クイズ番組で人間に圧勝。IBMのAI(人工知能)「ワトソン(Watson)」 ― 2011年04月11日 10時00分59秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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これ、ずいぶん前に知って書こうと思っていたら、日経サイエンスにも出て、
とうとう、今度のNHK教育「サイエンスZERO」にも、2週連続で出るので、あ
わてて、紹介。
IBMが作ったAI(人工知能)、ワトソン(Watson)が、アメリカの人気クイズ番
組「ジェパディ!」で、人間に圧勝したそうです。自然言語を理解し、膨大な
知識データベースから答えるそうです。
このクイズ番組、全然知らないが、なんか、みのもんたが「ファイナルアン
サー」とやるあの番組やパネルクイズ25とかいうのを、超スピーディにやっ
てる感じ。
どういう構成のシステムかというと、後述の、いくつかのリンクの中に書い
てあることだと、
--- ここから ---
90台のサーバ、数百のカスタムアルゴリズム、数テラバイトのストレージ、
数千のPOWER7プロセッサ。
--- ここまで ---
--- ここから ---
Watsonは冷蔵庫10台ほどの大きさで、Linuxを実行する10ラック分の『IBM
POWER 750』サーバーで構成されている。15テラバイトのRAMと2880個のプロセ
ッサ・コアを搭載し、80テラ・フロップの演算速度を実現している。つまり、
1秒間に80兆回の演算を行なう。
--- ここまで ---
まだまだ、でかすぎるわ。
負けたとはいえ、人間の脳はすごくコンパクトね。よくできてる。
人間のチェスのチャンピオンに勝った、「ディープブルー (Deep Blue)」は、
AIという感じはしなかった。マスコミが人工知能が勝ったなどと書いているの
をみて、知ってる人は、みな、バカだなあと思った。
ワトソンは違う。人間と一緒に「ジェバディ!」に出て、司会者が自然言語
(英語)でする質問を理解して、答える。
後述の動画をみると、すごいよ。
これなら、AIと呼んでいいでしょう。
なお、ワトソンの技術は、医療分野で適用される予定だそうです。
これ、以前も書いたでしょ。ゲノムや生命科学の世界では、論文やなんやら
がいっぱい出過ぎて、人間じゃ太刀打ちできなくなっていて、コンピュータが
読みまくっていると。
弾さん(小飼弾)が月に500冊、勝間和代が月に100冊以上、本を読むといって
も、遅すぎて話にならない。2桁遅い。つまり、月に5万冊から10万冊くらい
読めないと、現代科学の最先端情報には追いつけない。
勝間和代的なデータ処理的読解力しかもたない人は、もうワトソンみたいな
コンピュータに駆逐されるでしょうね。早い話が会社を首になる。5年から10
年経てば、企業に導入してもペイする値段になるだろうし。
で、いつもの繰り返し、老人の繰り言。
対抗するには、人間の強みを活かすこと。データ処理的読解力より、文学的
読解力。直観・直感を鍛える。そのためには身体性が重要。
将棋の世界で顕著だが、コンピュータに勝つには大局観。
それでも、いつかはやられちゃうだろうが。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/08/4619991
出版事情
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/11/5676579
コンピュータが仕事を奪う、Wordのイライラ根こそぎ解消術
日経サイエンスの記事は、小さい記事だが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004RBZ3RI/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2011年 05月号 [雑誌]
に載っていた。
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56105
日経サイエンス 2011年5月号
の「NEWS SCAN」にある「ワトソン君,卒業試験をパス」がそれ。
サイエンスZEROは、これ。2週連続でやる。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
人工知能がクイズ王に挑戦 前編「ワトソン」誕生
今後、URLは、変わると思うが、これまでのURLのネーミングルールからする
と
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp342.html
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp343.html
になるはず。
ワトソンといえば、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのよき友人を
思い出す人が多いと思う。あるいは、Windowsでプログラミングをする開発者
は、デバッグダンプのツール「Dr.Watson」ね。
が、この場合は、IBMの創業者の名前。
ということで、その他、ワトソン情報。
動画、すごい。おれ、司会者の英語がわからんから一問もわからん。ワトソ
ンに完封負け。\(^O^)/
なんか、ワトソンの声、しゃべり方が、映画「2001年宇宙の旅」のHALに似
ていると思うのは、気のせいか。
http://www-06.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/
IBM 質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦!
http://www-06.ibm.com/jp/press/2010/12/1702.html
IBMのコンピューター・システム「ワトソン」がジョパディ!に挑戦
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/02/1501.html
IBM、Watson開発に貢献した8つの大学を発表
http://wiredvision.jp/news/201101/2011011421.html
人間の「クイズ王」と対戦、IBMの『Watson』(動画)
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1101/19/news071.html
チェス、将棋に続け! 今度は「クイズ」に挑戦するスーパーコンピュータが登場
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/17/news030.html
IBMのスーパーコンピュータ「Watson」、クイズ対決で人間に勝利
http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/2011/03/ibmのスーパーコンピュータ「ワトソン(watson)」は単/
IBMのスーパーコンピュータ「ワトソン(Watson)」は単なるPRの手段に留まらず
http://jp.techcrunch.com/archives/20110216ai-paradox/
人工知能が新たな水準へ―IBMのWatson、人気クイズ番組ジョパディ!でチャンピオンを破る
ところで、あなた。この文章を書いたのが、IBMのワトソンなんかをはるか
に超えた、中村正三郎という名前が付いた、情報省のAIだと気づきましたか。
恐るべし。おとめ座銀河団の科学力。\(^O^)/
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっていました。
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これ、ずいぶん前に知って書こうと思っていたら、日経サイエンスにも出て、
とうとう、今度のNHK教育「サイエンスZERO」にも、2週連続で出るので、あ
わてて、紹介。
IBMが作ったAI(人工知能)、ワトソン(Watson)が、アメリカの人気クイズ番
組「ジェパディ!」で、人間に圧勝したそうです。自然言語を理解し、膨大な
知識データベースから答えるそうです。
このクイズ番組、全然知らないが、なんか、みのもんたが「ファイナルアン
サー」とやるあの番組やパネルクイズ25とかいうのを、超スピーディにやっ
てる感じ。
どういう構成のシステムかというと、後述の、いくつかのリンクの中に書い
てあることだと、
--- ここから ---
90台のサーバ、数百のカスタムアルゴリズム、数テラバイトのストレージ、
数千のPOWER7プロセッサ。
--- ここまで ---
--- ここから ---
Watsonは冷蔵庫10台ほどの大きさで、Linuxを実行する10ラック分の『IBM
POWER 750』サーバーで構成されている。15テラバイトのRAMと2880個のプロセ
ッサ・コアを搭載し、80テラ・フロップの演算速度を実現している。つまり、
1秒間に80兆回の演算を行なう。
--- ここまで ---
まだまだ、でかすぎるわ。
負けたとはいえ、人間の脳はすごくコンパクトね。よくできてる。
人間のチェスのチャンピオンに勝った、「ディープブルー (Deep Blue)」は、
AIという感じはしなかった。マスコミが人工知能が勝ったなどと書いているの
をみて、知ってる人は、みな、バカだなあと思った。
ワトソンは違う。人間と一緒に「ジェバディ!」に出て、司会者が自然言語
(英語)でする質問を理解して、答える。
後述の動画をみると、すごいよ。
これなら、AIと呼んでいいでしょう。
なお、ワトソンの技術は、医療分野で適用される予定だそうです。
これ、以前も書いたでしょ。ゲノムや生命科学の世界では、論文やなんやら
がいっぱい出過ぎて、人間じゃ太刀打ちできなくなっていて、コンピュータが
読みまくっていると。
弾さん(小飼弾)が月に500冊、勝間和代が月に100冊以上、本を読むといって
も、遅すぎて話にならない。2桁遅い。つまり、月に5万冊から10万冊くらい
読めないと、現代科学の最先端情報には追いつけない。
勝間和代的なデータ処理的読解力しかもたない人は、もうワトソンみたいな
コンピュータに駆逐されるでしょうね。早い話が会社を首になる。5年から10
年経てば、企業に導入してもペイする値段になるだろうし。
で、いつもの繰り返し、老人の繰り言。
対抗するには、人間の強みを活かすこと。データ処理的読解力より、文学的
読解力。直観・直感を鍛える。そのためには身体性が重要。
将棋の世界で顕著だが、コンピュータに勝つには大局観。
それでも、いつかはやられちゃうだろうが。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/08/4619991
出版事情
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/11/5676579
コンピュータが仕事を奪う、Wordのイライラ根こそぎ解消術
日経サイエンスの記事は、小さい記事だが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004RBZ3RI/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2011年 05月号 [雑誌]
に載っていた。
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56105
日経サイエンス 2011年5月号
の「NEWS SCAN」にある「ワトソン君,卒業試験をパス」がそれ。
サイエンスZEROは、これ。2週連続でやる。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html
人工知能がクイズ王に挑戦 前編「ワトソン」誕生
今後、URLは、変わると思うが、これまでのURLのネーミングルールからする
と
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp342.html
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp343.html
になるはず。
ワトソンといえば、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズのよき友人を
思い出す人が多いと思う。あるいは、Windowsでプログラミングをする開発者
は、デバッグダンプのツール「Dr.Watson」ね。
が、この場合は、IBMの創業者の名前。
ということで、その他、ワトソン情報。
動画、すごい。おれ、司会者の英語がわからんから一問もわからん。ワトソ
ンに完封負け。\(^O^)/
なんか、ワトソンの声、しゃべり方が、映画「2001年宇宙の旅」のHALに似
ていると思うのは、気のせいか。
http://www-06.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/
IBM 質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦!
http://www-06.ibm.com/jp/press/2010/12/1702.html
IBMのコンピューター・システム「ワトソン」がジョパディ!に挑戦
http://www-06.ibm.com/jp/press/2011/02/1501.html
IBM、Watson開発に貢献した8つの大学を発表
http://wiredvision.jp/news/201101/2011011421.html
人間の「クイズ王」と対戦、IBMの『Watson』(動画)
http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1101/19/news071.html
チェス、将棋に続け! 今度は「クイズ」に挑戦するスーパーコンピュータが登場
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/17/news030.html
IBMのスーパーコンピュータ「Watson」、クイズ対決で人間に勝利
http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/2011/03/ibmのスーパーコンピュータ「ワトソン(watson)」は単/
IBMのスーパーコンピュータ「ワトソン(Watson)」は単なるPRの手段に留まらず
http://jp.techcrunch.com/archives/20110216ai-paradox/
人工知能が新たな水準へ―IBMのWatson、人気クイズ番組ジョパディ!でチャンピオンを破る
ところで、あなた。この文章を書いたのが、IBMのワトソンなんかをはるか
に超えた、中村正三郎という名前が付いた、情報省のAIだと気づきましたか。
恐るべし。おとめ座銀河団の科学力。\(^O^)/
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マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっていました。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年11月22日 03時36分17秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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週刊東洋経済の今週号の特集は、
「教養こそ力なり さらば!スキ
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週刊東洋経済の今週号の特集は、
「教養こそ力なり さらば!スキ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年04月07日 08時47分31秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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お買い上げありがとうございます。
村上春樹のベストセラー「1
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お買い上げありがとうございます。
村上春樹のベストセラー「1
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年11月28日 05時31分30秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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お買い上げありがとうございます。なものや、翻訳が出たのに気づ
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お買い上げありがとうございます。なものや、翻訳が出たのに気づ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年04月12日 09時26分23秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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村上春樹の3年ぶりか4年ぶりか知らんが、久々の新作が発売になった
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村上春樹の3年ぶりか4年ぶりか知らんが、久々の新作が発売になった
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2013年11月16日 23時45分54秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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今日のNHK「週刊ニュース深読み」では、ロボットの軍事利用をやっ
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今日のNHK「週刊ニュース深読み」では、ロボットの軍事利用をやっ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2014年06月17日 10時24分51秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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もう先週号なんだけど、紹介が遅れました。
週刊ダイヤモンド201
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もう先週号なんだけど、紹介が遅れました。
週刊ダイヤモンド201
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2014年10月14日 10時18分52秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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AI(人工知能)関係のネタ、一般の記事でも増えてきたね。
http://www.n
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AI(人工知能)関係のネタ、一般の記事でも増えてきたね。
http://www.n
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2015年04月02日 10時58分02秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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NHK ETV(教育テレビ)のTEDの翻訳番組「スーパープレゼンテーション」
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NHK ETV(教育テレビ)のTEDの翻訳番組「スーパープレゼンテーション」
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