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メディアの支配者(上下)2005年09月02日 09時07分50秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 出たら買おう買おうと思って、やっと買ったのが、中川一徳「メディアの支
配者(上下)」(講談社)。
 まだ読んでないんですが、綿密な取材で戦後からいまに至るまでフジサンケ
イの闇を暴く渾身のノンフィクションであることは、目次の見出しと、中をぱ
らぱらめくっただけでわかります。
 マスコミ、ジャーナリズムに興味をもつ人は必読。
 テレビや新聞は、すさまじい権力闘争の場でもあり、腐敗も進んでいるが、
自分らに都合の悪いことは報道しない報道機関、言論機関でもある。したがっ
て、メディアの真実を知りたい人には必読となるわけ。
 フジサンケイは、昔から権力闘争がすまじいので有名ですが、本書では、そ
の争いが克明に書かれてると容易に想像できます。
 たとえば、上巻の最後、後にクーデターを起こしてフジサンケイを乗っ取る
今の日枝会長は、まだ学生で、フジサンケイを作って支配した財界組織、共同
調査会の存在も知らない状態ですね。いやあ、わくわくするなあ。
 上巻冒頭の部分をちょっと読んだら、おれ知らなかったんだが、彫刻の森美
術館を舞台に美術品を使った錬金術をあれこれやったんですね。
 中川さんの取材力はすごいですね。
 フジサンケイの闇は深いね。
 フジサンケイのイメージは、新聞や出版は極右イケイケ路線なのに、テレビ
は軽チャーアンポンタン路線で支離滅裂的にみえますけど、なぜ、こういう路
線になったかも、おそらく暴いてくれるでしょう。、

内容紹介から。
--- ここから ---
歴史は繰り返される。
日枝久会長率いるフジテレビは、堀江貴文のマネーゲームによって危うく乗っ
取られかけた。フジサンケイグループが内包していた経営上の「弱み」を、巧
みに衝かれたのだ。

フジサンケイの支配者は、創立者・鹿内信隆、二代目・鹿内春雄、そして娘婿・
宏明の鹿内家三代と入れ替わったのち、日枝が謀議を巡らしクーデターによっ
てそれを追い出した。日枝は、新たな支配者として君臨した。

しかし鹿内一族は、グループ支配のカギとなるニッポン放送株を容易に手放そ
うとはしなかった。「乗っ取り屋」日枝は、鹿内家の影響力を排除するため株
式の上場に走ったが、それが自らを地位を危うくすることになるとは想像もし
ていなかった――。

15年に及ぶ信じがたいほどの取材量によって、フジサンケイグループの暗部を
余すところなく明らかにする。
鹿内家の内部文書、多くのフジテレビ、ニッポン放送、産経新聞社員の証言に
よって、知られざるメディアの裏面がはじめて説き起こされる。
戦中・戦後の混乱を生き抜き、梟のように奸智に長けた創始者・信隆。
プリンスとして育てられ、数々の結婚、離婚を繰り返し、現在のフジテレビの
基礎を作った夭折の天才・春雄。
エリート銀行マンから春雄の死によって唐突に後継者に指名され、奮闘むなし
く日枝に追い落とされた娘婿・宏明。
そして巧みな根回しと戦略によって現在のグループを率いる日枝久。

「支配者」たちの歴史は、そのままこの特異なメディアグループの歴史でもあ
る。
--- ここまで ---

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062124521/showshotcorne-22/ref=nosim
中川一徳「メディアの支配者(上)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062130033/showshotcorne-22/ref=nosim
中川一徳「メディアの支配者(下)」

 上記、アマゾンの情報には、目次がなかったので、講談社に行って
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2124521
中川一徳「メディアの支配者(上)」
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2130033
中川一徳「メディアの支配者(下)」
をみたら、目次はあります。でも、これも大幅に小見出しを省いてありますね。
 驚いたのは、版元である講談社で、いま在庫切れになっていること。
 それくらい売れているということでしょう。あるいは、フジサンケイが暗部、
恥部を世間に知られたくないから買い占めているんでしょうか。^^;
 この買占め手法は、大企業はちょくちょく使いますね。

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標題: Re: メディアの支配者(上下)
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 下巻はアマゾンでも「在庫切れ」です。買い占めが入っているのでしょう。
 仕方がないのでビーケーワンで注文。やれやれ。

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たま@無精庵
blog: http://hesomagari.seesaa.net/
http://blues.asablo.jp/blog/ (テスト中)

日経新聞の黒い霧2005年09月02日 09時08分19秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 これも買おう、買おうと思って、やっと買ったもの。
 大塚将司著「日経新聞の黒い霧」(講談社)です。
 これも、ジャーナリズムやメディアに関心がある人は、必読。
 日本経済新聞という日本を代表する経済紙で、進んでいたすさまじい腐敗。
その闇に切り込んでいったのが、日経の現役敏腕記者だった大塚さんです。
 経済事件史的には、イトマン事件など経済事件との関係が有名ですが、俗物
的には、鶴田卓彦日経社長が、赤坂のクラブ「ひら川」(これは本書での名称。
ほんとにひら川だったかどうか未確認ですみません)に年間3000万円以上
使っていて、10年で3億も貢いでいる、これはなんだというのが、男と女の
話もからんで話題になりましたね。
 言論報道機関の経営者として失格と追求された鶴田社長は、大塚さんをクビ
にしたり、訴訟を起こしたりいろいろやりましたし、いまもやってる最中です。
 鶴田社長は一応失脚はしたけど、その後の経営陣は鶴田の子飼いでしょうか
ら、日経の改革はまだまだなんでしょう。
 まだ読んでないんですが、これまで主に雑誌で報道されてきたこれらの事件
が、日経内部、当事者からどういう風にみえていたのかが興味津々ですね。

 講談社の内容紹介から。
--- ここから ---
見て見ぬふりをするか。それとも、闘うか。

イトマン事件、コスモ信組事件、TCW事件……経済犯罪史に残る3事件の裏面で
蠢いた日経幹部がいた。元・日経エース記者だった著者は、疑惑を追及するた
め孤独な闘いを挑む。精緻な分析・調査によって、浮かび上がってきた背筋の
寒くなるような真相とは――。
--- ここまで ---

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062128551/showshotcorne-22/ref=nosim
大塚将司「日経新聞の黒い霧」(講談社)

 ひょっとしてと思って、講談社
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2128551
大塚将司「日経新聞の黒い霧」(講談社)
をみたら、これも在庫切れ。
 さっきのフジサンケイの闇を暴いた「メディアの支配者」に書いたのと同じ
こと書いておこう。^^;
 それくらい売れているということでしょう。あるいは、フジサンケイが暗部、
恥部を世間に知られたくないから買い占めているんでしょうか。^^;
 この買占め手法は、大企業はちょくちょく使いますね。

 なお、この鶴田事件は、高杉良がモデルにして小説「乱気流」を書いていま
す。それでたしか、鶴田側から訴訟を起こされたんじゃないかな。
 鶴田って人、なんか、みっともない。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062126427/showshotcorne-22/ref=nosim
高杉良「乱気流―小説・巨大経済新聞 (上)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062126435/showshotcorne-22/ref=nosim
高杉良「乱気流―小説・巨大経済新聞 (下)」

 ひょっとして、これも講談社で品切れかと思って
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2126427
高杉良「乱気流―小説・巨大経済新聞 (上)」
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2126435
高杉良「乱気流―小説・巨大経済新聞 (下)」
をみると、品切れではありませんでした。
 やっぱ、中川一徳「メディアの支配者(上下)」(講談社)、大塚将司「日経
新聞の黒い霧」(講談社)は売れてるんですね。