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小説 TRIPPER (トリッパー) 2011春季号 大江健三郎×筒井康隆×丸谷才一2011年04月11日 00時33分55秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のtti/salon(筒井康隆会議室)からホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 朝日新聞に載った「大江健三郎×筒井康隆×丸谷才一」鼎談。
 その拡大版が載った小説 TRIPPER (トリッパー) 2011春季号 2011年 3/20号
を、やっと買ってきて読みました。
 本物の読書家、読書人、批評の世界、文学の世界がどういうものかを、久々
に感じる読み物でした。
 なにしろ、普段は、ブログにあふれる書評、レビューといいつつ、第1次近
似感想文レベルの駄文を目にすることが多く、書評、レビューという言葉も、
ずいぶんと安っぽくなったと思うことが多いからです。
 ぼく自身もウェブやブログにそういう駄文しか書いていません。
 そういう駄文でも、お世辞で、立派な書評ありがとうございますなどと、お
だてられることがあり、いや、そんな代物じゃないのだがと、内心、忸怩たる
ものがあります。

 この鼎談を読んで改めて思ったのは、大江健三郎、丸谷才一の両氏は、筒井
康隆の大ファンだということ。一緒に話ができるのが、楽しくて仕方がない様
子が伝わってきました。
 とりわけ大江さんは、有頂天といっていいくらい、うれしくて仕方がないの
が伝わってきました。
 そういえば、成城学園での朗読会。
 世界のノーベル文学賞作家なのに、あのときの大江さんは、まるで宝塚のス
ターを観にやってきた女子高生のような目の輝きでした。
 「笑犬楼大通り 偽文士日碌」の2011/01/20には、大江さんが落語までやっ
たとあったので、朝日新聞には載らなくても、拡大版のこちらは載っているの
ではないかと期待しましたが、載っていませんでした。残念。

 この鼎談。新刊「漂流 本から本へ」の出版記念で行なわれたとのことで、
ちょっと「漂流 本から本へ」のことも。
 「漂流 本から本へ」で紹介されている本は、筒井さんのこれまでのエッセ
イで登場した本も多かったのですが、筒井康隆の人生の流れに沿って紹介され
ると、また、味わいが違います。
 それにしても、子供のころに読んだ本を書いた部分では、後にまさかこの本
のあの人とああしたこうしたになるとは、このときはまだ夢にも思っていなか
ったというのが多いですね。
 筒井康隆は、本をユニークな解釈で読み、しかも血肉化して、独創的な表現
で作品に結実させていることを、大江さん、丸谷さんが感心もし、あきれても
いますが、作品になるだけではなく、江戸川乱歩をはじめ、名作の作者と、実
際の人生で深く関わるようになっていったところも、すごい人生だなと。

 筒井康隆が書くと、無性にその本が読みたくなるという話が出ていましたが、
思えば、筒井さんのエッセイがなければ、ぼくなんかが、マルケス、ボルヘス、
リョサといったラテンアメリカ文学なんか読む事なんてあり得なかった。
 国書刊行会って、何?いう人間なんですから。
 人生の幸運。ありがたや、ありがたやと思います。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004PZSAXK/showshotcorne-22/
小説 TRIPPER (トリッパー) 2011春季号 2011年 3/20号 [雑誌] [雑誌]

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022508337/showshotcorne-22/
漂流 本から本へ [単行本]
筒井 康隆 (著)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/20/4892913
筒井康隆朗読会初日
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/20/4893123
Re: 筒井康隆朗読会初日
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/22/4898150
筒井康隆朗読会最終日
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっ
ていました。

みんなのPython改訂版ほか、Python本2011年04月11日 10時00分28秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797353953/showshotcorne-22/
みんなのPython 改訂版 [単行本]
柴田 淳 (著)
 お買い上げありがとうございます。
 欧米では、Python使いはとても多いが、日本発のRubyに比べ、Pythonは日本
での普及が遅れているイメージがある。
 しかし、おれの周囲では、仕事の関係もあってPython屋がけっこういる。会
社の米木さんも、普段使いのちょっとしたソフトは、以前からPythonで書いて
いる。
 Pythonは、また、Googleの社内公式プログラミング言語であり、積極的にサ
ポートする公式言語でもあり、Google App Engineを使いたい人なんかは、当
然、手を出している。
 そんなこんなで、「みんなのPython 改訂版」も売れたんでしょう。
 ってなわけで、Python本のリスト。

 その前に、Peter Norvigさんのこんなものもあります。
http://www.unixuser.org/~euske/doc/python/python-lisp-j.html
Lisp プログラマのための Python 入門
by Peter Norvig

 Peter Norvigさんは、いわずとしれたLispハッカー、AI(人工知能)のプロ。
いま、Google。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/28/5047508
緊急特報!Peter NorvigのPAIPの翻訳「実用 Common Lisp」が出る\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/31/4788861
AIMAのこと、ゲームプログラミングのための行動AI数学、Lispで学ぶ心理学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/08/30/3723154
プログラミングを独習するには10年かかる

 では、Python本のリスト。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797353953/showshotcorne-22/
みんなのPython 改訂版 [単行本]
柴田 淳 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774142298/showshotcorne-22/
Pythonスタートブック [大型本]
辻 真吾 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798026557/showshotcorne-22/
Python入門―2&3対応 [単行本]
細田 謙二 (著), 石井 光次郎 (著), 岩川 建彦 (著), 岡田 正彦 (著), オレ
ンジ岸本 (著), エスキュービズム (著)

 オライリー・ジャパンは、いっぱい出してるね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873113938/showshotcorne-22/
初めてのPython 第3版 [大型本]
Mark Lutz (著), 夏目 大 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487311442X/showshotcorne-22/
Pythonチュートリアル 第2版 [単行本(ソフトカバー)]
Guido van Rossum (著), 鴨澤 眞夫 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873112761/showshotcorne-22/
Python クックブック 第2版 [大型本]
Alex Martelli (著), Anna Martelli Ravenscroft (著), David Ascher (著),
鴨澤 眞夫 (翻訳), 當山 仁健 (翻訳), 吉田 聡 (翻訳), 吉宗 貞紀 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873111773/showshotcorne-22/
Pythonクィックリファレンス [単行本]
アレックス マーテリ (著), Alex Martelli (原著), クイープ (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048686291/showshotcorne-22/
エキスパートPythonプログラミング [大型本]
Tarek Ziade (著), 稲田 直哉 (翻訳), 渋川 よしき (翻訳), 清水川 貴之
(翻訳), 森本 哲也 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894715430/showshotcorne-22/
Python 3 プログラミング徹底入門 [単行本]
マーク・サマーフィールド (著), Mark Summerfield (著), 長尾 高弘 (翻訳)

 Pythonで、プログラミング一般、コンピュータ・サイエンスをやる本もあり
ますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873114632/showshotcorne-22/
初めてのコンピュータサイエンス [大型本]
Jennifer Campbell (著), Paul Gries (著), Jason Montojo (著), Greg
Wilson (著), 長尾 高弘 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894714019/showshotcorne-22/
Pythonで学ぶプログラム作法 [単行本]
アラン ゴールド (著), Alan Gauld (原著), 松葉 素子 (翻訳)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873114489/showshotcorne-22/
リバースエンジニアリング ―Pythonによるバイナリ解析技法 (Art Of
Reversing) (単行本(ソフトカバー))
は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/06/11/5153544
Ruby1.9, リバースエンジニアリング、デコンパイリングJava, ゲーム、
Android, iPad
で紹介しています。

 以前も書いたと思うが、おれ、Pythonは、昔、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900900672/showshotcorne-22/
Pythonプログラミング [単行本]
マーク ルッツ (著), Mark Lutz (原著), 飯坂 剛一 (翻訳), 戸田 英子 (翻
訳), 村山 敏夫 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900900559/showshotcorne-22/
Python入門 [単行本]
マーク ルッツ (著), Mark Lutz (原著), 飯坂 剛一 (翻訳), 村山 敏夫 (翻
訳)
のどちらか。たぶん、前者でちょろっとやった。
 表紙がPythonそのもの。つまり、ガラガラヘビ。
 この本を家に置いていたら、蛇が大嫌いな妻が目にして、卒倒しかけた。え
らい剣幕で怒られた。
 以後、Pythonは我が家では御法度。これ、実話。

 おれもまた、Pythonをやるかな。当面、Scalaで足りているんだけど。

クイズ番組で人間に圧勝。IBMのAI(人工知能)「ワトソン(Watson)」2011年04月11日 10時00分59秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 これ、ずいぶん前に知って書こうと思っていたら、日経サイエンスにも出て、
とうとう、今度のNHK教育「サイエンスZERO」にも、2週連続で出るので、あ
わてて、紹介。
 IBMが作ったAI(人工知能)、ワトソン(Watson)が、アメリカの人気クイズ番
組「ジェパディ!」で、人間に圧勝したそうです。自然言語を理解し、膨大な
知識データベースから答えるそうです。
 このクイズ番組、全然知らないが、なんか、みのもんたが「ファイナルアン
サー」とやるあの番組やパネルクイズ25とかいうのを、超スピーディにやっ
てる感じ。
 どういう構成のシステムかというと、後述の、いくつかのリンクの中に書い
てあることだと、
--- ここから ---
 90台のサーバ、数百のカスタムアルゴリズム、数テラバイトのストレージ、
数千のPOWER7プロセッサ。
--- ここまで ---
--- ここから ---
Watsonは冷蔵庫10台ほどの大きさで、Linuxを実行する10ラック分の『IBM
POWER 750』サーバーで構成されている。15テラバイトのRAMと2880個のプロセ
ッサ・コアを搭載し、80テラ・フロップの演算速度を実現している。つまり、
1秒間に80兆回の演算を行なう。
--- ここまで ---
 まだまだ、でかすぎるわ。
 負けたとはいえ、人間の脳はすごくコンパクトね。よくできてる。

 人間のチェスのチャンピオンに勝った、「ディープブルー (Deep Blue)」は、
AIという感じはしなかった。マスコミが人工知能が勝ったなどと書いているの
をみて、知ってる人は、みな、バカだなあと思った。
 ワトソンは違う。人間と一緒に「ジェバディ!」に出て、司会者が自然言語
(英語)でする質問を理解して、答える。
 後述の動画をみると、すごいよ。
 これなら、AIと呼んでいいでしょう。
 なお、ワトソンの技術は、医療分野で適用される予定だそうです。
 これ、以前も書いたでしょ。ゲノムや生命科学の世界では、論文やなんやら
がいっぱい出過ぎて、人間じゃ太刀打ちできなくなっていて、コンピュータが
読みまくっていると。
 弾さん(小飼弾)が月に500冊、勝間和代が月に100冊以上、本を読むといって
も、遅すぎて話にならない。2桁遅い。つまり、月に5万冊から10万冊くらい
読めないと、現代科学の最先端情報には追いつけない。
 勝間和代的なデータ処理的読解力しかもたない人は、もうワトソンみたいな
コンピュータに駆逐されるでしょうね。早い話が会社を首になる。5年から10
年経てば、企業に導入してもペイする値段になるだろうし。
 で、いつもの繰り返し、老人の繰り言。
 対抗するには、人間の強みを活かすこと。データ処理的読解力より、文学的
読解力。直観・直感を鍛える。そのためには身体性が重要。
 将棋の世界で顕著だが、コンピュータに勝つには大局観。
 それでも、いつかはやられちゃうだろうが。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/08/4619991
出版事情
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/11/5676579
コンピュータが仕事を奪う、Wordのイライラ根こそぎ解消術

 日経サイエンスの記事は、小さい記事だが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004RBZ3RI/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2011年 05月号 [雑誌]
に載っていた。
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56105
日経サイエンス 2011年5月号
の「NEWS SCAN」にある「ワトソン君,卒業試験をパス」がそれ。

 サイエンスZEROは、これ。2週連続でやる。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
人工知能がクイズ王に挑戦 前編「ワトソン」誕生
 今後、URLは、変わると思うが、これまでのURLのネーミングルールからする

http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp342.html
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp343.html
になるはず。

 ワトソンといえば、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのよき友人を
思い出す人が多いと思う。あるいは、Windowsでプログラミングをする開発者
は、デバッグダンプのツール「Dr.Watson」ね。
 が、この場合は、IBMの創業者の名前。

 ということで、その他、ワトソン情報。
 動画、すごい。おれ、司会者の英語がわからんから一問もわからん。ワトソ
ンに完封負け。\(^O^)/
 なんか、ワトソンの声、しゃべり方が、映画「2001年宇宙の旅」のHALに似
ていると思うのは、気のせいか。

http://www-06.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/
IBM 質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦!
http://www-06.ibm.com/jp/press/2010/12/1702.html
IBMのコンピューター・システム「ワトソン」がジョパディ!に挑戦
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/02/1501.html
IBM、Watson開発に貢献した8つの大学を発表
http://wiredvision.jp/news/201101/2011011421.html
人間の「クイズ王」と対戦、IBMの『Watson』(動画)
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1101/19/news071.html
チェス、将棋に続け! 今度は「クイズ」に挑戦するスーパーコンピュータが登場
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/17/news030.html
IBMのスーパーコンピュータ「Watson」、クイズ対決で人間に勝利
http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/2011/03/ibmのスーパーコンピュータ「ワトソン(watson)」は単/
IBMのスーパーコンピュータ「ワトソン(Watson)」は単なるPRの手段に留まらず
http://jp.techcrunch.com/archives/20110216ai-paradox/
人工知能が新たな水準へ―IBMのWatson、人気クイズ番組ジョパディ!でチャンピオンを破る

 ところで、あなた。この文章を書いたのが、IBMのワトソンなんかをはるか
に超えた、中村正三郎という名前が付いた、情報省のAIだと気づきましたか。
 恐るべし。おとめ座銀河団の科学力。\(^O^)/

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっていました。