インターネットの起源と歴史本、新 思考のための道具 ― 2010年05月25日 20時09分49秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0684832674/showshotcorne-22/
Where Wizards Stay Up Late: The Origins Of The Internet (ペーパーバック)
Katie Hafner (著)
というのが売れていた。渋いねえ。かつてのベストセラーですよね。
翻訳はこれですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756134793/showshotcorne-22/
インターネットの起源 (単行本)
ケイティ ハフナー (著), マシュー ライアン (著), Katie Hafner (原著),
Matthew Lyon (原著), 加地 永都子 (翻訳), 道田 豪 (翻訳)
インターネットの起源と歴史本リストを簡単に作ってみた。
似た名前の本があるね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479176191X/showshotcorne-22/
起源のインターネット (単行本)
喜多 千草 (著
ちょっと変わっているなと思ったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798106577/showshotcorne-22/
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 (単行本)
ばるぼら (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794963300/showshotcorne-22/
極端に短いインターネットの歴史 (単行本)
浜野 保樹 (著)
あとは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791760948/showshotcorne-22/
インターネットを創った人たち (単行本)
脇 英世 (著)
くらいか。
脇英世は、東京電機大学で専門だから、経済学者の野口悠紀雄が書くITもの
より信用できます。全面信用するかどうかは別として。歴史物は、そういう宿
命にあるから。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5
インターネットが発明されるころに関して、思い出した。まだ書いてないみ
たいだから、このチャンスにちょっと書いておこう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893622161/showshotcorne-22/
新 思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー ― その歴史と未来
(単行本)
ハワード ラインゴールド (著), 日暮 雅通 (翻訳)
が出たとき、少しして買って読んだのね。これに面白いエピソードがある。
これ、名著である
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893620355/showshotcorne-22/
思考のための道具―異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか? (単行本)
ハワード ラインゴールド (著), 青木 真美 (原著), 栗田 昭平 (著),
Howard Rheingold (著)
の改訂版なの。
前著は、1980年代に出て、「新」のほうの原書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262681153/showshotcorne-22/
Tools for Thought: The History and Future of Mind-Expanding Technology
(ペーパーバック)
Howard Rheingold
は、2000年に出ているの。前著を出して15年くらい経った1999年に、前著で登
場した人たち、たとえば、ダグ・エンゲルバート(Doug Engelbart), ボブ・テ
イラー(Bob Taylor), アラン・ケイ(Alan Kay)などにインタビューして、その
後、実際に何がどうなったか、あのとき予想した未来がいまこうなってどう思
うかなど、検証しているわけ。
前著は、昔読んでいたが、「新」は増補改訂版として検証しているところが
面白そうで買って読んだわけ。
AI(人工知能)で大儲けはできなかったし(笑)、ウェブブラウザがワープロの
ように書けない形で発達したのが残念とか、いろいろあって面白かった。
知らない人が多いけれど、最初のウェブブラウザはNeXT上で作られて、表示
して読むだけじゃなくて、ワープロのように編集できたのよ。だから、当然、
その方向で発達するかと思ったら、NeXTのように高機能なライブラリが備わっ
てない他のOSでは、エディタまで作るのが面倒で、まずは表示できるだけとブ
ラウザを作ったら、大ウケしちゃって、表示する方向でのみ一気に進化して、
編集は、ブログのようなものになった。あとからブラウザ上にぶざまな形で、
無理に継ぎ足した形で編集することになっちゃったよね。
http://www.w3.org/People/Berners-Lee/WorldWideWeb.html
The WorldWideWeb browser
には、The first web browser - or browser-editor rather とあるでしょ。
それと、学生にインターネットの講義をするときに、よく紹介するのが、
http://www.tsukuba.gr.jp/
日本最初のホームページ
ね。
で、本題。
ヴィントン・サーフ(Vinton Cerf)たちが、スタンフォード大学でTCP/IPを
作っているとき、すでに、ボブ・テイラー(Bob Taylor, ロバート・テイラー,
Robert Taylor)らが、ゼロックスのパロアルト研究所(Xerox PARC)で、プロ
トコルもネットワークを作り終わってたらしい。でも、それは社外秘だった。
サーフたちは、テイラーたちにスタンフォード大学に来てもらって、意見を
もらってたそうな。でね。テイラーたちが引っかかったところで、同じように
サーフたちも引っかかって苦しんでいたそうな。
どう解決すればいいか教えてやりたいが、Xeroxの弁護士たちからは知的財
産を決して漏らすなと、きつく言い渡されていたから、教えてやれなかったん
だって。
そうこうしているうちに、サーフたちも気づくわけ。「あなたたちは、もう
すでに、この問題に遭遇して、解決した経験があるんだろう」ってね。結局、
サーフたちは、同じ苦労をして、再発明しないといけなかったわけ。
面白いエピソードでしょ。バカな法律屋のせいで、技術開発、進化が阻害さ
れる典型的なパターンね。
ボブ・テイラーたちは、アメリカのベスト&ブライテストで、のちにDECに
移ってから、検索エンジンのAltaVistaを作ったり、すごい人たちです。
AltaVistaは、Googleが出てくるまでは、一番すごかったし、ぼくが初めて
使った検索エンジンでもあり、常用していた検索エンジンでもあった。
DECの高速チップAlphaを使ったAlpha Serverをずらりと並べてやっていた。
その部屋の模様を模様をウェブカメラで、ネットから見ることができた。しか
も、こっちから操作して室内をぐるっと見ることができた。いまなら当たり前
だけど、たしか、15年くらい前だもんね。
あ、たしか、AppleのQuickTimeで360度ぐるりとみられる写真を作る技術が
あったよね。あれで、周期的に撮影した写真をみせてた気もするなあ。
http://en.wikipedia.org/wiki/QuickTime_VR
だ。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0684832674/showshotcorne-22/
Where Wizards Stay Up Late: The Origins Of The Internet (ペーパーバック)
Katie Hafner (著)
というのが売れていた。渋いねえ。かつてのベストセラーですよね。
翻訳はこれですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756134793/showshotcorne-22/
インターネットの起源 (単行本)
ケイティ ハフナー (著), マシュー ライアン (著), Katie Hafner (原著),
Matthew Lyon (原著), 加地 永都子 (翻訳), 道田 豪 (翻訳)
インターネットの起源と歴史本リストを簡単に作ってみた。
似た名前の本があるね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479176191X/showshotcorne-22/
起源のインターネット (単行本)
喜多 千草 (著
ちょっと変わっているなと思ったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798106577/showshotcorne-22/
教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書 (単行本)
ばるぼら (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794963300/showshotcorne-22/
極端に短いインターネットの歴史 (単行本)
浜野 保樹 (著)
あとは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4791760948/showshotcorne-22/
インターネットを創った人たち (単行本)
脇 英世 (著)
くらいか。
脇英世は、東京電機大学で専門だから、経済学者の野口悠紀雄が書くITもの
より信用できます。全面信用するかどうかは別として。歴史物は、そういう宿
命にあるから。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5
インターネットが発明されるころに関して、思い出した。まだ書いてないみ
たいだから、このチャンスにちょっと書いておこう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893622161/showshotcorne-22/
新 思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー ― その歴史と未来
(単行本)
ハワード ラインゴールド (著), 日暮 雅通 (翻訳)
が出たとき、少しして買って読んだのね。これに面白いエピソードがある。
これ、名著である
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893620355/showshotcorne-22/
思考のための道具―異端の天才たちはコンピュータに何を求めたか? (単行本)
ハワード ラインゴールド (著), 青木 真美 (原著), 栗田 昭平 (著),
Howard Rheingold (著)
の改訂版なの。
前著は、1980年代に出て、「新」のほうの原書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262681153/showshotcorne-22/
Tools for Thought: The History and Future of Mind-Expanding Technology
(ペーパーバック)
Howard Rheingold
は、2000年に出ているの。前著を出して15年くらい経った1999年に、前著で登
場した人たち、たとえば、ダグ・エンゲルバート(Doug Engelbart), ボブ・テ
イラー(Bob Taylor), アラン・ケイ(Alan Kay)などにインタビューして、その
後、実際に何がどうなったか、あのとき予想した未来がいまこうなってどう思
うかなど、検証しているわけ。
前著は、昔読んでいたが、「新」は増補改訂版として検証しているところが
面白そうで買って読んだわけ。
AI(人工知能)で大儲けはできなかったし(笑)、ウェブブラウザがワープロの
ように書けない形で発達したのが残念とか、いろいろあって面白かった。
知らない人が多いけれど、最初のウェブブラウザはNeXT上で作られて、表示
して読むだけじゃなくて、ワープロのように編集できたのよ。だから、当然、
その方向で発達するかと思ったら、NeXTのように高機能なライブラリが備わっ
てない他のOSでは、エディタまで作るのが面倒で、まずは表示できるだけとブ
ラウザを作ったら、大ウケしちゃって、表示する方向でのみ一気に進化して、
編集は、ブログのようなものになった。あとからブラウザ上にぶざまな形で、
無理に継ぎ足した形で編集することになっちゃったよね。
http://www.w3.org/People/Berners-Lee/WorldWideWeb.html
The WorldWideWeb browser
には、The first web browser - or browser-editor rather とあるでしょ。
それと、学生にインターネットの講義をするときに、よく紹介するのが、
http://www.tsukuba.gr.jp/
日本最初のホームページ
ね。
で、本題。
ヴィントン・サーフ(Vinton Cerf)たちが、スタンフォード大学でTCP/IPを
作っているとき、すでに、ボブ・テイラー(Bob Taylor, ロバート・テイラー,
Robert Taylor)らが、ゼロックスのパロアルト研究所(Xerox PARC)で、プロ
トコルもネットワークを作り終わってたらしい。でも、それは社外秘だった。
サーフたちは、テイラーたちにスタンフォード大学に来てもらって、意見を
もらってたそうな。でね。テイラーたちが引っかかったところで、同じように
サーフたちも引っかかって苦しんでいたそうな。
どう解決すればいいか教えてやりたいが、Xeroxの弁護士たちからは知的財
産を決して漏らすなと、きつく言い渡されていたから、教えてやれなかったん
だって。
そうこうしているうちに、サーフたちも気づくわけ。「あなたたちは、もう
すでに、この問題に遭遇して、解決した経験があるんだろう」ってね。結局、
サーフたちは、同じ苦労をして、再発明しないといけなかったわけ。
面白いエピソードでしょ。バカな法律屋のせいで、技術開発、進化が阻害さ
れる典型的なパターンね。
ボブ・テイラーたちは、アメリカのベスト&ブライテストで、のちにDECに
移ってから、検索エンジンのAltaVistaを作ったり、すごい人たちです。
AltaVistaは、Googleが出てくるまでは、一番すごかったし、ぼくが初めて
使った検索エンジンでもあり、常用していた検索エンジンでもあった。
DECの高速チップAlphaを使ったAlpha Serverをずらりと並べてやっていた。
その部屋の模様を模様をウェブカメラで、ネットから見ることができた。しか
も、こっちから操作して室内をぐるっと見ることができた。いまなら当たり前
だけど、たしか、15年くらい前だもんね。
あ、たしか、AppleのQuickTimeで360度ぐるりとみられる写真を作る技術が
あったよね。あれで、周期的に撮影した写真をみせてた気もするなあ。
http://en.wikipedia.org/wiki/QuickTime_VR
だ。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年08月02日 09時34分14秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/07/30/5256211
「Kindleの新モデルはWiFiや日本語表
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/07/30/5256211
「Kindleの新モデルはWiFiや日本語表
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年08月08日 09時33分41秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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紹介が遅れたが、超漢字のパーソナルメディアが、
http://iiyu.asablo.jp
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紹介が遅れたが、超漢字のパーソナルメディアが、
http://iiyu.asablo.jp
_ ホットコーナー - 2022年03月12日 22時37分53秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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ManningのOn this day「今日は何の日?」によれば、1989年の今日、3月12日は、CERN(
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ManningのOn this day「今日は何の日?」によれば、1989年の今日、3月12日は、CERN(
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