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大陸から飛来するトビイロウンカで九州大被害。中国の生物兵器か\(^O^)/2010年11月07日 21時13分53秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 録画していたサイエンスZEROをみたら、すごい話が出てた。
 2005年から、トビイロウンカというウンカで稲の被害が九州で続出。
 中国南部から飛来して来るというから、てっきり中国の人民解放軍が開発し
た生物兵器かと思ったら、そうじゃないのね。^^;
 このトビイロウンカってすごい。1000km以上飛んでくる。普通は無理なんだ
けど、下層ジェットという気流に乗ってくるんだって。
 しかも、こいつら、殺虫剤が効かない。昔の200倍の濃度でもだめ。アジア
各国での殺虫剤の使いすぎ。タイは1000倍の濃度でも生きているウンカがいる
んだって。
 なぜ昔と比較できるかといえば、熊本にある九州沖縄農業総合研究センター
の松村正哉さんによれば、1966年という40年以上前に採取したウンカをいまも
育てているからだって。数年おきに採取しては、それらをいまだに育て続けて
いる。地味だけど重要な作業だね。素晴らしい。
 それと環境によって、羽が長くて飛ぶタイプ(長翅型)と、飛べないが卵を産
みまくるタイプ(短翅型)があって、世代毎にうまく使い分けて広域で大繁殖す
るのね。こいつら、なかなかやるのぉ。
 いまは、遺伝子レベルで対策を開発中。
 bph11というウンカに対して防御機能を起動する遺伝子(抵抗遺伝子)がある
んだって。それを遺伝マーカ育種(MAS, Marker Assisted Selection)という技
術で、遺伝子導入することでウンカに対抗しようとしている。
 MASが遺伝子組み換えとどう違うのかは、詳しく説明した。
 従来やっていた自然に掛け合わせる技術を洗練させたものですね。
 従来なら、かなり育つまで導入した遺伝子がちゃんと伝わっているかどうか
わからなかったが、いまはイネのゲノムが解読されているので、遺伝子が伝わ
っているものだけ選ぶことがすぐできるということだった。
 イネゲノム解読、役に立ってるね。よかったよかった。
 お前がイノゲノムを解読したみたいにいうな。
 はい、すみません。

 自然に掛け合わせるのと基本は同じものなので安全性に問題ないよというこ
とも強調していた。遺伝子組み換え技術に対して本能的、感情的に反発、嫌悪
する人が多いから、その辺、一緒くたに誤解されないように、よく説明してお
きたいということなのだろう。
 温暖化が進めば、植物はばんばん繁殖するから、いろんな害虫もばんばん繁
殖するだろうし、食料になる植物だけをうまく育てようと思うと、いずれ遺伝
子組み換え技術がないと食料危機になるかもしれないが、飽食の日本じゃ、そ
んな危機感を抱いているのは、研究者だけなんだろうね。

 それから、名古屋大学の芦刈基行教授が発見したスノーケル遺伝子がすごか
った。アジアの雨期に洪水になる地域に育つ稲が持っている遺伝子で、水の中
でみるみる稲を成長させる遺伝子。こんな遺伝子を隠し持ってやがるのか。
 植物は動物と違って、逃げて移動できないから、どんな環境にも対応できる
ようにいろんな遺伝子をいっぱいもってるんだという話が納得できるね。
 ここに説明がありますね。
http://www.shigen.nig.ac.jp/shigen/news/n_letter/2010/newsletter_v6_n1.html
洪水に適応したイネの分子メカニズム
 MASについては、こういう話もありますね。
http://domon.air-nifty.com/dog_years_blues_/2006/10/mas_3e63.html
MASは遺伝子組換え技術の代わりにはならない。

番組紹介ページ
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp324.html
NHK サイエンスZERO
海を渡る害虫ウンカ 日本の稲は守れるか?

中村(show)

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標題: Re: 大陸から飛来するトビイロウンカで九州大被害。中国の生物兵器か\(^O^)/
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今、海外出張ですが、
NHKワールド(アジア地域向け)が見られるので、
つけっぱなしにしていたら、このサイエンスZEROが
流れたので、見入ってしまいました。

ウンカの長翅型と短翅型の話と、稲のスノーケル遺伝子の話は
面白かったですね。
昆虫も植物も、おそろしい能力を秘めていますね。

                       五九郎

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