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プリウス問題 その22010年02月08日 08時59分04秒

http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/05/4858782
プリウス問題
の続き。

===
標題: Re: プリウス問題
---
>結局、何が問題だったのかは後にならないとわからないん
>だろうけど、現時点での指摘(しかも4台のオーナー)が
>言うんだから結構正しい見方なんだろうね。

 トヨタは、苦情内容を実体験していないから、実際にどんな感じになるか
解っていなくて、苦情内容を頭から信じていないと思えるんだけど。
 わし、以前からコンピューター制御の車ってあんまし信用していないし、
何か起きても自力ではどうにも対処できないんじゃないかと思ってる。車の
ブレーキって1秒遅いだけで事故に繋がるから怖い。人間が作るものだから
間違いは必ずあるという意識も強い。

        プリウスは欲しいと思ったことがないや。最近の車は
        デザインが似てるしね。スポーツカーが欲しい 穂高

===
標題: Re: プリウス問題
---
そうか、千万単位の金なんてはした金なのか。そりゃあ、
すげえや。

それよりも、暴落で頭がテンパっていた俺の文章のほうが
ひどいね。
>結局、何が問題だったのかは後にならないとわからないん
>だろうけど、現時点での指摘(しかも4台のオーナー)が
>言うんだから結構正しい見方なんだろうね。

せめて、
>結局、何が問題だったのかは後にならないとわからないん
>だろうけど、現時点での指摘は(しかも4台のオーナーに
>よる)結構正しい見方なんだろうね。
と書きたいところだ。

暴落といっても、オレの取得価額はもっと安いから、痛くも
痒くもないんだが。もっと安くなったら狼狽売りじゃなくて
買い増しするだろうね。腐ってもトヨタ。カイゼンあるとこ
ろに倒産はなし、だ。

--
つばめどん

===
標題: Re: プリウス問題
---
コンピュータが入っていない製品を探すのが難しいほど
のいまだからこそ、カイゼンなんだよ。うん。
まあ、おれも車のことはよくわかんねえ。わかってたら
トヨタ株なんかに手を出していないかも、だ。

--
つばめどん

===
標題: Re: プリウス問題
---
>コンピュータが入っていない製品を探すのが難しいほど
>のいまだからこそ、カイゼンなんだよ。うん。

 確かに難しいだろうね。
 今度、トヨタ・日産・ホンダ・マツダが共同で基本ソフトを
開発するんだっけ?

>まあ、おれも車のことはよくわかんねえ。わかってたら
>トヨタ株なんかに手を出していないかも、だ。

 わしもよくわかってないけど、株はわしの場合自動車メーカー
じゃなくメーカーの取引先の株を見ることが多いなぁ。反応が1日
くらい遅く出るように見える(最近は見ておらんけど)。

       一時期は自動車関係でも生活してた(^^;) 穂高

 高速、そっちは無料になるのか。ええのぉ。

===
標題: 標題: Re: プリウス問題
---
>腐ってもトヨタ。カイゼンあるところに倒産はなし、だ。

 と思ったら、JALに続いて倒産したりしてね。^^;
 そうなると、日本経済沈没の象徴だよね。
 まさか倒産なんてあり得ないはずとJALとトヨタがなんてことになると。
 最近はネットの発達で情報流通が非常に効率化されているから、よい評判も
悪い評判も一気に広がるせいもあって、何事も変動が激しいよね。
 気候変動も激しいみたいだし。
 もう、何があってもおかしくない世の中になってきてる感じね。

中村(show)

ラグビー日本選手権。サントリー、まさかの抽選負け(泣)2010年02月08日 08時59分56秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 ラグビー日本選手権。サントリー対NEC。
 ケーブルテレビのJ:COMのJSportsでの中継を録画して観ました。
 結果は、10-10の同点。トライ数もゴール数も同じなので、大会規定により
抽選になりました。
 そしたら、まさかの抽選負けで敗退。
 サントリーの清宮監督。リーグ3位の東芝に負けたトップリーグプレーオフ
に続いて、唖然呆然憮然でしょうね。
 抽選に行ったサントリーの佐々木キャプテンは、呆然としたあと、泣いてる
みたいにみえました。
 PGで3点先行したけれど、逆転されて前半、3-10で折り返し。
 前半も攻め続けていて、後半もサントリーが攻めて、やっとサントリーにト
ライが出て、同点に追いついたときは、このペースなら逆転はすぐだろうと思
ったら、それから、どうしても点が取れない。
 冷静にみれば、サントリーはなんかNECなんか相手じゃないと思ってなめて
たのかもしれない。なんか、ぴりっとしなかった。ラインアウトもサントリー
らしくなく安定度を欠いたし、ノックオンなどのミスも目立ったし。
 逆にNECは、この試合、今シーズン崩壊していた守備が甦ったんですよね。
NECはやはり守備からリズムを作るチームなんですね。だから、攻められてい
ても、決め手を与えない試合は、NECペースだったんでしょう。

 いやな予感がしたんだよ。中継の途中で、同点で終わったら、抽選になると
いう話が出て。
 NECは、日本選手権、なぜか異様に強いんですよね。
 有名なのは、2002年度の大会。リーグ7位でなんとか日本選手権に出てきて、
そしたら勝ち続けて、あれよあれよという間に、優勝して日本一になった。
 7位から優勝したので、これは「ミラクル7(セブン)」といわれてます。
 今年のNECは、リーグではボロボロ。自動降格圏内をうろうろして、ちょっ
と勝っても入れ替え戦圏内をうろうろしていた。それが最後のほうで、急に勝
ちだして、最終戦で勝って10位になって、日本選手権のワイルドカード出場枠
を賭けた戦いになんとか出られるようになった。
 このワイルドカードの戦いにも勝ち続けたんですよ。最後のクボタ戦なんて、
残り15分で9点差というほぼ負けが決定の状態。しかし、そこからトライとゴ
ールを決めて7点取って、2点差。そして恐るべきことに、ロスタイムのラス
トワンプレーでペナルティゴールの3点を決めて、22-21と1点差で勝って日
本選手権に出てきたんです。
 今回、もし優勝したら、10位から優勝なので、「ミラクル10(テン)」です。
 でも、三洋電機は強いから、決勝まで来られるかどうか。

http://www.sanspo.com/rugby/news/100207/rgg1002071923009-n1.htm
NEC、堅い防御で準々決勝へ/日本選手権
http://www.sanspo.com/rugby/news/100124/rga1001240505002-n1.htm
ミラクル再び!NEC、劇的逆転勝ち/TL

 NECは、東芝と決勝で引き分けて、同点優勝になった年もありましたね。
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2004/id1281.html
2004年度 日本選手権大会(決勝)会見レポート
NECグリーンロケッツ17-13トヨタ自動車ヴェルブリッツ
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2006/id2285.html
2006年度 日本選手権決勝 会見リポート(東芝府中6-6 NEC)

 ついでに書くと、なぜか、2005年度は、URLは、
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2005/
だけど、中身がありません。^^;

 サントリー対NECの前にあった神戸製鋼とトヨタ自動車の試合も録画してあ
ったので観ました。
 神戸製鋼の大畑がインターセプトから、素晴らしい独走をみせて先制トライ。
幸先がよかったけれど、以後、2点3点のシーソーゲームでしたが、トヨタの
方が地力がありましたね。後半、加速がつくともう止まらない。さすが、プリ
ウスが加速が止まらないのでリコールになるだけある。\(^O^)/

http://www.sanspo.com/rugby/news/100207/rgg1002071923009-n1.htm
NEC、堅い防御で準々決勝へ/日本選手権
http://www.sanspo.com/rugby/news/100207/rgg1002071650003-n1.htm
神戸製鋼、ラインを崩せず完敗/日本選手権

 大畑選手は、この2試合2トライしましたが、どっちも大畑ならではのスピ
ード、判断力、ランニングスキルを見せつけた素晴らしいトライでした。
 トヨタでは司令塔スタンドオフのアイイ選手がすごかった。ファンタジスタ
と呼んでいいプレーがありました。一人で抜きまくって、最後はパスしてトラ
イに結びつけたんですが、抜きまくってる様子は、あたかも蝶が華麗に舞って
いるかのような動き。途中に繰り出した片手でオーバースローでパスするとみ
せかけたワンハンドパスダミーなんか、思わず「うわぁ」と声が上がるくらい、
素晴らしかったよ。

 東芝は、順当にトヨタ自動車が勝ってくればトヨタと戦うことになるが、日
本選手権では、以前、決勝で勝っているので大丈夫でしょう(甘い?)
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2007/id3207.html
2007年度 日本選手権 決勝 マッチ&会見リポート(東芝 19-10 トヨタ自動車)

http://www.sanspo.com/rugby/news/100207/rgg1002071959010-n1.htm
サントリー、ミスで勝機逃す/日本選手権
をみると、清宮監督は辞任するつもりなんですかね。

http://www.sanspo.com/rugby/news/100207/rgg1002071722005-n1.htm
神鋼・大畑、元木は進退を保留/日本選手権
をみると、大畑、元木も現役引退? そして、平尾総監督も辞任?

 とにかくサントリーが負けた以上、我が府中のチームが日本一になるには、
東芝に勝ち続けてもらわないと。
 東芝、がんばれー。選手のみなさん。ケガやインフルエンザとか病気に気を
つけてね。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/24/4836597
ラグビートップリーグ プレーオフ準決勝
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/29/4842407
Re: ラグビートップリーグ プレーオフ準決勝

大腸菌はオープンソース\(^O^)/、事業仕分けほか、日経サイエンス2010年2月号のこと2010年02月08日 09時00分51秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
 忙しくてほとんど何も書けない状態だったので、日経サイエンス2010年2月
号のことを書こうと思って書けなかったら、もう、3月号が来ていて、それも
読み終わったんだけど、2月号のことを少し。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00304TU04/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2010年 02月号 [雑誌] (雑誌)
 目次は、
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56002
をどうぞ。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1002/201002_056.html
乗鞍と宇宙 中島林彦(編集部)協力:末松芳法(国立天文台)
は、これは先人の苦労がよくわかった。その苦労を乗り越える情熱は半端じゃ
ないね。
 この2月号で一番ウケたのは、「森山和道の読書日記」で紹介された
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814039/showshotcorne-22/
大腸菌 ~進化のカギを握るミクロな生命体 (単行本)
カール ジンマー (著), 矢野 真千子 (翻訳)
のキャッチフレーズだという、
 「生物はオープンソース」
 タイトルでは、インパクトを求めて、大腸菌はオープンソースにしてみまし
た。オープンソースという言葉も、分子生物学のほうでも使われるようになっ
たんですね。

 それから、TREND欄の「科学界が激震した「仕分け」」。
 仕分けが科学界にどれほどの衝撃をもたらしたかは、すごいね。
 世界最高レベルの望遠鏡「すばる」
 世界最大最高の地球掘削船「ちきゅう」
 ノーベル賞を受賞した小林先生、益川先生の小林・益川理論を検証した「B
ファクトリー」
 小柴先生のノーベル賞受賞につながった「カミオカンデ」の後継施設「スー
パーカミオカンデ」
 その他、Spring-8、J-PARCなど、日本が世界に誇る数々の研究施設が稼働し
なくなると、どれほど損失が大きいかを述べていました。
 スーパーコンピュータを巡って、 蓮舫(れんほう)議員が、「世界一じゃな
くて2位じゃだめですか」という発言が、いかに科学者にとって、カルチャー
ショックだったかという話も出ています。
 世界と戦っていない人には、わからない世界ですからね。記事では、科学界
が一般人向けに、もっと研究、特に基礎研究の意義を理解してもらうことの必
要性を述べてありました。

 おれ、テレビでちょろっと流れたので、バイオ、生命科学関係で、200億円
くらい使って、大した成果が出てないからといって、仕分け人の経済人らしき
人が、「民間企業で、200億円使って成果が出ないなんて許されない」などと
発言していたのを記憶している。
 たぶん、タンパク3000プロジェクトのことだったと思うのね。
 たとえていえば、200億円でタンパク質をわかろうなんて、200円持って銀座
の土地を全部ほしいといってるようなもんでしょ。
 こいつバカだな。よし、人体実験に使って、内臓は売って、あとは、食料に
しろ!と思ったね。\(^O^)/
 実に勝間和代的なバカですよね。頭の中にあるのは、短期の功利主義のみ。
 それでいて、「イノベーションを起こせ」、それも「破壊的イノベーション
を起こせ」なんていうのよね、こういう連中。
 イノベーション、それも破壊的イノベーションは、何の役にも立つかわから
ない基礎研究が元々あって、それが何10年か経って花開いて出てくるケース
が多いでしょ。
 ノーベル賞を受賞した下村先生の蛍光タンパク質GFPも、医学、生物学、生命
科学に不可欠なもので、人類に非常に大きな恩恵をもたらしたけれど、研究して
いるときは、下村先生もこんなに役立つとは全然考えてない。ひたすら、知的好
奇心と根性、根性、ど根性で研究しているんですよね。
 下村先生は、日本には科学研究の金がないから、アメリカに渡って研究を続
けるわけです。それで発見したのが蛍光タンパク質GFP。
 ほんとの国力、地力、底力はどこにあるかということですよ。
 経済人に科学知識がなく、勝間和代的なバカで、頭の中にあるのは、短期の
功利主義のみという状況が続けば、日本経済の再生なんてないよね。

 ちなみに、下村先生のノーベル賞と蛍光タンパク質GFPのことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/05/4615393
日経サイエンス2009年11月号、下村先生のノーベル賞関連の講演など
で少し紹介したけれど、この講演に、座談会を追加し、さらに蛍光タンパク質
GFPとはどういうものかの詳しい解説やノーベル賞選考の過程についての話な
どが追加された形で、朝日から出ている本があります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022599553/showshotcorne-22/
クラゲの光に魅せられて ノーベル化学賞の原点 (朝日選書) (単行本)
下村 脩 (著)
 詳しい感想は股の機械にするが、昨年、読んで、これは実に面白かった。特
に最後にある、なぜ下村先生がノーベル賞を受賞できたかという選考の話は、
示唆に富んでました。前述の経済人たちは、そこだけでも読んでほしいね。
 あ、関連で出る
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535786283/showshotcorne-22/
光るクラゲがノーベル賞をとった理由―蛍光タンパク質GFPの発見物語 (単行本)
生化学若い研究者の会 (編さん), 石浦 章一 (監修)
は、未読だが、面白そうですね。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/14/4812251
物質のすべては光、重力の再発見
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/19/4821726
クーリエ・ジャポン2010年2月号、町山智浩の連載、Foxテレビ、Outfoxed
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/04/03/4222402
ノーベル賞下村先生、宇宙飛行士若田さんのネタ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/03/4611874
イグ・ノーベル賞
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/14/3818594
ノーベル化学賞下村先生のご子息はあの下村務さん\(^O^)/

将棋世界2010年3月号、コンピュータ将棋、機械学習の弱点2010年02月08日 09時02分18秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00354W56K/showshotcorne-22/
将棋世界 2010年 03月号 [雑誌] (雑誌)
は、読みどころ満載。
 将棋関係、面白い話がいろいろあって、あれこれ紹介したいけど、時間がな
いから、今日は、コンピュータ将棋の連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?
」のみ。
 今月は、機械学習の弱点についての解説。
 いま、コンピュータ将棋は、革命をもたらしたBONANZA(ボナンザ)の機械学
習、いわゆるボナンザメソッドが主流ですが、そのBONANZAが手も足も出ない
戦法が出ています。その名も「丸山スペシャル」。
 これが、実に機械学習の弱点を突きまくった戦法で、人間ならアマチュアで
も、おれでも簡単にこの戦法を破れるんだけど、コンピュータは手も足も出な
い。
 「丸山スペシャル」は、機械学習の本質的な問題を目に見える形で提起した
戦法です。

 昔、弾さん(小飼弾)が、たしか、渡辺竜王の本の感想を書いていた。
 脱線するが、あのレベルは、書評でもレビューでもない。第1次近似感想文。
これは、「勝間和代・小飼弾対談」批判を書くときに詳しく書こうと思ってい
たけれど、その批判文、まだ書いてないね。^^;
 で、弾さん、結局、プロがたくさん指せば指すほど、コンピュータが学習し
て人間を打ち負かすようになるといったことを書いていた。
 弾さん、機械学習を知らないんだよね。やったこともないだろうし。
 そんなに機械学習が簡単で万能なら、いまごろ、人類をコンピュータ知性が
支配してますよ。人間が生まれてから20年かかって大人になるとしたら、コン
ピュータは機械学習で2年で大人になるでしょう。下手すると2ヵ月ね。^^;
 それだと、人間はコンピュータやロボットの奴隷になるだけですね。でも、
そうなってないのは、なぜかってところが、人間ならではの知性とは何か、生
命とは何かという深い哲学的問題なんです。
 勝間和代や野口悠紀雄のつまらぬハウツーが、知的生産術と持て囃されるレ
ベルの低い世界、おれがいうところのカモリーマンをターゲットにしたカモリ
ーマンビジネスの世界は、人間ならではの知性とはほとんど関係ない。あんな
のを知的生産術と呼ぶのは、詐欺同然。でも、引っかかるバカがいっぱいいて、
お金になるからね。
 そんなカモリーマンも、人間ならではの部分、自分の強みに気づけば、ああい
うニセモノに引っかからないのに、不況で首切りやら精神的に追い詰められて
るからね。

 話を戻すと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/23/4385139
将棋ネタ、名人戦、瀬川四段、どうぶつしょうぎ、世界コンピュータ将棋選手権
で紹介した「漫遇将棋」は、機械学習の本質的弱点をなんとかしたいとやって
いるわけ。そこに書いたような問題があるわけ。
 それをはっきり目に見える形にしたのが、「丸山スペシャル」。
 駒の配置が異様ですよ。でも、解説を読むと、なるほど、これで攻めが鋭い
BONANZA(ボナンザ)も手も足も出ないのかと。
 コンピュータは、前例を学ぶことはできても、まだ、定跡を覆す新手、新定
跡を編み出すことはできないんです。人間ができるような創発がないんです。
だから、前例が少ない局面では、アホな手を指すし、人間なら簡単に勝てる布
陣である「丸山スペシャル」のような布陣をされただけでも勝てないわけです。
 これをみて、人間の名人にコンピュータが勝つのは、まだまだ先かなと思い
ました。
 問題は、人間の名人が、こんなヘンテコな布陣をしてまで、コンピュータに
勝ちたいと思うかどうか。その対局を観るファンが、納得するかどうかですね。
 将棋のプロは、美しい棋譜を芸術作品として後世に残す責務を背負って、日
々の将棋を指しているんですが、その美意識からすれば、「丸山スペシャル」
は、許せない布陣なんですよね。
 とはいえ、対戦相手の棋風を研究して、弱点を突くのは正当なことなので、
異常な弱点を持つ棋風のコンピュータ将棋という棋士に対しては、変に美意識
を優先せず、最適な布陣で戦うというのも、棋理に適ったことともいえるしね。

 ロボットもそうなんですが、いまのコンピュータ将棋は、実にわかりやすい
形で、人間とは何か、人間の知性とは何かという問題を提起してくれますね。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/16/4759175
将棋ネタ。コンピュータ将棋はすごいよ。深浦王位の奥様はもっとすごいけど。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/06/23/4385139
将棋ネタ、名人戦、瀬川四段、どうぶつしょうぎ、世界コンピュータ将棋選手権
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/07/4798091
遺伝アルゴリズムとニューラルネット
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/11/05/3879877
ゲームとスクリプト言語、数学・物理学、AI(人工知能)
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/02/05/4858779
遺伝アルゴリズムとニューラルネット関係
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/05/08/4291654
第19回世界コンピュータ将棋選手権、優勝はGPS将棋
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/06/1095343
渡辺竜王対Bonanza