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洋書のAI(人工知能)本。「実用Common Lisp」のことも少し。2010年05月06日 09時13分54秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 アメリカは、さすがにAI(人工知能)本が出続けていますね。こういうところ
が、アメリカの底力。
 これらの本をみると、以前から何度も強調しているように、かつてAIと呼ば
れた技術がしぶとく生き残るだけではなく、いろいろと発展して、先進的ウェ
ブはもとより、各種サービスや流通、マーケティングをはじめ、いろんなとこ
ろに使われていることがわかります。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0321545893/showshotcorne-22/
Artificial Intelligence: Structures and Strategies for Complex Problem
Solving (6th Edition) (ハードカバー)
George F. Luger (著)
 この本で解説した概念や手法を実際にプログラムにしたものが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0136070477/showshotcorne-22/
AI Algorithms, Data Structures, and Idioms in Prolog, Lisp, and Java
(ペーパーバック)
George F. Luger (著), William A Stubblefield (著)
 アマゾンに在庫はなくて、「出品者からお求めいただけます」になっている。
 新品3点¥ 3,984より 中古品3点¥ 3,983より。
 本家だと、
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0136070477/showshotcorne-22/
で、$19.98で、安いが、あとは送料などと相談だね。一応、日本のアマゾンに
出している上記の業者は、航空便で送るなどと書いていてあの値段みたい。

 これらの本の公式サイトが、
http://www.cs.unm.edu/~luger/ai-final/
Artificial Intelligence: Structures and Strategies for Complex Problem
Solving
 ここに目次、正誤表、ソースコードなどもあります。Prolog, Lisp, Javaの
コードがありますね。Prologがあるのが、当たり前とはいえ、うれしい。
 これも何度も書いたが、おれらの世代だと、特に第5世代コンピュータのプ
ロジェクトをリアルタイムでみていた世代でもあるから、Lispは知ってて
Prologを知らない、関数型プログラミングに興味があって論理型プログラミン
グに興味をもたない、AIの世界でPrologを知らないなどというのは、あり得な
いから。

 umn.eduは、どこかなと思ったら、ニューメキシコ大学なんだ。
http://www.cs.unm.edu/
は、そのコンピュータサイエンス学科。みてると面白いね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0763773379/showshotcorne-22/
Artificial Intelligence: A Systems Approach (Computer Science)
(Hardcover)
M. Tim Jones (Author)
 Googleブックにありますね。
http://books.google.com/books?id=ekUHwvRP7nUC

 この本にも、プログラミング本があって、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1584502789/showshotcorne-22/
AI Application Programming (Programming Series) (ペーパーバック)
M. Tim Jones (著)
 中古品7点¥ 3,063よりになってる。本家でも
Available from these sellers.
状態で、
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/1584502789/showshotcorne-22/
AI Application Programming (Programming Series) (Paperback)
M. Tim Jones (Author)
で、
Available from these sellers.
6 new from $18.00 13 used from $0.67

 著者のM. Tim Jones氏のサイトは、
http://www.mtjones.com/
Publications of M. Tim Jones

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262062712/showshotcorne-22/
Bio-Inspired Artificial Intelligence: Theories, Methods, and
Technologies (Intelligent Robotics and Autonomous Agents) (ハードカバー)
Dario Floreano (著), Claudio Mattiussi (著)
 この本のサイトがあります。
http://baibook.epfl.ch/
Bio-Inspired Artificial Intelligence | Companion website
http://baibook.epfl.ch/contents.html

 これらの本は、もちろん、役立つでしょうが、まずは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/28/5047508
緊急特報!Peter NorvigのPAIPの翻訳「実用 Common Lisp」が出る\(^O^)/
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798118907/showshotcorne-22/
実用 Common Lisp (大型本)
ピーター・ノーヴィグ (著), 杉本 宣男 (翻訳)
で勉強するのもいいと思いますね。
 もっと理論的なことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/17/4760647
やっと出たAIMA(Artificial Intelligence: A Modern Approach)第3版
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0136042597/showshotcorne-22/
Artificial Intelligence: A Modern Approach (3rd Edition) (ハードカバー)
Stuart Russell (著), Peter Norvig (著)
もいいと思います。

 アマゾンではまだ予約中だが、現物が、翔泳社から送られてきたので、「実
用Common Lisp」について、少し。
 翔泳社にある目次は、
http://www.seshop.com/detail.asp?pid=12043&mode=spec
 アマゾンの
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798118907/showshotcorne-22/
にある商品説明は、本書の「まえがき」冒頭から引用している。
--- ここから ---
この本で取り上げているプログラムは、AIという専門領域を代表する古典的な
プログラムと言ってもよいだろう。これは、大学の一般教養講座で使用される
古典的名著と同じような位置づけと思ってほしい。別の見方をすれば、この本
は高度な技術的知識の大要になっているので、中堅のLispプログラマがLispの
専門家へと歩を進めるためには必読である。
--- ここまで ---

 本書に出ているプログラムや技法は古典的ではあるが、名著といっていい重
要なプログラムや技法。たとえば、以前、弾さん(小飼弾)のところで知ったけ
れど、若い人たちの間で、メモ化(memoization)の話が出ていた。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334289
Re: ちょっと気になる本、その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334285
Re: ちょっと気になる本
のころね。
 本書では、こういうメモ化や遅延評価といった基本技法は、第9章で出てく
る。古典的技法と呼ばれるものであっても、若い人は、メモ化、遅延評価、ユ
ニフィケーション(単一化)、推論、制約プログラミングといったものを知らな
いのね。弾さんですら、ユニフィケーションを知らなかったからね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/02/2541270
Erlang, Oz/Mozart, Prolog, 単一化

 バッハ、ベートーベン、モーツァルト、ショパン、ビートルズ、マイルスや
コルトレーンを、いま初めて聴いた中学生や高校生が感動しているようなもん
ですね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/23/2813555
或るダメ学生さんから
で書いたように、慶応あたりでも、論理プログラミングを教えなくなっている
というしね。
 若い人こそ、温故知新で、勉強しておいてほしいと思います。
 そこにリンクを書いた「2004年度 論理プログラミング」は、もうリンク切
れになっているが、差分リスト、制約論理プログラミング、機械学習、データ
マイニング、知識表現,推論とメタプログラミングなどの講義が並んでいまし
た。
 この5年くらいで、日本でもやっとこれらの技術がないと、ウェブでもサー
ビスでも流通でも生産管理でもどのビジネス分野でも、競争力がなくなる、付
加価値がなくなることがわかって、力を入れているところが増えてきたという
のが、私の実感。
 15年前にウェブが流行り始めたころ、データベースがないと競争力がない、
付加価値がない、金にならないことに気づき始めたのと、よく似ていると思っ
ている。
 20年から30年経って、AI(人工知能)も使えるところには、当たり前のように
積極的に使うようになったなと。

 それから、本書には、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/01/4913323
初めての人のためのLISP[増補改訂版] 、売れまくり\(^O^)/
で紹介した、Lispの神様、竹内郁雄先生の「推薦の言葉」が冒頭に載っていま
す。簡単にまとめると、
・Shibuya LispなどLispがまた盛り上がっている。
・本書には圧倒された。
・Common Lispの解説書の枠を完全に飛び出している。
・AIのケーススタディと謳われているが、実際は一般の問題解決の手段として
の(問題記述からデバッグまでカバーする)広義のプログラミングの指導書にな
っている。
・これらすべてをCommon Lispの枠組みで記述している。PrologもSchemeも作
ってみせている。
・第25章トラブルシューティングは、これだけの対策集を書けること自体、本
書が非常に分厚いCommon Lispプログラミング経験に基づいていることの証。
・1992年の出版だから古そうと思うのは、杞憂。いくつか最新の話題がないが、
欠点ではない。
・本書はCommon Lispの入門書でも解説書でもなく指南書。AIに限らず多様な
問題をプログラミングで解かなければならない人に、最良の手法を教えてくれ
る。本書を読破できれば、間違いなく免許皆伝。
などなど。

 もっと、広く最新の話題を知りたいなら、前述の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0136042597/showshotcorne-22/
Artificial Intelligence: A Modern Approach (3rd Edition) (ハードカバー)
Stuart Russell (著), Peter Norvig (著)
にアタックすればいい。