芝浦工大、豊洲キャンパス ― 2006年04月20日 01時41分24秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/14にjouwa/salonに書いたものです。
---
今日、Ringのミーティングで、芝浦工大の豊洲キャンパスに行ってきました。
できたばっかりだから、きれーーーーー。
で、デザイン、すてきーーーーーーーー。
いきなり、漢字の門という字がそのまま高さ17階になった建物が正面にあ
って、門の字の足元には、巨大階段があるし、6階部分には渡り廊下があって
怖かったし、内部も吹き抜けになってたり、すごいですよ。
学生も少ないし、ひどく快適ですね。
いたるところが、こだわりと苦労の結晶ですね。
サーバルームも拝見させていただきましたが、できたばかりとはいえ、デー
タセンターのOさんとか、カルチャーショックを受けてましたね。
美しいラックとは何か。\(^O^)/
ラックの重量バランスを考えなさい。\(^O^)/
今年のインターネットウィークで、サーバルームにおけるラックの美とは何
かをテーマに、芝浦工大の人が発表するそうです(嘘)。\(^O^)/
今日、見学させてもらって説明を受けて思いついたお言葉。
「XX君。君は、デザインというものがわかってないよ」\(^O^)/
XXのところには、テキトーにそばにいる人間の名前を入れてください。
これで返事に窮したときは切り抜けられるし、一発ギャグにもなります。
今日は、飲み会のときも、こればっかり。\(^O^)/
建築やデザインの人は、人生や価値の基準が違いますね。\(^O^)/
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/14にjouwa/salonに書いたものです。
---
今日、Ringのミーティングで、芝浦工大の豊洲キャンパスに行ってきました。
できたばっかりだから、きれーーーーー。
で、デザイン、すてきーーーーーーーー。
いきなり、漢字の門という字がそのまま高さ17階になった建物が正面にあ
って、門の字の足元には、巨大階段があるし、6階部分には渡り廊下があって
怖かったし、内部も吹き抜けになってたり、すごいですよ。
学生も少ないし、ひどく快適ですね。
いたるところが、こだわりと苦労の結晶ですね。
サーバルームも拝見させていただきましたが、できたばかりとはいえ、デー
タセンターのOさんとか、カルチャーショックを受けてましたね。
美しいラックとは何か。\(^O^)/
ラックの重量バランスを考えなさい。\(^O^)/
今年のインターネットウィークで、サーバルームにおけるラックの美とは何
かをテーマに、芝浦工大の人が発表するそうです(嘘)。\(^O^)/
今日、見学させてもらって説明を受けて思いついたお言葉。
「XX君。君は、デザインというものがわかってないよ」\(^O^)/
XXのところには、テキトーにそばにいる人間の名前を入れてください。
これで返事に窮したときは切り抜けられるし、一発ギャグにもなります。
今日は、飲み会のときも、こればっかり。\(^O^)/
建築やデザインの人は、人生や価値の基準が違いますね。\(^O^)/
ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論 ― 2006年04月20日 01時42分34秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
の続き。
---
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/13にjouwa/salonに書いたものです。
---
しみずさんから。
--- ここから ---
ごぶさたしております。
思わず嬉しくなってしまったので、メールを差しあげます。
何でもHaskell本が出るとか。
すばらしいですね!!
また、中村さんのおコトバが素晴らしい。
> プログラミングでも、いまが旬のAjaxとか、言語でもRubyとか、雨後の
筍の
>ように出てる本は、フツーの人が買うだろうから、おれがわざわざ買う意
味が
>あまりないだろうし、もし買うなら、そのうちいい本だけ残ってから買っ
ても
>いいしね。
その昔、湯浅先生の「入門scheme」を買った時に同じ気持ちでした。また、ク
ヌース先生のTheArtOfシリーズを(読めてないのに)買い続けてるのも全く同
様です。SICP本も買ってたりします。(これは中村さんの推薦がなければ気づ
いていませんでした。改めて感謝です)
今回のHaskellも早速買います。
ところが、回りでHaskellって言っても誰一人知らないんです。
思うのですが、日本の技術屋って「大人」ですよね。すごくガマンして勉強し
てるように思います。ガマンしてるからこそ効率を求めてしまって、だからこ
そ本質を丁寧に解きほぐす本よりも速効のある即物的な本に手を出しちゃうん
でしょうね。
これってすごくモッタイないことだと思います。せっかくの貴重な時間をガマ
ンで過ごすなんて。どうせなら、10年や20年使える知識を得られる本を読めば
良いのに、、、って思います。
ずいぶん昔に、コンピュータアーキテクチャ(ヘネパタ本)を読みましたが、
その知識は今でも十分に実用的です。もっと昔に木村泉先生の「ソフトウェア
作法」を読みましたが、その精神は今でも価値を失っていません。
こういうことを書いていると、その昔にテッドネルソンが言ってたコトバを思
い出します。
「どうしてゲームソフトは面白いんだろうって?そりゃゲームが
好きで四六時中そればかり考えている人が作ってるからさ」
「じゃ、どうしてビジネスソフトは面白くないんだろう?」
「そりゃ、休日には仕事を忘れて釣りやアウトドアで楽しむ
ことばかり考えてる人が作ってるからだよ」
さもありなん。
おまけ。
最後に書かれていた「古籏一浩」さんですが、なつかしやですね。
かつて、Oh!MZで「MZ700に不可能はない」と豪語した猛者です。
あのキャラ単位のグラフィックしか扱えなかったMZ700でスペースハリアー
(3Dビューのゲームのはしりです)を実現したというとてつもない方でした。
当時、中学生か高校生だったと思います。
# 今はもうおじさんでしょうが^^
--- ここまで ---
古籏一浩さんて、そういう人なんですか。すごいですね。
> 10年や20年使える知識を得られる本を読めば良いのに
これは、ほんとそうです。年をとるとなおのこと、そう思いますよ。若いと
きに理論的本や基礎が作れるような本を、大学教育を含めて勉強できていてよ
かったなと。流行の技術なんて、その応用ばかりだもんね。
その一方で、もっとちゃんと勉強しておけば、よかったなあと思うことも多
いですね。たとえば、この前、書いたと思うけど、いま、おれ、AIのプログラ
ミングなんぞしこしこ勉強しているんです。そういえば、制約やルールベース
のプロミング、昔あったし、少しやったよね。だもんで、PrologとかCommon
Lispとかでちょこちょこやってみたり。やっと少しずつ、Lisp頭ができはじめ。
それも昔のLisp頭やScheme頭じゃなくてANSI Common Lisp頭が。まだコードを
書き溜める段階にはならないし、リハビリでいえばやっと車椅子から松葉杖使
って立てたくらいでしょうけど。いつ走れるようになるのか。100メートル10
秒とはいわないけど、100メートル20秒くらいのペースで10キロメートルくら
い走れるようにあるといいね。\(^O^)/
> 速効のある即物的な本に手を出しちゃう
この手の本のタネ本になってそうな資料をみても、目新しいことってほぼな
いんです。再発明ばかりだから。マーケティング用の新キーワードはあっても
ね。研究の最前線じゃないから当然ですけどね。
ということで、前述のように基本ができていると、この手の本は、読む側じ
ゃなくて自分で書く側になれちゃうんです。それくらいのもんなんです。
ところで、ヘネシーとパターソンの「コンピュータの構成と設計」俗称パタ
ヘネ本(あんまりこの略し方は好きじゃない)については、スラドJでも話題に
なってました。
http://slashdot.jp/books/06/04/11/0048236.shtml
コンピュータの構成と設計、通称パタヘネ本が7年ぶりの改訂版
第3版の訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482228266X/showshotcorne-22/
デイビッド・A. パターソン、ジョン・L. ヘネシー著、成田光彰訳「コンピュ
ータの構成と設計 第3版 (上)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282678/showshotcorne-22/
デイビッド・A. パターソン、ジョン・L. ヘネシー著、成田光彰訳「コンピュ
ータの構成と設計 第3版 (下)」
が出るそうですが、もう、買わないだろうなあと思ったけど、付録CDは面白そ
うなどと思うと、上下でたった8000円。1チンポもしないんだから、株の儲け
がでたら、買うかもしれない。でも、あれ、大きくて分厚いから置き場に困る
んですよね。
ところで、1チンポって何?
これはチンポ本位制。\(^O^)/
なんだ、それ。
DOS/V系の雑誌にスカタンな面白い原稿書いていた、アストロビスタってラ
イターがいたでしょ。あいつとは知り合いなんだけど、彼は、なんでも牛丼何
杯分かでものの値段を考えるんだよ。当時の吉野家の牛丼が350円だとしたら、
このディスプレイカードは、100杯分だから高いとか、このネットワークカー
ドは10杯分だから安いとか、そうやって考えるわけ。これが牛丼本位制。
じゃ、チンポ本位制は?
だから、おれも負けずに何か考えようと思って、思いついたのがチンポ本位
制。歌舞伎町のファンションヘルスでヌキ1回1万円だというキリのいいとこ
ろで考えて、1チンポ=1万円で値段を考えようという、大正時代に大流行し
た大衆運動。\(^O^)/
いまは、大正時代じゃないだろ。
悲しいことに、平成のいま、チンポ本位制は、石原都知事の鳴り物入りで警
視庁がやってる風俗つぶしのおかげで崩壊したといっていいね。
ああ、歌舞伎町ずっと散歩してないけど、風俗店は相当手入れがあって閉店
したらしいからね。
スティグリッツ経済学3部作は、たしか1万数千円したと思ったけど、あの
ときは、たった1チンポで人類の英知が手に入る! なんて安いんだ! こん
ないい世の中になってよかったあと思ったのにね。
スラドJじゃ、訳が素晴らしいと呼ばれる本がないなんていってるけど、ス
ラドJに集う人は、ソフト屋はあんまりいないんですかね。
木村泉先生の訳は素晴らしいんですが、知らないのかな。
GNU Makeの翻訳がひどいというのは、そう。何年も前に経験した。相当にあ
きれて、ソッコー原文マニュアルを読んだもんね。でも、有志がボランティア
で訳しているわけだから、そう怒れない面はあるしね。
また、SICPの話題も出てますが、これ書き始めると長くなるから、ちょっと
だけ。
和田先生の訳は、スラドJの書き込みだと、
--- ここから ---
2、原書に忠実に訳しているのに、原書が理解し難いので
和訳が理解し難いものになっている。
3、原書も翻訳も問題ないのに、内容が難しいので理解でき
ないのを翻訳のせいにしている。
--- ここまで ---
のパターンなんです。前もいったように、
アマゾンの素人書評
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
でいわれているほど、ひどい訳じゃない。こいつらのように、自分の出来の悪
さを棚に上げていってるのは、大体、上記2,3なんです。
一人、女性だったと思うが、概念が難しいといってる人がいたけど、あれが
素直なところ。
あれ、いま、見たら、それ、消えてるね。訳がひどいとかいうけど、これが
日本語で読める利点はとてもある。それより、概念が難しいってなこと書いて
あったのに、消されたのかな。
「全体的に訳語が古臭い印象」というのは、それも文体も含めてそうなんだ
けど、フツーに教科書の訳語だし文体なんだよね。「メタ言語的を超言語的と
かこれはなあ…と思った」というのは、Metalinguisticを超言語的と訳してい
ることへの違和感なんだろうけど、ヒルベルトやゲーデルのやった数学そのも
のを考える数学だって、訳語は超数学ですよね。そんなに変なのかと思うんだ
けどね。
それと、ogochanが書いたように、ちゃんと一連の流れがあるのである一箇
所だけ取り上げて、その訳がどうのこうのといってもあまり意味ないんだよね。
教科書的に読むんじゃなくて、辞書的に使うといいなんていう、知った風な
口をきいている奴がいたが、SICPって、そんな本じゃないんだよ。あれに出て
くる演習問題を、せっせと解くと初めて力がつく。辞書みたいな使い方じゃな
くて、自分で解かないと。解けなくてもうんうんうなって頭を絞る。そうやっ
てると思考回路ができるんだよね。それで初めてほんとに力がついて、将来に
役に立つんだよ。
翻訳ソフトに任せたのかなんていうバカもいたね。あ、辞書的に使うといい
といってる奴と同一人物だ。\(^O^)/
それでね、実は、おれ、ほんとにどうなるか、以前、話題になったとき、オ
ンラインのいくつかの翻訳サイトで、序文の原文、食わせて試したのよ。当た
り前だけど、もう、和田訳ははるかにいい訳だよ。
総括すると、SICPのアマゾン素人書評は、害毒が多い。前にも書いたかもし
れないけど、あの害毒書評を読んで、SICPを手に取るのをやめるのは、才能あ
る人間がそうだったら日本の損失。ああいうウンコ書評が正当な批評かのよう
に人目に触れているのは、おれは問題だと思うけど、わざわざ、あそこでこん
なのはウンコ批評だと書くほどのことでもないんだよね。
なぜかといえば、一方で、あの批評で読むのをやめるのは、それはそれでけ
っこうとも思うから。あんな素人批評のレベルの低さを見抜けないような奴だ
ったら、地元じゃ神童・天才と呼ばれた奴らが世界中から集まってくるMITの
連中と伍して、コンピュータやソフトの開発ができる奴になんかなれるわけが
ないんだから。アメリカどころか、中国やインドにすぐやられちゃうね。
それにほんとに力のある奴はどこにいても出てくる。ただ、ああいうウンコ
批評のせいで遠回りする時間がもったないなとは思うんだよね。
それと前、訳本から文章を転載してくれとブログにコメントした人がいて、
それに対して、人の時間を使うことに全然恐縮もしないし疑問をもたないのは
社会人として非常識だと書いたけど、ほんと、自分で本屋に行くか、図書館に
行って確認すればいいだけじゃん。それだけのことすらできないの? 口をあ
けて待ってるような奴にSICPを読む資格なし。\(^O^)/
どこまで甘えているんだろうと思うね。それでどうやってMITでガシガシに
勉強漬けにされている連中と戦えるのかなと思うよ。SICPだって、たしか半年
のコースだったと思うよ。ほかにも教科があってたくさん宿題がある中で、い
くらプログラミング入門レベルとはいえ、SICPを半年で終わるとなると大変な
話だけど、そういう中で鍛えられているのがMITの連中でしょ。
で、おれが学生で、プログラミングのことを何も知らない18歳から20歳くら
いのときにSICPを読むとなると、一人じゃ、絶対歯が立たない。きっと一緒に
勉強してくれそうな人たちで集まって勉強会すると思うんだよね。で、そうい
うことをやってる連中は日本にいないか、いれば紹介しようと思って、以前の
話題になったときに探したんです。そしたら、ちゃんとやってるんです!
http://www.javaopen.org/jfriends/bookmeeting.html
http://www.javaopen.org/jfriends/sicp.html
をどうぞ。
そして、さらにぐぐっていて見つけたのが、あれま、おれのページ!
それは、
http://www.asahi-net.or.jp/~KI4s-NKMR/wabijo65.html
の乳の詫び状(2003/03/17)にある「標題: 「計算機プログラムの構造と解釈第
二版」を読む会」という部分です。
オープンソース関係であれこれ活動しているえんどうさんたちは、2003年
におれに読書会があることを教えてくれていて、おれはそれをすでに紹介して
いたんです!(爆笑) すっかり忘れていた。\(^O^)/
まあ、でも、ちゃんと紹介していたところが、激しく健忘症なわりに、おれ
さまが偉いところだね。\(^O^)/
おれね、今回、また読書会のページを見つけて、ああ、よかったと思ったの。
なぜかというと、アマゾンの素人書評でぐちゃぐちゃ言ってる奴らなんて、
新橋だかどこかの飲み屋でグチってるオヤジと一緒であって、そんな奴らばか
りだったら世の中暗いなと思ってけど、ちゃんとやってる奴は黙々と明日の自
分を信じて己を鍛えているわけです。
それがわかっただけでも、おれも生きる希望というか、そういう若い連中が
いるということが、うれしいわけです。自分が若いときからいままで、そうい
う期待に応えられる人生を送ってきてないし、おれにできることといえば、そ
ういう連中を紹介したり励ますことくらいだからね。
それはずっとやり続けるつもりなの。何かとアメリカに比べて遅れていると
いわれる日本のソフトウェアの世界でも、世界のどこに行っても恥ずかしくな
い、まっとうな連中は少なからずいるんだけど、そういう人が一人でも多く育
ってほしいというのが、おれの素朴な願い。
Ring Server Projectを、何もできないお飾りみたいな代表だけど、やらせ
てもらっているのも、同じ理由。
http://www.ring.gr.jp/
Ring Server Project
で、jouwa/salonで、どなたでしたっけ。序文の冒頭からして訳がわからん
という話がありましたよね。そんなのは飛ばして読めばいいだけなんだど、原
文も冒頭、わかりにくいというか、ちょっとぎょっとするんです。だって、序
文を書いているがAlan Perlis先生だもんね。
ちょっとだけといいつつ長くなったので、この話はまたの機会に。もとい、
股の機械に。\(^O^)/
これは、わからなくて当然です。学生時代の仲間の楽屋落ちですから。すみ
ません。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
の続き。
---
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/13にjouwa/salonに書いたものです。
---
しみずさんから。
--- ここから ---
ごぶさたしております。
思わず嬉しくなってしまったので、メールを差しあげます。
何でもHaskell本が出るとか。
すばらしいですね!!
また、中村さんのおコトバが素晴らしい。
> プログラミングでも、いまが旬のAjaxとか、言語でもRubyとか、雨後の
筍の
>ように出てる本は、フツーの人が買うだろうから、おれがわざわざ買う意
味が
>あまりないだろうし、もし買うなら、そのうちいい本だけ残ってから買っ
ても
>いいしね。
その昔、湯浅先生の「入門scheme」を買った時に同じ気持ちでした。また、ク
ヌース先生のTheArtOfシリーズを(読めてないのに)買い続けてるのも全く同
様です。SICP本も買ってたりします。(これは中村さんの推薦がなければ気づ
いていませんでした。改めて感謝です)
今回のHaskellも早速買います。
ところが、回りでHaskellって言っても誰一人知らないんです。
思うのですが、日本の技術屋って「大人」ですよね。すごくガマンして勉強し
てるように思います。ガマンしてるからこそ効率を求めてしまって、だからこ
そ本質を丁寧に解きほぐす本よりも速効のある即物的な本に手を出しちゃうん
でしょうね。
これってすごくモッタイないことだと思います。せっかくの貴重な時間をガマ
ンで過ごすなんて。どうせなら、10年や20年使える知識を得られる本を読めば
良いのに、、、って思います。
ずいぶん昔に、コンピュータアーキテクチャ(ヘネパタ本)を読みましたが、
その知識は今でも十分に実用的です。もっと昔に木村泉先生の「ソフトウェア
作法」を読みましたが、その精神は今でも価値を失っていません。
こういうことを書いていると、その昔にテッドネルソンが言ってたコトバを思
い出します。
「どうしてゲームソフトは面白いんだろうって?そりゃゲームが
好きで四六時中そればかり考えている人が作ってるからさ」
「じゃ、どうしてビジネスソフトは面白くないんだろう?」
「そりゃ、休日には仕事を忘れて釣りやアウトドアで楽しむ
ことばかり考えてる人が作ってるからだよ」
さもありなん。
おまけ。
最後に書かれていた「古籏一浩」さんですが、なつかしやですね。
かつて、Oh!MZで「MZ700に不可能はない」と豪語した猛者です。
あのキャラ単位のグラフィックしか扱えなかったMZ700でスペースハリアー
(3Dビューのゲームのはしりです)を実現したというとてつもない方でした。
当時、中学生か高校生だったと思います。
# 今はもうおじさんでしょうが^^
--- ここまで ---
古籏一浩さんて、そういう人なんですか。すごいですね。
> 10年や20年使える知識を得られる本を読めば良いのに
これは、ほんとそうです。年をとるとなおのこと、そう思いますよ。若いと
きに理論的本や基礎が作れるような本を、大学教育を含めて勉強できていてよ
かったなと。流行の技術なんて、その応用ばかりだもんね。
その一方で、もっとちゃんと勉強しておけば、よかったなあと思うことも多
いですね。たとえば、この前、書いたと思うけど、いま、おれ、AIのプログラ
ミングなんぞしこしこ勉強しているんです。そういえば、制約やルールベース
のプロミング、昔あったし、少しやったよね。だもんで、PrologとかCommon
Lispとかでちょこちょこやってみたり。やっと少しずつ、Lisp頭ができはじめ。
それも昔のLisp頭やScheme頭じゃなくてANSI Common Lisp頭が。まだコードを
書き溜める段階にはならないし、リハビリでいえばやっと車椅子から松葉杖使
って立てたくらいでしょうけど。いつ走れるようになるのか。100メートル10
秒とはいわないけど、100メートル20秒くらいのペースで10キロメートルくら
い走れるようにあるといいね。\(^O^)/
> 速効のある即物的な本に手を出しちゃう
この手の本のタネ本になってそうな資料をみても、目新しいことってほぼな
いんです。再発明ばかりだから。マーケティング用の新キーワードはあっても
ね。研究の最前線じゃないから当然ですけどね。
ということで、前述のように基本ができていると、この手の本は、読む側じ
ゃなくて自分で書く側になれちゃうんです。それくらいのもんなんです。
ところで、ヘネシーとパターソンの「コンピュータの構成と設計」俗称パタ
ヘネ本(あんまりこの略し方は好きじゃない)については、スラドJでも話題に
なってました。
http://slashdot.jp/books/06/04/11/0048236.shtml
コンピュータの構成と設計、通称パタヘネ本が7年ぶりの改訂版
第3版の訳
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482228266X/showshotcorne-22/
デイビッド・A. パターソン、ジョン・L. ヘネシー著、成田光彰訳「コンピュ
ータの構成と設計 第3版 (上)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282678/showshotcorne-22/
デイビッド・A. パターソン、ジョン・L. ヘネシー著、成田光彰訳「コンピュ
ータの構成と設計 第3版 (下)」
が出るそうですが、もう、買わないだろうなあと思ったけど、付録CDは面白そ
うなどと思うと、上下でたった8000円。1チンポもしないんだから、株の儲け
がでたら、買うかもしれない。でも、あれ、大きくて分厚いから置き場に困る
んですよね。
ところで、1チンポって何?
これはチンポ本位制。\(^O^)/
なんだ、それ。
DOS/V系の雑誌にスカタンな面白い原稿書いていた、アストロビスタってラ
イターがいたでしょ。あいつとは知り合いなんだけど、彼は、なんでも牛丼何
杯分かでものの値段を考えるんだよ。当時の吉野家の牛丼が350円だとしたら、
このディスプレイカードは、100杯分だから高いとか、このネットワークカー
ドは10杯分だから安いとか、そうやって考えるわけ。これが牛丼本位制。
じゃ、チンポ本位制は?
だから、おれも負けずに何か考えようと思って、思いついたのがチンポ本位
制。歌舞伎町のファンションヘルスでヌキ1回1万円だというキリのいいとこ
ろで考えて、1チンポ=1万円で値段を考えようという、大正時代に大流行し
た大衆運動。\(^O^)/
いまは、大正時代じゃないだろ。
悲しいことに、平成のいま、チンポ本位制は、石原都知事の鳴り物入りで警
視庁がやってる風俗つぶしのおかげで崩壊したといっていいね。
ああ、歌舞伎町ずっと散歩してないけど、風俗店は相当手入れがあって閉店
したらしいからね。
スティグリッツ経済学3部作は、たしか1万数千円したと思ったけど、あの
ときは、たった1チンポで人類の英知が手に入る! なんて安いんだ! こん
ないい世の中になってよかったあと思ったのにね。
スラドJじゃ、訳が素晴らしいと呼ばれる本がないなんていってるけど、ス
ラドJに集う人は、ソフト屋はあんまりいないんですかね。
木村泉先生の訳は素晴らしいんですが、知らないのかな。
GNU Makeの翻訳がひどいというのは、そう。何年も前に経験した。相当にあ
きれて、ソッコー原文マニュアルを読んだもんね。でも、有志がボランティア
で訳しているわけだから、そう怒れない面はあるしね。
また、SICPの話題も出てますが、これ書き始めると長くなるから、ちょっと
だけ。
和田先生の訳は、スラドJの書き込みだと、
--- ここから ---
2、原書に忠実に訳しているのに、原書が理解し難いので
和訳が理解し難いものになっている。
3、原書も翻訳も問題ないのに、内容が難しいので理解でき
ないのを翻訳のせいにしている。
--- ここまで ---
のパターンなんです。前もいったように、
アマゾンの素人書評
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
でいわれているほど、ひどい訳じゃない。こいつらのように、自分の出来の悪
さを棚に上げていってるのは、大体、上記2,3なんです。
一人、女性だったと思うが、概念が難しいといってる人がいたけど、あれが
素直なところ。
あれ、いま、見たら、それ、消えてるね。訳がひどいとかいうけど、これが
日本語で読める利点はとてもある。それより、概念が難しいってなこと書いて
あったのに、消されたのかな。
「全体的に訳語が古臭い印象」というのは、それも文体も含めてそうなんだ
けど、フツーに教科書の訳語だし文体なんだよね。「メタ言語的を超言語的と
かこれはなあ…と思った」というのは、Metalinguisticを超言語的と訳してい
ることへの違和感なんだろうけど、ヒルベルトやゲーデルのやった数学そのも
のを考える数学だって、訳語は超数学ですよね。そんなに変なのかと思うんだ
けどね。
それと、ogochanが書いたように、ちゃんと一連の流れがあるのである一箇
所だけ取り上げて、その訳がどうのこうのといってもあまり意味ないんだよね。
教科書的に読むんじゃなくて、辞書的に使うといいなんていう、知った風な
口をきいている奴がいたが、SICPって、そんな本じゃないんだよ。あれに出て
くる演習問題を、せっせと解くと初めて力がつく。辞書みたいな使い方じゃな
くて、自分で解かないと。解けなくてもうんうんうなって頭を絞る。そうやっ
てると思考回路ができるんだよね。それで初めてほんとに力がついて、将来に
役に立つんだよ。
翻訳ソフトに任せたのかなんていうバカもいたね。あ、辞書的に使うといい
といってる奴と同一人物だ。\(^O^)/
それでね、実は、おれ、ほんとにどうなるか、以前、話題になったとき、オ
ンラインのいくつかの翻訳サイトで、序文の原文、食わせて試したのよ。当た
り前だけど、もう、和田訳ははるかにいい訳だよ。
総括すると、SICPのアマゾン素人書評は、害毒が多い。前にも書いたかもし
れないけど、あの害毒書評を読んで、SICPを手に取るのをやめるのは、才能あ
る人間がそうだったら日本の損失。ああいうウンコ書評が正当な批評かのよう
に人目に触れているのは、おれは問題だと思うけど、わざわざ、あそこでこん
なのはウンコ批評だと書くほどのことでもないんだよね。
なぜかといえば、一方で、あの批評で読むのをやめるのは、それはそれでけ
っこうとも思うから。あんな素人批評のレベルの低さを見抜けないような奴だ
ったら、地元じゃ神童・天才と呼ばれた奴らが世界中から集まってくるMITの
連中と伍して、コンピュータやソフトの開発ができる奴になんかなれるわけが
ないんだから。アメリカどころか、中国やインドにすぐやられちゃうね。
それにほんとに力のある奴はどこにいても出てくる。ただ、ああいうウンコ
批評のせいで遠回りする時間がもったないなとは思うんだよね。
それと前、訳本から文章を転載してくれとブログにコメントした人がいて、
それに対して、人の時間を使うことに全然恐縮もしないし疑問をもたないのは
社会人として非常識だと書いたけど、ほんと、自分で本屋に行くか、図書館に
行って確認すればいいだけじゃん。それだけのことすらできないの? 口をあ
けて待ってるような奴にSICPを読む資格なし。\(^O^)/
どこまで甘えているんだろうと思うね。それでどうやってMITでガシガシに
勉強漬けにされている連中と戦えるのかなと思うよ。SICPだって、たしか半年
のコースだったと思うよ。ほかにも教科があってたくさん宿題がある中で、い
くらプログラミング入門レベルとはいえ、SICPを半年で終わるとなると大変な
話だけど、そういう中で鍛えられているのがMITの連中でしょ。
で、おれが学生で、プログラミングのことを何も知らない18歳から20歳くら
いのときにSICPを読むとなると、一人じゃ、絶対歯が立たない。きっと一緒に
勉強してくれそうな人たちで集まって勉強会すると思うんだよね。で、そうい
うことをやってる連中は日本にいないか、いれば紹介しようと思って、以前の
話題になったときに探したんです。そしたら、ちゃんとやってるんです!
http://www.javaopen.org/jfriends/bookmeeting.html
http://www.javaopen.org/jfriends/sicp.html
をどうぞ。
そして、さらにぐぐっていて見つけたのが、あれま、おれのページ!
それは、
http://www.asahi-net.or.jp/~KI4s-NKMR/wabijo65.html
の乳の詫び状(2003/03/17)にある「標題: 「計算機プログラムの構造と解釈第
二版」を読む会」という部分です。
オープンソース関係であれこれ活動しているえんどうさんたちは、2003年
におれに読書会があることを教えてくれていて、おれはそれをすでに紹介して
いたんです!(爆笑) すっかり忘れていた。\(^O^)/
まあ、でも、ちゃんと紹介していたところが、激しく健忘症なわりに、おれ
さまが偉いところだね。\(^O^)/
おれね、今回、また読書会のページを見つけて、ああ、よかったと思ったの。
なぜかというと、アマゾンの素人書評でぐちゃぐちゃ言ってる奴らなんて、
新橋だかどこかの飲み屋でグチってるオヤジと一緒であって、そんな奴らばか
りだったら世の中暗いなと思ってけど、ちゃんとやってる奴は黙々と明日の自
分を信じて己を鍛えているわけです。
それがわかっただけでも、おれも生きる希望というか、そういう若い連中が
いるということが、うれしいわけです。自分が若いときからいままで、そうい
う期待に応えられる人生を送ってきてないし、おれにできることといえば、そ
ういう連中を紹介したり励ますことくらいだからね。
それはずっとやり続けるつもりなの。何かとアメリカに比べて遅れていると
いわれる日本のソフトウェアの世界でも、世界のどこに行っても恥ずかしくな
い、まっとうな連中は少なからずいるんだけど、そういう人が一人でも多く育
ってほしいというのが、おれの素朴な願い。
Ring Server Projectを、何もできないお飾りみたいな代表だけど、やらせ
てもらっているのも、同じ理由。
http://www.ring.gr.jp/
Ring Server Project
で、jouwa/salonで、どなたでしたっけ。序文の冒頭からして訳がわからん
という話がありましたよね。そんなのは飛ばして読めばいいだけなんだど、原
文も冒頭、わかりにくいというか、ちょっとぎょっとするんです。だって、序
文を書いているがAlan Perlis先生だもんね。
ちょっとだけといいつつ長くなったので、この話はまたの機会に。もとい、
股の機械に。\(^O^)/
これは、わからなくて当然です。学生時代の仲間の楽屋落ちですから。すみ
ません。
毎日と朝日、将棋名人戦を巡ってバトル ― 2006年04月20日 01時43分55秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/14にjouwa/salonに書いたものです。
つばめどんのコメントは、2006/04/15です。
---
今朝、とくダネ!でやってましたが、毎日が主催している将棋名人戦を朝日
が横取りする方向なんですね。
原因は金。将棋の駒の「きん」じゃなくて、「かね」。
将棋連盟は、年間1億円以上の赤字なんですって。
名人戦主催するのは、すごく金がかかるんですね。
名人戦に、毎日は3億円も払ってるけど、朝日の提示は5億円以上。赤字に
悩む将棋連盟は、突如、毎日に契約解消を通知したようです。それで毎日が怒
ってる。
7大タイトル戦がありますけど、昔、十段というタイトルありませんでした?
タイトルホルダーの棋士も違いますね。おれらが子供のときの有名棋士は、
大山康晴さんが絶対的で、それに中原誠さんが出てきたくらいだったかな。あ
と谷川浩司はよく名前を聞いてましたね。そのうち、羽生さんばかりになって
のは知ってます。7冠、全部、ホルダーになったというので、一般ニュースで
も大騒ぎしていたら、さすがにそれは覚えています。
去年の夏くらい?から、地上波で観るものがないとき(そういうときがほと
んどだが)、囲碁・将棋チャンネルをみて、谷川さんは無冠で、羽生さんは3
冠、いまの名人は森内さんという人か、棋聖は佐藤さん、竜王は渡辺さんか。
この3人は初耳だったなどという状態です。谷川さんにももっとがんばってほ
しいですね。
戦法も子供のころとは全然違いますよね。一手損角換わりとか、ごきげん中
飛車とか、藤井システムとか、初耳なのがいろいろあって、やっぱ、研究が進
んで進化してるんだなあと思います。
明日、慶応の授業が終わったら、いよいよ、将棋ソフト「激指」の解禁じゃ!
NHK教育で日曜日の朝10時から谷川浩司九段の入門講座が始まったので、楽
しみにしています。
ま、おれさまが、興味をもったからには、一大将棋ブームになって、将棋連
盟もすぐ黒字になるから、安心しなさい。\(^O^)/
===
標題: Re: 毎日と朝日、将棋名人戦を巡ってバトル
---
十段戦は読売が金を積んで竜王戦となり、将棋界最高の棋戦になった
んじゃなかったかしら。
--
つばめどん
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/14にjouwa/salonに書いたものです。
つばめどんのコメントは、2006/04/15です。
---
今朝、とくダネ!でやってましたが、毎日が主催している将棋名人戦を朝日
が横取りする方向なんですね。
原因は金。将棋の駒の「きん」じゃなくて、「かね」。
将棋連盟は、年間1億円以上の赤字なんですって。
名人戦主催するのは、すごく金がかかるんですね。
名人戦に、毎日は3億円も払ってるけど、朝日の提示は5億円以上。赤字に
悩む将棋連盟は、突如、毎日に契約解消を通知したようです。それで毎日が怒
ってる。
7大タイトル戦がありますけど、昔、十段というタイトルありませんでした?
タイトルホルダーの棋士も違いますね。おれらが子供のときの有名棋士は、
大山康晴さんが絶対的で、それに中原誠さんが出てきたくらいだったかな。あ
と谷川浩司はよく名前を聞いてましたね。そのうち、羽生さんばかりになって
のは知ってます。7冠、全部、ホルダーになったというので、一般ニュースで
も大騒ぎしていたら、さすがにそれは覚えています。
去年の夏くらい?から、地上波で観るものがないとき(そういうときがほと
んどだが)、囲碁・将棋チャンネルをみて、谷川さんは無冠で、羽生さんは3
冠、いまの名人は森内さんという人か、棋聖は佐藤さん、竜王は渡辺さんか。
この3人は初耳だったなどという状態です。谷川さんにももっとがんばってほ
しいですね。
戦法も子供のころとは全然違いますよね。一手損角換わりとか、ごきげん中
飛車とか、藤井システムとか、初耳なのがいろいろあって、やっぱ、研究が進
んで進化してるんだなあと思います。
明日、慶応の授業が終わったら、いよいよ、将棋ソフト「激指」の解禁じゃ!
NHK教育で日曜日の朝10時から谷川浩司九段の入門講座が始まったので、楽
しみにしています。
ま、おれさまが、興味をもったからには、一大将棋ブームになって、将棋連
盟もすぐ黒字になるから、安心しなさい。\(^O^)/
===
標題: Re: 毎日と朝日、将棋名人戦を巡ってバトル
---
十段戦は読売が金を積んで竜王戦となり、将棋界最高の棋戦になった
んじゃなかったかしら。
--
つばめどん
Re: ちょっと気になる本 ― 2006年04月20日 01時45分43秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334280
ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論
の続き。
---
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/17にjouwa/salonに書いたものです。
---
昨日土曜日、あ、もう、深夜0時を過ぎて月曜になったから一昨日になっち
ゃった、慶応で授業して帰りに渋谷によって買ってきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839919623/showshotcorne-22/ref=nosim
向井淳著「入門Haskell~はじめて学ぶ関数型言語」(毎日コミュニケーション
ズ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839919844/showshotcorne-22/ref=nosim
川合秀実著「30日でできる!OS自作入門」(毎日コミュニケーションズ)
を買ってきました。
Ringのミーティングのとき、弾さんが、もう、書評書きましたといってたの
で、探したら、これですね。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50447960.html
まだ読みはじめだけど、おれ、この本、わかりやすいと思いました。少なく
とも、ネット上のHaskell入門の類よりいいんじゃないかな。といって、ネッ
ト上のHaskell入門の類もちゃんと読んだことないんだけど。^^;
本書に関していえば、もっとプラクティカルな感じがあればいいけど、最初
の入門だから、続編に期待したい。イディオムを集めたレシピ集があればね。
ほか、書きたいこともあるけど、たとえば、
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50447103.html
のたらい回し関数。tak関数のyを返すのが竹内先生の本来のオリジナルで、い
までは正確にはtakuchi関数と呼ばれているそうです。
弾さんやみなさん、この辺の由来は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/22/151472
をみてください。
Allegro Common Lisp(ACL)とLispworksのCommon Lispでメモ化したtak関数
をやってみたら、(time (tak 100 50 0))だと実行時間は、0でした。メモ化し
ないバージョンでも(time (tak 12 6 0))は、ぼくのマシン(Lenovoじゃないこ
ろのIBM ThinkPad T41、Pentimum 1.6GHz, メモリ512MB)では、トータル190ms
(0.19)でした。
Common Lispはコンパイラ(ネイティブコンパイラ)が当たり前だから、スク
リプト言語より10倍以上速くて当たり前ですから驚きはしないんだけど。逆に
いえば、いまのスクリプト言語は遅すぎるんです。やっぱりアマチュアの実装
ですからね。
でも、マシンが速くなったから実用上十分なスピードになってるってことで
すね。
それにしても、遅い遅いというのは30年前Lispがいわれたことで、歴史は繰
り返しますね。もちろん、上昇スパイラル的にですけれど。昔のLispしか知ら
ない人は、とっくにLispはCに匹敵するスピードが出ているなんてこと知らな
い人も多いでしょうけどね。
コンパイラが出したコードを逆アセンブルしてみたら、最適化なしと最適化
版とでずいぶんコードが違うんですね。takのように小さな整数しか扱わない
ものは、fixnumにすると相当にコードが単純化されますね。
Haskellがメモ化を自動的にできるのは、参照透過性があって、同じパラメ
ータで一度実行した関数は定数化できるからです。こういう最適化が可能なん
です。
こういう性質はとてもいいので、関数型言語は、昔、並列性やらなんやらも
ずいぶん研究されましたね。そういうのが、やっとアマチュアの手にもやって
きているわけで、いい時代になったなあと思います。10年以内に、アマチュ
アの手に超並列言語がやってきてほしいと思ってます。
この話、長くなりそうなので、股の機械に。
あ、モナド。本書の、モナドはdoであるという主張は、いい割り切りと思い
ます。おれはモナドのことちゃんとわかってないけど、おれにいわせると、
「モナドは業の捨て場である」
となります。本書を眺めるまで、Stateモナドなんてものがあることすら知ら
なかったけど、これなんか、まさに業。親の因果が子に祟り。\(^O^)/
この話も、長くなりそうなので、股の機械に。もう寝ます。^^;
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334280
ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論
の続き。
---
忙しくて、アップできませんでした。
2006/04/17にjouwa/salonに書いたものです。
---
昨日土曜日、あ、もう、深夜0時を過ぎて月曜になったから一昨日になっち
ゃった、慶応で授業して帰りに渋谷によって買ってきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839919623/showshotcorne-22/ref=nosim
向井淳著「入門Haskell~はじめて学ぶ関数型言語」(毎日コミュニケーション
ズ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839919844/showshotcorne-22/ref=nosim
川合秀実著「30日でできる!OS自作入門」(毎日コミュニケーションズ)
を買ってきました。
Ringのミーティングのとき、弾さんが、もう、書評書きましたといってたの
で、探したら、これですね。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50447960.html
まだ読みはじめだけど、おれ、この本、わかりやすいと思いました。少なく
とも、ネット上のHaskell入門の類よりいいんじゃないかな。といって、ネッ
ト上のHaskell入門の類もちゃんと読んだことないんだけど。^^;
本書に関していえば、もっとプラクティカルな感じがあればいいけど、最初
の入門だから、続編に期待したい。イディオムを集めたレシピ集があればね。
ほか、書きたいこともあるけど、たとえば、
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50447103.html
のたらい回し関数。tak関数のyを返すのが竹内先生の本来のオリジナルで、い
までは正確にはtakuchi関数と呼ばれているそうです。
弾さんやみなさん、この辺の由来は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/22/151472
をみてください。
Allegro Common Lisp(ACL)とLispworksのCommon Lispでメモ化したtak関数
をやってみたら、(time (tak 100 50 0))だと実行時間は、0でした。メモ化し
ないバージョンでも(time (tak 12 6 0))は、ぼくのマシン(Lenovoじゃないこ
ろのIBM ThinkPad T41、Pentimum 1.6GHz, メモリ512MB)では、トータル190ms
(0.19)でした。
Common Lispはコンパイラ(ネイティブコンパイラ)が当たり前だから、スク
リプト言語より10倍以上速くて当たり前ですから驚きはしないんだけど。逆に
いえば、いまのスクリプト言語は遅すぎるんです。やっぱりアマチュアの実装
ですからね。
でも、マシンが速くなったから実用上十分なスピードになってるってことで
すね。
それにしても、遅い遅いというのは30年前Lispがいわれたことで、歴史は繰
り返しますね。もちろん、上昇スパイラル的にですけれど。昔のLispしか知ら
ない人は、とっくにLispはCに匹敵するスピードが出ているなんてこと知らな
い人も多いでしょうけどね。
コンパイラが出したコードを逆アセンブルしてみたら、最適化なしと最適化
版とでずいぶんコードが違うんですね。takのように小さな整数しか扱わない
ものは、fixnumにすると相当にコードが単純化されますね。
Haskellがメモ化を自動的にできるのは、参照透過性があって、同じパラメ
ータで一度実行した関数は定数化できるからです。こういう最適化が可能なん
です。
こういう性質はとてもいいので、関数型言語は、昔、並列性やらなんやらも
ずいぶん研究されましたね。そういうのが、やっとアマチュアの手にもやって
きているわけで、いい時代になったなあと思います。10年以内に、アマチュ
アの手に超並列言語がやってきてほしいと思ってます。
この話、長くなりそうなので、股の機械に。
あ、モナド。本書の、モナドはdoであるという主張は、いい割り切りと思い
ます。おれはモナドのことちゃんとわかってないけど、おれにいわせると、
「モナドは業の捨て場である」
となります。本書を眺めるまで、Stateモナドなんてものがあることすら知ら
なかったけど、これなんか、まさに業。親の因果が子に祟り。\(^O^)/
この話も、長くなりそうなので、股の機械に。もう寝ます。^^;
Re: ちょっと気になる本、その2 ― 2006年04月20日 01時47分33秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334280
ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334285
Re: ちょっと気になる本
の続き。
福岡さんから。
--- ここから ---
中村様へ
福岡と申します。
いつも、刺激的なコラムありがとうございます。
#あ、知的な刺激という意味です
コラムで書かれている通り、こんな、大事だけど、儲からないかもしれない分
野を出してくれた著者と出版社と、普段楽しませていただいている中村様への
お礼として、ご紹介いただいた、HaskelとOSの本、早速アフィリエイトのリン
ク経由で発注させていただきました。
で、以前から中村様も紹介されていたんですが、今まで、買わずに眺めていた
魔法使い本も、年貢の納め時かと、リンクをクリックしましたが、おかしいで
す。
アマゾンには飛びますが、該当の書籍が表示されません。
ご連絡まで。
--- ここまで ---
すみませんでした&通知ありがとうございまいた。すでに直してありますが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著、和田英一訳
「計算機プログラムの構造と解釈」
です。
この前の「Re: ちょっと気になる本」で、Common Lispでtak関数のたらい回
しをやったら、相当に速かったという話を書きましたが、
「Allegro Common Lisp(ACL)とLispworksのCommon Lispでメモ化したtak関数
をやってみたら、(time (tak 100 50 0))だと実行時間は、0でした。メモ化し
ないバージョンでも(time (tak 12 6 0))は、ぼくのマシン(Lenovoじゃないこ
ろのIBM ThinkPad T41、Pentimum 1.6GHz, メモリ512MB)では、トータル190ms
(0.19)でした」
は、ネイティブコンパイルしたものです。
そこで、ACLのインタープリタとコンパイラでちょっと遊んでみました。
インタープリタだと遅い。
CL-USER> (time (tarai 12 6 0))
は、数分待ったけど、戻ってこないので止めました。\(^O^)/
なお、関数名は、takじゃなくて、taraiのほうに統一しました。
メモ化したtarai-memoをインタープリタで実行すると、
CL-USER> (time (tarai-memo 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 20 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 30 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 50 msec user, 0 msec system
; real time 330 msec
; space allocation:
; 36,752 cons cells, 436,216 other bytes, 0 static bytes
です。
tarai-memoは、クロージャとハッシュを使って記憶しますが、ハッシュだけ
でストレートにやる方法でやってみたのがtarai-memo-hash-optです。実はこ
れはコンパイラ用の最適化ヒントがいろいろ埋め込まれているバージョンです
が、これらのヒントは、インタープリタには関係ないと思います。ハッシュキ
ーはリストよりfixnumのほうが速いので、fixnumのキーを使っています。
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 10 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 10 msec user, 0 msec system
; real time 10 msec
; space allocation:
; 53,863 cons cells, 1,395,512 other bytes, 0 static bytes
次は、tarai, tarai-memo, tarai-memo-hash-optをコンパイルして実行した
ものです。
CL-USER> (time (tarai 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 190 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 190 msec user, 0 msec system
; real time 191 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 0 other bytes, 0 static bytes
CL-USER> (time (tarai-memo 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 0 msec user, 0 msec system
; real time 0 msec
; space allocation:
; 1,014 cons cells, 5,200 other bytes, 0 static bytes
は、速すぎて計測不能です。tarai-memo-hash-optも
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 0 msec user, 0 msec system
; real time 0 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 6,112 other bytes, 0 static bytes
のように速すぎて計測不能です。よって、以降は、メモ化した2つのバージョ
ンのみ、もっとでかいのでやってみました。
CL-USER> (time (tarai-memo 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 40 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 40 msec user, 0 msec system
; real time 40 msec
; space allocation:
; 87,342 cons cells, 859,200 other bytes, 0 static bytes
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 10 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 10 msec user, 0 msec system
; real time 10 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 214,832 other bytes, 0 static bytes
tarai-memo-hash-optをインタープリタで、100 50 0でやってみると、
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 902 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 2,603 msec user, 10 msec system
; cpu time (total) 3,505 msec user, 10 msec system
; real time 3,595 msec
; space allocation:
; 3,158,558 cons cells, 81,974,248 other bytes, 0 static bytes
なので、ざっと350倍のスピードアップですね。まあ、これは特別な例でしょ
うけど、Lispのコンパイラはかなり優秀なことはわかってもらえるでしょうか。
Lispは遅いという誤解がいまだに蔓延していますが、いまのマシン環境なら
インタープリタでも決して遅くないし、コンパイルするととっても速いんです
よね。インタープリタで対話的に開発しながら、ある程度まとまったらコンパ
イルしていく、それも関数毎にインクリメンタルコンパイルしたり、ファイル
まとめてバッチ的にコンパイルもできるし、そういう言語です。
弾さんの
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50460894.html
速く動くより早く書くが重要な時代
は、もっともな主張。
この前も書いたけど、よくあるウェブアプリのようなものは、スクリプト言
語でも十分な時代になってるんです。だって、RDBはネイティブで動いている
わけだし、ブラウザのレンダリングもネイティブだし、スクリプト言語はそれ
らをつなぐグルー(糊付け)言語として、いい道具なんです。
ただ、元の主張を
http://www.dmtj.net/pm/archives/2006/03/_web.php
素朴な疑問 - なぜスクリプト系 Web アプリ言語がいまだ主流なのか?
を読むと、MVCのVをネイティブコンパイラのある言語で高速化しないとまずい
のではないかといってるのは、一理ありますね。でも、大した量のHTMLを吐く
わけじゃないから、負荷の高いサイト以外は大した問題じゃないとも思うけれ
ど。
ぼくがLisp、それもCommon Lispを少しずつ勉強しているのは、やはりコン
パイラがあるからで、仕事でやってるバイオの世界は、もういくら速くても処
理できそうにないくらいデータが毎日増え続けています。
1回全体を処理するには、1ヵ月コンピュータ回しっぱなしになる世界です。
バイオの世界は、Perlを使ったバイオインフォマティクス入門がオライリーか
ら出ていたこともあって、Perlがよく使われているんですが、でも、遅くて対
応できないという現実も明らかになってきています。
逆にいうと、倍速くなっただけで、1ヵ月かかった処理が2週間でできるよ
うになったといって喜ばれるんです。一桁(10倍)速くなると、3日で処理でき
るようになるわけで、割と簡単に10倍速くできる技術のひとつがコンパイラ
なんですね。
いまのスクリプト言語が、いつごろ、どういうコンパイラを手に入れるよう
になるか、常に注目はしています。Lispは遅い遅いといわれたことに反発して、
実行スピードでCと遜色ないくらいの非常に優秀な最適化コンパイラを搭載す
るようになりました。歴史は繰り返すというから、いいコンパイラの出現を期
待して、いまは、スクリプト言語は遅い遅いといい続けようと思ってます。
一昨日、慶応で講師の懇親会があったんですが、最近、またLispを勉強して
いるといったら、まだ、Lispなんかやってる人がいるんだとかいわれたけど
(爆笑)、いまのぼくには、ますますよさげな言語なんです。Lispハッカーのポ
ール・グレアムもいうように、Lispで書く人があまり増えないほうが競争力が
あっていいんですけどね。^^;
ついでに、tarai-memo-hash-optは、もっと大きなのでやってみました。
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 1000 500 0))
; cpu time (non-gc) 121 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 121 msec user, 0 msec system
; real time 130 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 4,005,984 other bytes, 0 static bytes
こういうスケーラビリティも、最適化コンパイラを使いたい大きな理由です。
これは、この前、数理システムであったセミナーで配られたACL 8.0デモ版
でやりましたが、いま、オンラインで配られているACL 7.0でも同じだと思い
ます。
それと、ぼく、最近知った、LispWorksのLispは、なかなかいいなと思って
います。
Windows, Linux, Mac OS Xで同じGUIが書けるようだし、コンパイラも優秀
です。ネイティブコードではなく仮想マシンコードにコンパイルしてますが、
tarai関数の例ならネイティブコードにコンパイルするACLと遜色ないです。ラ
ンタイムも出来がいいんでしょうね。統合開発環境(IDE)は、ACLより使いやす
い感じがします。
このIDEをポータブルなGUIライブラリCAPで書いてるんだそうです。ACLも
Common GraphicsというGUIライブラリがあるけど、WindowsとLinuxなんです
(Linuxは実験的実装の段階)。バイオ系は、Mac OS Xがビジネス系より多いの
で、Mac OS Xでも動いてくれないと困るんです。
いまは、仕事でJavaのAWT/Swingで書いていて、実際書いてみると、ちゃん
とWindows, Linux, Mac OS Xで動くので、ちょっと感動しました。Mac OS Xだ
けは、Option Qなどのハンドラを別に書きましたが、それでも、AWT/Swingは、
一番、成熟しているマルチプラットフォームのGUIライブラリだと感じていま
す。でも、Lispでもこの3つのプラットフォームをサポートできるなら、仕事
では無理かもしれないけど、趣味では書いてみたい気もしてます。
http://jp.franz.com/index.html
Allegro Common Lisp(ACL)のフランツ社
http://www.lispworks.com/
LispWorks社
tarai-memoは、tarai-memo-hash-optより汎用性のある方法でメモ化してい
ますが、これ、実は、プロや達人Lisperからみるとさして汎用性がありません。
プロや達人Lisperが考えることは、すごいです。
http://www.tfeb.org/lisp/hax.html#MEMOIZE
をみてください。
局所関数のメモ化も考慮してあるし、頭のいいコンパイラが自己再帰をイン
ライン展開してしまうことまで考えているんです。tarai-memoの手法は、グロ
ーバルな関数名のテーブルを操作して、実体をクロージャ化した関数に置き換
えるので、インライン展開されて名前がなくなると、通用しません。それで、
このライブラリでは、def-memoized-functionマクロを定義して、このマクロ
を使って定義するときは、コンパイラにインライン展開しないように指示する
んです。
局所関数のメモ化をするmemoized-labelsマクロのソースをみると何をやっ
てるんだと、Common LispというよりSchemeもCommon Lispも素人同然、初心者
のおれは頭痛くなりました。^^;
このライブラリは今回のtaraiには大げさだと思ったので、tara-memoは、こ
のライブラリを非常に簡略化したものになってます。ソースをみると、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/ref=nosim
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case
Studies in Common Lisp」
を参照しています。なんと、この本、いま、読んでいる最中です。この前や
LispやPrologやAIのこと勉強しなおしているといってたのは、これです(あと
ほかにもあるんですけど)。
いま、200ページの手前です。memoizeが出てくるのが、260ページくらいな
んですね。ああ、もう少しがんばっていれば、ばっちりだったのに、引きが弱
い!(泣)
でも、なんか、シンクロニシティを感じました。ともかく、弾さんに感謝で
すね。
tarai-memoのソースは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/tarai/tarai-memo.lisp
に
tarai-memo-hash-optのソースは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/tarai/tarai-memo-hash-opt.lisp
に置きました。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/08/319429
ちょっと気になる本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334280
ちょっと気になる本の続きと、SICPのことも再論
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/04/20/334285
Re: ちょっと気になる本
の続き。
福岡さんから。
--- ここから ---
中村様へ
福岡と申します。
いつも、刺激的なコラムありがとうございます。
#あ、知的な刺激という意味です
コラムで書かれている通り、こんな、大事だけど、儲からないかもしれない分
野を出してくれた著者と出版社と、普段楽しませていただいている中村様への
お礼として、ご紹介いただいた、HaskelとOSの本、早速アフィリエイトのリン
ク経由で発注させていただきました。
で、以前から中村様も紹介されていたんですが、今まで、買わずに眺めていた
魔法使い本も、年貢の納め時かと、リンクをクリックしましたが、おかしいで
す。
アマゾンには飛びますが、該当の書籍が表示されません。
ご連絡まで。
--- ここまで ---
すみませんでした&通知ありがとうございまいた。すでに直してありますが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著、和田英一訳
「計算機プログラムの構造と解釈」
です。
この前の「Re: ちょっと気になる本」で、Common Lispでtak関数のたらい回
しをやったら、相当に速かったという話を書きましたが、
「Allegro Common Lisp(ACL)とLispworksのCommon Lispでメモ化したtak関数
をやってみたら、(time (tak 100 50 0))だと実行時間は、0でした。メモ化し
ないバージョンでも(time (tak 12 6 0))は、ぼくのマシン(Lenovoじゃないこ
ろのIBM ThinkPad T41、Pentimum 1.6GHz, メモリ512MB)では、トータル190ms
(0.19)でした」
は、ネイティブコンパイルしたものです。
そこで、ACLのインタープリタとコンパイラでちょっと遊んでみました。
インタープリタだと遅い。
CL-USER> (time (tarai 12 6 0))
は、数分待ったけど、戻ってこないので止めました。\(^O^)/
なお、関数名は、takじゃなくて、taraiのほうに統一しました。
メモ化したtarai-memoをインタープリタで実行すると、
CL-USER> (time (tarai-memo 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 20 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 30 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 50 msec user, 0 msec system
; real time 330 msec
; space allocation:
; 36,752 cons cells, 436,216 other bytes, 0 static bytes
です。
tarai-memoは、クロージャとハッシュを使って記憶しますが、ハッシュだけ
でストレートにやる方法でやってみたのがtarai-memo-hash-optです。実はこ
れはコンパイラ用の最適化ヒントがいろいろ埋め込まれているバージョンです
が、これらのヒントは、インタープリタには関係ないと思います。ハッシュキ
ーはリストよりfixnumのほうが速いので、fixnumのキーを使っています。
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 10 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 10 msec user, 0 msec system
; real time 10 msec
; space allocation:
; 53,863 cons cells, 1,395,512 other bytes, 0 static bytes
次は、tarai, tarai-memo, tarai-memo-hash-optをコンパイルして実行した
ものです。
CL-USER> (time (tarai 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 190 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 190 msec user, 0 msec system
; real time 191 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 0 other bytes, 0 static bytes
CL-USER> (time (tarai-memo 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 0 msec user, 0 msec system
; real time 0 msec
; space allocation:
; 1,014 cons cells, 5,200 other bytes, 0 static bytes
は、速すぎて計測不能です。tarai-memo-hash-optも
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 12 6 0))
; cpu time (non-gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 0 msec user, 0 msec system
; real time 0 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 6,112 other bytes, 0 static bytes
のように速すぎて計測不能です。よって、以降は、メモ化した2つのバージョ
ンのみ、もっとでかいのでやってみました。
CL-USER> (time (tarai-memo 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 40 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 40 msec user, 0 msec system
; real time 40 msec
; space allocation:
; 87,342 cons cells, 859,200 other bytes, 0 static bytes
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 10 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 10 msec user, 0 msec system
; real time 10 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 214,832 other bytes, 0 static bytes
tarai-memo-hash-optをインタープリタで、100 50 0でやってみると、
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 100 50 0))
; cpu time (non-gc) 902 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 2,603 msec user, 10 msec system
; cpu time (total) 3,505 msec user, 10 msec system
; real time 3,595 msec
; space allocation:
; 3,158,558 cons cells, 81,974,248 other bytes, 0 static bytes
なので、ざっと350倍のスピードアップですね。まあ、これは特別な例でしょ
うけど、Lispのコンパイラはかなり優秀なことはわかってもらえるでしょうか。
Lispは遅いという誤解がいまだに蔓延していますが、いまのマシン環境なら
インタープリタでも決して遅くないし、コンパイルするととっても速いんです
よね。インタープリタで対話的に開発しながら、ある程度まとまったらコンパ
イルしていく、それも関数毎にインクリメンタルコンパイルしたり、ファイル
まとめてバッチ的にコンパイルもできるし、そういう言語です。
弾さんの
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50460894.html
速く動くより早く書くが重要な時代
は、もっともな主張。
この前も書いたけど、よくあるウェブアプリのようなものは、スクリプト言
語でも十分な時代になってるんです。だって、RDBはネイティブで動いている
わけだし、ブラウザのレンダリングもネイティブだし、スクリプト言語はそれ
らをつなぐグルー(糊付け)言語として、いい道具なんです。
ただ、元の主張を
http://www.dmtj.net/pm/archives/2006/03/_web.php
素朴な疑問 - なぜスクリプト系 Web アプリ言語がいまだ主流なのか?
を読むと、MVCのVをネイティブコンパイラのある言語で高速化しないとまずい
のではないかといってるのは、一理ありますね。でも、大した量のHTMLを吐く
わけじゃないから、負荷の高いサイト以外は大した問題じゃないとも思うけれ
ど。
ぼくがLisp、それもCommon Lispを少しずつ勉強しているのは、やはりコン
パイラがあるからで、仕事でやってるバイオの世界は、もういくら速くても処
理できそうにないくらいデータが毎日増え続けています。
1回全体を処理するには、1ヵ月コンピュータ回しっぱなしになる世界です。
バイオの世界は、Perlを使ったバイオインフォマティクス入門がオライリーか
ら出ていたこともあって、Perlがよく使われているんですが、でも、遅くて対
応できないという現実も明らかになってきています。
逆にいうと、倍速くなっただけで、1ヵ月かかった処理が2週間でできるよ
うになったといって喜ばれるんです。一桁(10倍)速くなると、3日で処理でき
るようになるわけで、割と簡単に10倍速くできる技術のひとつがコンパイラ
なんですね。
いまのスクリプト言語が、いつごろ、どういうコンパイラを手に入れるよう
になるか、常に注目はしています。Lispは遅い遅いといわれたことに反発して、
実行スピードでCと遜色ないくらいの非常に優秀な最適化コンパイラを搭載す
るようになりました。歴史は繰り返すというから、いいコンパイラの出現を期
待して、いまは、スクリプト言語は遅い遅いといい続けようと思ってます。
一昨日、慶応で講師の懇親会があったんですが、最近、またLispを勉強して
いるといったら、まだ、Lispなんかやってる人がいるんだとかいわれたけど
(爆笑)、いまのぼくには、ますますよさげな言語なんです。Lispハッカーのポ
ール・グレアムもいうように、Lispで書く人があまり増えないほうが競争力が
あっていいんですけどね。^^;
ついでに、tarai-memo-hash-optは、もっと大きなのでやってみました。
CL-USER> (time (tarai-memo-hash-opt 1000 500 0))
; cpu time (non-gc) 121 msec user, 0 msec system
; cpu time (gc) 0 msec user, 0 msec system
; cpu time (total) 121 msec user, 0 msec system
; real time 130 msec
; space allocation:
; 3 cons cells, 4,005,984 other bytes, 0 static bytes
こういうスケーラビリティも、最適化コンパイラを使いたい大きな理由です。
これは、この前、数理システムであったセミナーで配られたACL 8.0デモ版
でやりましたが、いま、オンラインで配られているACL 7.0でも同じだと思い
ます。
それと、ぼく、最近知った、LispWorksのLispは、なかなかいいなと思って
います。
Windows, Linux, Mac OS Xで同じGUIが書けるようだし、コンパイラも優秀
です。ネイティブコードではなく仮想マシンコードにコンパイルしてますが、
tarai関数の例ならネイティブコードにコンパイルするACLと遜色ないです。ラ
ンタイムも出来がいいんでしょうね。統合開発環境(IDE)は、ACLより使いやす
い感じがします。
このIDEをポータブルなGUIライブラリCAPで書いてるんだそうです。ACLも
Common GraphicsというGUIライブラリがあるけど、WindowsとLinuxなんです
(Linuxは実験的実装の段階)。バイオ系は、Mac OS Xがビジネス系より多いの
で、Mac OS Xでも動いてくれないと困るんです。
いまは、仕事でJavaのAWT/Swingで書いていて、実際書いてみると、ちゃん
とWindows, Linux, Mac OS Xで動くので、ちょっと感動しました。Mac OS Xだ
けは、Option Qなどのハンドラを別に書きましたが、それでも、AWT/Swingは、
一番、成熟しているマルチプラットフォームのGUIライブラリだと感じていま
す。でも、Lispでもこの3つのプラットフォームをサポートできるなら、仕事
では無理かもしれないけど、趣味では書いてみたい気もしてます。
http://jp.franz.com/index.html
Allegro Common Lisp(ACL)のフランツ社
http://www.lispworks.com/
LispWorks社
tarai-memoは、tarai-memo-hash-optより汎用性のある方法でメモ化してい
ますが、これ、実は、プロや達人Lisperからみるとさして汎用性がありません。
プロや達人Lisperが考えることは、すごいです。
http://www.tfeb.org/lisp/hax.html#MEMOIZE
をみてください。
局所関数のメモ化も考慮してあるし、頭のいいコンパイラが自己再帰をイン
ライン展開してしまうことまで考えているんです。tarai-memoの手法は、グロ
ーバルな関数名のテーブルを操作して、実体をクロージャ化した関数に置き換
えるので、インライン展開されて名前がなくなると、通用しません。それで、
このライブラリでは、def-memoized-functionマクロを定義して、このマクロ
を使って定義するときは、コンパイラにインライン展開しないように指示する
んです。
局所関数のメモ化をするmemoized-labelsマクロのソースをみると何をやっ
てるんだと、Common LispというよりSchemeもCommon Lispも素人同然、初心者
のおれは頭痛くなりました。^^;
このライブラリは今回のtaraiには大げさだと思ったので、tara-memoは、こ
のライブラリを非常に簡略化したものになってます。ソースをみると、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/ref=nosim
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case
Studies in Common Lisp」
を参照しています。なんと、この本、いま、読んでいる最中です。この前や
LispやPrologやAIのこと勉強しなおしているといってたのは、これです(あと
ほかにもあるんですけど)。
いま、200ページの手前です。memoizeが出てくるのが、260ページくらいな
んですね。ああ、もう少しがんばっていれば、ばっちりだったのに、引きが弱
い!(泣)
でも、なんか、シンクロニシティを感じました。ともかく、弾さんに感謝で
すね。
tarai-memoのソースは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/tarai/tarai-memo.lisp
に
tarai-memo-hash-optのソースは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/tarai/tarai-memo-hash-opt.lisp
に置きました。
シリーズ日本の針路2、坂村健の提言 ― 2006年04月20日 01時49分29秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
いま出ている週刊ダイヤモンド2006/04/22号の160ページから、シリーズ日
本の針路2第4回で、TRONとユビキタスの坂村健が書いています。
ウェブやブログに転載したか調べてないけど、ここで話題になった、ICT
(Information and Communication Technology)も出てますね。
韓国の衛星DMB対応携帯電話と日本の地上波デジタルのワンセグ放送の話か
ら、タイトルになっている
「部分最適ではなく全体最適を リスクを取った責任ある判断を」
という話を展開しています。
韓国の衛星DMBは、東芝が中心となったグループで作ったんですね。日本で
はモバイル放送というものになる予定だったけど専用端末でやろうとしてダメ
で、一方、韓国はそれを利用して携帯電話のサービスとして展開して、有料で
ありながらすでに48万人以上が利用しているそうです。
衛星DMBと日本のモバイル放送やワンセグ放送のいろんな違いから、技術革
新競争を勝ち抜くヒントを述べています。
日本は、政官業の癒着構造の電波利権で東京キー局だけ儲かるような仕組み
でロクなコンテンツが流せませんし、有料化もできないから、このままだと衰
退への道に進みそうに思うんだけど、まだ、ワンセグや地上デジタルなんても
のをやろうとしているわけで、韓国とは、技術の使い方、ビジネスモデル、さ
まざまな面で違いますね。
読むと、日本のテレビ業界の立ち遅れ、閉鎖性、硬直性が際立ちますね。い
まのところ、今後の展開は韓国に吉と出そうですね。
日本のテレビ業界は、国際競争がない中、暴利を貪り、胡坐をかいてますが、
いっぺん、相当に痛い目に遭わないとだめでしょうね。
とにかくいろいろと面白い話とヒントがあるので、ぜひ、ご一読を。
衛星DMBみたいな技術とロケーションフリーテレビみたいな技術で、もう日
本のテレビ局が独占的に日本語のコンテンツを制作、放送する理由や障壁はな
くなりますね。政治家と官僚に頼った政治力だけでいつまでも生き抜くのは厳
しいでしょうし、厳しくならないと嘘ですよね。
PC-9801の時代、日本語は日本のパソコンでないとできなかったけど、IBM-
PCをソフトで日本語化したDOS/Vの登場とWindowsの登場で、日本のハードメー
カー、ソフトメーカーが独占的な地位を失いました。個人的には、ふざけた日
本のテレビ局、特に民放各局が、独占的な地位を失うほうが社会のためだと思
ってますけどね。
---
いま出ている週刊ダイヤモンド2006/04/22号の160ページから、シリーズ日
本の針路2第4回で、TRONとユビキタスの坂村健が書いています。
ウェブやブログに転載したか調べてないけど、ここで話題になった、ICT
(Information and Communication Technology)も出てますね。
韓国の衛星DMB対応携帯電話と日本の地上波デジタルのワンセグ放送の話か
ら、タイトルになっている
「部分最適ではなく全体最適を リスクを取った責任ある判断を」
という話を展開しています。
韓国の衛星DMBは、東芝が中心となったグループで作ったんですね。日本で
はモバイル放送というものになる予定だったけど専用端末でやろうとしてダメ
で、一方、韓国はそれを利用して携帯電話のサービスとして展開して、有料で
ありながらすでに48万人以上が利用しているそうです。
衛星DMBと日本のモバイル放送やワンセグ放送のいろんな違いから、技術革
新競争を勝ち抜くヒントを述べています。
日本は、政官業の癒着構造の電波利権で東京キー局だけ儲かるような仕組み
でロクなコンテンツが流せませんし、有料化もできないから、このままだと衰
退への道に進みそうに思うんだけど、まだ、ワンセグや地上デジタルなんても
のをやろうとしているわけで、韓国とは、技術の使い方、ビジネスモデル、さ
まざまな面で違いますね。
読むと、日本のテレビ業界の立ち遅れ、閉鎖性、硬直性が際立ちますね。い
まのところ、今後の展開は韓国に吉と出そうですね。
日本のテレビ業界は、国際競争がない中、暴利を貪り、胡坐をかいてますが、
いっぺん、相当に痛い目に遭わないとだめでしょうね。
とにかくいろいろと面白い話とヒントがあるので、ぜひ、ご一読を。
衛星DMBみたいな技術とロケーションフリーテレビみたいな技術で、もう日
本のテレビ局が独占的に日本語のコンテンツを制作、放送する理由や障壁はな
くなりますね。政治家と官僚に頼った政治力だけでいつまでも生き抜くのは厳
しいでしょうし、厳しくならないと嘘ですよね。
PC-9801の時代、日本語は日本のパソコンでないとできなかったけど、IBM-
PCをソフトで日本語化したDOS/Vの登場とWindowsの登場で、日本のハードメー
カー、ソフトメーカーが独占的な地位を失いました。個人的には、ふざけた日
本のテレビ局、特に民放各局が、独占的な地位を失うほうが社会のためだと思
ってますけどね。
股の機械に ― 2006年04月20日 01時50分25秒
また4、5日アクセスできないか、アクセスできても書き込めないと思います。ウェブやブログには、まだ転載していない、ファインマン物理学の話などもあるんですが、もう今日は限界なので、股の機械に。
北九州市門司区のマスコット「じーも」\(^O^)/ ― 2006年04月20日 21時24分21秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
いま、テレビ東京で、全国ゆるキャラ選手権とかいうのをやってて、なんと、
おれの出身、北九州市門司区のマスコットキャラがいることを初めて知りまし
た。\(^O^)/
名前は、「じーも」君だ。海賊の末裔だそうです。\(^O^)/
2011/10/11 追記:
以下のじーもの部屋のリンクなどは、古くて、切れています。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/moji/menu21_0003.html
門司区マスコット「じーも」の部屋
をどうぞ。
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=6076
に、「じーも」の部屋というのがありますね。
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=6077
に「じーも」のイラストと写真があります。
番組内の紹介ビデオでは、船にも乗ってたぞ。
一応、決勝進出してて、バトルロイヤル相撲?で、仙台?のいーねくんに突
っかかっていったら、いーねくんの回転かわし投げ?にやられて倒れてました
(爆笑)。
いや、しかし、よくやった。
それにしても、「じーも」の部屋にある四季折々のイラスト、誰が描いてい
るんだろう。区役所の人なのかな。上手だなあ。
塗り絵もいいねえ。
来年は、カレンダー作ってくれないかな。岡田信子さんの
http://www.suigyodo.com/tlg/souvenir/souvenir.htm
イラストカレンダー
みたいなの。PDFにして配布してくれるとうれしいです。
さっそく、門司区役所にお願いしてみよう。
送ったメール。
--- ここから ---
Subject: じーものカレンダーを作ってください
じーもの担当者様
テレビ東京の番組で、初めて、じーもの存在を知りました。
門司出身者としては、大変、うれしく思いました。
「じーも」の部屋も拝見しました。大変にすばらしいイラストだと思います。
できましたら、来年、じーものカレンダーを作っていただけないでしょうか。
印刷物である必要はありません。
http://www.suigyodo.com/tlg/souvenir/souvenir.htm
にあるように、PDFにしてウェブにおいていただければ十分です。各自、ダウ
ン
ロードして印刷して楽しめます。
もしできた場合には、私のウェブやブログで紹介いたします。
これらも、じーもとみなさまの活躍を期待しております。
どうか、健康に気をつけてがんばってください。
中村(show)
--- ここまで ---
さあ、明日は羽田に午前9時半だ。姉が新北九州空港からスターフライヤー
でやってくる。スターフライヤーの黒い機体と革シート、かっこいいなあ。お
れも早く乗りたい。来月だな。
さあ、スターフライヤーよ、おれの胸に飛び込んで来い。\(^O^)/
あんた、踏み潰されてぺちゃんこですがな。
http://www.starflyer.jp/index.html
スターフライヤー
---
いま、テレビ東京で、全国ゆるキャラ選手権とかいうのをやってて、なんと、
おれの出身、北九州市門司区のマスコットキャラがいることを初めて知りまし
た。\(^O^)/
名前は、「じーも」君だ。海賊の末裔だそうです。\(^O^)/
2011/10/11 追記:
以下のじーもの部屋のリンクなどは、古くて、切れています。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/moji/menu21_0003.html
門司区マスコット「じーも」の部屋
をどうぞ。
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=6076
に、「じーも」の部屋というのがありますね。
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=6077
に「じーも」のイラストと写真があります。
番組内の紹介ビデオでは、船にも乗ってたぞ。
一応、決勝進出してて、バトルロイヤル相撲?で、仙台?のいーねくんに突
っかかっていったら、いーねくんの回転かわし投げ?にやられて倒れてました
(爆笑)。
いや、しかし、よくやった。
それにしても、「じーも」の部屋にある四季折々のイラスト、誰が描いてい
るんだろう。区役所の人なのかな。上手だなあ。
塗り絵もいいねえ。
来年は、カレンダー作ってくれないかな。岡田信子さんの
http://www.suigyodo.com/tlg/souvenir/souvenir.htm
イラストカレンダー
みたいなの。PDFにして配布してくれるとうれしいです。
さっそく、門司区役所にお願いしてみよう。
送ったメール。
--- ここから ---
Subject: じーものカレンダーを作ってください
じーもの担当者様
テレビ東京の番組で、初めて、じーもの存在を知りました。
門司出身者としては、大変、うれしく思いました。
「じーも」の部屋も拝見しました。大変にすばらしいイラストだと思います。
できましたら、来年、じーものカレンダーを作っていただけないでしょうか。
印刷物である必要はありません。
http://www.suigyodo.com/tlg/souvenir/souvenir.htm
にあるように、PDFにしてウェブにおいていただければ十分です。各自、ダウ
ン
ロードして印刷して楽しめます。
もしできた場合には、私のウェブやブログで紹介いたします。
これらも、じーもとみなさまの活躍を期待しております。
どうか、健康に気をつけてがんばってください。
中村(show)
--- ここまで ---
さあ、明日は羽田に午前9時半だ。姉が新北九州空港からスターフライヤー
でやってくる。スターフライヤーの黒い機体と革シート、かっこいいなあ。お
れも早く乗りたい。来月だな。
さあ、スターフライヤーよ、おれの胸に飛び込んで来い。\(^O^)/
あんた、踏み潰されてぺちゃんこですがな。
http://www.starflyer.jp/index.html
スターフライヤー
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