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ファインマンの教科書の誤り、空海、書の至宝2006年04月27日 09時05分04秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
以下、2006/04/13から4/17にかけての、jouwa/salonでの中山さんとのやりとり。

標題: ファインマンの教科書の誤り
---
中村さんの取り上げられた話の趣旨からは外れますが、ついでということで。

Pheynman Lectures on Physics には訂正されずに長い間そのままに
なっていた誤りがけっこうあります。また、ファインマンの講義録に限らず、
物理の本に誤りは付き物で、訂正されないことも多いです。たぶん、
教室では「あ、これ間違いだね」で済ませてしまうからでしょう。
それに、それほど売れる本でもないので訂正の機会も少なく、そのうち
著者が現役で無くなってしまったりして。

ファインマンの講義録は関係者の了解を取った上で昨年末に改訂版が出ました。
The Feynman Lectures on Physics: The Definitive and Extended Edition
http://www.amazon.com/gp/product/0805390456/

この改訂の内容は、そのものずばり"The Feynman Lectures on Physics"
というサイト
http://www.feynmanlectures.info/
で読めます。試験でファインマンの本の通りの答を書いたら、たまたまそれが
間違いの箇所だったので点が取れなかったという女の子の話が載ってます。

きょう新宿の紀伊国屋に行ったら現物があったので、思い出してコメント
しました。

中山

===
標題: Re: ファインマンの教科書の誤り、空海、書の至宝
---
 エラーの内容ざっとみました。
 スペルミスや参照ページが違うなどというのは、コンピュータ処理できなか
った昔ならしょうがない面もありますが、数式の符号を間違っているのがけっ
こうあって、相当に目立ちますね。
 なにやってんだ、ファインマン。ちゃんとしろ、バカヤローですよね。よく
こんな本が長い間のさばってたなあ。だめじゃん、物理学コミュニティ。\(^O^)/
 でも、ちゃんとサイトまで立ち上げているところ、改訂版出版までこぎつけ
たところは、物理学コミュニティの精一杯の誠意ですね。
 それにしても、数式でこんなに嘘が多い教科書じゃ、独学は無理ですね。フ
ァインマンが、この間違い問題で胸を痛めていたのも、さもありなんですね。

 ちなみにぼくは、このサイトへの2296番の訪問者でした。
 さっき俺様にラマヌジャンが憑依したので、2296がどういう数字かすぐわか
った。\(^O^)/
 これは、137番目の素数で、しかも、奇数番目の約数の2乗と偶数番目の約
数の3乗を足して、自分自身で割ると、自分の逆順に数字を並べた数、この場
合、6922になる最初の数で、これは N が 100億以下だとこれ1つしかないん
です。
 おいおい、偶数がいつから素数になったんだよ。\(^O^)/

 とかなんとかいっても、FLP Commemorative Issueとなってるところが、フ
ァインマンが物理学に残した足跡の巨大さを物語りますよね。
 日本三筆の一人、弘法大師空海が字を書き間違えたら、「弘法も筆の誤り」
ということわざになって、現代にまで言い伝えられているのを思い出しました。

 三筆で思い出したのが、今年の初め、書の至宝展といって、上野の国立博物
館で、中国と日本の国宝・重文の書が一同に会した展覧会をやってたでしょ。
あれ行きたかったけど、行けずじまい。あれだけの書が一度に集まることは、
もうないんじゃないかと思うと、一生の不覚になりそうです。^^;

http://www.city.kyoto.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka02.html
日本三筆・三蹟

 まだ、国立博物館のサイトでは、書の至宝展の情報が観られますね。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=2391
書の至宝-日本と中国
 朝日新聞もまだ残してくれてますね。
http://www.asahi.com/sho/
書の至宝展

 いまは、上海博物館でやってるのか。4月23日までか。うーん、その時期、
日本を離れられない。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: Re: ファインマンの教科書の誤り、空海、書の至宝
---
> それにしても、数式でこんなに嘘が多い教科書じゃ、独学は無理ですね。

いえ、この程度の数式の間違いは問題ありません。自分で手を動かして式を
追いながら読んでいれば正しい式が得られますから。ただしこの本にも間違いが
あるんだということは心得ておかないといけませんね。

独学は無理ではないけどそれなりの覚悟は必要だと思います。とにかく分量が
半端じゃない上に、中身もけっこう難しいです。天才少年が揃ったCalTech
なのに、この講義から脱落した学生が少なくなかったという伝説は説得力が
あります。よく物理の入門に最適なんて言う人がいますが、そういう人は
よほど頭がいいか、実際に読んでいないかのどちらかでしょう。入門用には
別の本を選んだほうがいいと思います。

で、私はというと、順番には読んでいないのですが、何十年かかけて全体の
3分の1程度は読んだ勘定じゃないかと思います。すぐ息切れしてしまう。

> 書の至宝展

中村さんが行けなかった分、私は2回行って来ました\(^O^)/

> あれだけの書が一度に集まることは、もうないんじゃないかと思うと、
> 一生の不覚になりそうです。^^;

もうないかもしれませんけど、出展されていたのは明清時代の書を除くと
大半は日本にあるものです。だから部分的には今後も見られる機会はある
はずです。日本は中国古代重要書跡の宝庫だそうで、この展覧会の価値は
むしろ中国の人にとってのほうが大きいようです。

しかしなぜか日本人に人気のある顔真卿の書がなかった。

中山

===
標題: Re: ファインマンの教科書の誤り、空海、書の至宝
---
>いえ、この程度の数式の間違いは問題ありません。自分で手を動かして式を
>追いながら読んでいれば正しい式が得られますから。ただしこの本にも間違いが
>あるんだということは心得ておかないといけませんね。

 ああ、ちゃんとやってるんですね。おれなんか、正しい自信がないもんね。
気が弱いし、虚弱体質だから、ちょっとしたことで躓いちゃうと立ち直れませ
ん。\(^O^)/
 アルゴリズムやプログラムは、実行できるけど、数式だと、そうはいかない
んじゃないですか?
 あ、昔と違って、いまなら、Mathematicaに食わせて確認するのか。\(^O^)/
http://www.wolfram.com/
Mathematicaの開発販売元
 社名になってるWolfram氏がオリジナル開発者。もう20年くらい前からやっ
てるはずです。
http://www.wolfram.com/company/
会社概要
をみると、18年になってますね。みんな、年取るはずだわ。^^;
 でもなあ、式や解がわかっても、その意味するところ、物理的な意味、いわ
ゆる文学にマップするところがわからなかったりするし。

 それから、ファインマン物理学のシリーズとして出ているのが原著の翻訳で
すよね。あれは、原著の間違いはある程度は直っているんですか?

 それにしても、中山さん、すごいことですよ。
 物理が好きという思いで、何十年もかけて、暇をみつけたはこつこつ物理学
の本を読んで独学してきたんでしょう? 青の洞門を思い出すような偉業です
よ。
 そういえば、SICPならぬSICM
http://mitpress.mit.edu/SICM/
Structure and Interpretation of Classical Mechanics
も独学したんですよね。素晴らしいことですね。
 いま調べたら、中山さんがjouwa/salon #12092で、SICMの存在を教えてくれ
たのは、2005/06/09でしたね。SICPが姉妹編とおっしゃってるけど、おれら、
ソフト屋からすると、SICMのほうが妹なんですけどね。それはどうでもいいと
して、教わって、観に行ったんだけど、読めない。概念的にすっと入っていか
ないという部分もあるけど、目が非常に疲れる。特に数式がビットマップだか
ら汚くて、目が疲れないように表示を拡大すると、Operaブラウザの場合、文
字だけじゃなくてビットマップまで拡大してくれるのはいいけど、ますます数
式が汚くなって、なんか、本に入っていけないんですよね。
 だから、やっぱり本を買おうかと思った瞬間もあったけど、なんかコレクタ
ー欲がさほど刺激されず、そのままです。コンピュータがある時代を反映した
この本だと、ファイマンと違って、Schemeで実行できるのがいいですね。
 うーん、一度は忘れていたのに、なんか、気になってきた。^^;
 5チンポでお釣りが来ます? 株、上がれ! \(^O^)/
 株が上がってくれると、ヘネシー・パターソンと日経サイエンスのCDとファ
イマンとSICMを一気に買っちゃうかもね。
 いやあ、音楽CDのほうに走るかも。うーん。^^;
 あ、ロケフリとDVDレコーダー買わないといけないんだった。^^;
 去年の秋から、ロケフリ革命じゃ!などといってる割には、現物自分でもっ
てないし、ここにもロケフリ革命のこと書いてないですね。

 書の至宝展は、中国からすごくいい書が来ていると聞いたので、それを期待
していたんですが、日本にもそんなにいい中国の書があるわけですか。
 上海博物館が所蔵しているのがメインだったと思ったので、やっぱ、そのう
ち、上海に行かないとだめかなと思ってます。\(^O^)/
 焦らなくても、どうせ、もうすぐ東京離れて、上海と釜山と北九州に住むよ
うになるからいいか。
 こいつ、口先だけ。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: 書の至宝
---
> 日本にもそんなにいい中国の書があるわけですか。

 展示品の中で日本からの出展は、殷から後漢にかけては10点中6点、東晋から
唐は26点中19点、宋元時代が21点中16点で、どれももし可能ならば中国が
大金を積んででも買い取りたいようなものばかりです。中国は王朝の交代時の混乱
などで古いものはあまり残っていないようです。たとえば王羲之の肉筆は現在
一点も残っていませんが、忠実な複製が日本にも数点あってそのうちの一つが出て
いました。また、虞世南の孔子廟堂碑と緒(衣偏に者)遂良の孟法師碑は原石は
失われていますが、唐時代の拓本が日本にあり、それも出ていました。

 今回出展されたもののなかでは、三井記念美術館、東京国立博物館、台東区立
書道博物館に収蔵されているものがかなり大きな割合を占めています。ですから、
これらは今後も見る機会はあるでしょう。

 唐は基本的な書体が確定した時代であると同時に、日本に漢字が入って定着した
時代でもあります。そのために我々日本人にはなじみ深い書が多いです。でも、
その後はそれぞれ別の形に発展したために、私などは明清時代の書に違和感を
感じます。江戸時代に唐様と呼ばれたスタイルですね。文化大革命の頃によく
見かけた右肩上がりで、はねの大きい我々から見ると癖の強い字もその延長上に
あるものでしょう。

「マンガ 書の歴史 殷~唐」、「マンガ 書の歴史 宋~民国」(魚住和晃)
という本をたまたま読んで、はじめて書の面白さを知りました。おなじ著者の、
“「書」と漢字 和様生成の道程”もいいです。書の至宝展に行く前にこの本を
読んでいればもっと楽しめたと思います。

中山

===
標題: Re: ファインマンの教科書の誤り
---
>  アルゴリズムやプログラムは、実行できるけど、数式だと、そうはいかない
> んじゃないですか?
> あ、昔と違って、いまなら、Mathematicaに食わせて確認するのか。\(^O^)/

実は手を動かして確認しないといけないような式はそう多くありません。
たいていは眺めるだけで式の変形は楽に追えます。数学的には入門者向けに
かなり手加減してありますね。でも一つ一つ手で写したほうがいいです。
私はやっていませんけど。何かしら体を動かす行為が伴ったほうが身に付き
やすいし、ちゃんと読んだという満足感も残ります。だから感想などを
なるべく欄外に書き込むようにしています。

>  でもなあ、式や解がわかっても、その意味するところ、物理的な意味、いわ
> ゆる文学にマップするところがわからなかったりするし。

竹内薫さんが言ってるように、物理的意味はあとでゆっくり考えることにして、
とにかく数式の扱いに慣れることが先決です。もっともFLPの場合はその物理的
意味を細かく述べているからあんなに分量があるんですけどね。
だから読んでいて疲れます。

>  それにしても、中山さん、すごいことですよ。
>  物理が好きという思いで、何十年もかけて、暇をみつけたはこつこつ物理学
> の本を読んで独学してきたんでしょう? 青の洞門を思い出すような偉業ですよ。

ちょっと誤解されているようで、居心地が悪いので説明しておきます。
私は物理専攻で院卒です。単に書類上の肩書きで中身はアマチュア・レベル
ですけど。それでFLPよりももっとずっと楽な手段で、つまり普通の教科書を
使って一通りの勉強はしたことになっています。何十年もかかっているのは、
学生時代にある程度読んだところで中断して、最近また読み始めたからです。

私の場合、毎日10分から15分程度少しずつ読んでいきます。独学ではこの
程度の時間が限度です。それ以上は頭が働かない。その代わり取り掛かったら
1日も休まない。それで、1章分とか切のいいところに来て疲れたなと思ったら
それで打ち切って、あとは何ヶ月でも放っておく。また読みたくなったら再開
というやり方です。こつは、進もうとあせらないことですね。何年かかろうと
やめさえしなければ挫折もありません。

>  それから、ファインマン物理学のシリーズとして出ているのが原著の翻訳で
> すよね。あれは、原著の間違いはある程度は直っているんですか?

翻訳時に間違いを見つけていればそれは直してるはずですが、そのあとは手は
入れてないでしょう。絶版にせず出し続けるだけで精一杯だと思います。
でも、たまたま間違いのことを取り上げましたが、そのせいで間違って理解して
しまったとか、理解できなかったなんていうことが起きることはあまりないと
思います。例の話の女の子は運が悪いです。

訳者の一人、坪井忠二先生は英語が難しくて苦労したなんていう話を聞いた
ことがありますが、先生はあの当時でもかなりの年配で、今も本の面倒を
見ているとは考えられないです。

> SICM

この本を読めるのはいつになるのかわからないな。古典力学はまだ別の本が
終わってないし。山本義隆氏の「解析力学」1 、2も面白そうです。

中山

コメント

_ とんこう ― 2006年04月27日 11時58分25秒

2は素数です。2は偶数です。

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 こんなのが出ていた。即、注文候補だな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obid

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 天才物理学者、ノーベル物理学賞受賞者にして、名エッセイストで