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みなさん、ありがとう2006年01月07日 23時00分11秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 誕生日祝いのメッセージやメールありがとうございます。
 生きております。
 ただ、冬眠中です。\(^O^)/
 2月上旬まではやるべきことがあれこれとあって、と同時に冬眠に備えて1
0月から年末にかけて買い込んだ本やらDVDやらを少しずつこなしている状態
です。
 ということで、しばらくご無沙汰になるかと思いますが、ご了承ください。
 でも、今日は、メモとってたのをまとめてちょっとだけ書くかな。

藤巻健史本2006年01月07日 23時00分58秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 藤巻健史「直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法」(講談社)は、読む価値な
し。ベストセラーの仲間入りをしているそうだが、そんな暇と金があるなら、
藤巻健史の別の本を読め。
 去年の12月初旬かな。新幹線に乗るときの暇つぶしに読もうと思って買っ
たら、30分もたなかった。では、何を読めばいいのか。
 藤巻健史は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032176/showshotcorne-22/ref=nosim
「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」(光文社新書)
にトドメを刺す。これ以外は水増しクズ本。
 所詮、競馬の予想屋レベル。オビに書いてあることで尽きている。インフレ
が来るから借金して物、不動産を買えと。それ以外は、「金融マーケット集中
講義」からつまみ食いして水増しして、つまらない身辺雑記を寄せ集めた本。
 発見は、藤巻が元マイクロソフト日本法人社長の成毛と仲がいいこと。藤巻
のお里が知れるね。
 成毛は、業界ではバカにされたり嫌われていたおっちょこちょいで軽い軽い
男で、いまでいえばビル・ゲイツを小泉とすれば武部幹事長みたいな奴。おれ
の連載に圧力をかけて潰した奴だし、それを毎日や朝日が報じたとき夜も眠れ
なくなり、円形脱毛症にもなった肝っ玉が小さい小人物。でも、利にさといし、
権力闘争や人を斬るのは好きだし、藤巻も気をつけろよ。
 成毛がやったことの片鱗は、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/msisdirty.html#mandala
電脳蔓陀羅事件
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/msisdirty.html
暗黒の帝国マイクロソフト
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ms-cs.html
マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例
をごらんください。

 藤巻健史は、弟の方がいかにもヤクザな風貌で、伊勢丹のカリスマバイヤー
などと持て囃され、フクスケの社長になり、いま、ヨーカー堂でなんかやって
るけど、でも、評判だと、弟のほうが気が弱くていい奴だそうですね。ほんと
にヤクザなのは、兄の健史。だって、生き馬の目を抜く金融マーケットで大博
打うちまくって勝ってたわけだから、ヤクザに決まってますね。\(^O^)/
 兄ちゃんの健史は、フジの朝のワイドショー「とくダネ!」にコメンテータ
ーで出るけど、ほとんど発言しないし、発言してもロクな発言しないね。ギャ
ラのタダ取りでふざけるなだよ。これは他局を含めたワイドショー全部にいえ
る。ロクなコメンテータがいないし、ギャラが無駄。株主としては問題視した
いね。

 ともかく、藤巻健史は、こんなつまらない本をでっち上げたり、テレビに出
る暇があったら、「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」の改訂版の作
業を真剣にやれ。そのほうが、世のため、人のため。

光文社新書あれこれ2006年01月07日 23時01分38秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 光文社新書に注目し始めたのは、さっき紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032176/showshotcorne-22/ref=nosim
「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」(光文社新書)
を読んだころ。いまや光文社文庫は、さおだけ屋やら下流社会やら、ベストセ
ラー連発ですもんね。

 弾さんに教わって読んで大変に感動した(前半)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032672/showshotcorne-22/ref=nosim
高安秀樹「経済物理学の発見」(光文社新書)
も光文社新書だもんね。
 あ、そうか、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334031498/showshotcorne-22/ref=nosim
薮下史郎「非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学」(光文社新
書)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032729/showshotcorne-22/ref=nosim
藪下史郎、荒木一法「スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーショ
ン再考」(光文社新書)
も光文社だ。
 経済関係は強いってことですね。

 ところでおれは薮下史郎には、一言も二言も言いたい。詳しくは時間があれ
ば書くけど、スティグリッツ入門経済学第2版で、日本版にのみ追加する形で
彼が書いた文章にバカがある。おれの学生なら、大減点だよ。そんなのが、早
稲田のCOE(センターオブエクセレンス)のセンター長になったなどと聞いて日
本の経済学ってやっぱダメだねと思った。
 あれ、いま、調べたら、早稲田の政治経済学部長、政治経済学術院長なんて
のになってる。COEのセンター長はないの?
 どっちにしても、早稲田終わったんじゃないか。\(^O^)/ 元気がいいの
は、ラグビーだけか\(^O^)/
 おれの「経済学は学問としてレベルが低い。文学として2流、科学として3
流。特に日本の経済学は文学として4流、科学として5流」という評価は、ま
すます揺るぎないものになりました。\(^O^)/

小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)2006年01月07日 23時02分17秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 映画化されてもうすぐ封切というので、あわてて書いておきます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101215235/showshotcorne-22/ref=nosim
小川洋子「博士の愛した数式」(新潮文庫)
は、文学の美しさと数学の美しさが出会った滅多にない美しい結晶です。
 淡い印象さえある抑制のきいた文章が、逆に、博士と私と息子ルートの細や
かな関係を鮮やかに浮かび上がらせています。このテクニックは、プロの技で
す。
 数学のアドバイスをした藤原正彦先生の文庫解説も見事。さすがは、作家新
田次郎の息子というべきか。
 作者小川洋子さんの人柄、取材の模様、作品の面白さなどを過不足なく述べ
てあり、本文を読みたくなります。
 藤原先生、最近では、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106101416/showshotcorne-22/ref=nosim
「国家の品格」(新潮新書)
がベストセラーになってますね。
 阪神タイガース江夏豊の背番号の秘密。初めて知った人は驚くでしょうね。
数学的に実に美しいそんな秘密があったとは。作者、小川洋子さんも、これが
ひらめいたときに作品ができたといってます。作家にとってそれくらい重要な
インスピレーションを与えた秘密です。
 タイトルになっている博士の愛した数式は、数学の興味がある人なら、みん
な知っているであろう、あの美しい公式です。

ヒント:
 石原裕次郎。
 えっ、おいらはドラマー?\(^O^)/

 小川さん、藤原さんのお二人が対談した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687114/showshotcorne-22/ref=nosim
藤原正彦、小川洋子「世にも美しい数学入門」(ちくまプリマー新書)
も必読。
 実は、おれ、こっちが先で去年の春か夏に読んだのかな。これだけで非常に
面白くてね。なかなか小説のほうまで行かなかった。\(^O^)/
 印象に残ったのは、谷山・志村予想がいかに重要なものだったかの話。
 360年間解けなかった超難問、フェルマーの最終定理の解決に決定的な役割
を果たした谷山・志村予想(いまはもう証明されたので定理ですね)というのが
あるんですけど、藤原先生、これを虹にたとえて感動的に説明しています。
 おれ、フェルマーの最終定理は以前から好きで、日本語で出ているフェルマ
ーの最終定理本はほとんど読んでると自負しています。いつか、時間があった
ら紹介しますけど。
 もちろん、おれのバカでは、証明の専門的な話はわからないんだけど、フェ
ルマーの最終定理の証明は単に整数論の話かと思っていたら、いつのまにやら
楕円曲線論なんて世界になってて、江戸の仇を長崎で討つ、というより、ブラ
ジルで討つ、というより、冥王星で討つくらいのものすごい飛躍になってて驚
いたのが懐かしい。
 谷山・志村予想の谷山先生は、前途有望、ご当人も米国留学と結婚を控えて
いたそのときに、なぜか、自殺してしまうんですよね。さらに純愛というか悲
劇というか、婚約者も後追い自殺してしまう。「彼とはいつも一緒にいると誓
いあった仲だから」と。いまどき、いないよ、こんな女性。
 1958年(昭和33年)のことだから、おれが生まれる前年の話。その霊が輪廻転
生して生まれたのがおれだと。\(^O^)/
 お前、数学能力ゼロじゃん。
 まあ、だから、わしは零能力者だと威張っておるわけだ。\(^O^)/

 それから、なんといってもラマヌジャンの逸話。
 おれ、ラマヌジャンはインドの生んだ驚異の天才というくらいしか知らなか
ったから、藤原先生の話に、驚愕の放尿状態。\(^O^)/
 どう考えても人間じゃないよ。ラマヌジャン自身がいったように女神の使い
だと思っちゃうね。だって、毎朝、公式やら定理を5個も6個も発見しちゃう
んですよ。しかも、ラマヌジャンは、「夢の中でヒンズー教の女神が教えてく
れる。自分はそれを書き写しただけだ」なんていうんです。\(^O^)/
 ラマヌジャンも悲劇の人物なんです。カースト上位であっても貧しくて大変
な苦労をするんだけど、数学はこの世のものとは思えないくらいできた。で、
ハーディというイギリスの数学者に見出されてイギリスに渡るんですけど、敬
虔なヒンズー教徒のラマヌジャンにはイギリスは暮らすにはつらすぎる環境で、
病死しちゃう。32歳くらいかな。
 藤原先生の話だけでも呆然としてたのに、これ書き始めていろいろ調べてた
ら、楽しい経験をいっぱいしました。実はこの数日、ラマヌジャン狂いになっ
てたんです。
 なんか、呆然としますよ。なんで、おれなんか生きてるんだろうという感じ。
バカは生きてちゃ、まずいだろう。その命、天才にやれという気になっちゃう。
おれの命だからやらないけど。\(^O^)/

 数学者は、頭がよすぎるせいか、精神に異常をきたしたり、自殺したり、早
死にする人が多いですよね。儚い人が多いなあと。
 でも、彗星のようにこの世に現れてかけがえのない、永久不滅の知的遺産を
遺して去っていくんだから、人類史的にみれば尊い人たちです。
 「博士の愛した数式」の博士も、儚くも尊い人物として描かれています。