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サンのすごいノベルティとNetBeans 5.52007年02月16日 09時53分24秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 サンの開発者向けプログラムSDCからよくセミナーのメールが来るが、今回
驚いたのは、特典のノベルティ。
http://suned.sun.co.jp/JPN/news/su.html
をみてください。
 なんと体脂肪計! いいとこ、衝いてきますねぇ。\(^O^)/
 しかし、個人には高いからね。わざわざこの体脂肪計をもらうためにこんな
お金出さないだろうけれどね。

 用賀での今月の無料セミナーは、JavaのGenericsとNetBeansだそうですが、
NetBeans 5.5はいいですよ。
 おれ的には、Eclipseより体に馴染む感じがする。
 NetBeansの日本語版については、
http://www.netbeans.org/index_ja.html
http://ja.netbeans.org/
をどうぞ。

図工とゆとり教育と社会の残酷さの話2007年02月16日 09時53分53秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 高校の美術教師だという「ビッキーの飼い主」さんから
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/03/980057#c1177608
にコメントがありました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/09/1173221
で、
「あ、いま、とくダネ!で、北九州市の西門司小学校が出てますね。先生の話
も聞けなかった生徒たちが図工で変わったという話ですね。子供がすごいやる
気出してますね」
とつながるので、とりとめもなく。

 「ビッキーの飼い主」さんのおっしゃる
「個性を重視するはずの美術ですが、無責任に教師が「個性をのばそう」と言
い過ぎることに疑問を持ちながら授業を考えて作っています」
は、素晴らしいですね。
 これが、本来のゆとり教育が目指すことだったと思うんですよね。
 西門司小学校のやり方は、最初は、植物など好きに描かせます。次は、自由
には描かせない。徹底的に植物をよく観察してあるがままに描かせます。そし
て、最後にまた自由にやらせると、最初に自由に描いたのがいかにクズだった
のか、誰の目にも明らかないい絵になっています。
 生徒たちも、よく観察することで、集中力、観察力、洞察力が養われている
し、生命に対して非常に考えることがあったようだし、また、自分の最初の絵
がいかに独りよがりだったか気づくので、人に優しくなってるし、人とコミュ
ニケーションをとるようになってましたね。
 やっぱり、こういうのが本来の教育だし、ゆとり教育が目指すところだった
と思うんですけどね。

http://ameblo.jp/irosupli/entry-10025304498.html
をみると、子供たちの8割が図工が好きなのに、図工なんて要らないと思う親
が大半なんですってね。
 バカな親ですね。おれ、こういう親って、ゆとり教育で学力低下なんて言説
におろおろして、あちこちあれこれやってる親を想像するし、「あるある」の
ダイエットを信じていろんなダイエットを試しては挫折していいようにカモに
された連中と重なって見えますね。
 要は、ゆとり教育の失敗の原因は、教師もバカだったろうけど、親がもっと
バカだったからじゃないか。\(^O^)/
 受験詰め込み教育に戻ったら、またギャースカ泣き出して、こんな詰め込み
教育が子供にいいわけがないなんて言い出して、また極端に逆方向に振れるん
でしょうかね。中庸やバランスってことを考えないんでしょうかね。
 うちの場合は、ダウン症という障碍児なので受験とは無縁だから、むしろ、
非常にのびのび、でも、しつけはきっちりやったし、やってもらいましたけど
ね。妻の努力はほんとに素晴らしかったし、それはいくら感謝してもしすぎる
ことはないですね。改めてありがとうございます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313656/showshotcorne-22/
スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー著, 望月衛訳「ヤバい経
済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
(2010/03/05 追記:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313788/showshotcorne-22/
ヤバい経済学 [増補改訂版] (単行本)
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月衛 (翻訳)
が出ている)
を読んだせいか、おれが、いま、不思議に思っているのは、ゆとり教育と学力
低下ってほんとに因果関係があるのかということ。因果関係どころか、相関関
係だってちゃんとあるのかどうか。データで証明されているんですか?
 もし、それなしなら、次から次へとテキトーな食材や成分を並べて捏造する
「あるある」のダイエットと同じじゃないかなと。それに振り回される親って
何?って。やっぱ、教育産業のカモでしょ。
 教育再生会議って何の意味があるの? ヤンキー先生やワタミの社長がよく
テレビに出るけど、データマイニングの専門家や統計学者って入ってます? 
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kousei.html
教育再生会議有識者
にあるメンバーをみると、ひょっとして、白石真澄東洋大学経済学部教授とい
うのがそれかな?くらいでしょ。科学的分析やマイニングができない連中が集
まっても、「群盲、象を撫でる」になるんじゃないですか。

 そういえば、百ます計算や音読が、アンチゆとり教育みたいにいわれてるの
も不思議なんです。おれの目からすれば、あれがゆとり教育のベースでしょう。
生活の基本と学力の基礎はとにかくみっちりやる。そしたら後は自由に伸びる
だろうと。西門司小学校の例だと、2番目にやる自由に描かせない段階。あれ
があるから後が伸びるんだと思うんです。
 なんか、伝統的なジャズが行き詰って、フリージャズをやったけど行き詰っ
て、でも、一度フリージャズを潜り抜けた連中は、もう一度伝統的なジャズを
やっても、一段上のレベルにスパイラル的に上がっていたという、おれのジャ
ズ史の見方に通じるような気もします。

 基礎の重要さで思い出した。
 うちの子は、府中市の障碍児センターがあって、そこに3歳くらいかな、行
くようになりました。そこでは、まず子供に体力をつけさせてました。一緒に
センターの周りを走ったり、多摩川を散歩したりするんです。小学校の障碍児
学級の先生も、朝、子供たちと一緒に校庭を何周か走っていました。時間がか
かってもいいから。
 どうしてもダウン症や自閉症などの障碍児って、近所に一緒に遊べる友達が
いないなら、基礎体力がないんです。
 そのことが生活全般や知力にまでいろんな悪影響があるんだなというのが、
わかるんです。
 朝、歩いたり、走ったりすると、お腹が減るわけです。偏食の激しい子には、
お母さんたちも指導を受けて、少しずつ嫌いなものでもお弁当に入れておくわ
け。子供は運動して腹が減ってるから食うんですよ。
 これでだんだん偏食がなくなる。偏食がなくなると食事のバランスがいいか
ら体力も健康状態もよくなる。すると自分に自信がついてくるのか、表情も生
き生きして落ち着きも出てくるんです。多動だった子がちゃんと座っていられ
るようになる。それはみていて、マジックみたいなもんです。
 身も蓋もない言い方をすると、人間ってやっぱり動物だなということになる
んですけどね(苦笑)。
 親御さんの中には、そういう体力をまずつけさせるやり方に反発して、もっ
と子供の個性を伸ばせみたいなことをいう人たちもいましたけど、おれにいわ
せれば、そんなのは観念だけの珍左翼なんですよね。

 子供を小学校に入れるころは、健常児と障害児を同じ学級で学ばせる統合教
育というのが盛んにいわれていた時期で、うちもどうしようかと思っていたん
です。
 もちろん、それぞれの子供によってどうすべきか違うのが当然で、うちの場
合は、一緒にいて絶対ついていけない算数やら国語の授業を受けていても意味
ないだろうということで、理念や観念の犠牲にしたくはないというのが妻の意
見だったし、ぼくもそう思ったので、障害児学級に入れました。
 これはよかったと思っています。生活の基本をみっちりやってもらいました
し、知的障碍児なりに国語や算数をやりましたから。

 あと、小学校では、月に1回かな。1年生から6年生まで、たとえば1年1
組から6年1組という1組というくくりで集まって一緒に何かする時間があっ
て、あれは非常にいいと思いましたね。ぼくらのころはそういうのなかったか
ら。
 これで、6年生など上級生はちゃんと下級生の世話をするようになるんです。
それで人との接し方を上級生も下級生も学ぶし、上級生は教師の大変さがわか
るというね(笑)。
 そのときに障害児学級の子供たちもそれぞれ分かれて参加して、普通の子も
障害児もお互いの存在を認め合うんです。うちの子をよく世話してくれる上級
生の男子や女子もいて、うちの子も、親よりその子たちのいうことをよく聞い
ていました。\(^O^)/
 親としては半泣きだけど、これは社会生活を営む上では非常に正しい態度で
すよね。

 自然は非常に残酷だから、ぼくは安易に自然を守れなんていってる奴は信用
しないんですけど、社会も残酷ですね。「ヤバい経済学」を読むと痛感します。
そういうネタばかり集めてるから当然ですが。
 「ヤバい経済学」の主張、アメリカのシカゴだったかな、そこでの大規模な
データ分析の結果によれば、親が子供の学校の成績にあれこれできることって、
ほとんどない。\(^O^)/
 親は一所懸命、習い事なんてさせるけど、ほとんど意味ないんだって。じゃ、
何が影響があるかというと、これが残酷な話。
 ほかにも、なぜ犯罪率が下がったかもそう。ニューヨーク市のジュリアーノ
前市長は、劇的に犯罪を減らしたことで賞賛されて、その「壊れた窓理論」を
マスコミが喧伝し、日本でもいまでも吹聴しているセキュリティの専門家がい
るけど(浅間山荘事件で有名な佐々淳行さんもそうだったような気がするな)、
本書の主張だとそんなの全くの嘘っぱちなのね。では、なぜ犯罪率が下がった
かというと、これも残酷な話。
 さすが、レヴィット氏。データマイニングで浮き上がった結論は、たとえポ
リティカル・インコレクト(つまり、世間的にはブーイング)であっても気にせ
ず発表しちゃう(学者として当然)だけあって、いずれも、柳沢大臣の「女性は
産む機械」どころじゃないよ、結論は。
 受け取るニュアンスはさまざまだろうから、みなさん、ご自分で確認してく
ださい。

 そうそう、うちの子が通った小学校では、3年生か4年生のときかな。図工
の先生として陶芸の心得のある先生が赴任してこられて、電気炉があるってん
で、焼き物をやらせたんです。
 おれ、小学校に電気炉があるなんてことに、まず、びっくり。おれらの小学
生のときとは全然違うな。いまの時代だから? 東京の小学校だから?なんて
思いました。
 でも、その電気炉、ずっと使われてなかったらしいんです。陶芸の心得があ
る先生が赴任してなかったということでしょう。
 うちの子供も湯呑みやら皿やらを焼いてきたんですけど、これが、ちょっと
大人では出せない曲面の、なんともいえない味がある湯飲みやら皿なんですよ。
親バカですが、マジ、こいつ、すごいなと思いましたね。
 この焼き物授業が大好評だったんでしょうね。2年に1回かな、秋に小学校
の大文化祭があるんですが、その年は校庭で夜通しで焼き物を焼きました。校
庭に薪や藁を積み上げて、全校生徒分の焼き物を焼いたんです。先生や父兄が
夜通し火の番をして。あ、私、夜通しの火の番はやってません。すみません。
 ともかく、いまの小学校すげえ、東京の小学校すげえ。などと思いましたね。