Google
ブログ(iiyu.asablo.jpの検索)
ホットコーナー内の検索
 でもASAHIネット(asahi-net.or.jp)全体の検索です。
 検索したい言葉のあとに、空白で区切ってki4s-nkmrを入れるといいかも。
 例 中村(show) ki4s-nkmr

ウェブ全体の検索

NHKスペシャル「地球大進化」2007年12月04日 09時54分32秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449903
平朝彦, 徐垣, 末廣潔, 木下肇著「地球の内部で何が起こっているのか?」
で名前を出したNHKスペシャル「地球大進化」。
 1つ前で書いたように、府中市中央図書館が移転リニューアルオープンした
ので、DVDを借りに行ったらあったので第1集、第2集を借りてきました。

 もうとんでもないね。めちゃくちゃだよ、地球のやることは。「おしん」な
んかかわいいもんだよ。生命がやられた地球のいじめに比べたら。
 よくもまあ、地球生命は生き延びたよ。そのおかげであなたもおれも、こう
やって生まれているわけ。感動するね。これ、子供、犯罪者、ブッシュとかに
しこたま見せる必要があるね。これ観たら、あなた、自殺したり、人を殺した
りする気にならないよ。生きてるだけで奇跡だもん。

 第1集は、太陽系ができて地球や月ができるところから始まるが、このコン
ピュータグラフィックス(CG)がすごい(ま、このCGに限らず、どれも素晴らし
いが)。三鷹天文台の小久保英一郎さんたちのシミュレーション結果を使った
ようだが、あれって、たしか、GRAPEでやった計算ですよね。
 あ、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/09/14/1796559
「BANG!」「宇宙はどこまで明らかになったのか」
で書いてた。でも、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479734007X/showshotcorne-22/
伊藤智義著「スーパーコンピューターを20万円で創る」
の感想、書いてないね。^^;
 でね、歴史上、なんと直径400kmもある巨大隕石が最高8回も地球に激突し
たらしい。直径400kmの隕石、これは日本の本州の幅より大きいけれど、これ
が太平洋上に激突したらどうなるか、シミュレーション結果をCGにしていたが、
すさまじい。
 地殻津波といって、厚さ10kmもある地殻が、つまり、地面が底のほうからめ
くれ上がって津波のように襲ってくる。\(^O^)/
 日本列島なんて瞬間でめくれ上がって、はい、それまーでーよ。\(^O^)/
 しかし、これはほんの序の口。真の恐怖はその後にやってくる。
 岩石が蒸発した岩石蒸気。この温度が、恐るべし、摂氏4000度。ほとんど太
陽表面じゃないか。\(^O^)/
 で、この4000度の蒸気がたった1日で地球全体を覆いつくす。ヒマラヤなん
て、隕石激突からわずか3時間で蒸気がやってきて、雪が瞬間蒸発。\(^O^)/
 海も毎分5センチの海面低下といったかな。猛烈な勢いで海水が蒸発して海
が干上がってしまう。これ、「全海洋蒸発」というそうです。
 さらに海底に残った塩も熱で溶けてしまう。
 それでも生命は熱が来なかった地球奥深くで生き延びたと。

 そうそう。アメリカの2億5千万年前だったと思うが、そんな古い岩塩に閉じ
込められた海水の中に微生物がいたんです。それに数ヵ月栄養を与えたら、2
億5000万年ぶりに目覚めて活動を開始。
 すごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。
 ほかにも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/02/1551137
エネルギー問題のひとつの解決策、メタルカラー、極限環境生物、チーム★ア
メリカ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449903
平朝彦, 徐垣, 末廣潔, 木下肇著「地球の内部で何が起こっているのか?」
で書いたような、極限環境微生物がいろいろ出てきてすごーい。

 第2集のほうは、全地球凍結、スノーボールアースね。NHKスペシャルでは、
全球凍結といってます。
 放送では6億年前の全球凍結だけだったが、特典映像には、20数億年前にも
全球凍結があったことをやっていました。
 6億年前の全球凍結のあと、光合成生物によって酸素が爆発的に増え、コラ
ーゲンが作れるようになって、骨や皮膚が作れるようになって、微生物から体
長数10センチくらいに大型化できるきっかけになったという。このときが進化
の大爆発のひとつで、エディアカラ生物群と呼ばれる多種多様な生物が生まれ
ているんですね。そして、20数億年前も、やはり、酸素が爆発的に増えたおか
げで、大型化ができて原核生物から細胞核をもつ真核生物に進化できたという。

 細胞核といえば、福岡県立門司高校のときの生物の時間を思い出すなあ。
 大野君と松尾君は、仲がいい二人だった。大野君は番長タイプで喧嘩は強い
し男気があるタイプ。松尾君は、おとなしいタイプで勉強ができるタイプ。い
いコンビなのよ。
 それでね、生物の時間に、前回の復習だといって、先生(たしかお名前は田
村先生だった。男の先生です)が、「細胞の中にある核は、なんという名前だ
ったかな」と質問して、「じゃ、大野、答えてみろ」といって当てたわけ。
 大野君、困って「うーん」とかいってたら、いつも横に座っている松尾君が
大野君にひそひそと答を教えたわけ。
 大野君は、それを聞いて、自信満々ででっかい声で答えたわけ。


               陰核!


  \(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

 もう教室中、大爆笑で、先生もげらげら笑って、大変よ。大野君は陰核が何
か知らないから大声で答えたんだけど、そんなの全細胞に1個ずつ入ってたら、
どうなるんだろうね。全身で60兆個のクリトリス! まさに全身性艦隊? あ、
この誤変換おもしろいね。もとい、全身性感帯。いや、もはや、全身性感体で
すね。帯じゃなくて体じゃないとおかしいよね。
 おれは、松尾、恐るべしと思ったもんね。
 ここしかないというタイミングで、ここしかないというネタをぶつけてこれ
だけの笑いを取る。しかも、自分じゃなくて、大野君に道化をやらせるんだも
んね。
 天才だよ。松尾の度胸はすごい!

 あ、また連鎖的に思い出した。
 化学の実験設備のある教室(たしか生物の授業もそこだった気がする。それ
で連想したんだと思う)の掃除当番だった阿南君たちが、バカなことを思いつ
いてやったんだよね。
 それが、水道ロシアンルーレット。\(^O^)/
 水道の蛇口のバルブ、普段、水道の水を出したり止めたりするためにひねる
部分じゃなくて、もっと根っこというか、蛇口そのものをはずれる方向にひね
っていくわけ。
 順番にちょこっとひねっては、次。ちょこっとひねっては次。と順にやって
いくと、当然ながら、あるところで水圧に負けて、蛇口が吹っ飛んで水が噴き
出して止まらなくなる。
 これをほんとにやって、大変よ。たしか熊谷君の番で悲劇が起きて、蛇口が
吹き飛んだ。\(^O^)/
 手で押さえたって水が止まるわけじゃないし、元栓から止めないと止まらな
い。みんな水浸しで、大騒ぎ。\(^O^)/
 そうか、熊谷君、早くに亡くなっちゃったことも思い出したよ。残念だった
ねえ。

 あ、また連鎖的に思い出した。
 おれらの1年上の先輩が、化学実験で配られたナトリウムをこっそり持ち出
して、男便所の小便の便器に置いていたんだよ。
 誰かが知らずに小便したら、爆発して、大騒ぎ。\(^O^)/
 いわゆるナトリウム爆発という奴ね。だから、おれらのときは、ナトリウム
の扱い、非常に厳しかったもんね。^^;

 やっと脱線から戻ると、メタン菌が出すメタンの温室効果(二酸化炭素の20
倍)で地球は暖かく保たれていたのが、光合成生物が増えて酸素を出すように
なってメタンが消えていって、それで全球凍結につながったそうです。マイナ
ス50度の世界が数百万年続くんだって。
 それが終わるのは、火山活動による二酸化炭素の温室効果のせい。
 この終わるときがまためちゃくちゃなんですよ。
 マイナス50度の世界から今度は50度の世界。これで温められた海から水分が
蒸発して、猛烈なハリケーンを発生させる。これ、ハイパーハリケーンという
そうですが、こいつが暴れまくる。
 こいつは、中心気圧300ヘクトパスカル!
 高校のときだったかな、当時はミリバールといったけど、900ミリバールを
切る台風があったんです。「男、台風なんとか号」といって学校で話題になっ
たくらい。それがあなた、たったの300ヘクトパスカル!\(^O^)/
 最大瞬間風速300メートル以上! 風速300メートル!\(^O^)/
 襲ってくる高波の高さが100メートル!\(^O^)/
 そんなもん、どうやって生きていけっちゅうんでしょうね。
 でも、ハイパーハリケーンが海底奥深くにたまりにたまっていた栄養分まで
かき混ぜてくれたおかげで、海の浅いところまで栄養がきて、このチャンスを
逃さなかった光合成生物と我々の祖先が、爆発的進化を遂げたんですって。こ
れが、さっき書いたエディアカラ生物群。

 光合成生物から、また脱線すると、今月の日経サイエンス2008年1月号に、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0801/200801_088.html
堀口健雄「葉緑体進化のダイナミズム 小さな藻類の数奇な物語」
がある。葉緑体の起源は、細胞内に取り込まれたバクテリアなんですね。記事
の冒頭に「よく知られている」とあるが、おれは知らなかった。\(^O^)/
 葉緑体を「食う」ことで獲得するプロセスはその後も何度も起きたそうだが、
葉緑体の進化のプロセスは摩訶不思議、複雑怪奇というのがこの論文。
 渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という生物の顕微鏡写真が出ているが、とって
もきれい。今月は新年号だからカレンダーもついているが、そこにも渦鞭毛藻
の写真が使われていてとてもきれい。なんか太古の都市を上空から撮影したよ
うにも見えるし、ナスカの地上絵のようにも見える。
 あ、さらに脱線。ナスカの展覧会がまたあるんです。おれ、見逃したから、
行きたいと思ってる。忘れないように、ここにメモ。:-)

http://www.tbs.co.jp/nascaten/
http://www.tbs.co.jp/nascaten/encore.html
をどうぞ。
 アンコールやってくれて、TBS、偉いなあ。亀田のボクシングやら持ち上げ
て、番組はろくなもの作らないけど。^^;

 ということで、このシリーズ。地球に対して多くの人が抱いている、「母な
る地球」というイメージ。帰るべき心の故郷。慈愛に満ちた母のような存在。
そんなイメージを叩き壊してくれますね。
 母というより、荒ぶる父。大暴れの父。大暴れといっても、「巨人の星」の
星一徹が、ちゃぶ台ひっくり返す程度じゃないよ。なんてったって、あーた。
日本列島をめくり上げてひっくり返しちゃうんだもの。
 恐ろしいよ、地球は。恐ろしいよ、自然は。
 よくもまあ、生き延びたよね。よくもまあ、あなたやおれが生まれたもんだ
よね。

 プロの研究者ってすごいね。よく、そんなちょっとしたことからいろいろ謎
を解いていくもんだと感動しますね。何10年もそんなあるかないかわからない
ようなヒントの細い糸を丹念にたどり続けるんですよね。
 それとこれを作った取材班、関係者に感謝、敬礼。
 研究者について回って世界中で取材しているし、いろんなシミューションや
実験もやってもらってる。たぶん、放送できた分の100倍くらいの映像は撮っ
てるだろうから、ご苦労様と思いますね。
 民放じゃ、もう絶対無理だね。目先の視聴率と金だけだもん。いまじゃ、お
笑い芸人とジャニーズの連中を並べて、安く時間を埋めるだけしかやってない
もんね。

 微生物の生命力は驚異的ですね。
 人類が滅びる前に、なんとか人類まで何億年もかからずに微生物が進化でき
るように、微生物を遺伝子操作して、さらには、人類文明文化を再興できるよ
うに、文明と文化のすべてをなんとか情報化して微生物に詰め込んで、地下奥
深くに非難させないといけませんね。\(^O^)/
 それと生命の「宇宙起源説(パンスペルミア)」があるくらいだから、糖かな
んか知らんけど何らかの形で、微生物から人類まで速やかに進化できるように、
前述の進化情報、文明文化情報を暗号化して別の銀河や太陽系に送り出してお
くとかね。

参考:
 DVDはバラでもありますけど、3巻ずつのボックスもありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002K7BIC/showshotcorne-22/
NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 DVD-BOX 1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0006UU7H0/showshotcorne-22/
NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 DVD-BOX 2
 本は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140808616/showshotcorne-22/
地球大進化 46億年・人類への旅 2巻 生命の星 大衝突からの始まり (NHKスペ
シャル)
から全6巻のようです。

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0602/panspermia.html
日経サイエンス2006年2月号「地球外生命飛来説を検証する」
D. ウォームフラッシュ/B. ワイス
 まとまったものは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532511429/showshotcorne-22/
日経サイエンス編集部編「異説・定説生命の起源と進化 別冊日経サイエンス
142」
 目次は、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/sci_book/bessatsu/51142/51142-mokuji.html

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
一富士、二鷹、三は? ひらがなで。

コメント:

トラックバック

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2008年12月24日 07時38分37秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/11/20/3965645
女がふんどしの次は?
の続き

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年06月22日 07時27分06秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 草野君のTwitterで知ったけど、こんなことがあるんだね。

http://d.hat

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2010年11月10日 05時49分55秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 久々に週刊ダイヤモンドを買った。先週号(2010/11/06号)。
http://www.amaz