世界を一変させる?マグネシウム社会 ― 2007年10月14日 19時09分23秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/02/1551137
エネルギー問題のひとつの解決策、メタルカラー、極限環境生物、チーム★ア
メリカ
で、桑原さんが教えてくれた、エネルギー問題、化石燃料による地球温暖化問
題を根本的に解決するかもしれない太陽光励起レーザーによるマグネシウム社
会の話。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VT6WKW/showshotcorne-22/
日経サイエンス-2007年11月号
に、提唱者の東工大の矢部孝教授自らの記事が載っていました。
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0711/200711_030.html
日経サイエンス2007年11月号 矢部孝「太陽光レーザーが拓くマグネシウム社
会」
です。
上記ページには、さわりしかないので、
http://www.titech.ac.jp/publications/j/chronicle/402/402-1.html
東工大クロニクル No.402
のほうがもっと詳しいかも。
マグネシウムは海に無尽蔵にあるけど、従来は、それを精錬するのに高温が
必要で、そのため大量にエネルギー消費をするので、マグネシウムを石油のよ
うな「エネルギー通貨」にするのは不可能とされていましたが、それを可能に
するのが、太陽光励起レーザー(太陽光レーザー)。
矢部教授たちは、その開発に成功したと。
これを使った装置は、比較的簡単で安く丈夫に作れる構造なのに、驚くべき
ことに太陽の光を集めて2万度の高温状態にできる! これで、酸化マグネシ
ウムを精錬できるそうです。
いま、千歳で実証実験をやっていて、さらには、中東で、大規模実験する話
も進んでいるとか。
ちなみに、この装置に使われている太陽光採光システムは、
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20071001-06.html
によると、ラフォーレエンジニアリングのものですね。
それから、どこかのブログで、なぜ、千歳なのかという疑問を書いている人
がいたが、
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/ecolabo/01/index.shtml
を読んで、おれはわかった。\(^O^)/
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/ecolabo/01/02.shtml
に、「千歳飴のような「レーザー媒質」」と書いてある。千歳飴だから千歳な
んだよ、きっと。\(^O^)/
ほんとに実用化できるかどうかわからないけど、ほんとに実用化されると、
ガソリンスタンドなど不要になるし、次世代自動車の水素を使う燃料電池車の
ための水素ステーションも不要。道路端にあるコンビニで、マグネシウムパッ
クを買って取り替えるだけで自動車が走るようになるという、大変な話だし、
石油が要らなくなって世界の政治、経済の勢力図が激変するので、妨害されそ
うですよね。
日本政府は 矢部教授が暗殺されないように、ゴルゴ13を雇って護衛させ
るべきでしょう。\(^O^)/
いや、半分くらいはマジで。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/06/1839193
ゴルゴ13総合研究所、「最終暗号」、小平邦彦
で紹介した「最終暗号」では、ゴルゴ13は、佐久を守る立場になる。ただし、
日本政府からの依頼ではない。日本政府は佐久を守るどころかアメリカとの関
係を懸念して、最終暗号の開発をやめさようとするのね。
矢部教授の「最終エネルギー」がそうならないことを祈る。\(^O^)/
どこで海からマグネシウムを取り出して精錬するのがいいかというと、海が
近くて年中太陽光が豊富なので、中東がマグネシウムプラントを作るには、い
いらしい。
結局、エネルギーを握るのは中東かよ。\(^O^)/
あと、宇宙空間。日経サイエンスの記事の後半はSF的。宇宙で太陽光を集め
てレーザーにして地球に送ると。\(^O^)/
もっとすごいのは、宇宙からレーザーを制御して、飛行機を飛ばす話。\(^O^)/
簡単な実験では、実際に紙飛行機みたいなのは飛ばすことに成功。
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/topics.html
や
http://www.ifsa.jp/kiji-rayzersuisin0410.htm
レーザー推進
http://wwwitblpg.kansai.jaea.go.jp/itblpg/downloadfile/s-cube_text49.pdf
をどうぞ。
実用化するのは大変で、数万度の高温を発生させるレーザーの制御を間違う
と、飛行機黒焦げですからね。\(^O^)/ その辺は、日経サイエンスの記事
でも、矢部教授も書いています。
というか、これ、レーザー兵器だろ。かつてレーガン大統領が唱えたスター
ウォーズ計画そっくりじゃないか。\(^O^)/
となると、やっぱ、ゴルゴ13の世界になるのか。\(^O^)/
宇宙での発電と地上への伝送については、
http://ja.wikipedia.org/wiki/宇宙太陽光発電
や
http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post_3.html
宇宙太陽光発電の新技術
をどうぞ
なお、矢部教授によると、彼らの技術は、核融合炉を開発するために培われ
た技術から生まれてきたものだそうです。
最近、世の中の動き、変動が激しくなると、何が幸いするかわからない。ま
さに、「禍福は糾(あざな)える縄のごとし」と思うことが多いね。
太陽光レーザーによるマグネシウム社会もそうですね。
金融工学、デリバティブ、証券化技術の発達で、リスク分散が進んで何でも
儲けに変えることができる。ウォール街は大儲けだし、ロンドンのシティーも
大儲けで、イギリス経済復興、ポンド高。
だから、付加価値が高い金融業に日本の産業構造をシフトすべしなんていっ
てたら、サブライムローン問題でリスク分散が裏目ですもんね。
本来なら、金融工学でリスクが見積もれるはずが、現実はもっと複雑で、見
積もりが嘘。だから、分散したら、どこまでリスクが拡散しているか確定でき
ないって話でしょ。
なんか、一時の浮き沈みで目先にとらわれるより、地道にやってたらいつか
光が当たるという気がしますね。以前より社会の変動が大きく周期が短くなっ
てるから、地味な研究、失敗したと捨てられた研究にも光が当たるチャンスが
増えているような気がします。
1980年代のAIも失敗といわれたけど、いま、知識情報処理やオントロジーや
バイオインフォマティクスで息を吹き返しているし、何度も書いたように20年
経ってスパイラル、螺旋状に世の中が一回りしてきた気がします。
Rubyも、Lispの復権としてみてるもんね、おれ。\(^O^)/
その他、
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/
東工大 矢部研究室
http://www.electra-mg.com/
マグネシウム社会を目指す大学初ベンチャーのエレクトラ
などもどうぞ。
それから、矢部先生は、固体・液体・気体の汎用数値解法を目指すCIP法と
いうのでも有名なんですね。詳しくは、
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/cipus.html
CIPUS(CIP User's Society)
をどうぞ。
CIP法とレーザー飛行機の話は、
http://www.nagare.or.jp/nagare/22-3/22-3-t03.pdf
CIP 法の現状とレーザー飛行機への応用
をどうぞ。
太陽系にレーザー基地を張り巡らせて、レーザーを照射して推進力にして進
む話は、堀晃「バビロニア・ウェーブ」が味わい深いんですよね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/03/1480602
堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/06/1487020
Re: 堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/13/1504472
Re: 堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
をどうぞ。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/02/1551137
エネルギー問題のひとつの解決策、メタルカラー、極限環境生物、チーム★ア
メリカ
で、桑原さんが教えてくれた、エネルギー問題、化石燃料による地球温暖化問
題を根本的に解決するかもしれない太陽光励起レーザーによるマグネシウム社
会の話。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VT6WKW/showshotcorne-22/
日経サイエンス-2007年11月号
に、提唱者の東工大の矢部孝教授自らの記事が載っていました。
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0711/200711_030.html
日経サイエンス2007年11月号 矢部孝「太陽光レーザーが拓くマグネシウム社
会」
です。
上記ページには、さわりしかないので、
http://www.titech.ac.jp/publications/j/chronicle/402/402-1.html
東工大クロニクル No.402
のほうがもっと詳しいかも。
マグネシウムは海に無尽蔵にあるけど、従来は、それを精錬するのに高温が
必要で、そのため大量にエネルギー消費をするので、マグネシウムを石油のよ
うな「エネルギー通貨」にするのは不可能とされていましたが、それを可能に
するのが、太陽光励起レーザー(太陽光レーザー)。
矢部教授たちは、その開発に成功したと。
これを使った装置は、比較的簡単で安く丈夫に作れる構造なのに、驚くべき
ことに太陽の光を集めて2万度の高温状態にできる! これで、酸化マグネシ
ウムを精錬できるそうです。
いま、千歳で実証実験をやっていて、さらには、中東で、大規模実験する話
も進んでいるとか。
ちなみに、この装置に使われている太陽光採光システムは、
http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20071001-06.html
によると、ラフォーレエンジニアリングのものですね。
それから、どこかのブログで、なぜ、千歳なのかという疑問を書いている人
がいたが、
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/ecolabo/01/index.shtml
を読んで、おれはわかった。\(^O^)/
http://premium.nikkeibp.co.jp/em/ecolabo/01/02.shtml
に、「千歳飴のような「レーザー媒質」」と書いてある。千歳飴だから千歳な
んだよ、きっと。\(^O^)/
ほんとに実用化できるかどうかわからないけど、ほんとに実用化されると、
ガソリンスタンドなど不要になるし、次世代自動車の水素を使う燃料電池車の
ための水素ステーションも不要。道路端にあるコンビニで、マグネシウムパッ
クを買って取り替えるだけで自動車が走るようになるという、大変な話だし、
石油が要らなくなって世界の政治、経済の勢力図が激変するので、妨害されそ
うですよね。
日本政府は 矢部教授が暗殺されないように、ゴルゴ13を雇って護衛させ
るべきでしょう。\(^O^)/
いや、半分くらいはマジで。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/06/1839193
ゴルゴ13総合研究所、「最終暗号」、小平邦彦
で紹介した「最終暗号」では、ゴルゴ13は、佐久を守る立場になる。ただし、
日本政府からの依頼ではない。日本政府は佐久を守るどころかアメリカとの関
係を懸念して、最終暗号の開発をやめさようとするのね。
矢部教授の「最終エネルギー」がそうならないことを祈る。\(^O^)/
どこで海からマグネシウムを取り出して精錬するのがいいかというと、海が
近くて年中太陽光が豊富なので、中東がマグネシウムプラントを作るには、い
いらしい。
結局、エネルギーを握るのは中東かよ。\(^O^)/
あと、宇宙空間。日経サイエンスの記事の後半はSF的。宇宙で太陽光を集め
てレーザーにして地球に送ると。\(^O^)/
もっとすごいのは、宇宙からレーザーを制御して、飛行機を飛ばす話。\(^O^)/
簡単な実験では、実際に紙飛行機みたいなのは飛ばすことに成功。
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/topics.html
や
http://www.ifsa.jp/kiji-rayzersuisin0410.htm
レーザー推進
http://wwwitblpg.kansai.jaea.go.jp/itblpg/downloadfile/s-cube_text49.pdf
をどうぞ。
実用化するのは大変で、数万度の高温を発生させるレーザーの制御を間違う
と、飛行機黒焦げですからね。\(^O^)/ その辺は、日経サイエンスの記事
でも、矢部教授も書いています。
というか、これ、レーザー兵器だろ。かつてレーガン大統領が唱えたスター
ウォーズ計画そっくりじゃないか。\(^O^)/
となると、やっぱ、ゴルゴ13の世界になるのか。\(^O^)/
宇宙での発電と地上への伝送については、
http://ja.wikipedia.org/wiki/宇宙太陽光発電
や
http://tftf-sawaki.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post_3.html
宇宙太陽光発電の新技術
をどうぞ
なお、矢部教授によると、彼らの技術は、核融合炉を開発するために培われ
た技術から生まれてきたものだそうです。
最近、世の中の動き、変動が激しくなると、何が幸いするかわからない。ま
さに、「禍福は糾(あざな)える縄のごとし」と思うことが多いね。
太陽光レーザーによるマグネシウム社会もそうですね。
金融工学、デリバティブ、証券化技術の発達で、リスク分散が進んで何でも
儲けに変えることができる。ウォール街は大儲けだし、ロンドンのシティーも
大儲けで、イギリス経済復興、ポンド高。
だから、付加価値が高い金融業に日本の産業構造をシフトすべしなんていっ
てたら、サブライムローン問題でリスク分散が裏目ですもんね。
本来なら、金融工学でリスクが見積もれるはずが、現実はもっと複雑で、見
積もりが嘘。だから、分散したら、どこまでリスクが拡散しているか確定でき
ないって話でしょ。
なんか、一時の浮き沈みで目先にとらわれるより、地道にやってたらいつか
光が当たるという気がしますね。以前より社会の変動が大きく周期が短くなっ
てるから、地味な研究、失敗したと捨てられた研究にも光が当たるチャンスが
増えているような気がします。
1980年代のAIも失敗といわれたけど、いま、知識情報処理やオントロジーや
バイオインフォマティクスで息を吹き返しているし、何度も書いたように20年
経ってスパイラル、螺旋状に世の中が一回りしてきた気がします。
Rubyも、Lispの復権としてみてるもんね、おれ。\(^O^)/
その他、
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/
東工大 矢部研究室
http://www.electra-mg.com/
マグネシウム社会を目指す大学初ベンチャーのエレクトラ
などもどうぞ。
それから、矢部先生は、固体・液体・気体の汎用数値解法を目指すCIP法と
いうのでも有名なんですね。詳しくは、
http://www.mech.titech.ac.jp/~ryuutai/cipus.html
CIPUS(CIP User's Society)
をどうぞ。
CIP法とレーザー飛行機の話は、
http://www.nagare.or.jp/nagare/22-3/22-3-t03.pdf
CIP 法の現状とレーザー飛行機への応用
をどうぞ。
太陽系にレーザー基地を張り巡らせて、レーザーを照射して推進力にして進
む話は、堀晃「バビロニア・ウェーブ」が味わい深いんですよね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/03/1480602
堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/06/1487020
Re: 堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/13/1504472
Re: 堀晃「バビロニア・ウェーブ」「地球環」
をどうぞ。
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