Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2 ― 2008年05月18日 07時06分32秒
以下、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/17/3518558
Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路
の続き。
オリジナルの標題に、「その2」をつけました。
===
標題: Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
---
> いずれも世が世なら、あるいは体制が体制なら、投獄や処刑されるか、精神
> 病院や収容所送りですもんね。\(^O^)/
> こういう人たちは、既存のシステム、体制の秩序や世俗的な常識を破壊しち
> ゃう可能性が高いから、危険分子なんです。つまり、本質的に知的生産は危険
> なんです。逆にいえば、既存のシステム、体制の秩序や世俗的な常識を破壊し
> ないようなものは、知的生産とはいえない。
これって、筒井さんが作家は虞犯者であると語ったのと同じ事ね。つまりは知
的生産というものが、本質的に持つある「前進」が、既成の文物を打破するもの
であり、常にパンドラの匣を開ける役割を負っているという事なんでしょう。
マッドサイエンテストという存在は架空のもので、科学者はすべからく既存の
社会制度や体制から見るとマッドなんです。iPS細胞とかは福音でもあるけど、
明らかに恐怖の側面もあるわけで、福音だけで済むわけはない、と思うんですよ。
クローンを作る技術があれば、それを実験したくなるのが科学者だろうと思うの
です。方法も手段もあって、実行しない理由が倫理だけとなると、いかにも弱い。
--
たま@無精庵
===
標題: Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
---
>方法も手段もあって、実行しない理由が倫理だけとなると、いかにも弱い。
生命科学の世界は、その辺、相当に危ういんです。
制度や倫理の締め付けが弱い国に行って、人体実験をして、それで大発見に
なったら、どうなるんだ。制度や倫理の締め付けが厳しいと、国際競争に負け
てしまうじゃないか。患者を救えないじゃないか。という話もあります。
そんな世界を拡大して小説として書いて見せたのが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088524/showshotcorne-22/
NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088532/showshotcorne-22/
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
です。
この小説のベースになってるのは、いまの生命科学の危うい現実です。
中村(show)
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/17/3518558
Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路
の続き。
オリジナルの標題に、「その2」をつけました。
===
標題: Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
---
> いずれも世が世なら、あるいは体制が体制なら、投獄や処刑されるか、精神
> 病院や収容所送りですもんね。\(^O^)/
> こういう人たちは、既存のシステム、体制の秩序や世俗的な常識を破壊しち
> ゃう可能性が高いから、危険分子なんです。つまり、本質的に知的生産は危険
> なんです。逆にいえば、既存のシステム、体制の秩序や世俗的な常識を破壊し
> ないようなものは、知的生産とはいえない。
これって、筒井さんが作家は虞犯者であると語ったのと同じ事ね。つまりは知
的生産というものが、本質的に持つある「前進」が、既成の文物を打破するもの
であり、常にパンドラの匣を開ける役割を負っているという事なんでしょう。
マッドサイエンテストという存在は架空のもので、科学者はすべからく既存の
社会制度や体制から見るとマッドなんです。iPS細胞とかは福音でもあるけど、
明らかに恐怖の側面もあるわけで、福音だけで済むわけはない、と思うんですよ。
クローンを作る技術があれば、それを実験したくなるのが科学者だろうと思うの
です。方法も手段もあって、実行しない理由が倫理だけとなると、いかにも弱い。
--
たま@無精庵
===
標題: Re: 自分をグーグル化した情報サイボーグの末路 その2
---
>方法も手段もあって、実行しない理由が倫理だけとなると、いかにも弱い。
生命科学の世界は、その辺、相当に危ういんです。
制度や倫理の締め付けが弱い国に行って、人体実験をして、それで大発見に
なったら、どうなるんだ。制度や倫理の締め付けが厳しいと、国際競争に負け
てしまうじゃないか。患者を救えないじゃないか。という話もあります。
そんな世界を拡大して小説として書いて見せたのが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/04/05/2975002
東大発、バイオインフォマティクス&生命科学教科書4発\(^O^)/
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088524/showshotcorne-22/
NEXT 上 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152088532/showshotcorne-22/
NEXT 下 (ハヤカワ・ノヴェルズ) (ハヤカワ・ノヴェルズ) (単行本)
マイクル・クライトン (著), 酒井 昭伸 (翻訳)
です。
この小説のベースになってるのは、いまの生命科学の危うい現実です。
中村(show)
コメント
_ catch ― 2008年05月19日 01時40分12秒
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2008年05月18日 07時32分09秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/18/3522114
Re: 自分をグーグル化した情報
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/05/18/3522114
Re: 自分をグーグル化した情報
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2009年12月23日 06時28分19秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/22/4769193
Googleの全貌その2
で、
http://
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/22/4769193
Googleの全貌その2
で、
http://
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年05月08日 10時08分39秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/05/08/6439875
Gene Expression Programming(遺伝子表現プ
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/05/08/6439875
Gene Expression Programming(遺伝子表現プ
クリエイティブ・コモンズとかを編み出したローレンス・レッシグは、人の行動を制約する物として、倫理・契約・市場・アーキテクチャという4つの要素を挙げています。
そのうち、倫理性の高い政府か宗教団体か企業家が、勝手にDNAにプロテクトをかけちゃったりしてね。