AIプログラミング ― 2006年12月31日 01時55分25秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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注文していた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066649/showshotcorne-22/ref=nosim
小高知宏著「はじめてのAIプログラミング―C言語で作る人工知能と人工無能」
が来ていて、ざっと眺めましたが、コンパクトにうまくまとめてあるなと思い
ました。
自然言語処理、音声処理、知識表現、学習、エージェント指向などAIの代表的なトピックをそこそこカバーしています。たしかに各トピックに割く分量は限られているから濃くはないけれど、Cのソースコードもあるし、読みやすく書いてあるし、AIプログラミングのとっかかりとしてはいいんじゃないでしょうか。
こういう本がなかなか出ない中、最近、この手の本を出し続けているオーム社は立派です。ありがたい、ありがたい。
AIの本格的な教科書としては、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0137903952/showshotcorne-22/ref=nosim
Stuart J. Russell, Peter Norvig著「Artificial Intelligence: A Modern Approach (2nd Edition)」 (ハードカバー)
が定番です。
第2版ではなく、原著初版の翻訳はあって、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320028783/showshotcorne-22/ref=nosim
スチュワート・ラッセル, ピーター・ノーヴィグ著, 古川康一訳「エージェントアプローチ 人工知能」
です。
どっちもでかくて分厚くて持つのに苦労する本なので、通勤電車で読むには向きません。^^;
値段も1万5千円くらいする高い本なので、競馬で一発当てるか、図書館に行くなりしてください。\(^O^)/
ぼくは、株でちょろっと儲かったときに、原著第2版をすぐ購入しました。\(^O^)/
完全なコード例が豊富に載っている上に、AIプログラミングのいろんな側面を教えてくれる定番本としては、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/ref=nosim
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case Studies in Common Lisp」
があります。
いま、Googleにいる有名LispハッカーであるPeter Norvigさんが書いているだけあって、Common Lispの教科書としても読める本です。以前、Lispがスクリプト言語よりはるかに速いという例でメモ化を題材に書いたことがあって、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334285
Re: ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334289
Re: ちょっと気になる本、その2
とあるうち、「その2」のほうに、このNorvigさんの本が出てきます。
個々のテクニックもさることながら、発想がいかにもLisper的で面白いところを読んでほしいですね。
Lisperって必ずといっていいほど、ある領域の問題を記述しやすいカスタム言語、すなわち流行り言葉でいばDSL(Domain Specific Language)を設計して、まずインタープリタを書いて、うまく行ったら、コンパイラを書くんですよね。それも強力なマクロがあるからなんですけど。それにいろんなものが取り替え可能なフレームワークを作るのね。
本書でも、S式記述だけど、本質的には論理型言語の代表Prologである言語のインタープリタを書いて、コンパイラを書いているし、グラフ探索などいろんな検索は、肝のアルゴリズムが取り替え可能になってるし。
値段は高いけど、Common LispとAIプログラミングが同時に学べるお得な本です。これだけの本がせいぜい1チンポなんだもん。\(^O^)/
Norvigさんのウェブは
http://norvig.com/
です。
ここで、本書のソースコードもダウンロード可能です。
それと、
http://norvig.com/python-lisp.html
Python for Lisp Programmers
は、相当に面白いです。
何が面白かったかというと、これ、Lisp屋にPythonってJavaより動的で、Lispっぽくていいよといってる文章なんですが、Python屋に対して「へえ、Lispってこういう言語だったのか」と逆方向でも役に立つ文章であること、そして、PythonをRubyに置き換えても、かなり役に立つんじゃないかと思ったのです。
「RubyはALGOLシンタックスのLisp。\(^O^)/」
というのは、Rubyを知ったこから言い続けていることですが、RubyのあのアイデアはLispのこれなのかと思うことが多いんじゃないかな。
ついでにいうと、「JavaScriptは、CシンタックスのLisp」です。\(^O^)/
どっちもLispに及ばないところはあれこれあるけど、動的言語は結局こうなっていくんだなと感じますね。
Yusuke Shinyamaさんによる日本語訳は、
http://www.unixuser.org/~euske/doc/python/python-lisp-j.html
Lisp プログラマのための Python 入門
にあります。
こういう地道な活動をやってくれる人のおかげで、以前よりはるかに知の流通が進んでいるのは素晴らしいことだと思うんですが、やっぱ絶対量として足りない感じがぬぐえないんですよね。
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注文していた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274066649/showshotcorne-22/ref=nosim
小高知宏著「はじめてのAIプログラミング―C言語で作る人工知能と人工無能」
が来ていて、ざっと眺めましたが、コンパクトにうまくまとめてあるなと思い
ました。
自然言語処理、音声処理、知識表現、学習、エージェント指向などAIの代表的なトピックをそこそこカバーしています。たしかに各トピックに割く分量は限られているから濃くはないけれど、Cのソースコードもあるし、読みやすく書いてあるし、AIプログラミングのとっかかりとしてはいいんじゃないでしょうか。
こういう本がなかなか出ない中、最近、この手の本を出し続けているオーム社は立派です。ありがたい、ありがたい。
AIの本格的な教科書としては、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0137903952/showshotcorne-22/ref=nosim
Stuart J. Russell, Peter Norvig著「Artificial Intelligence: A Modern Approach (2nd Edition)」 (ハードカバー)
が定番です。
第2版ではなく、原著初版の翻訳はあって、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320028783/showshotcorne-22/ref=nosim
スチュワート・ラッセル, ピーター・ノーヴィグ著, 古川康一訳「エージェントアプローチ 人工知能」
です。
どっちもでかくて分厚くて持つのに苦労する本なので、通勤電車で読むには向きません。^^;
値段も1万5千円くらいする高い本なので、競馬で一発当てるか、図書館に行くなりしてください。\(^O^)/
ぼくは、株でちょろっと儲かったときに、原著第2版をすぐ購入しました。\(^O^)/
完全なコード例が豊富に載っている上に、AIプログラミングのいろんな側面を教えてくれる定番本としては、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/ref=nosim
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case Studies in Common Lisp」
があります。
いま、Googleにいる有名LispハッカーであるPeter Norvigさんが書いているだけあって、Common Lispの教科書としても読める本です。以前、Lispがスクリプト言語よりはるかに速いという例でメモ化を題材に書いたことがあって、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334285
Re: ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334289
Re: ちょっと気になる本、その2
とあるうち、「その2」のほうに、このNorvigさんの本が出てきます。
個々のテクニックもさることながら、発想がいかにもLisper的で面白いところを読んでほしいですね。
Lisperって必ずといっていいほど、ある領域の問題を記述しやすいカスタム言語、すなわち流行り言葉でいばDSL(Domain Specific Language)を設計して、まずインタープリタを書いて、うまく行ったら、コンパイラを書くんですよね。それも強力なマクロがあるからなんですけど。それにいろんなものが取り替え可能なフレームワークを作るのね。
本書でも、S式記述だけど、本質的には論理型言語の代表Prologである言語のインタープリタを書いて、コンパイラを書いているし、グラフ探索などいろんな検索は、肝のアルゴリズムが取り替え可能になってるし。
値段は高いけど、Common LispとAIプログラミングが同時に学べるお得な本です。これだけの本がせいぜい1チンポなんだもん。\(^O^)/
Norvigさんのウェブは
http://norvig.com/
です。
ここで、本書のソースコードもダウンロード可能です。
それと、
http://norvig.com/python-lisp.html
Python for Lisp Programmers
は、相当に面白いです。
何が面白かったかというと、これ、Lisp屋にPythonってJavaより動的で、Lispっぽくていいよといってる文章なんですが、Python屋に対して「へえ、Lispってこういう言語だったのか」と逆方向でも役に立つ文章であること、そして、PythonをRubyに置き換えても、かなり役に立つんじゃないかと思ったのです。
「RubyはALGOLシンタックスのLisp。\(^O^)/」
というのは、Rubyを知ったこから言い続けていることですが、RubyのあのアイデアはLispのこれなのかと思うことが多いんじゃないかな。
ついでにいうと、「JavaScriptは、CシンタックスのLisp」です。\(^O^)/
どっちもLispに及ばないところはあれこれあるけど、動的言語は結局こうなっていくんだなと感じますね。
Yusuke Shinyamaさんによる日本語訳は、
http://www.unixuser.org/~euske/doc/python/python-lisp-j.html
Lisp プログラマのための Python 入門
にあります。
こういう地道な活動をやってくれる人のおかげで、以前よりはるかに知の流通が進んでいるのは素晴らしいことだと思うんですが、やっぱ絶対量として足りない感じがぬぐえないんですよね。
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_ ホットコーナーの舞台裏 - 2008年11月07日 05時20分52秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320122151/showshotcorne-22/
エージェント
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320122151/showshotcorne-22/
エージェント
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年03月01日 01時33分01秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/19/4890951
Lispの神様 竹内郁雄教授の最終
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/19/4890951
Lispの神様 竹内郁雄教授の最終
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年04月28日 06時06分53秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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忙しくて、眠くて、書く時間がないが、これだけは。
これ
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忙しくて、眠くて、書く時間がないが、これだけは。
これ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年05月23日 05時18分58秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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オーム社の鹿野さん、献本ありがとうございます。
http://iiyu.asablo.
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オーム社の鹿野さん、献本ありがとうございます。
http://iiyu.asablo.
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2014年01月24日 10時25分30秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38072
脳を真似たコンピュータ・チップが登
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38072
脳を真似たコンピュータ・チップが登
_ ホットコーナー - 2018年02月17日 00時45分29秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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最近、翔泳社の本ばかり紹介しているような気がする。完全に回し者。\(^O^)/
いま、翔泳社祭2018をやっていて、電子書籍が半額
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最近、翔泳社の本ばかり紹介しているような気がする。完全に回し者。\(^O^)/
いま、翔泳社祭2018をやっていて、電子書籍が半額
_ ホットコーナー - 2019年10月22日 10時13分18秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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Paul Grahamが、また新しいLisp系言語Belのアイデアを発表してますね。
詳しくは、
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Paul Grahamが、また新しいLisp系言語Belのアイデアを発表してますね。
詳しくは、
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_ ホットコーナー - 2020年01月13日 02時21分47秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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C++14でジェネリックラムダが入ったから、こんなに簡単にクロージャが書けて、ク
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C++14でジェネリックラムダが入ったから、こんなに簡単にクロージャが書けて、ク
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