The Reasoned SchemerとLisp, AI本 ― 2007年12月29日 10時23分05秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
書き忘れたものを、年末なのであわてて、
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned
Schemer」を、アフィリエイトで買ってくださった人がいて、この本の存在を
知りました。
以下は、某氏に送ったメールの一部。
--- ここから ---
(1)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262560992/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The
Little Schemer」
(2)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/026256100X/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The
Seasoned Schemer」
(3)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262562146/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned
Schemer」
(1)は昔 Little Lisperという本で出ていましたが、Scheme用にしています。
以前は、日経マグロウヒルから、「Lisp手習い」と「Scheme手習い」として出
ていたと思います。
Scheme手習いは絶版品切れだけど、amazonのデータにありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4895012913/showshotcorne-22/
D.P. フリードマン, M. フェライセン著, 元吉文男, 横山晶一訳「Scheme(ス
キーム)手習い―直感で学ぶLisp」
「Lisp手習い」というのもあったと思うけど、勘違いかな。いずれにせよ、
「Scheme手習い」も絶版なので、復刊してほしいですね。原書は第4版になっ
てて読み継がれているし。
(1)の続編が(2)で、もっと高度なLispのプログラミングを学びます。
(3)は、ぼくのamazonのアフィリエイトで買っている人がいて、初めて知り
ましたが、さらに続編で、さらに高度なPrologなどの論理プログラミングを
Schemeでやる話のようです。
なお、以上3冊は、いずれもぼくは持っていません。(1)はさすがに昔読ん
だことがありますが、(2), (3)はamazon.comで目次をみただけです。
(1)は、対話で進む読みやすい絵本のような本です。(2), (3)も同じ趣向の
ようです。
これらで、Lisp/Schemeの入門を果たしたら、より本格的にCommon LispでAI
的なプログラミング技法を学ぶ道に進みます。これに最適なのが、
(4)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case
Studies in Common Lisp」
です。
AI的なプログラミング技法は、データマイニング、テキストマイニングなど
知的な検索やら、自然言語解析やら、言語、画像、音声などの各種認識やら、
いまますます重要になっていますし、今後もますます重要になります。したが
って、AI的なことを知っておくのは、これからの技術者には非常に重要なこと
だと思っています。
(5)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0130803022/showshotcorne-22/
Stuart J. Russell, Peter Norvig著「Artificial Intelligence: A Modern
Approach (Prentice Hall Series in Artificial Intelligence)」
は、(4)より幅広く深くAI全般について、AIがどういうものを生み出してきた
か、どういうアプローチをしてきたかを解説したものです。
(4)と(5)の関係は、(4)は(5)で紹介されるAIの全分野のうち一部を、実際に
Common Lispのコードを書いて動くものとしてみせて、AI的プログラミング技
法とCommon Lispの中級・上級者向けテクニックを解説しています。
(6)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1590592395/showshotcorne-22/
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」
は、AIとは全然関係ありません。意図的にAIからは離れています。
なぜなら、Lispというと、どうしてもAIという話になって、敷居の高い言語
だと思われている。しかし、LispはC, C++, Java, PerlやRubyでやるような普
通のプログラミング、日常的な処理にもばりばり使えるものなんだという主張
を、実際にコードを示すことで実証してみせることが本書のテーマだからです。
Peter Seibelさんは、Googleの社内セミナーにも呼ばれて、Lispの講義をし
ていました。Googleもこういう分野の技術習得が重要で、社内にこういう技術
がわかる人間を増やしたいという気持ちの表れではないでしょうか。
(7)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521545668/showshotcorne-22/
Christian Queinnec著「Lisp in Small Pieces」
は、これもAIとは関係ありません。
Lisp/Schemeの内部がどうなっていて、どう実装するかという本です。コー
ド例はSchemeを使って書いてあって、実際に、インタープリタやコンパイラを
作りながら、随所に歴史に登場したさまざまLisp/Schemeに触れながら解説を
進めています。
プログラミング言語マニアには、ウケる本だと思います。
--- ここまで ---
Lispの内部実装本は、大昔は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/007001115X/showshotcorne-22/
John Allen著「Anatomy of Lisp」
その翻訳は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J71W74/showshotcorne-22/
後藤英一, 戸島熈訳「LISPの構造―LISPプログラミング (1983年) [古書]」
ですが、おれの記憶が正しければ、これ、前半だけ。後半はとうとう翻訳が出
なかった。
出版社: 日本コンピュータ協会 (1983/03)となっているが、この日本コンピ
ュータ協会 というのが問題出版社でね。
この出版社、社長といい、出版社といい、いろいろ問題あったんです。1983
年といえば、ちょうど大学院出て、管理工学研究所に入った頃。管理工学研究
所の吉村社長から、日本コンピュータ協会の問題やら聞いて、ひどいなあと思
いましたもんね。
この出版社の翻訳は買う価値なしと思って、ぼくは原書を買いましたけどね。
「Practical Common Lisp」のことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/16/76723
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」(Apress)
で、詳しく書いています。
ほかにも書いているけど、それは、ぼくのウェブ
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/
やブログ
http://iiyu.asablo.jp/blog/
の上部にある検索窓に、
Practical Common Lisp
を入れて、検索してください。
---
書き忘れたものを、年末なのであわてて、
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned
Schemer」を、アフィリエイトで買ってくださった人がいて、この本の存在を
知りました。
以下は、某氏に送ったメールの一部。
--- ここから ---
(1)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262560992/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The
Little Schemer」
(2)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/026256100X/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The
Seasoned Schemer」
(3)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262562146/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned
Schemer」
(1)は昔 Little Lisperという本で出ていましたが、Scheme用にしています。
以前は、日経マグロウヒルから、「Lisp手習い」と「Scheme手習い」として出
ていたと思います。
Scheme手習いは絶版品切れだけど、amazonのデータにありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4895012913/showshotcorne-22/
D.P. フリードマン, M. フェライセン著, 元吉文男, 横山晶一訳「Scheme(ス
キーム)手習い―直感で学ぶLisp」
「Lisp手習い」というのもあったと思うけど、勘違いかな。いずれにせよ、
「Scheme手習い」も絶版なので、復刊してほしいですね。原書は第4版になっ
てて読み継がれているし。
(1)の続編が(2)で、もっと高度なLispのプログラミングを学びます。
(3)は、ぼくのamazonのアフィリエイトで買っている人がいて、初めて知り
ましたが、さらに続編で、さらに高度なPrologなどの論理プログラミングを
Schemeでやる話のようです。
なお、以上3冊は、いずれもぼくは持っていません。(1)はさすがに昔読ん
だことがありますが、(2), (3)はamazon.comで目次をみただけです。
(1)は、対話で進む読みやすい絵本のような本です。(2), (3)も同じ趣向の
ようです。
これらで、Lisp/Schemeの入門を果たしたら、より本格的にCommon LispでAI
的なプログラミング技法を学ぶ道に進みます。これに最適なのが、
(4)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case
Studies in Common Lisp」
です。
AI的なプログラミング技法は、データマイニング、テキストマイニングなど
知的な検索やら、自然言語解析やら、言語、画像、音声などの各種認識やら、
いまますます重要になっていますし、今後もますます重要になります。したが
って、AI的なことを知っておくのは、これからの技術者には非常に重要なこと
だと思っています。
(5)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0130803022/showshotcorne-22/
Stuart J. Russell, Peter Norvig著「Artificial Intelligence: A Modern
Approach (Prentice Hall Series in Artificial Intelligence)」
は、(4)より幅広く深くAI全般について、AIがどういうものを生み出してきた
か、どういうアプローチをしてきたかを解説したものです。
(4)と(5)の関係は、(4)は(5)で紹介されるAIの全分野のうち一部を、実際に
Common Lispのコードを書いて動くものとしてみせて、AI的プログラミング技
法とCommon Lispの中級・上級者向けテクニックを解説しています。
(6)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1590592395/showshotcorne-22/
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」
は、AIとは全然関係ありません。意図的にAIからは離れています。
なぜなら、Lispというと、どうしてもAIという話になって、敷居の高い言語
だと思われている。しかし、LispはC, C++, Java, PerlやRubyでやるような普
通のプログラミング、日常的な処理にもばりばり使えるものなんだという主張
を、実際にコードを示すことで実証してみせることが本書のテーマだからです。
Peter Seibelさんは、Googleの社内セミナーにも呼ばれて、Lispの講義をし
ていました。Googleもこういう分野の技術習得が重要で、社内にこういう技術
がわかる人間を増やしたいという気持ちの表れではないでしょうか。
(7)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521545668/showshotcorne-22/
Christian Queinnec著「Lisp in Small Pieces」
は、これもAIとは関係ありません。
Lisp/Schemeの内部がどうなっていて、どう実装するかという本です。コー
ド例はSchemeを使って書いてあって、実際に、インタープリタやコンパイラを
作りながら、随所に歴史に登場したさまざまLisp/Schemeに触れながら解説を
進めています。
プログラミング言語マニアには、ウケる本だと思います。
--- ここまで ---
Lispの内部実装本は、大昔は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/007001115X/showshotcorne-22/
John Allen著「Anatomy of Lisp」
その翻訳は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J71W74/showshotcorne-22/
後藤英一, 戸島熈訳「LISPの構造―LISPプログラミング (1983年) [古書]」
ですが、おれの記憶が正しければ、これ、前半だけ。後半はとうとう翻訳が出
なかった。
出版社: 日本コンピュータ協会 (1983/03)となっているが、この日本コンピ
ュータ協会 というのが問題出版社でね。
この出版社、社長といい、出版社といい、いろいろ問題あったんです。1983
年といえば、ちょうど大学院出て、管理工学研究所に入った頃。管理工学研究
所の吉村社長から、日本コンピュータ協会の問題やら聞いて、ひどいなあと思
いましたもんね。
この出版社の翻訳は買う価値なしと思って、ぼくは原書を買いましたけどね。
「Practical Common Lisp」のことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/16/76723
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」(Apress)
で、詳しく書いています。
ほかにも書いているけど、それは、ぼくのウェブ
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/
やブログ
http://iiyu.asablo.jp/blog/
の上部にある検索窓に、
Practical Common Lisp
を入れて、検索してください。
郵政民営化地獄とアメリカの陰謀? ― 2007年12月29日 22時50分33秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
もう先週号?、先々週号?。週刊ダイヤモンド2007/12/22号は、「『郵便局』
を信じるな!」という民営化された郵政の実情リポート。これがすごい。
おれ、年賀状は、何年か前から出さないことにしたんです。民営化のために
トヨタ生産方式を試験導入している様子を、テレビでやってましたが、ストッ
プウォッチで秒単位で動きを計測され、センチメートル単位で立ち位置から歩
く動線やら手の動かし方やら指示されているのをやっていましたが、そうまで
して、配ってもらうものじゃないなと思ってから、年賀状は止めました。
以前も書いたかもしれないが、あのシーン、大学卒業してまもなく、メカト
ロ分野に行って自動車などの生産ロボットを作った同級生に会って話したこと
を思い出しました。25年ほど前の話。
彼がいうには、トヨタは、なかなかロボットを買ってくれない。
なぜ?
トヨタは、人間をロボットにするから。\(^O^)/
なるほどねえと思いました。人間をロボットとしてプログラムできれば、25
年前の技術水準じゃ、人間に勝てるロボットを作れるはずがない。\(^O^)/
郵便局員は、年賀状、なんと一人1万枚!のノルマがあるんですって。かわ
いそー。
とてもそんなに売れないから、自爆と称する自腹。で、それを金券屋に持ち
込むんだそうで、年賀ハガキが金券屋でだぶつき気味だったとか。金券屋への
持ち込みはコンプライアンス違反だそうですが、背に腹は代えられないという
状態だそうです。
その他、年賀状にまつわるだけでも、「年賀状地獄」といわれるほど、いろ
んな話が出ていました。
なお、自爆は年賀状だけではなく、投資信託などもそうだそうです。
山崎元も何度もいってるし、ここでも何度も書くようだけど、銀行や郵便局
が売ってる投資信託は損。手数料や信託報酬がバカ高いものばっかり。という
か、全般的にアメリカに比べると暴利を貪ってるのが日本の投資信託ですね。
年賀状は収益的には経営の柱だそうですから、みんなが年賀状を出すのを止
めたら、郵政は困りますよね。
では、どうするかといえば、みんな年賀状は買うけど、出さなければいい。\(^O^)/
そうすれば、金は入ってくるし、配達の苦労はない。\(^O^)/
それを促進するために、年賀状のお年玉くじを年賀状を買って使わなかった
人が有利になるように改良すればいい。\(^O^)/
買ったけど使わなかった人は、商品がすごくよくなって、なおかつ当選率が
非常に高いと。\(^O^)/
単に宝くじ販売会社になればいいということか。\(^O^)/
ユニバーサルサービスを標榜し、国民みんなのための民営化でありたいなど
といってたけど、実情は正反対のようですね。利益至上主義で、どんどん、郵
便局は閉鎖。特に地方ね。そのため、住民は、不便、不安、不満の三重苦。\(O^)/
ヤマトが逆に懸命にそれをカバーしているんですね。どっちが民間企業なん
だか。だもんで、地方ではサービスが低下した郵政からヤマトへの乗換えが進
みつつあるそうです。
現場の疲弊とサービス低下、住民の怒り、特に地方の怒りはすごいね。
アンテナハウスは市ヶ谷の麹町郵便局という割と大きな郵便局のそばにある
んですが、麹町郵便局も人が減った気がするし、そのせいか、待ち時間が延び
た気もしますね。会社の総務の人が、この前、民営化してからなんか変という
感想を言ってましたね。
三井住友から来た、頭取時代は豪腕西川の異名をとった西川善文日本郵政社
長、インタビューに出ていますが、特集とインタビューを読む限り、現場との
乖離とは大きいですね。
小泉元首相と共に、郵政民営化の旗振り役だった竹中平蔵も出ていて、郵政
民営化を擁護していますが、「私と正面切って議論できる政治家がいれば、い
つでも受けて立つ」と言ってます。
でもって、郵政民営化反対、見直し論の巨頭、平沼赳夫も登場。日本国民の
虎の子の資産をアメリカに売り飛ばそうとし、政府間交渉のときにアメリカの
民間保険会社社長を同席させた竹中平蔵の罪は極めて重いと言ってます。自分
は改革に反対ではなく、石油公団の民営化の音頭も取ったが、郵政民営化はア
メリカに日本国民の資産を売り飛ばす民営化になっているから許せんという論
調。
ということで、NHKでも田原総一郎でもアサヒニュースターでもどこでもい
いけど、竹中平蔵対平沼赳夫の1対1、3時間ぶっ通しスペシャルマッチをや
ってくれないかな。
大晦日の格闘技より面白いんじゃないかな。地方は関心高くて、視聴率取れ
そうに思うんだけど?
あ、田原総一郎はだめだね。自分がしゃべりすぎるし、朝生は番組のフォー
マットが腐ってるもんね。その辺を直せば可。
朝生が腐っている話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/05/12/2508
朝まで生テレビ
を参照。
アメリカの年次改革要望書についてやらの日本改造計画については、関岡英
之「拒否できない日本」はじめ、月刊文藝春秋や週刊文春にもいろいろ出てま
したね。
あのとき、プレミアがついていたけど、いまは普通の値段で買えますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603760/showshotcorne-22/
関岡英之著「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)」
これらの反米、アメリカ陰謀論への反論ってあるんですか? 目にしない気
がするんですが。
参考:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62950
アメリカの年次改革要望書について
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62645
amazonで買えない、関岡英之「拒否できない日本」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/06/64822
「小泉支持者はIQが低い」と有限会社スリード
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/26/1466824
三角合併とホワイトカラーエグゼンプション
---
もう先週号?、先々週号?。週刊ダイヤモンド2007/12/22号は、「『郵便局』
を信じるな!」という民営化された郵政の実情リポート。これがすごい。
おれ、年賀状は、何年か前から出さないことにしたんです。民営化のために
トヨタ生産方式を試験導入している様子を、テレビでやってましたが、ストッ
プウォッチで秒単位で動きを計測され、センチメートル単位で立ち位置から歩
く動線やら手の動かし方やら指示されているのをやっていましたが、そうまで
して、配ってもらうものじゃないなと思ってから、年賀状は止めました。
以前も書いたかもしれないが、あのシーン、大学卒業してまもなく、メカト
ロ分野に行って自動車などの生産ロボットを作った同級生に会って話したこと
を思い出しました。25年ほど前の話。
彼がいうには、トヨタは、なかなかロボットを買ってくれない。
なぜ?
トヨタは、人間をロボットにするから。\(^O^)/
なるほどねえと思いました。人間をロボットとしてプログラムできれば、25
年前の技術水準じゃ、人間に勝てるロボットを作れるはずがない。\(^O^)/
郵便局員は、年賀状、なんと一人1万枚!のノルマがあるんですって。かわ
いそー。
とてもそんなに売れないから、自爆と称する自腹。で、それを金券屋に持ち
込むんだそうで、年賀ハガキが金券屋でだぶつき気味だったとか。金券屋への
持ち込みはコンプライアンス違反だそうですが、背に腹は代えられないという
状態だそうです。
その他、年賀状にまつわるだけでも、「年賀状地獄」といわれるほど、いろ
んな話が出ていました。
なお、自爆は年賀状だけではなく、投資信託などもそうだそうです。
山崎元も何度もいってるし、ここでも何度も書くようだけど、銀行や郵便局
が売ってる投資信託は損。手数料や信託報酬がバカ高いものばっかり。という
か、全般的にアメリカに比べると暴利を貪ってるのが日本の投資信託ですね。
年賀状は収益的には経営の柱だそうですから、みんなが年賀状を出すのを止
めたら、郵政は困りますよね。
では、どうするかといえば、みんな年賀状は買うけど、出さなければいい。\(^O^)/
そうすれば、金は入ってくるし、配達の苦労はない。\(^O^)/
それを促進するために、年賀状のお年玉くじを年賀状を買って使わなかった
人が有利になるように改良すればいい。\(^O^)/
買ったけど使わなかった人は、商品がすごくよくなって、なおかつ当選率が
非常に高いと。\(^O^)/
単に宝くじ販売会社になればいいということか。\(^O^)/
ユニバーサルサービスを標榜し、国民みんなのための民営化でありたいなど
といってたけど、実情は正反対のようですね。利益至上主義で、どんどん、郵
便局は閉鎖。特に地方ね。そのため、住民は、不便、不安、不満の三重苦。\(O^)/
ヤマトが逆に懸命にそれをカバーしているんですね。どっちが民間企業なん
だか。だもんで、地方ではサービスが低下した郵政からヤマトへの乗換えが進
みつつあるそうです。
現場の疲弊とサービス低下、住民の怒り、特に地方の怒りはすごいね。
アンテナハウスは市ヶ谷の麹町郵便局という割と大きな郵便局のそばにある
んですが、麹町郵便局も人が減った気がするし、そのせいか、待ち時間が延び
た気もしますね。会社の総務の人が、この前、民営化してからなんか変という
感想を言ってましたね。
三井住友から来た、頭取時代は豪腕西川の異名をとった西川善文日本郵政社
長、インタビューに出ていますが、特集とインタビューを読む限り、現場との
乖離とは大きいですね。
小泉元首相と共に、郵政民営化の旗振り役だった竹中平蔵も出ていて、郵政
民営化を擁護していますが、「私と正面切って議論できる政治家がいれば、い
つでも受けて立つ」と言ってます。
でもって、郵政民営化反対、見直し論の巨頭、平沼赳夫も登場。日本国民の
虎の子の資産をアメリカに売り飛ばそうとし、政府間交渉のときにアメリカの
民間保険会社社長を同席させた竹中平蔵の罪は極めて重いと言ってます。自分
は改革に反対ではなく、石油公団の民営化の音頭も取ったが、郵政民営化はア
メリカに日本国民の資産を売り飛ばす民営化になっているから許せんという論
調。
ということで、NHKでも田原総一郎でもアサヒニュースターでもどこでもい
いけど、竹中平蔵対平沼赳夫の1対1、3時間ぶっ通しスペシャルマッチをや
ってくれないかな。
大晦日の格闘技より面白いんじゃないかな。地方は関心高くて、視聴率取れ
そうに思うんだけど?
あ、田原総一郎はだめだね。自分がしゃべりすぎるし、朝生は番組のフォー
マットが腐ってるもんね。その辺を直せば可。
朝生が腐っている話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/05/12/2508
朝まで生テレビ
を参照。
アメリカの年次改革要望書についてやらの日本改造計画については、関岡英
之「拒否できない日本」はじめ、月刊文藝春秋や週刊文春にもいろいろ出てま
したね。
あのとき、プレミアがついていたけど、いまは普通の値段で買えますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603760/showshotcorne-22/
関岡英之著「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)」
これらの反米、アメリカ陰謀論への反論ってあるんですか? 目にしない気
がするんですが。
参考:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62950
アメリカの年次改革要望書について
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62645
amazonで買えない、関岡英之「拒否できない日本」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/06/64822
「小泉支持者はIQが低い」と有限会社スリード
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/26/1466824
三角合併とホワイトカラーエグゼンプション
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