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ネットと放送の融合2005年05月12日 09時23分47秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 もう先週号になったと思うけど、週刊東洋経済2005/04/30・5/7合併号は、
読んでみると面白いと思います。
 特集は、「通信・放送「大融合」の主役 ソフトバンクの秘策」。孫さんの
インタビューは、なかなかですね。当たり前だけど、放送局の弱点、利権ビジ
ネスがどうなってるか、よくわかってますね。つまり、どう攻めるかもよくわ
かっているということ。
 これは、別に孫さんだけじゃなくて、ネット側で戦略を考えている人間なら
みな知ってることでしょう。堀江君は知らなかったかもしれないけど、でもわ
かったでしょうしね。というか、堀江君みたいに大騒ぎせずに、静かに布石は
打ってたわけですから、あれで大騒ぎになって、かえってやりにくくなったか
な。それともやりやすくなったかな。
 ソフトバンクだけでみれば、ホークスを買ったり、ライブドア対フジで北尾
さん出てきたりでイメージアップしたんでしょうね。以前のYahoo!BBの勧誘、
いまは買収した日本テレコムの勧誘で、問題続出、苦情殺到して問題視されて
いることなど、あまりいわれなくなったし、新聞やテレビは報じないですよね。

 「通信はテレビを殺すのか」は、通信・放送の融合上の問題を取り上げてま
す。テレビ側は著作権が複雑でどうのこうのといいますが(デーブ・スペクタ
ーも必ずいってたけど)、そんなの利権維持、時間稼ぎの言い訳でしかない。
その指摘があります。

 電波利権で食ってて、コンテンツ制作能力・技術力なし。
 テレビ局がコンテンツ制作能力があると思っているのは、はなはだしい誤解
なのが業界の常識。芸能プロダクションとのよくいえば人間関係、悪くいえば
癒着はあってもね。あとは芸能プロを介したヤクザとのつながりくらいかな。
 以前紹介した週刊ダイヤモンドの記事にもありましたけど、テレビ界の最大
の欺瞞は、番組最後に流れる「製作著作 テレビ局名」の部分だそうです。
 ほとんどの番組が下請けの製作プロダクションに丸投げ。下請けは長時間労
働でこき使われて年収も500万円程度。一方、テレビ局は、実際に作ってない
のに、時間縛りに頼って威張ってる編成が権力を握ってるしで、年収1500万円。
暴動が起きないほうが不思議ですね。\(^O^)/

 あの朝生で、テレビ局は実業か虚業かという話が出て、弾さんは虚業だとい
ってたけど、ほかは議員や田原総一朗も実業だといってたよね。おかしな感覚。
 電波利権と時間という2つの資源制約と政治力に頼った浮き草ビジネスで巨
利をむさぼっているわけで、こんなの普通は虚業ですよ。堀江君とこ、ネット
証券の利益が大半だから虚業なんてデーブがいってたけど、それをいうならテ
レビ局も似たり寄ったりだろ。よく言うよ、こいつらと思いますね。ほんと、
デーブ・スペクターやら、ああいう連中は、恥を知らないね。
 実業はトヨタみたいところ。トヨタは、乾いたぞうきんをさらにしぼるから
下請けいじめといわれるけど、自分らだってテレビ局みたいに高い給料は取っ
てないよね。
 下請けやってる製作プロダクションに、制作費は倍にして、給料は5割増し
から倍になるようにしてやれば、いい作品作るところ、作りたいところあると
いっぱい思いますよ。日本のプロダクションとは限りませんけどね。
 悔しかったら民放もNHK並みに制作費と時間をかけてみろって。そうしない
と、資金力が豊富な通信業界が、いいクリエイター、どんどんさらっていきま
すよ。日本人とは限りませんけどね。

 通信業界のほうが、時価総額も資金調達能力も技術力も厳しい環境を生き抜
いてきた生命力もありますから、いまのままじゃ、テレビ業界に勝ち目はない
でしょうね。頼みは旧郵政族の政治力とヤクザとのつながりだけかな。

 それにしても、テレビなど放送側がこの体たらくなのに、デーブ・スペクタ
ーみたいバカな人が必死にアホなテレビ側の主張を繰り返してましたね。あれ
を信じた放送人がいたら、むしろ通信側、ネット側には好都合。だから、デー
ブはバカだというの。現実をみて危機感を抱かせるどころか現実から目をそら
させるんだから。
 ネット側は当然、放送側やデーブ程度の主張なんか歯牙にもかけず、着々と
戦略を進めてきたし、いまもどんどん進めているわけですよ。そこに、デーブ
みたいな、昔に戻れか、いまのままでいいという話をしてて大丈夫か。フツー、
ダイジョーブないです。\(^O^)/

 民放の放送局がお笑いなのは、コンテンツ制作能力も技術力もないからで、
特に技術力は民放にはありませんよね。ぼくがいうレベルで技術力があるのは、
NHK技研をもっているNHKだけでしょう。民放って、まともな特許、どれくらい
もってます? 何か発明した? 何もかも、ソニーや松下やら電機業界(これ
は通信業界のプレーヤーでもある)におんぶにだっこでしょ。
 もっとおんぶにだっこなのは、テレビ側は、今後、携帯電話へのデジタル放
送で、広告モデル以外の有料放送の収入が見込めるなんていってるけど、何を
考えているんだか。競争相手である通信業界のプラットフォームとビジネスモ
デルにそのまんま乗ってるんだもん。技術力も洞察力もないと、こういう餌に
飛びついちゃうんだよね。
 いつ、はしごをはずされるかわからないのに、いい気なもんです。通信業界
やIT業界は、そういうどんでん返しを何度も味わって生き残ってきたのに。ま、
最初はお客様として持ち上げて、抜き差しならなくなったところで、どーん。
 「豚は太らせて食え」。これは我々の業界では数限りなく行われてきたこと
ですからね。

 朝生で、一番嗤ったのは、デーブが必死で、
「ライブドアなんかクズで、ニッポン放送や放送局ははすごい技術力があって、
ネットでもすごいこといっぱいやってきて、ほんともうすごくてすごくてすご
いんだから。なーにが、いまさら、ホリエモンだ、ライブドアだよ」
なんてことをわめいたとき、民主党のだれだったかな、議員が、
「そんなにすごい技術があって、いろんなことをやってきたり、できてるんだ
ったら、なぜ、ニッポン放送は、フジテレビ株やらの株の価値を引いたら、ほ
とんど会社に価値がないんですか」
と質問。デーブは、目が宙を泳いだまま何にも答えられなかった(爆笑)。
 デーブの主張は自分の利権維持に必死なだけで中身がないことを象徴したシ
ーンでしたね。
 これはテレビ局を筆頭とした放送側の現実を象徴したシーンでもあります。

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