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「The Definitive Guide to Lift」は本としてはひどい。2010年08月10日 07時14分04秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/16/4368021
やっと出たClojure本、Scala本。ScalaのウェブフレームワークLift本も
で、出版の混乱を書いて、でも、面白そうだから買ってみようかなと書いた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1430224215/showshotcorne-22/
The Definitive Guide to Lift: A Scala-based Web Framework (Expert's
Voice in Open Source) [ペーパーバック]
Derek Chen-Becker (著), Tyler Weir (著), Marius Danciu (著)
が売れていた。
 お買い上げありがとうございます。
 おれも、この本、買ってるの。
 買った先輩として(笑)、思い出したことを書く。
 書いてある内容はいろいろといいと思うんだよね。しかし、本としてみた場
合、ひどい。なぜか。
(1) 文中にAppendix A(付録 A)を参照などと書いてるが、Appendix(付録)がな
い!
(2) Indexx(索引)がない!
(3) 本の柱(ページのヘッダ、フッタ部分)に、章節などの見出しがない!

 これらは、本としては致命的。
 これまで何度も書いたが、まだできてもないものを売ってたり、書きかけを
いち早く読みたい人向けなどといってPDFなど電子書籍で売ってたり、まあ、
アメリカの出版社はすごい商売だねといっても、これはひどいと思って、出版
社のApressにある本書のページ
http://apress.com/book/view/1430224215
に行って調べたら、
http://apress.com/book/errata/1228
Errata
をみると、やっぱり文句を言ってる人がいる。AppendixやIndexはどこにある
のかと。
http://apress.com/book/downloadfile/4390
Resources
に行けば、AppendixesのPDFファイルをダウンロードできる。しかし、Indexは
ない。

 速読術は、おれはどうでもいい。そんなのをやる時間があれば、本は目次、
索引、柱があれば、非常に効率よくスピーディに深く読めることを知った方が
いい。
 目次、索引、柱にやはり人類が長く本を改良してきて行き着いたひとつの形
だと思うのね。
 目次と索引を眺めれば、内容はおおまかにわかるから、読むべきかどうかも
わかる。
 特に索引があれば、買う前に、気になっている用語をいくつかみて、そのペ
ージに飛んで、どう説明してあるかを読めば、自分が読むべき本かどうか、自
分に合う本かどうか、そして著者の筆力も大体わかる。
 だから、索引がない本なんて、本来は本じゃない。
 ところが、日本のビジネス書や新書は、索引がついてない本がとても多い。
これは、著者と編集者の怠慢。読者は、それを厳しく指摘し続けて、索引をつ
けさせるようにしないといけない。
 手作業で索引に載せる用語をゲラから拾っていた20年前ならいざ知らず、い
まや索引作成は、コンピュータがすぐやってくれる。
 それなのに、やらない本が多い。これが怠慢でなくてなんだ。
 もちろん、小説や詩集など文芸書は索引がないが、これは、早く効率よく読
むべき本ではないから。作品世界をじっくり探検してその世界を自分の心に染
み込ませるタイプの本だから。
 しかし、ビジネス書、新書で索引がないのは、手抜きと断言していい。そん
な本ばかり読んでいるから、いつまで経ってもカモリーマン。
 ましてや専門書で、索引がないなんて、さらには、柱に章節などの見出しが
ないなんて、本じゃない。
 だから、本書は、実に使いにくい。
 でも、書いてあること自体は、いいこと書いてあるんだよね。

 本書に限らないが、注意すべきは、すでにScalaもLiftもバージョンアップ
したということ。
 だから、本書やいま出ているScala本は、少し古いバージョンでの記述にな
っている。大きな変化はそんなにないかもしれないが、サンプルコードが動か
ないといったことは考えられる。その辺、注意。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/10/4935831
Scala本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/12/4938896
また出るScala本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/07/04/5199234
ボクらのScalaなど、Scala本、Google App Engine for Java本

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ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://sourceforge.jp/magazine/11/01/18/0523203
プログラミング言語Scalaの開発チ

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年12月20日 10時20分36秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/09/29/6117268
野崎昭弘「数学で未来を予測する」