ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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　草野君が、Twitterで、つぶやいていた。
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/栄村大震災

　この長野県、栄村の震災。
　ほんと、すごい地震なのに、東日本大震災と福島原発大報道で、すっかり忘
れられて、救援もスルーされていますよね。

　忘れられているものといえば、宮崎の新燃岳。まだ活発なんですよ。
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=36516&catid=74&blogid=
13
火砕流は確認されず　新燃岳で中規模噴火
2011年03月13日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233181
新燃岳が噴火　１０日ぶり
2011年3月23日 13:38
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=36729&catid=74&blogid=
13
梅雨前に土石流対策必要　大学教授ら現地調査終了
2011年03月23日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/233740
大宮高生も「報道」　発生６日後に号外発行　「何ができるか」
2011年3月26日 01:03
http://weathernews.jp/kirishima/
霧島・新燃岳火山情報 | ウェザーニューズ

　そして、この前、NHK教育のサイエンスZEROを見たら、火山の噴火予知技術
をやっていた。
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp337.html
2011年3月5日放送　(No.337)
噴火を予測せよ！ ～火山研究最前線～

　草野君と草野君のお父さん。というか、鹿児島の人。桜島、要注意だそうで
す。
　いま、桜島を含む姶良カルデラ(あいらカルデラ)の地下ではマグマがどんど
ん溜まっていて、このままのペースだと、2020年ころまでには、大正の大噴火
レベルのマグマが溜まるという話が出ていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/姶良カルデラ
　脅かすつもりは全然ないし、パニックになる必要はないけれど、注意深く観
測して、いまのうちに、県や自治体は、防災体制、避難計画など、万一に備え
ておく方がいいそうです。

　火山は１つ１つ個性があるので、噴火予測は、その火山毎に観測データがた
くさんないと難しい。しかし、大正大噴火で被害を出した桜島は、観測態勢が
整備され、100年前からの観測データが揃っていて、いま非常に高い確率で噴
火を予測できるようになっていると。
　京都大学防災研究所が現地で観測を続けているが、マグマが上がってくると、
山がわずかに膨らむんだって。10万分の３ミリといったか。そのわずかな伸縮
を観測している。ほかにもいろいろリアルタイムで観測していて、噴火予測が
できるようになっている。
　取材時、実際、早ければ1時間、遅くても24時間以内に噴火すると予測が出
た５時間後に噴火してました。
　産業技術総合研究所(産総研)は、霧島の新燃岳で火砕流がどう広がっていく
か、リアルタイムでシミュレーションできるシステムを作っていた。
　東京大学地震研究所は、ミューオン(ミュオン)で、火山を透視して、いわば
火山のレントゲン写真を撮って監視する技術をやっていた。これ、以前、東レ
の科学講演会で聴いた話だ。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/21/3777210
東レ科学振興会講演、J-PARCとミュオンによるラジオグラフィー
　それと初めて知ったが、絶対重力計というのがある。マグマが動くと重力が
１０万分の１程度、ごくわずか変化する。それを捉えるんだって。すごいね。
　新燃岳の重力変化を調べていて、たしかにある変化が起きた数時間後に、噴
火が起こっていた。
　絶対重力測定については、たとえば、
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/gravity/absolute.html
国土地理院　絶対重力測定
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/
国土地理院　測地部
http://www.gsi.go.jp/
国土地理院
　あ、国土地理院には、新燃岳の情報がいっぱいある。さすが！
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23kirishima-index.html
霧島山（新燃岳）の噴火に関する対応
　新燃岳は、ミューオンによる観測と絶対重力計による観測のタッグを組んで、
これから観測するそうです。こうすると、お互いの長所を活かした観測ができ
るそうです。

　ということで、これらの技術で、火山の噴火予測、防災に役立てたいと。
　日本は地震国であり、火山国だから、こういう技術開発も重要ですね。

　なお、ゲストで来ていた東京大学地震研究所教授、武尾実先生によれば、
300年ぶりで噴火した宮崎の新燃岳と桜島の関連は、科学的には、まだはっき
りしたことはいえないということだった。
　素人目には、まあ、関係してそうだよね。

　それから、大事なこと。
　サイエンスZEROの放送時間が4月から変わるよ。
　毎週土曜日午前0時からになるよ。予約を変更してね。
http://www.nhk.or.jp/zero/time/index.html

　府中出身、おれの女(爆)、安めぐみちゃんは、そのまま。
　ああ、よかった。＼(^O^)／
　何度もいうけど、お前、安さんのこと、おれの女とか書いたら、ほんとに事
務所から苦情が来るよ。お前の欲望のマグマのほうが怖いわ。
　すみません。＼(^O^)／

　おまけ。
　重力といえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/10/5732682
ブルーバックスの極私的注目新刊
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406257716X/showshotcorne-22/
「余剰次元」と逆二乗則の破れ (ブルーバックス) [新書]
村田 次郎 (著)

　やっと読み始めた。面白いね、これ。
　村田さんは実験屋だから、その経験が活かされている部分が生き生きとして
いていい。
　それにしても、キャベンディッシュやラザフォードをはじめ、歴史に残る偉
大な実験やモデルを作った人は、素晴らしいね。よくもまあ、昔にあれだけの
実験をやったと感動。
　ラザフォードは、アルファ線の散乱から、この現象を理解するには確率・統
計を学ばないとだめだと感じて、学生と一緒に確率論の授業を受けて、猛勉強
したそうです。そのとき、ラザフォードはもうノーベル賞をもらってるんです
よ。
　ノーベル賞受賞者が、学生と机を並べて一から確率論を勉強する。それに何
の躊躇もなく突入する突破力が立派。

http://ja.wikipedia.org/wiki/キャヴェンディッシュの実験
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘンリー・キャヴェンディッシュ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ラザフォード
http://ja.wikipedia.org/wiki/ラザフォード散乱

関連：
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/03/19/5749034
マイクロソフト元社長の成毛が相変わらず軽いので、ツイッターで話題になっ
ていました。