村中豊「新宿夜想曲」のこと、緊急に少し ― 2010年02月13日 23時36分56秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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もうすぐ筒井康隆さん最後の舞台になるであろう朗読会。
作家・村中豊に転身した中村満さんもきっと来るから、本を持って行って、
村中豊と中村満、二人のサインをもらおう。
しかし、それには、書く書くといって書いてない衝撃のデビュー作、長編ピ
カレスクロマンの
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022504684/showshotcorne-22/
紅蓮 (単行本)
村中 豊 (著)
の感想を書かねばの娘。
そして、第2作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022506830/showshotcorne-22/
新宿夜想曲 (単行本)
村中 豊 (著)
の感想も書かねばの娘。
と思いつつ、時間がままならない。
紅蓮は、書きたいことが多すぎてまとまらない。
気持ちばかり焦る。
感想は書けなくても、読んでおかねば満さんに合わせる顔がない。
そう思って、今週半ばからやっと、新宿夜想曲を読み始めた。
驚愕した。
詳しいことは、絶対書くが、この連作短編集は、いい。
おれはまだ、眉月、月光、金魚鉢までしか読んでいないが、もうしびれてい
る。
とりわけ、月光には、参った。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
で、
--- ここから ---
「紅蓮」にも、凄惨なシーンとは対照的な、しっとりしたいいシーンがある
んですよね。その境地をさらに広げたということなんだろうか。
--- ここまで ---
と書いた。
予想を遙かに超えていた。
こんないい話にきっちり仕上げてくるんだ。もう、ほんとに作家だ。
筒井さんが、
--- ここから ---
「紅蓮」の村中豊が、不良っぽい魅力をそのままにして、情感豊かに一歩、文
学へと足を踏み出した。
--- ここまで ---
と評するのも納得。
読めば、人生を考える。人生の深みがわかる。
これ、「村中豊でわかる勝間和代がなぜだめか」あるいは「「新宿夜想曲」
でわかる勝間和代がなぜだめか」が書けるね。^^;
勝間のバカ本を読む時間があるなら、「新宿夜想曲」を読みなさい。人生が
わかるし、成功していくとは何かもよくわかる。
といっても、ハウツー本しか読めないレベル、勝間本などカモリーマン本を
ありがたがるレベル、多くの本を読んだといいながら貧相な世界観しか持てな
い勝間和代レベルの読解力しかない者、要は文学的読解力がない人には、「新
宿夜想曲」が与えてくれる深みを味わうこともできないけれど。
あと一言。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
で、「紅蓮」は、おれにとって多摩川小説だと書いた。それは、単に多摩川の
流域が舞台であるということ以上の深い意味がある。
まだ書いていない「その意味」でいえば、「新宿夜想曲」も多摩川小説だ。
多摩川流域が舞台になっていない作品もあるにもかかわらず。
「紅蓮」を読んだときに、かすかに感じた何かわからないもの。
その姿をやっと捉えることができた。
村中豊は、水なんだよ。水と深い関わりがある作家なのだ。
「新宿夜想曲」の月光まで読んで、おれの直感がそう告げた。金魚鉢まで読
んで、確信した。
村中豊のことを、これから「水の村中豊」と呼ぶことにする。
いや、「水の巨匠、村中豊」とお呼びしたい。
満さん。すばらしい作品をありがとうございます。
サイン、くださいね。\(^O^)/
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808523
村中豊「新宿夜想曲」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/31/4788745
自転車、危ないよ。多摩川サイクリング
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/10/4806191
箱根駅伝、多摩川サイクリング
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/07/10/4424320
平岡正明さん、亡くなる
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/05/29/4328380
武蔵野タンポポ団
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もうすぐ筒井康隆さん最後の舞台になるであろう朗読会。
作家・村中豊に転身した中村満さんもきっと来るから、本を持って行って、
村中豊と中村満、二人のサインをもらおう。
しかし、それには、書く書くといって書いてない衝撃のデビュー作、長編ピ
カレスクロマンの
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022504684/showshotcorne-22/
紅蓮 (単行本)
村中 豊 (著)
の感想を書かねばの娘。
そして、第2作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022506830/showshotcorne-22/
新宿夜想曲 (単行本)
村中 豊 (著)
の感想も書かねばの娘。
と思いつつ、時間がままならない。
紅蓮は、書きたいことが多すぎてまとまらない。
気持ちばかり焦る。
感想は書けなくても、読んでおかねば満さんに合わせる顔がない。
そう思って、今週半ばからやっと、新宿夜想曲を読み始めた。
驚愕した。
詳しいことは、絶対書くが、この連作短編集は、いい。
おれはまだ、眉月、月光、金魚鉢までしか読んでいないが、もうしびれてい
る。
とりわけ、月光には、参った。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
で、
--- ここから ---
「紅蓮」にも、凄惨なシーンとは対照的な、しっとりしたいいシーンがある
んですよね。その境地をさらに広げたということなんだろうか。
--- ここまで ---
と書いた。
予想を遙かに超えていた。
こんないい話にきっちり仕上げてくるんだ。もう、ほんとに作家だ。
筒井さんが、
--- ここから ---
「紅蓮」の村中豊が、不良っぽい魅力をそのままにして、情感豊かに一歩、文
学へと足を踏み出した。
--- ここまで ---
と評するのも納得。
読めば、人生を考える。人生の深みがわかる。
これ、「村中豊でわかる勝間和代がなぜだめか」あるいは「「新宿夜想曲」
でわかる勝間和代がなぜだめか」が書けるね。^^;
勝間のバカ本を読む時間があるなら、「新宿夜想曲」を読みなさい。人生が
わかるし、成功していくとは何かもよくわかる。
といっても、ハウツー本しか読めないレベル、勝間本などカモリーマン本を
ありがたがるレベル、多くの本を読んだといいながら貧相な世界観しか持てな
い勝間和代レベルの読解力しかない者、要は文学的読解力がない人には、「新
宿夜想曲」が与えてくれる深みを味わうこともできないけれど。
あと一言。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
で、「紅蓮」は、おれにとって多摩川小説だと書いた。それは、単に多摩川の
流域が舞台であるということ以上の深い意味がある。
まだ書いていない「その意味」でいえば、「新宿夜想曲」も多摩川小説だ。
多摩川流域が舞台になっていない作品もあるにもかかわらず。
「紅蓮」を読んだときに、かすかに感じた何かわからないもの。
その姿をやっと捉えることができた。
村中豊は、水なんだよ。水と深い関わりがある作家なのだ。
「新宿夜想曲」の月光まで読んで、おれの直感がそう告げた。金魚鉢まで読
んで、確信した。
村中豊のことを、これから「水の村中豊」と呼ぶことにする。
いや、「水の巨匠、村中豊」とお呼びしたい。
満さん。すばらしい作品をありがとうございます。
サイン、くださいね。\(^O^)/
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808523
村中豊「新宿夜想曲」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/12/4808526
村中豊「新宿夜想曲」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/31/4788745
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/01/10/4806191
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/07/10/4424320
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/05/29/4328380
武蔵野タンポポ団
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