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右脳左脳はトンデモだったのか2005年12月29日 10時47分36秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 環境問題の「常識」に鋭い批判を放つ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086688/showshotcorne-22/ref=nosim
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086696/showshotcorne-22/ref=nosim
マイクル・クライトン著「恐怖の存在」(早川書房)
ですが、この中に、右脳は直感、左脳は論理という、いわゆる右脳左脳の話は、
トンデモだという記述があります。
 下巻214ページから215ページから、ちょっと長くなるけど引用します。
--- ここから ---
科学者に見かぎられてだいぶたってからも、延々と一般大衆に愛好される観念
がある。左脳・右脳の話などはその典型じゃ。一九七〇年代に一世を風靡した
ろう?
 きっかけはカルテックのスペリーが発表した研究じゃった。あのときスペリ
ーは、特定のグループの脳を 脳梁の切断手術を受けた患者の脳だけを 研究
対象としておった。スペリーの発見した結果は、この種の患者以外に適用でき
るものではなかったんじゃ。じっさい、スペリー自身、この種の患者以外への
適用を否定しておる。一九八〇年代までには、左脳・右脳学説がまちがってい
ることははっきりしておった。分割されていない脳において、左脳と右脳が独
立して働くことはないんじゃよ。それなのに、世の中では、この観念はその後
二〇年を経てなお滅んではおらん。世の連中は、いまなお、左脳と右脳説を騙
り、信じこみ、本に書いておる。科学者がまちがっているとして捨て去ってか
ら、二〇年以上もたっているのにじゃ
--- ここまで ---

 この右脳左脳トンデモ説は、本当なんでしょうか。たぶん、本当でしょうね。
 Googleで、「右脳左脳 トンデモ」でググると、ちょっとだけありますね。
 たとえば、
http://tottocobkhinata.cocolog-nifty.com/bizieizakkicho/2005/12/post_6849.html
右脳神話の謎を解く
http://pws.prserv.net/spanglemaker/book/si.htm
をどうぞ。
 ほかは、右脳トレーニングなどほとんど嘘健康食品と同じトンデモっぽい教
育法や商品ですね。右脳左脳説が最近発見された科学的新発見であるかのよう
に書いているものもありますね。医学博士が(嗤)。30年前の学説だったのに。

 おれも、まんまとこの右脳左脳にだまされてきた一人です。\(^O^)/
 でも、いまでも脳のイメージングで右脳が活性しているなどという映像をテ
レビでやってるようにも思うんだけど。^^;
 そういえば、お前は、マイナスイオンにもまんまとだまされてたよね。読者
から、家電の技術者もマイナスイオンみたいなトンデモ機能を開発させられて
大変ですねというメールをもらって初めて気づいたくらいトロいからね。
 そ、そうか。日本が真の科学立国を目指すなら、母親が右脳教育にはまって
いたり、マイナスイオンドライヤーなんか使っている小学生がいたら、同級生
がみんなで
「やーいやーい。お前の母ちゃん、右脳バカ。お前の母ちゃん、イオンバカ」
といって、いぢめるような国にしないといけませんね。\(^O^)/
 おいおい、そりゃ、まずいだろ。お前は無能ならぬ右脳左脳もない無脳だね。

コメント

_ ロレンツォ ― 2006年01月01日 22時45分37秒

こんにちは。音読と単純計算で脳が活性化すると提唱している川島隆太教授も、「測定結果では右脳左脳の違いは見出せなかった」と言ってますね。

_ 日向清人 ― 2006年01月04日 10時44分41秒

こんにちは。引用してくださったおかげで、突然、こちらのブログからの訪問者が増えた「ビジネス英語雑記帳」の著者、日向です。このたびはありがとうございます。おかげで、地味なブログが日の目を見ている感じです。

_ tom-kuri ― 2006年06月10日 23時55分54秒

こばわ。そうそう、そうなんですよねー。
無能というか、低脳だと思いますです。

_ おらいおん ― 2006年12月31日 05時05分28秒

オイラも「恐怖の存在」を読んでる最中に「右脳左脳」の話にショックを受けググった末にここにきました。はい、「マイナスイオン」がヨタだって話にも1年くらい前にショックを受けたクチです^^;いやー、怪しげな知識にはすぐ飛びつかず確認してみるもんですねー。幸い、今はネットで簡単に調べられますからねーw

_ q ― 2010年10月12日 15時18分55秒

なんで、スペリーが分離脳を扱ったことが右脳左脳論の否定につながるのだろう??全く意味がわからない。
分離脳患者を扱ったからこそ、右脳左脳の違いが明確にわかったというだけで、脳梁がある普通の人間だって右脳の働き左脳の働きというのは基本的にスペリーの言うのと変わらない。
というか、現在はfMRIなどの最新機器があるから、分離脳患者を使わなくても、左脳、右脳の働きの違いがスペリーに時代よりさらに細かく解明されてきている。
普通の人に適用できないのはスペリーの論文であって、いわゆる世間の右脳左脳論ではない。
右脳タイプの人や左脳タイプの人は当然いる。
普通の人には脳梁があるから、スペリーの論文のような極端な例はいないというだけ。
当たり前だ。
スペリーは重度の脳機能障がい者の話をしてるんだから、普通の人にあてはまるわけがない。
クライトンの文章を真に受けちゃダメですよ、、、、

_ r ― 2012年08月27日 01時20分21秒

上の方が何だか誤解しているようなので。
今日では、左半球・右半球の生理的活動の違いは、fMRIなどでも詳しく分かっています。
ですが、直観的な人は右脳が云々、論理的な人は左脳が云々というのは俗説です。世の中には直観的な人も論理的な人もいますが、その違いを左半球・右半球にこじつけて分かった気になるのは疑似科学です。

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_ 剃刀日誌(安全限定) - 2005年12月29日 13時56分45秒


仕事中、中村正三郎さんのブログをよんでいたら(どこが仕事やねん!)、懐かしい右脳左脳問題についての記事がありました。 それもマイクル=クライトンの新作本に関連して。 ・・・この本は文庫になったら読みますね。


自分が学生のころ、つまり20うん年以上前、この右脳左脳が話題になりだして、自分たちの専攻の世界では、非科学的な俗説に近い形で「処理」されていました(角田さんだったかな、紹介者の名前。 この人は反面教師に近い扱い)。 

その理屈は、中村さんが紹介されているクライトンの本の中での説明と、全く同じです。 新たな情報は付加されていません。
本当に20年以上新事実が無いまま、ということですと、脳関係の科学者や、心理学関係者の間では、出てきたとたんに「ダメ」と判定された説なのに、専門家たちが「あんまり変な説に関わると、自分まで変な目で見られる」と無視しているうちに、世間では「常識」になってしまったということなんでしょうか。


あるいは、抗癌効果があるとされた○○ワクチンのように、学会から「意図的」にタブー視されてきたという可能性はあるのでしょうか(寡聞にして、○○ワクチンの後日談は知りません。 伏字じゃわからん。)
クライトンには、「ターミナルマン」という脳定位手術や、脳電気刺激による障碍の治療を扱った作品もあります。 今読むと、少々配慮に欠ける作品です(が、この前の立花さんのNスペでは、この本と似たことを現実にやってました)。 元々医学生だった彼にしてみれば、右脳左脳の問題は、専門領域に含まれているかもしれませんからね。 ジャーナリストのような立場とは違うかも。


分離脳の研究は、とても面白いらしく、その他にもいろいろな事例が紹介されていました。 哲学者も好んで引用する人がいますね。
しかし、いずれも分離脳という特別な脳での事例なので、それを脳梁がつながっている脳にも当てはめるには、情報が足りないのです。 科学的には。 というか、脳機能に関する古典的な研究の多くは、傷病兵などの損傷した脳の事例研究によります。 臨床技術ではなく、本当の意味でコントロールの効いた「科学」になったのは、「穴をあけなくても」脳の活動を見ることができるようになった、最近のことでしょう。


もっと凄いことを言っている学者もいました(出典は忘れました、これも20年ぐらい前、BBCかどこかの教育番組で見た情報です)。 右脳左脳問題とは関...

_ 富久亭日乗 - 2007年11月16日 07時20分53秒

 科学的根拠は明らかでないが、 最近こんなものが流行っている。 これ  人形のシルエットが右回りに見えたら右脳派、 左回りに見えたら左脳派、 というのだが。  わしの場合、最初は右回りに見えたが、 じっと見つめているうちに左回りに見えてきた。 これはいったい・・・

_ ホットコーナーの舞台裏 - 2011年03月29日 03時56分37秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 養老孟司さん関連で、見つけた。
http://www.brain-book.com/index.html
脳の