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快挙「会話によるソフトウェア工学の開発実践」2005年08月21日 07時25分40秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 私の恩師であり、先輩であり、友人(勝手にそう決めてる)でもある九州大学
教授の荒木啓二郎先生が監修された本の紹介です。
 つまらなければ荒木さんが監修したとはいえ紹介しないのですが、この本は
滅法面白くかつ役に立つ。あ、荒木先生に言い訳しておきますと、荒木先生の
ご著書を紹介してないのは、つまらないからではなく、プログラムの理論であ
り、意味論や公理系など専門性がとても高いので、私の頭がついていかないせ
いです。すみません。

 さて、その本とは、ハイパーソフト上海の代表取締役鐘友良(YOULIANG
ZHONG)さんがお書きになった「会話によるソフトウェア工学の開発実践」で
す。中国上海訳文社より出版されています。
 この前、九大に教えに行ったとき、この本の校正原稿が荒木先生の部屋に転
がっていて、ちらちら見せたもらったときに、これはなかなか面白そうだと思
っていたのですが、荒木さんから本が出来上がったからと送ってもらって読ん
で、改めて期待以上に面白いと思いました。
 内容は、ソフト開発の案件の打ち合わせから、分析、設計、開発、テスト、
納品まで現場にいるような臨場感で会話が進んでいくものです。しかも最新の
話題やソフトウェア工学のエッセンスがふんだんに盛り込まれています。たと
えば会話には、Java, .NET, StrutsやAntなども出てきます。UMLのクラス図を
描く話も出てくるんですが、単に出てくるだけじゃなくて、最初は安易に継承
関係を使わないほうがいいなどと、ツボを押さえています。
 それから、鋭い指摘も随所にあって、たとえば、帳票設計。
 第9章「帳票の設計と作成」の「会話の背景」という導入部には、
「帳票の設計と作成は、多くのソフトウェア工学の教科書ではあまり論じられ
ていない。現実では、特に日本の開発現場では、帳票の設計と作成に関する工
数が大きく影響し、苦労することも多い」
などと、現場からみた真摯かつ立派なソフトウェア工学批判にもなっています。
 こういうものが、中国語と日本語の対訳構成になっていて、日本語の漢字に
は全部ルビがふってあるのです。
 ぼくが勤めるアンテナハウスも中国に別会社があるんですが、中国の人とは
もっぱらあちらの日本語ができる人を通じてやり取りしています。
 本書で中国人が勉強して、ますます、日本の開発が中国にアウトソーシング
され、日本人は失業しそうですね。\(^O^)/
 そのときは、中国語を学んで、上海に住んで福岡といったりきたりすればい
いだけのこと。\(^O^)/
 とかいいつつ、本書があれば中国語でやり取りできるようになるかな。おれ
の語学能力じゃ、いまさら難しいかもしれませんが、もちろん、それは本書の
責任でありません。

 帳票と聞いて、ここで突然宣伝しておくと、アンテナハウスでは、XMLベー
スの帳票設計ツールReport Designerや帳票印刷に使えるXSL Formatterを開発
販売しています。

http://www.antenna.co.jp/
アンテナハウス
http://www.antenna.co.jp/XSL-FO/
XSL Formatter
http://www.antenna.co.jp/designer/
XSL Report Designer

 みなさん、よろしく。\(^O^)/

 本題に戻ると、本書は、熊本の紀伊国屋では定価1500円で販売されてい
るそうですが(ほかにも交渉中のところもあるとのこと)、amazon.co.jpにも登
録されていませんので、なかなか日本では入手困難です。
 そこで本書を紹介するにあたって荒木先生に相談したところ、同じく監修を
なさった石塚正令氏からメールを頂戴しました。

--- ここから ---
わたしのところに、住所をお知らせいただいた方には、郵送による代金との引
き換えで、2000円(1500円+送料・手数料)ということで、販売した
いと思います。
この本の紹介ページは日本語が
http://www.hypersoft.com.cn/book_jp.htm
中国語が
http://www.hypersoft.com.cn/book.htm
にあります。
--- ここまで ---

 石塚さんのメールアドレスをぼくのウェブに載せるとスパムの標的になるの
を心配していたのですが、石塚さんからは、ほかに良い手がないのでやってく
ださいとのことですし、上記、日本語の紹介ページにも載っているので紹介し
ます。
ishizu@smate.jp
です。
 上記日本語紹介ページはぜひ一読を。前書きと目次をみただけで、面白そう
でしょ? 実際の内容は、第10章がWordのファイルとして掲載されています。
PDFだったらもっとよかったでしょうけれど。

 ここまで日本語・中国語入り乱れて開発現場のやり取りを本にしたもの、そ
れもソフトウェア工学入門にもなっていて、かつ、現場感覚もあるものは、世
界初というか人類の歴史上初の快挙と思うので、紹介した次第です。
 個人的には唯一不満があって、あとはこれにもっと生々しい金の話があれば
なあと。
 「予算がいくらで納期がこう」で、「いやそれだったらもっと出してもらわ
ないとこっちが赤字になる」などといったことがあれば、そして開発が滞って
責任のなすり合いになったときの会話、予算オーバーの金をどっちが負担する
んだなどといったことがあれば、完璧でしたね。\(^O^)/
 もはやソフトウェア工学の範疇を超えているけど。\(^O^)/
 そうはいっても、納期と予算の制約がない開発なんて、まずないんだから、
ソフトウェア工学でももっと生々しくテーマにするべきなんでしょうね。

コメント

_ ― 2005年08月21日 17時46分33秒

> 石塚さんのメールアドレスをぼくのウェブに載せるとスパムの標的になるの
を心配していたのですが
こういう場合、最近では

mbox at fqdn.foo
mbox [at] fqdn.foo

とかと書く場合が多いようです。まあ気休めではあるのですが。
あと、無料mailサービスでは、gmailがSPAMにかなり強いですね。
Invitation必要ですか?

Dan the Man with Too Many SPAM Received

_ 中村正三郎 ― 2005年08月22日 22時38分24秒

ああ、なるほど。ありがとうございます。
でもたしかに、気休めっぽいから、そのままにしておきます。
ところで、弾さんのブログのどれかに反応しようと思っていて忘れてことを思い出したので、あとでトラックバックかコメントします。

_ 半日庵 ― 2005年08月23日 08時51分15秒

気休めよりは効果ありますよ。「@」をこのように全角にしただけで
スパムの量がぜんぜんちがいます。実験したことがあります。

_ 中村正三郎 ― 2005年08月24日 07時27分01秒

おお、@を全角にするのね。
なるほど。頭いいー!
って気づけよ、日本人なら。\(^O^)/

_ 基盤系egn ― 2012年02月27日 13時50分36秒

現在でも、amazonにはなくISBNコードなどもなく。
2012年の現在、入手可能でしょうか?

会話によるソフトウェア工学の開発実践
中国上海訳文社
日漢専業会話-軟件工程開発実例
鐘友良著
荒木啓二郎監修

_ 中村(show) ― 2012年02月28日 09時42分09秒

いま、石塚さんに問い合わせ中です。

_ 中村(show) ― 2012年02月29日 08時16分40秒

基盤系egnさん

石塚さんから返信がありました。
あとは、ご自分で、石塚さん(メールは、ishizu@smate.jp)とやり取りしてください。
--- ここから ---
中村 様

 石塚です。
 ご無沙汰致しております。

 私のところにまだ、5冊ほどあります。

 メールで冊数、送り先をお知らせ頂ければ、1冊2、000円の郵便の代引き
で、お送り致します。

 よろしくお願い致します。
--- ここまで ---

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_ throwordieの日記 - 2006年04月14日 07時44分10秒

\(^O^)/ by 中村正三郎 [http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/08/21/50510:title] 中国語勉強中なのでいいかも。Amazonでは売っていない。

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年07月29日 03時17分56秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 国立情報学研究所の
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