
てきたアフガニスタンの歴史を再考する機会ともなるかと存じます。多くの皆
様のご来場をお待ち申し上げております。

なお本展示を記念し、公開国際シンポジウムを企画いたしました。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。

「アフガニスタン近代史再考――ラットレーの石版画展によせて」
(日英同時通訳付き)
日時:2007年11月10日(土) 14:00~18:00
会場:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)大会議室
  (東京都府中市朝日町3-11-1)

近藤 信彰(AA研)「ラットレーの作品とその意義」
小牧 昌平(上智大学)
「ヘラートのヤール・モハンマド・ハーンについて--その人物像」
ロバート・D・マクチェスニー(ニューヨーク大学)
「20世紀初頭の二人のアフガニスタンの歴史家とアフガニスタン史学の運命」
コメント:山根 聡(大阪大学)


「鮮麗なる阿(あ)冨(ふ)汗(がん)一八四八」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所
フィールドサイエンス研究企画センター
アフガニスタン展示担当
TEL&FAX 042-330-5665

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
--- ここまで ---

恒例、数理システムとFranzのLisp特別イベント2007年11月06日 21時57分23秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 もうそんな季節なんですね。
 毎年、盛況の数理システムとFranzのLisp特別イベントが今年もあります。

--- ここから ---
Allegro Common Lisp (ACL) ユーザおよび関係者の皆様へ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2日間みっちり!
Lispチュートリアル & Lisp 事例紹介セミナー

開催日: 2007年11月21日-22日
詳細: http://jp.franz.com/base/seminar-2007-11-22.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2007年度Lisp特別イベントを、下記の内容で開催致します。
お誘いあわせの上、ぜひご参加下さい。

■ 日時/場所

【第1日目】 2007年11月21日(水)09:00-16:00
場所:株式会社数理システム(MSI) セミナールーム [東京都新宿区新宿]
★1日かけてCommon Lisp の基礎を学ぶ入門コースです

【第2日目】 2007年11月22日(木)13:00-17:00
場所:六本木アカデミーヒルズ 六本木ヒルズ森タワー49F [東京都港区六本木]
★数々のLisp 導入事例をご紹介します


■ プログラム

【第1日目】 2007年11月21日(水)-- Common Lisp 入門コース
09:00-16:00 Lisp in One Day
by 黒田寿男氏 (株式会社数理システム)


【第2日目】 2007年11月22日(木)-- Lisp 導入事例紹介

13:00-13:40
仮想化の潮流はサーバから言語のレベルへ - LispによるPHPプラットフォーム
 
by 山田敏博氏 (株式会社ITコア 代表取締役)

13:50-14:30
通信事業社のネットワーク運用技術
by 馬島宗平氏 (NTT ネットワークサービスシステム研究所)

14:40-15:20
遠隔コミュニケーションシステム t-Room - 未来の電話を目指して
by 平田圭二氏 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)

15:30-16:10
SVG 地図とメタデータによるセマンティックウェブ GIS アーキテクチャ
by 高木悟氏 (KDDI 研究所)

16:20-17:00
オントロジーとデータマイニング
by 黒田寿男氏 (株式会社数理システム)
by Jans Aasman (Franz Inc.)

※2007年11月22日(木)のイベントは、数理システムユーザーコンファレンス
2007
の一環として開催されます


■ 参加費 無料 

■ 詳細/お申し込み http://jp.franz.com/base/seminar-2007-11-22.html

■ お問合わせ先

セミナー事務局
Japan-Seminar@franz.com

======================================================
フランツ社株式会社(Franz Inc.) http://jp.franz.com

★Allegro CL 8.1 Express版(無償)ダウンロードサイト★
http://www.franz.com/downloads/allegrodownload.lhtml
======================================================
--- ここまで ---

 残念ながら、ぼくは、だいぶ休んだし、夜は別の用事があって、行く時間が
ないのですが、プログラムをみると面白そうな話がごろごろしてますね。
 Common Lisp入門コース、
http://jp.franz.com/base/lisp-in-one-day-2007-11-21.html
にあるテキストを、ざっとみましたが、これ、かなりいいと思います。Lispに
興味がある人は、これを申し込んだらいいと思います。実際に動かしながら人
に教わりながらLispを学べる機会はなかなかないので。
 お前も教わったほうがいいよね。
 そうそう。もうLispもEmacsも全部忘れたもんね。\(^O^)/

 そんなおれですが、去年、講師としてバカ話をやらせてもらいました。\(^O^)/
 去年のことはブログに書いてますね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/19/960972
Lispセミナー
をどうぞ。
 あ、一昨年のこともブログに書いている。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/17/145926
Lisp特別イベント
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/22/151472
Lisp特別イベントその2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/23/151936
Re: Lisp特別イベントその2

http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/23/151936
では、中村誠一、坂田明、ハナモゲラ語のことを書いていますね。
 この前、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/21/1863129
タモリ、坂田明、中村誠一、山下洋輔、ハナモゲラ語
で、書いたばかりなのに、こういうつながりが発見されるということは、やっ
ぱり、情報省に監視され、誘導されてるな。\(^O^)/
 中村誠一のスピロヘータ・ブルースのことは、教えてもらって
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/24/152957
スピロヘータ・ブルース
で書いているんだ。
 そうそう。ハナモゲラ語について補足を書かないといけないこと、思い出し
た。

魔法言語 リリカル☆Lisp2007年11月06日 21時58分16秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 Lisp特別イベントのことを書いたので、思い出した。
 魔法言語 リリカル☆Lispというのがあるんです。\(^O^)/
 萌え系のLisp学習システムです。\(^O^)/
 詳しくは、
http://lyrical.bugyo.tk/
魔法言語 リリカル☆Lisp
をどうぞ。
 いいでしょ、これ。こういうオタク、ビジュアル系のLisp文化ってなかった
からね。Lispの普及に貢献しそうですね。メンバーのみなさん、感謝&お疲れ
様です。
 上記ページには、地獄Lispというのもありますね。^^;

 あと、Lispネタとしては、
http://www.ibm.com/developerworks/jp/java/library/j-cb02067.html
境界を越える: Lisp の美しさ プログラミング言語の黄金郷
もどうぞ。

Re: タモリ、坂田明、中村誠一、山下洋輔、ハナモゲラ語2007年11月06日 21時58分48秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/21/1863129
タモリ、坂田明、中村誠一、山下洋輔、ハナモゲラ語
で紹介した、山下洋輔エッセイコレクション
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479495154X/showshotcorne-22/
山下洋輔著「ジャズ武芸帳(山下洋輔エッセイ・コレクション)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794951558/showshotcorne-22/
山下洋輔著「洋輔旅日記(山下洋輔エッセイ・コレクション)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794951566/showshotcorne-22/
山下洋輔著「へらさけ犯科帳(山下洋輔エッセイ・コレクション)」
を注文していたんですが、先月末には届いていたんですが、母、危篤の知らせ
でほったらかしでした。
 やっと戻ってきて、何気に「へらさけ犯科帳」をめくったら、ハナモゲラ語
について、自分の記憶をリフレッシュできました。
 22ページの「ハナモゲラ語は河野邸で炸裂した」に、ハナモゲラ語の最初は、
作家河野典生さんの河野邸新築祝い、昭和51年2月11日にあった紀元節セ
ッションだったという話がある。で、そこで坂田明がハナモゲラ語で叫びだし
た話が出ている。
 原型は中村誠一、それを恐怖の密室芸人タモリが進化させ、坂田明がここで
爆発させて発明したという流れになっています。

CTM、本日、全国発売日(らしい)2007年11月08日 06時54分56秒

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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/28/1875396
CTM/CTMCP/ガウディ本の翻訳、先行発売!\(^O^)/
で、先行発売のことを書いた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798113468/showshotcorne-22/
セイフ・ハリディ, ピーター・ヴァン・ロイ, 羽永洋訳「コンピュータプログ
ラミングの概念・技法・モデル」

 先行発売によるテスト販売も好調だったそうです。そして今日いよいよ全国
発売のようですね。

 昨日、現物を入手しました。いいわあ。\(^O^)/
 オビにある
--- ここから ---
プログラミングとは何か?
 さまざまなプログラミングパラダイムの長所・短所が同時に学べ、プログラ
ミングとは何か、その本質を計算モデルから深く理解できる1冊。
 マルチパラダイムをサポートするOz(オズ)言語とMozart(モーツアルト)シス
テムによって実際にプログラムを動かしながら学習
 将来の飛躍に備え、幅広い基礎を確立するための必読書
--- ここまで ---
は、ほんと、そう思います。
 本書でメインに使われているOz言語以外にも、PrologやHaskellやErlangな
ども採り上げて、どういう計算モデルなのかも詳しく解説してあります。つま
り、各種プログラミング言語の背景にある計算モデルもよくわかるようになっ
ています。これを逆方向で考えると、そういう計算モデルをどう言語仕様に反
映させているか、言語設計のこともわかるわけ。

 予想より1年くらい早く翻訳が出たからうれしいですね。
 翔泳社は地道にこういうコンピュータサイエンスやソフトウェア工学の本を
出してくれて、ありがたいことです。これも古田島さんのおかげですね。あり
がとう。

 いまね、海外のいい教科書や良書の翻訳を出すのは難しいんですって。日本
のコンピュータ系出版社は萎縮しちゃって、もっと安く手軽に作れて儲かりそ
うな本ばっかりやる方向になってるからだそうです。
 ま、以前
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/23/1527799
共立出版「アルゴリズム・サイエンスシリーズ」
で、紹介した共立出版のようなところは別ですけど。
 だから、英語は読めるほうがいいですよ。海外はいまでもどんどんいろんな
本が出ている。それらが日本語になる確率は、現状、非常に低い。かといって、
日本オリジナルのいい本がどんどん出るかというと、これも望み薄。よって、
日本語しか読めないと、海外との差はどんどん開くだけというのが現実。

 コンビニって狭いから、売れ筋、死に筋商品を徹底して選別して並べるとい
う話があるでしょ。でも、それじゃ、教育や文化の場合、だめなんだよね。売
れ筋以外の、なんか変な本とか、数は売れなくても良書とか、そういうのがた
くさんないと森にならないんですよね。
 森が育つためには、こういう訳本はすぐ買うようにしています。売れ行きが
そこそこあれば、もう1冊やってみるかと出版社も思うから。
 ということで、CTMが出てくれて、非常に喜んでおります。

魚住昭著「特捜検察の闇 (文春文庫)」2007年11月10日 11時33分57秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/24/1677154
田中森一著「反転」、魚住昭著「特捜検察の闇」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/25/1679510
Re: 田中森一著「反転」、魚住昭著「特捜検察の闇」
で、言及した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344013433/showshotcorne-22/
田中森一著「反転―闇社会の守護神と呼ばれて」
は、まだ積読のままです。^^;
 「反転」を読む前に、気になっていた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167656655/showshotcorne-22/
魚住昭著「特捜検察の闇 (文春文庫)」
は、一時、amazonのマーケットプレイスで1500円(いまは630円)くらいしてい
て躊躇していたところ、穂高さんが貸してくれたので、これを読みました。
 「反転」の著者、元検察で闇社会の人間の弁護士となり悪徳弁護士と呼ばれ
た田中森一のことも冒頭に出てきます。

 すぐ読んだんだけど、以後、もう何ヵ月も借りっぱなしで、そろそろ紹介文
を書いて返さないと思って書きます。

 検察は、最近、検察ファシズムだとか、レベルの低下や劣化がよくいわれま
すね。
 休刊した「噂の眞相」(ウワシンともいう)が検察ネタをやって、検察の裏金
の話や裁判所との癒着やら司法界の腐敗などもやってましたが、本書を読むと、
またすごいね。
 この数ヵ月くらいの週刊ダイヤモンドで、村上ファンドがインサイダー取引
でやられた件については、外国人の投資家だったかな。あれで、インサイダー
取引でやられるのは欧米じゃ考えられない。日本への投資は司法リスクもある
ことがわかってびっくり(よって、日本への投資は控えるというニュアンス)な
どという話があったと記憶しています。
 ライブドアの件も村上ファンドの件も、拝金主義はいかんという国民的ムー
ドに押されて無理やりやった国策捜査であって、筋が悪い事件という話もあり
ますしね。
 まさに時代のムードで検察が強引にやっちゃう国策捜査、あるいは自分らの
闇をえぐられそうになったら無理でもやっちゃう権力乱用気味の捜査。これが
検察の腐敗と劣化を助長しているという話。
 さすがに亀田一家を無理やり検察がやるのは、無理かな。\(^O^)/
 でも、亀田の長男が、なぜかボクシングの会見でいきなり検察の裏金問題を
話したら、あれこれでっち上げて一発でやられるんだろうね。\(^O^)/
 日本は法の下の平等も報道の下の平等もないことがわかります。

 思えば、鈴木宗男と佐藤優の件も、国民の宗男叩きブームの中で行なわれた
国策捜査の例ですね。それを知らしめたのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104752010/showshotcorne-22/
佐藤優「国家の罠」(新潮社)
でした。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/08/05/40462
国家の罠
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/12/71856
佐藤優「国家の罠」(新潮社)
で、言及していますが、あの年、初登場1位みたいな感じで、すごく衝撃的で
した。以後、佐藤優は一躍論壇やメディア界のスーパースターになっていくわ
けです。

 いま、光市の母子殺害事件の弁護をやってるので、叩きまくられている死刑
廃止論者の人権派弁護士安田好弘も本書「検察の闇」に登場します。オウム真
理教の弁護もやってますし、それまでも徹底的に国家に逆らうような、逆にい
えば国家権力の横暴に歯止めをかけるような弁護態度なので、目を付けられて
いて、検察にやられる話が出てきます。
 しかし、これが目を覆いたくなるようなデタラメなでっち上げ。検察の捜査
能力がいかにダメになってるかを示す例として出てきます。映画のような大ど
んでん返しの展開で、安田弁護士の無罪が1審で出てしまう。検察が犯人だと
した安田弁護士とは全然違う人物が犯人だったんです。それが誰かは本書を読
んでください。

 検察は国民の後押しがないと難事件をやれないの事実ですから、後押しして
やらないといけないときもあるけれど、一時のムードに国民が熱狂しちゃうと
検察が暴走するというのもまた事実。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/08/23/51997
日本をいつ捨てるか
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/08/23/51991
日本をいつ捨てるか

 あれ? この2つ、まったく同じ? 2重投稿になっちゃってたのか。まあ、
いいや。^^;

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/30/1474274
「つっこみ力」「スピー力(すぴーりょく)」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/05/1556512
「ウェブ社会をどう生きるか」「iPhone 衝撃のビジネスモデル」「低度情報
化社会」
で書いたのに、また書くんだけど、小泉純一郎首相が「痛みに耐えてよくがん
ばった。感動した」と絶叫したのに熱狂するようじゃ、やっぱアウトなんです
よね。
 そういうことが、本書を読むとよくわかる。

 本書では、一時マスコミで正義のヒーローとして賞賛された住専管理機構の
中坊公平が実はけっこうひどいという話も出てきます。やっぱ、熱狂すると視
野狭窄になって何をやってもダメということですね。
 本書のオビにある「正義って何や? 検察だけが正義か?」というのは、検
察にとっても重い問いだけど、本来、多くの国民が重く受け止めないといけな
い問いでしょう。

 なお、文庫では単行本にはなかった検察の裏金を大阪高検の現役検事三井環
が暴露しようとして、直前に逮捕されてしまった三井環事件のことも出ていま
す。
 三井環は、テレ朝で当時鳥越俊太郎がやってた「ザ・スクープ」という番組
の取材を受ける直前に逮捕されるんですよね。検察の口封じですよね。
 「噂の眞相」も取材する予定だったのかな。とにかく、逮捕に至る経緯など、
当時の「噂の眞相」にはいろいろ出ていました。

http://www.uwashin.com/
噂の眞相
は、まだありますね。^^; 岡留さん、まだ、生きてます。^^;
 ここに行っても、前述の検察裏金問題の記事が読めるわけではなく、バック
ナンバーを買わないといけないんだけどね。
 あ、いま、バックナンバー検索なんてのができるんだね。「検察 裏金」で
やったら、いろいろ出てきます。たぶん、2002年6月号や2002年10月号だろう
と思うけど。
 ああ、あったあった、則定検事長のスキャンダルもありましたねえ。これ、
ウワシンがやったら、天下の朝日新聞がそれを引用するような形で報じたので
大騒ぎでしたね。
 何度もいうようだけど、マスコミって、テレビはおろか新聞も、検察のスキ
ャンダルは書けない、報道できないんです。検察にネタをもらってるから。だ
から、検察は大変な国家権力を握っていながら、構造的に、チェックがまず効
かないんです。
 朝日は自分たちが直接書けないから、ウワシンがやったという記事を載せる
という苦肉の策でなんとか報じたわけです。
 とにかく、検察ネタはウワシンの独壇場でしたね。そういう雑誌がもうない
のが、検察の劣化、ひいては、日本の劣化につながっているんですよね。

「かぐや」と「はやぶさ」2007年11月10日 20時24分20秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 月探査衛星「かぐや(SELENE)」は、ハイビジョンで撮影した月の映像を送
ってきましたね。詳しくは、
http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071107_kaguya_j.html
月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による
世界初の月面撮影の成功について
をどうぞ。
 月はやっぱりちっちゃいね。高度100kmからなのに、もう地平線が完全に丸
みを帯びてるもんね。

 「はやぶさ(MUSES-C)」も地球に戻ってくるため、がんばってますよ。詳
しくは、
http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html
をどうぞ。
2007年10月29日 更新 「はやぶさ」復路第1期軌道変換を完了!
となってますね。2010年の地球帰還を目指して、チームは必死にやってますし、
はやぶさも宇宙空間の過酷さに耐えながらがんばってますね。
 テレビ屋が作るわざとらしい亀田一家のストーリーより、「かぐや」や「は
やぶさ」のほうにはるかに感情移入できるよね。

 その他、「かぐや」や「はやぶさ」について書いたものは、ぼくのブログ
http://iiyu.asablo.jp/blog/
の検索窓に、「かぐや」や「はやぶさ」を入れて検索してください。

喜久屋書店2007年11月10日 21時29分37秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879024
コンピュータ本の棚
で書いた、北九州は小倉の伊勢丹の上にある喜久屋書店。
 数日前、出版関係の人たちと久々に飲んで、
「この前九州に帰ったら、いまコンピュータ関係の棚が日本で一番いいと思っ
ている新宿ジュンク堂に匹敵するような棚をもつ書店がなぜか突如小倉にでき
ていて、それが喜久屋書店というんですが、知ってますか?」
と訊いたら、即、
「あ、それ、長男がやってる書店。次男がやってるのがジュンク堂」
だって。
 そうなのか。道理で、店の雰囲気がジュンク堂に似ていたんだ。落ち着いて
いていいんですよ。

 で、新宿ジュンク堂のコンピュータ関係の棚は、棚の移動前より少し広くな
ったんじゃないかというのが、他の人の声でした。おれの錯覚じゃないみたい。