量子インターネット、量子グーグル、小型衛星、群知能、クライトン、酒井昭伸さん ― 2009年12月23日 06時26分27秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/22/4769193
Googleの全貌その2
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002VRMEA4/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2010年 01月号 [雑誌]
の化石燃料は全廃できるという特集記事があったことを書いたけど、ほかにもすごい記事がいくつもあった。
目次は、
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56001
をどうぞ。
アマゾン文明の記事2つもよかったし、「“頭をよくする薬”の現実」「太陽の兄弟星を探して」もよかった。
しかーし、やはり、個人的には、
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1001/201001_044.html
秘密を守る量子グーグル
S. ロイド(マサチューセッツ工科大学
量子力学を使って、どういう検索語を使ったか、Googleなど検索エンジン側に知られないようにして、検索するにはどうするかという話。
本文には、概要を読むだけじゃわからない話がもっと書いてあって、完全に匿名で使える量子インターネットを実現する要素技術は少しずつできつつあるそうです。
最後にあった、量子RAMを使った簡単な検索の実験には成功したというのは、びっくりした。どの程度のレベルなんだろう。量子RAMのスイッチング技術を使えば、量子ルータもできるそうです。
ということで、量子インターネットが実現すると、量子投票、量子オークション、量子ソフトウェアなど、なんでも量子。
佐野量子がいっぱい。\(^O^)/
セス・ロイド先生は、量子コンピュータの研究者だけど、アイデアマンですね。
ここでは、これまで何度も名前が出ているし、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/showshotcorne-22/
セス・ロイド著, 水谷淳訳「宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算す
る宇宙」は複雑な世界を創ったか?」
の断片的な感想も何度か書いています。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/01/1547352
興味のある基礎研究、合成生物学、iGEM、分子コンピュータなど
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/07/2607997
Java版Prologリンク集、Prolog、オントロジーなどのチュートリアル集
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/01/2677368
多世界解釈、量子コンピュータ、日経サイエンス2008年04月号
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/04/3562367
「アリエス」編集人の横山建城と申します
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/03/15/4180754
日経サイエンス2009年4月号進化論大特集、病気の起源、驚異の昆虫
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/08/01/4470442
はじめての現代数学、ハヤカワ文庫NF数理を愉しむシリーズ、じーもくん情報も
もう1つ、特に面白かったのが、茂木健一郎対談「誰でも使える“パーソナル衛星”を作る」。東京大学の中須賀真一先生がやってる小型人工衛星の話。
秋葉原にある部品で、安く作ってる。実際にいま、地球を周回してますから、大したものですよね。
そういえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/29/4729148
オープンソースカンファレンス2009 Fukuoka
で、福岡大学理学部の濱田さんからのメールに「最近の学生は、ねじまわしの使い方さえ、ままならない」というのがあって、それについて、こんなメールが。
--- ここから ---
芝原 茂です。
前の会社で新入社員に悩まされました。
ねじ締めはドライバーを押し付けながら締めること。
十字ドライバーにはサイズのあること。
そういうことは常識だと思っていたのですが、全く判っていませんでした。
理系の学生さんの必須科目にいれて欲しいです。
ついでに半田付けの仕方も教えておいてほしい。
--- ここまで ---
芝原さん、心配しないでください。東大の学生も、ハンダごてを握ったことがない学生が大半。でも、何度もやらせるとできるようになるそうです。
ああ、ここで読者はまた脱線するおれを許さなければならない。
おれ、ハンダごてで、自分の手を焼いたことがあるんですよ。たしか、小学生の高学年か中学生1年のころ。
真空管のラジオかアンプを作っていたときだと思う。だって、トランジスタの回路だったら、もっとワット数の小さいハンダごてだったはずで、あんなやけどにならなかったはずだから。
うっかり、熱いハンダごての上に手をついちゃったの。めちゃ、熱くて、飛び上がった。右手か左手かは忘れたが、掌にきれいな線状の焦げ目ができた。
あのとき、実感した。おれの体はタンパク質でできている。
だって、するめを焼いたときと同じ臭いがするんだよ。\(^O^)/
で、やけどがひどくて手がじんじん痛むから、もうめんどくさくて、食っちゃった。あとから、手は生えてくるからね。
お前は、プラナリアか。
ともかく、あのやけどで、おれが世界的ピアニストになる道が断たれたね。
最初から断たれたままだろ。
さて、戻ると、中須賀先生は、今後の展開として、複数の小型衛星を連動させて動かす群知能(スウォーム・インテリジェンス)を考えている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/群知能
「ジュラシック・パーク」が大ヒットしたマイクル・クライトン。急逝にびっくりしましたが、スウォーム、群知能で思い出すのが、「プレイ(獲物)」。
これ、群知能をもつナノテクマシンが暴走して、人間を襲うという、テクロジーの暴走を扱うクライトン得意の話です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152084863/showshotcorne-22/
プレイ-獲物-(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152084871/showshotcorne-22/
プレイ-獲物-(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
あ、文庫になってますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150411093/showshotcorne-22/
プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150411107/showshotcorne-22/
プレイ―獲物〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
おれ、蟻の群れでもそうだけど、群体や群れは昔から苦手なんですよ。いっぱいいて、それがあたかも1つの意志があるかのように動いていると、襲ってきたら、ちょー怖いと思うのね。
平成ガメラだって、レギオンには苦戦したもんね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UABXLA/showshotcorne-22/
ガメラ2 レギオン襲来 [DVD]
そういえば、また、翻訳者の酒井昭伸さんが、クライトンの新作を送ってくださいました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209091X/showshotcorne-22/
パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井昭伸 (翻訳)
クライトンのパソコンの中から発見された遺作だそうです。
酒井昭伸さんのこと、書いた気がするけど、探しても出てこないね。
酒井さんとは、もう20年以上前に知り合った。
1980年代前半か。おれが最初に勤めていた管理工学研究所は、パソコン用日本語ワープロソフトとして「日本語ワードプロセッサ」というそのまんまの名前のソフトを開発した。これがヒットして、さらに「松」と「梅」という名前の日本語ワープロソフトを出したら、大ヒット。一太郎が出る前は、市場を席巻していた。その後、松の後継である「新松」の開発や日本語入力FEP(Front End Processor, いまでいうIME(Input Method Editor))「松茸」の開発に携わった。仮名漢字変換と辞書のところは、その前からやってたけど。
このころに、酒井さんは「松」に出会い、すっかり惚れ込んでくれて、以後、ばりばりに翻訳の仕事をこなしていくわけ。酒井さんはパソコン通信の日経MIXにいて、連絡が来たのかな。それとも、会社にファンレターが来たのかな。
あのころ、管理工学研究所には、すごい人からいろいろ手紙が来ていて、どなたの手紙だったか、中にはソフトの思想性にまで言及してあるのもあって、びっくりしたよね。あれ、木村泉先生だったかな。忘れた。^^;
酒井さんは、単なるユーザにとどまらず、さらに松の愛好者の会を作って、「松が好き」という会報まで出してくださった。SFのファンジンのノリなんでしょうね。
以来、酒井さんが訳された本を送ってくださるのだが、こちらは送るものがないので、申し訳ない状態(泣)。
何度か、コンピュータ関係の記述について、相談を受けたことがあって、訳者あとがきに名前を出してもらいました。酒井さんの訳書に名前が出るなんて、一生の記念だし、それが自慢です。
「ジュラシック・パーク」がそうだった気もする。違ってたら、ごめん。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150406960/showshotcorne-22/
ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150406979/showshotcorne-22/
ジュラシック・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
あ、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo03.html
の乳の詫び状(1997/06/03)に、酒井さんとの出会いは日経MIXだったって書い
てあるね。
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo73.html
の乳の詫び状(2003/11/27)には、「プレイ」の感想を書いてますね。
酒井さんから相談を受けて、話を聞いていると、一流のプロの翻訳家は、そんなことまで調べて訳すのかと思って驚くことがいくつもあった。それと、クライトンもうっかりミスがあるんだそうです。主人公がある場所で車を降りて、しばらく歩いて別のところに行ったのに、そこにさっきの車があって車に乗っちゃうとかね。
呼べば勝手にやってくるのかな。スーパージェッターの流星号か、マグマ大使のガムやモルか。\(^O^)/
酒井さんの仕事ぶりはすごいなあと改めて思ったのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/18/3522114
Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
で、紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088524/showshotcorne-22/
NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088532/showshotcorne-22/
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
文庫も出てますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150412073/showshotcorne-22/
NEXT―ネクスト〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (新書)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150412081/showshotcorne-22/
NEXT―ネクスト〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (新書)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
これ、遺伝子操作で生み出され、人間の言葉を理解してしゃべるオウムが大活躍するんですが、こいつが、のべつまくなし、しゃべりまくる。その台詞は、映画の台詞が多いんです。クライトンが仕掛けた遊びです。
映画的読解力、文学的読解力がある人は、にやりとするし、どの映画のどのシーンでの台詞か調べる原典探索の楽しみもある。
と言いたいところだけど、酒井さんは、台詞の原典を全部探し出してるんです。だから、原典探索を楽しみたい人は、残念。^^;
それにしても、あれだけの数の台詞を全部原典を探し出して、チェックしているところが、一流プロ、いや超一流プロの仕事だなあと。
ゴルゴ13ですね。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/22/4769193
Googleの全貌その2
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002VRMEA4/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2010年 01月号 [雑誌]
の化石燃料は全廃できるという特集記事があったことを書いたけど、ほかにもすごい記事がいくつもあった。
目次は、
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56001
をどうぞ。
アマゾン文明の記事2つもよかったし、「“頭をよくする薬”の現実」「太陽の兄弟星を探して」もよかった。
しかーし、やはり、個人的には、
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1001/201001_044.html
秘密を守る量子グーグル
S. ロイド(マサチューセッツ工科大学
量子力学を使って、どういう検索語を使ったか、Googleなど検索エンジン側に知られないようにして、検索するにはどうするかという話。
本文には、概要を読むだけじゃわからない話がもっと書いてあって、完全に匿名で使える量子インターネットを実現する要素技術は少しずつできつつあるそうです。
最後にあった、量子RAMを使った簡単な検索の実験には成功したというのは、びっくりした。どの程度のレベルなんだろう。量子RAMのスイッチング技術を使えば、量子ルータもできるそうです。
ということで、量子インターネットが実現すると、量子投票、量子オークション、量子ソフトウェアなど、なんでも量子。
佐野量子がいっぱい。\(^O^)/
セス・ロイド先生は、量子コンピュータの研究者だけど、アイデアマンですね。
ここでは、これまで何度も名前が出ているし、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088729/showshotcorne-22/
セス・ロイド著, 水谷淳訳「宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算す
る宇宙」は複雑な世界を創ったか?」
の断片的な感想も何度か書いています。
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/01/1547352
興味のある基礎研究、合成生物学、iGEM、分子コンピュータなど
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/02/07/2607997
Java版Prologリンク集、Prolog、オントロジーなどのチュートリアル集
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/01/2677368
多世界解釈、量子コンピュータ、日経サイエンス2008年04月号
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/04/3562367
「アリエス」編集人の横山建城と申します
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/03/15/4180754
日経サイエンス2009年4月号進化論大特集、病気の起源、驚異の昆虫
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/08/01/4470442
はじめての現代数学、ハヤカワ文庫NF数理を愉しむシリーズ、じーもくん情報も
もう1つ、特に面白かったのが、茂木健一郎対談「誰でも使える“パーソナル衛星”を作る」。東京大学の中須賀真一先生がやってる小型人工衛星の話。
秋葉原にある部品で、安く作ってる。実際にいま、地球を周回してますから、大したものですよね。
そういえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/11/29/4729148
オープンソースカンファレンス2009 Fukuoka
で、福岡大学理学部の濱田さんからのメールに「最近の学生は、ねじまわしの使い方さえ、ままならない」というのがあって、それについて、こんなメールが。
--- ここから ---
芝原 茂です。
前の会社で新入社員に悩まされました。
ねじ締めはドライバーを押し付けながら締めること。
十字ドライバーにはサイズのあること。
そういうことは常識だと思っていたのですが、全く判っていませんでした。
理系の学生さんの必須科目にいれて欲しいです。
ついでに半田付けの仕方も教えておいてほしい。
--- ここまで ---
芝原さん、心配しないでください。東大の学生も、ハンダごてを握ったことがない学生が大半。でも、何度もやらせるとできるようになるそうです。
ああ、ここで読者はまた脱線するおれを許さなければならない。
おれ、ハンダごてで、自分の手を焼いたことがあるんですよ。たしか、小学生の高学年か中学生1年のころ。
真空管のラジオかアンプを作っていたときだと思う。だって、トランジスタの回路だったら、もっとワット数の小さいハンダごてだったはずで、あんなやけどにならなかったはずだから。
うっかり、熱いハンダごての上に手をついちゃったの。めちゃ、熱くて、飛び上がった。右手か左手かは忘れたが、掌にきれいな線状の焦げ目ができた。
あのとき、実感した。おれの体はタンパク質でできている。
だって、するめを焼いたときと同じ臭いがするんだよ。\(^O^)/
で、やけどがひどくて手がじんじん痛むから、もうめんどくさくて、食っちゃった。あとから、手は生えてくるからね。
お前は、プラナリアか。
ともかく、あのやけどで、おれが世界的ピアニストになる道が断たれたね。
最初から断たれたままだろ。
さて、戻ると、中須賀先生は、今後の展開として、複数の小型衛星を連動させて動かす群知能(スウォーム・インテリジェンス)を考えている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/群知能
「ジュラシック・パーク」が大ヒットしたマイクル・クライトン。急逝にびっくりしましたが、スウォーム、群知能で思い出すのが、「プレイ(獲物)」。
これ、群知能をもつナノテクマシンが暴走して、人間を襲うという、テクロジーの暴走を扱うクライトン得意の話です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152084863/showshotcorne-22/
プレイ-獲物-(上) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152084871/showshotcorne-22/
プレイ-獲物-(下) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
あ、文庫になってますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150411093/showshotcorne-22/
プレイ―獲物〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150411107/showshotcorne-22/
プレイ―獲物〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
おれ、蟻の群れでもそうだけど、群体や群れは昔から苦手なんですよ。いっぱいいて、それがあたかも1つの意志があるかのように動いていると、襲ってきたら、ちょー怖いと思うのね。
平成ガメラだって、レギオンには苦戦したもんね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UABXLA/showshotcorne-22/
ガメラ2 レギオン襲来 [DVD]
そういえば、また、翻訳者の酒井昭伸さんが、クライトンの新作を送ってくださいました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209091X/showshotcorne-22/
パイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井昭伸 (翻訳)
クライトンのパソコンの中から発見された遺作だそうです。
酒井昭伸さんのこと、書いた気がするけど、探しても出てこないね。
酒井さんとは、もう20年以上前に知り合った。
1980年代前半か。おれが最初に勤めていた管理工学研究所は、パソコン用日本語ワープロソフトとして「日本語ワードプロセッサ」というそのまんまの名前のソフトを開発した。これがヒットして、さらに「松」と「梅」という名前の日本語ワープロソフトを出したら、大ヒット。一太郎が出る前は、市場を席巻していた。その後、松の後継である「新松」の開発や日本語入力FEP(Front End Processor, いまでいうIME(Input Method Editor))「松茸」の開発に携わった。仮名漢字変換と辞書のところは、その前からやってたけど。
このころに、酒井さんは「松」に出会い、すっかり惚れ込んでくれて、以後、ばりばりに翻訳の仕事をこなしていくわけ。酒井さんはパソコン通信の日経MIXにいて、連絡が来たのかな。それとも、会社にファンレターが来たのかな。
あのころ、管理工学研究所には、すごい人からいろいろ手紙が来ていて、どなたの手紙だったか、中にはソフトの思想性にまで言及してあるのもあって、びっくりしたよね。あれ、木村泉先生だったかな。忘れた。^^;
酒井さんは、単なるユーザにとどまらず、さらに松の愛好者の会を作って、「松が好き」という会報まで出してくださった。SFのファンジンのノリなんでしょうね。
以来、酒井さんが訳された本を送ってくださるのだが、こちらは送るものがないので、申し訳ない状態(泣)。
何度か、コンピュータ関係の記述について、相談を受けたことがあって、訳者あとがきに名前を出してもらいました。酒井さんの訳書に名前が出るなんて、一生の記念だし、それが自慢です。
「ジュラシック・パーク」がそうだった気もする。違ってたら、ごめん。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150406960/showshotcorne-22/
ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150406979/showshotcorne-22/
ジュラシック・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (文庫)
マイクル クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
あ、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo03.html
の乳の詫び状(1997/06/03)に、酒井さんとの出会いは日経MIXだったって書い
てあるね。
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo73.html
の乳の詫び状(2003/11/27)には、「プレイ」の感想を書いてますね。
酒井さんから相談を受けて、話を聞いていると、一流のプロの翻訳家は、そんなことまで調べて訳すのかと思って驚くことがいくつもあった。それと、クライトンもうっかりミスがあるんだそうです。主人公がある場所で車を降りて、しばらく歩いて別のところに行ったのに、そこにさっきの車があって車に乗っちゃうとかね。
呼べば勝手にやってくるのかな。スーパージェッターの流星号か、マグマ大使のガムやモルか。\(^O^)/
酒井さんの仕事ぶりはすごいなあと改めて思ったのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/18/3522114
Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
で、紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088524/showshotcorne-22/
NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088532/showshotcorne-22/
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
文庫も出てますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150412073/showshotcorne-22/
NEXT―ネクスト〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) (新書)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150412081/showshotcorne-22/
NEXT―ネクスト〈下〉 (ハヤカワ文庫NV) (新書)
マイクル クライトン (著), Michael Crichton (原著), 酒井 昭伸 (翻訳)
これ、遺伝子操作で生み出され、人間の言葉を理解してしゃべるオウムが大活躍するんですが、こいつが、のべつまくなし、しゃべりまくる。その台詞は、映画の台詞が多いんです。クライトンが仕掛けた遊びです。
映画的読解力、文学的読解力がある人は、にやりとするし、どの映画のどのシーンでの台詞か調べる原典探索の楽しみもある。
と言いたいところだけど、酒井さんは、台詞の原典を全部探し出してるんです。だから、原典探索を楽しみたい人は、残念。^^;
それにしても、あれだけの数の台詞を全部原典を探し出して、チェックしているところが、一流プロ、いや超一流プロの仕事だなあと。
ゴルゴ13ですね。
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