Re: かにゴールキーパー ― 2006年06月11日 06時11分40秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/09/398121#c398140
とんこうさんへ
「蟹甲癬」。懐かしい。宇宙衛生博覧会ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171157/showshotcorne-22/ref=nosim
この作品集は強烈な作品ばかりですよね。
昔、jouwa/salonで書いた記憶はあるんだけど、かつて女性に筒井康隆は何
を読めばいい?と訊かれて、たまたまそのとき持ってた「宇宙衛生博覧会」を
渡したら、読み終わった彼女が、「気持ち悪いから、ちょっと、私は」などと
いわれました。
しかし、作品はハイクォリティの粒揃い。平岡正明さん絶賛の「問題外科」
も入っているし、まだプラモを組み立ててないけど「ポルノ惑星のサルモネラ
人間」もあるし、ぼくが好きな「関節話法」「最悪の接触(ワースト・コンタク
ト)」もあるし、「急流」「顔面崩壊」もあるし、BIG FACEの伊沢さんたちが芝
居として上演した「こぶ天才」もあるし。
あれ? 筒井ワールドで、「こぶ天才」、やったよね? ちがった?
ともかく、筒井文学の1つの頂点を示す作品集ですね。
no-nameさんへ
えっ、かに味噌って、内臓なんですか。脳とは思ってなかったけど、分泌物
がかたまったようなものかと思ってました。
アルゼンチン、コートジボワールにあわやという感じだったけど、勝ちまし
たね。
さあ、仕事に行こう(泣)。
帰ってきたら、約束だから、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/01/389616#c394788
の40の手習いさんの分に返事します。
-----
MS Office, PDF文書を携帯向けに変換できるよ
詳しくは、http://conv.antenna.co.jp/をどうぞ。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/09/398121#c398140
とんこうさんへ
「蟹甲癬」。懐かしい。宇宙衛生博覧会ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171157/showshotcorne-22/ref=nosim
この作品集は強烈な作品ばかりですよね。
昔、jouwa/salonで書いた記憶はあるんだけど、かつて女性に筒井康隆は何
を読めばいい?と訊かれて、たまたまそのとき持ってた「宇宙衛生博覧会」を
渡したら、読み終わった彼女が、「気持ち悪いから、ちょっと、私は」などと
いわれました。
しかし、作品はハイクォリティの粒揃い。平岡正明さん絶賛の「問題外科」
も入っているし、まだプラモを組み立ててないけど「ポルノ惑星のサルモネラ
人間」もあるし、ぼくが好きな「関節話法」「最悪の接触(ワースト・コンタク
ト)」もあるし、「急流」「顔面崩壊」もあるし、BIG FACEの伊沢さんたちが芝
居として上演した「こぶ天才」もあるし。
あれ? 筒井ワールドで、「こぶ天才」、やったよね? ちがった?
ともかく、筒井文学の1つの頂点を示す作品集ですね。
no-nameさんへ
えっ、かに味噌って、内臓なんですか。脳とは思ってなかったけど、分泌物
がかたまったようなものかと思ってました。
アルゼンチン、コートジボワールにあわやという感じだったけど、勝ちまし
たね。
さあ、仕事に行こう(泣)。
帰ってきたら、約束だから、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/01/389616#c394788
の40の手習いさんの分に返事します。
-----
MS Office, PDF文書を携帯向けに変換できるよ
詳しくは、http://conv.antenna.co.jp/をどうぞ。
魔術師本(SICP)、ガウディ本(CTMCP)。どっちを先に読むべきか ― 2006年06月11日 23時09分15秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
ブログに、40の手習いさんから、質問がありました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/01/389616#c394788
をみてください。
「今SICPを40歳を目前にして読み始めてますが(本当に読み始めたところです)
、お勧めのCTMCPとどちらを先に読むのが良いのでしょうか。SICPの内容を理
解しながら進むのが脳体力的に厳しく、でも感心や驚きを感じられるのでこの
まま進みたいとも思い悩んでおります。CTMCPを先にしたほうがSICPを読むの
が楽とかまた、その逆とかがあるのでしょうか」
というもの。
まず、略号の説明。
SICPは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262510871/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著「Structure and
Interpretation of Computer Programs」
のこと。
SICPの翻訳は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著、和田英一訳「計算
機プログラムの構造と解釈」
CTMCPは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262220695/showshotcorne-22/ref=nosim
Seif Haridi, Peter Van-Roy著「Concepts, Techniques, and Models of
Computer Programming」(MIT Press)
です。
ぼくは、SICPは言いやすいけどCTMCPは言いにくいので、CTMCPをその表紙か
らガウディ本と呼ぶことにします。ガウディで有名なサグラダ・ファミリア聖
堂が表紙だからです。
逆に、SICPはその表紙から魔術資本、お、面白い誤変換。魔術資本。いいな
あこれ。魔術的金融工学で資本を生み出すんでしょうか。ハリー・ポッターも
びっくり。\(^O^)/
もとい、魔術師本と呼ばれていますが、これ、ぼくには発音しにくいんです
よね。滑舌悪いから。
あ、ググッたら、YouTubeに「滑舌の悪いニュースキャスター」と題して、
自分の練習?をアップロードしている人がいる。しかもNewYork Timesを読み
上げて、英語版まで作ってる。日本語の紹介では、自分は本物のニュースキャ
スターにはなれないなんて書いてあるのに、英語の紹介では、「I'm famous
newscaster in Japan. My dream is to become a newscaster in the United
States.」なんて書いている。経歴詐称?^^;
詳しくは、
http://youtube.com/watch?v=9i6CocTiDKM
をどうぞ。
SICPは、書くときは指がどうしてもSCIPとなっちゃいます。この前も指摘さ
れて全部直しました。だもんで、書くときは魔術師本、話すときはSICPにした
ほうがいいかも。
今回は、魔術師本(SICP)、ガウディ本(CTMCP)と書きましょう。かえって、
面倒くさくなったけど。
さてやっと本題。
魔術師本(SICP)とガウディ本(CTMCP)のどっちが先がいいかといえば、スタ
イルも扱うジャンルもアプローチも違うし、補完関係があるので、どっちも読
んだほうがいいし、どっちが先ともいえません。
それに両方とも分厚いし、計算の本質とは何かというけっこう難しい概念を
扱っているので、独学だと最後まで読み通すのに時間がかかると思います。だ
から、適当なところで、もう一方の本を読むのもいいのではないでしょうか。
両方の違いを簡単にまとめると、
・魔術師本(SICP)
利用する言語は、Scheme。
プログラミングの対象は、数学や工学から多くの例をとっている。説明は細
かい記述が多い。扱うのは、逐次的(シーケンシャル)な世界。
・ガウディ本(CTMCP)
利用する言語は、Oz。
計算の概念やモデルをきれいに腑分けしてある。ある概念やモデルを象徴す
るような特徴的な言語として、Java, Prolog, Erlang, Haskellなどの言語も
扱う。
シーケンシャルな世界のみならず、並列(パラレル)/並行(コンカレント)な
世界、分散(ディストリビューテッド)な世界も扱う。
つまり、Ozは並列分散マルチパラダイム言語。
印象でいうと、魔術師本(SICP)は、深くそこそこ広く、ガウディ本(CTMCP)
は広くそこそこ深くという感じ。
したがって、魔術師本(SICP)は、数学的な話も苦にならず、細かい話もいと
わない人なら、先に読んでいいし、ある程度読んで計算の本質的な話やプログ
ラミングのアイデアがわかってくると、ガウディ本(CTMCP)はかなりすらすら
読めるし、概念の整理になるはず。そして、並列分散のモデルも身につく。
逆に、ガウディ本(CTMCP)を先に読むと、広い視野が身につくので、魔術師
本(SICP)で深く探るという感じでしょうか。
分量と内容からすると、ガウディ本(CTMCP)のほうが読み終えるのは早いか
もしれません。でも、先に書いたように両方いい教科書なので、あっち行った
り、こっち行ったりで勉強してもいいんじゃないでしょうか。
どっちかというと、ガウディ本(CTMCP)が先のほうがとっつきやすいかも。
ただ、魔術師本(SICP)は日本語がありますが、ガウディ本(CTMCP)はありませ
ん。その辺、英語が苦手だと、日本語訳がある魔術師本(SICP)がとっつきやす
いかも。
あと、SICPを勉強し始めた人のコメントがもう1つありましたよね。あれも
コメントしてあげたいことがあったんですが、ちょっと、今日はもうすみませ
ん。
あ、オランダが先制。
明日はいよいよ日本対オーストラリアですね。今日、スーパーでオージービ
ーフが安売りしていました。これは、オージービーフを食って日本代表を応援
せよという配慮だろうと勝手に解釈して、オージービーフ買って来ました。
明日の夕食は、オージービーフです。\(^O^)/
---
ブログに、40の手習いさんから、質問がありました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/01/389616#c394788
をみてください。
「今SICPを40歳を目前にして読み始めてますが(本当に読み始めたところです)
、お勧めのCTMCPとどちらを先に読むのが良いのでしょうか。SICPの内容を理
解しながら進むのが脳体力的に厳しく、でも感心や驚きを感じられるのでこの
まま進みたいとも思い悩んでおります。CTMCPを先にしたほうがSICPを読むの
が楽とかまた、その逆とかがあるのでしょうか」
というもの。
まず、略号の説明。
SICPは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262510871/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著「Structure and
Interpretation of Computer Programs」
のこと。
SICPの翻訳は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
Harold Abelson, Gerald Jay Sussman, Julie Sussman著、和田英一訳「計算
機プログラムの構造と解釈」
CTMCPは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262220695/showshotcorne-22/ref=nosim
Seif Haridi, Peter Van-Roy著「Concepts, Techniques, and Models of
Computer Programming」(MIT Press)
です。
ぼくは、SICPは言いやすいけどCTMCPは言いにくいので、CTMCPをその表紙か
らガウディ本と呼ぶことにします。ガウディで有名なサグラダ・ファミリア聖
堂が表紙だからです。
逆に、SICPはその表紙から魔術資本、お、面白い誤変換。魔術資本。いいな
あこれ。魔術的金融工学で資本を生み出すんでしょうか。ハリー・ポッターも
びっくり。\(^O^)/
もとい、魔術師本と呼ばれていますが、これ、ぼくには発音しにくいんです
よね。滑舌悪いから。
あ、ググッたら、YouTubeに「滑舌の悪いニュースキャスター」と題して、
自分の練習?をアップロードしている人がいる。しかもNewYork Timesを読み
上げて、英語版まで作ってる。日本語の紹介では、自分は本物のニュースキャ
スターにはなれないなんて書いてあるのに、英語の紹介では、「I'm famous
newscaster in Japan. My dream is to become a newscaster in the United
States.」なんて書いている。経歴詐称?^^;
詳しくは、
http://youtube.com/watch?v=9i6CocTiDKM
をどうぞ。
SICPは、書くときは指がどうしてもSCIPとなっちゃいます。この前も指摘さ
れて全部直しました。だもんで、書くときは魔術師本、話すときはSICPにした
ほうがいいかも。
今回は、魔術師本(SICP)、ガウディ本(CTMCP)と書きましょう。かえって、
面倒くさくなったけど。
さてやっと本題。
魔術師本(SICP)とガウディ本(CTMCP)のどっちが先がいいかといえば、スタ
イルも扱うジャンルもアプローチも違うし、補完関係があるので、どっちも読
んだほうがいいし、どっちが先ともいえません。
それに両方とも分厚いし、計算の本質とは何かというけっこう難しい概念を
扱っているので、独学だと最後まで読み通すのに時間がかかると思います。だ
から、適当なところで、もう一方の本を読むのもいいのではないでしょうか。
両方の違いを簡単にまとめると、
・魔術師本(SICP)
利用する言語は、Scheme。
プログラミングの対象は、数学や工学から多くの例をとっている。説明は細
かい記述が多い。扱うのは、逐次的(シーケンシャル)な世界。
・ガウディ本(CTMCP)
利用する言語は、Oz。
計算の概念やモデルをきれいに腑分けしてある。ある概念やモデルを象徴す
るような特徴的な言語として、Java, Prolog, Erlang, Haskellなどの言語も
扱う。
シーケンシャルな世界のみならず、並列(パラレル)/並行(コンカレント)な
世界、分散(ディストリビューテッド)な世界も扱う。
つまり、Ozは並列分散マルチパラダイム言語。
印象でいうと、魔術師本(SICP)は、深くそこそこ広く、ガウディ本(CTMCP)
は広くそこそこ深くという感じ。
したがって、魔術師本(SICP)は、数学的な話も苦にならず、細かい話もいと
わない人なら、先に読んでいいし、ある程度読んで計算の本質的な話やプログ
ラミングのアイデアがわかってくると、ガウディ本(CTMCP)はかなりすらすら
読めるし、概念の整理になるはず。そして、並列分散のモデルも身につく。
逆に、ガウディ本(CTMCP)を先に読むと、広い視野が身につくので、魔術師
本(SICP)で深く探るという感じでしょうか。
分量と内容からすると、ガウディ本(CTMCP)のほうが読み終えるのは早いか
もしれません。でも、先に書いたように両方いい教科書なので、あっち行った
り、こっち行ったりで勉強してもいいんじゃないでしょうか。
どっちかというと、ガウディ本(CTMCP)が先のほうがとっつきやすいかも。
ただ、魔術師本(SICP)は日本語がありますが、ガウディ本(CTMCP)はありませ
ん。その辺、英語が苦手だと、日本語訳がある魔術師本(SICP)がとっつきやす
いかも。
あと、SICPを勉強し始めた人のコメントがもう1つありましたよね。あれも
コメントしてあげたいことがあったんですが、ちょっと、今日はもうすみませ
ん。
あ、オランダが先制。
明日はいよいよ日本対オーストラリアですね。今日、スーパーでオージービ
ーフが安売りしていました。これは、オージービーフを食って日本代表を応援
せよという配慮だろうと勝手に解釈して、オージービーフ買って来ました。
明日の夕食は、オージービーフです。\(^O^)/
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