世界でもっとも強力な9のアルゴリズム ― 2012年08月08日 10時36分33秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
日経BP社の橋爪様、献本ありがとうございます。
でも、2012/07/20に、お礼のメールを出したけど、返事がないね。こいつ、
編集者の癖に、礼儀を知らんのか。
おいおい、喧嘩を売るな。\(^O^)/
2012/08/09 追記
その後の経緯は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/08/09/6536302
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム その2
を参照。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482228493X/showshotcorne-22/
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム [単行本]
ジョン・マコーミック (著), 長尾高弘 (翻訳)
あ、もう、中古しかない。売れて、一時的にないのかな。元々は2100円の本
だが、いまは、中古品の出品:6¥ 3,904よりだって。
すぐほしいなら、大きめの本屋に行くか、他のネット書店だね。
たとえば、紀伊国屋書店。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/482228493X.html
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
そこにあった目次。
--- ここから ---
第1章 イントロダクション―コンピュータが日常的に使っているすごいアイ
デアはどんなものか
第2章 検索エンジンのインデクシング―世界最大の藁山から針を探す
第3章 ページランク―グーグルを起ち上げたテクノロジー
第4章 公開鍵暗号法―葉書で機密情報を書き送る
第5章 誤り訂正符号―自分で誤りを訂正するシステム
第6章 パターン認識―経験から学ぶ
第7章 データ圧縮―無から有を生み出す
第8章 データベース―一貫性の追求
第9章 デジタル署名―このソフトウェアを本当に書いたのは誰か
第10章 決定不能性とはなにか
第11章 まとめ―指先の天才はもっと賢くなるか
--- ここまで ---
目次をみてもわかるように、コンピュータサイエンス(コンピュータ科学)や
情報工学の専門書ではない。現代の生活を支えているコンピュータ技術、そこ
で使われているアルゴリズムを一般向けに解説したもの。
すごく読みやすいが、読みやすいだけではなく、内容はけっこう深い。筆力
があるということね。
もちろん、コンピュータサイエンスや情報工学の初年度の学生が読んでもい
いし、高校生でも十分読める。
第2章 検索エンジンのインデクシング―世界最大の藁山から針を探す
第3章 ページランク―グーグルを起ち上げたテクノロジー
は、一般の人にも大いに興味のあることだろう。単なる技術解説だけではなく、
検索エンジンスパムの話もあるのが興味深い。
もっと専門的なことが知りたい人は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/10/4623935
Google PageRankの数理 ―最強検索エンジンのランキング手法を求めて
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/15/6047422
検索エンジンはなぜ見つけるのか。体系的に学ぶ検索エンジンのしくみ
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822284611/showshotcorne-22/
検索エンジンはなぜ見つけるのか
―知っておきたいウェブ情報検索の基礎知識 [単行本]
森大二郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891004231/showshotcorne-22/
体系的に学ぶ検索エンジンのしくみ [単行本]
神崎 洋治 (著), 西井 美鷹 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320122399/showshotcorne-22/
Google PageRankの数理 ―最強検索エンジンのランキング手法を求めて―
(単行本)
Amy N.Langville (著), Carl D.Meyer (著),
岩野 和生 (翻訳), 黒川 利明 (翻訳), 黒川 洋 (翻訳)
を。
たとえ話で、なるほどと感心したのは、
第4章 公開鍵暗号法―葉書で機密情報を書き送る
第9章 デジタル署名―このソフトウェアを本当に書いたのは誰か
に出てくる、絵の具を混合する話。
この2つが関連しているように、
第5章 誤り訂正符号―自分で誤りを訂正するシステム
第7章 データ圧縮―無から有を生み出す
も関連した話題。
第6章 パターン認識―経験から学ぶ
は、機械学習の話。ニューラルネットで画像認識をやっている。
解説で、いい意味で一番あきれたのは、
第10章 決定不能性とはなにか
で、やってみせたこと。
それは一般読者でも簡単にやれることだが、おれなどプログラマは、本能的
に危険を避けるので、あのソフトにこんなことは、やらせない。
何をやっているかは、本書を読んでのお楽しみ。
そんなことをやって、語っているのは、チューリングマシンの停止問題など、
プログラムの、つまり計算の決定不能性のことなのだ。
ひえぇ。そんな難しい話を、こんなやり方で、と思ったよ。
各章とも、そのアルゴリズムを考え出した、あるいは発見した数々の天才、
秀才たちのエピソードも織り交ぜてある。
第8章 データベース―一貫性の追求
で、データベースのトランザクション処理で有名な、ジム・グレイが亡くなっ
ていたのを(というかヨットで海に出て行方不明のまま)、初めて知った。
彼の本は、トランザクション処理の決定版、名著して名高い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281027/showshotcorne-22/
トランザクション処理〈上〉―概念と技法 [単行本]
ジム グレイ (著), アンドレアス ロイター (著),
Jim Gray (原著), Andreas Reuter (原著), 喜連川 優 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281035/showshotcorne-22/
トランザクション処理〈下〉―概念と技法 [単行本]
ジム グレイ (著), アンドレアス ロイター (著),
Jim Gray (原著), Andreas Reuter (原著), 喜連川 優 (翻訳)
原書は、ハードカバーしか見つからなかった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601902/showshotcorne-22/
Transaction Processing: Concepts and Techniques
(The Morgan Kaufmann Series in Data Management Systems)
[ハードカバー]
Jim Gray (著), Andreas Reuter (著)
なお、本書の冒頭には、クリス・ビショップの推薦の言葉がある。
クリス・ビショップは、名著、決定版といわれる「パターン認識と機械学習」
のビショップです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621061224/showshotcorne-22/
パターン認識と機械学習 上 [単行本(ソフトカバー)]
C.M. ビショップ (著), 元田 浩 (監訳), 栗田 多喜夫 (監訳),
樋口 知之 (監訳), 松本 裕治 (監訳), 村田 昇 (監訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621061240/showshotcorne-22/
パターン認識と機械学習 下 (ベイズ理論による統計的予測) [単行本]
C.M. ビショップ (著), 元田 浩 (監訳), 栗田 多喜夫 (監訳),
樋口 知之 (監訳), 松本 裕治 (監訳), 村田 昇 (監訳)
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/04/23/6422755
改訂 Javaによる知能プログラミング入門、パターン認識と機械学習
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/11/22/5524966
PRMLこと「パターン認識と機械学習」の上巻第5刷、交換中
余談。「9つのアルゴリズム」で検索したら、こんなのが出た。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798104523/showshotcorne-22/
アルゴリズムの絵本-プログラミングが好きになる9つの扉
[単行本(ソフトカバー)]
(株)アンク (著)
これは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/12/4938869
翔泳社「絵本」シリーズ
で名前を出していますね。
---
日経BP社の橋爪様、献本ありがとうございます。
でも、2012/07/20に、お礼のメールを出したけど、返事がないね。こいつ、
編集者の癖に、礼儀を知らんのか。
おいおい、喧嘩を売るな。\(^O^)/
2012/08/09 追記
その後の経緯は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/08/09/6536302
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム その2
を参照。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/482228493X/showshotcorne-22/
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム [単行本]
ジョン・マコーミック (著), 長尾高弘 (翻訳)
あ、もう、中古しかない。売れて、一時的にないのかな。元々は2100円の本
だが、いまは、中古品の出品:6¥ 3,904よりだって。
すぐほしいなら、大きめの本屋に行くか、他のネット書店だね。
たとえば、紀伊国屋書店。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/482228493X.html
世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
そこにあった目次。
--- ここから ---
第1章 イントロダクション―コンピュータが日常的に使っているすごいアイ
デアはどんなものか
第2章 検索エンジンのインデクシング―世界最大の藁山から針を探す
第3章 ページランク―グーグルを起ち上げたテクノロジー
第4章 公開鍵暗号法―葉書で機密情報を書き送る
第5章 誤り訂正符号―自分で誤りを訂正するシステム
第6章 パターン認識―経験から学ぶ
第7章 データ圧縮―無から有を生み出す
第8章 データベース―一貫性の追求
第9章 デジタル署名―このソフトウェアを本当に書いたのは誰か
第10章 決定不能性とはなにか
第11章 まとめ―指先の天才はもっと賢くなるか
--- ここまで ---
目次をみてもわかるように、コンピュータサイエンス(コンピュータ科学)や
情報工学の専門書ではない。現代の生活を支えているコンピュータ技術、そこ
で使われているアルゴリズムを一般向けに解説したもの。
すごく読みやすいが、読みやすいだけではなく、内容はけっこう深い。筆力
があるということね。
もちろん、コンピュータサイエンスや情報工学の初年度の学生が読んでもい
いし、高校生でも十分読める。
第2章 検索エンジンのインデクシング―世界最大の藁山から針を探す
第3章 ページランク―グーグルを起ち上げたテクノロジー
は、一般の人にも大いに興味のあることだろう。単なる技術解説だけではなく、
検索エンジンスパムの話もあるのが興味深い。
もっと専門的なことが知りたい人は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/10/10/4623935
Google PageRankの数理 ―最強検索エンジンのランキング手法を求めて
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/08/15/6047422
検索エンジンはなぜ見つけるのか。体系的に学ぶ検索エンジンのしくみ
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822284611/showshotcorne-22/
検索エンジンはなぜ見つけるのか
―知っておきたいウェブ情報検索の基礎知識 [単行本]
森大二郎 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891004231/showshotcorne-22/
体系的に学ぶ検索エンジンのしくみ [単行本]
神崎 洋治 (著), 西井 美鷹 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320122399/showshotcorne-22/
Google PageRankの数理 ―最強検索エンジンのランキング手法を求めて―
(単行本)
Amy N.Langville (著), Carl D.Meyer (著),
岩野 和生 (翻訳), 黒川 利明 (翻訳), 黒川 洋 (翻訳)
を。
たとえ話で、なるほどと感心したのは、
第4章 公開鍵暗号法―葉書で機密情報を書き送る
第9章 デジタル署名―このソフトウェアを本当に書いたのは誰か
に出てくる、絵の具を混合する話。
この2つが関連しているように、
第5章 誤り訂正符号―自分で誤りを訂正するシステム
第7章 データ圧縮―無から有を生み出す
も関連した話題。
第6章 パターン認識―経験から学ぶ
は、機械学習の話。ニューラルネットで画像認識をやっている。
解説で、いい意味で一番あきれたのは、
第10章 決定不能性とはなにか
で、やってみせたこと。
それは一般読者でも簡単にやれることだが、おれなどプログラマは、本能的
に危険を避けるので、あのソフトにこんなことは、やらせない。
何をやっているかは、本書を読んでのお楽しみ。
そんなことをやって、語っているのは、チューリングマシンの停止問題など、
プログラムの、つまり計算の決定不能性のことなのだ。
ひえぇ。そんな難しい話を、こんなやり方で、と思ったよ。
各章とも、そのアルゴリズムを考え出した、あるいは発見した数々の天才、
秀才たちのエピソードも織り交ぜてある。
第8章 データベース―一貫性の追求
で、データベースのトランザクション処理で有名な、ジム・グレイが亡くなっ
ていたのを(というかヨットで海に出て行方不明のまま)、初めて知った。
彼の本は、トランザクション処理の決定版、名著して名高い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281027/showshotcorne-22/
トランザクション処理〈上〉―概念と技法 [単行本]
ジム グレイ (著), アンドレアス ロイター (著),
Jim Gray (原著), Andreas Reuter (原著), 喜連川 優 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822281035/showshotcorne-22/
トランザクション処理〈下〉―概念と技法 [単行本]
ジム グレイ (著), アンドレアス ロイター (著),
Jim Gray (原著), Andreas Reuter (原著), 喜連川 優 (翻訳)
原書は、ハードカバーしか見つからなかった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601902/showshotcorne-22/
Transaction Processing: Concepts and Techniques
(The Morgan Kaufmann Series in Data Management Systems)
[ハードカバー]
Jim Gray (著), Andreas Reuter (著)
なお、本書の冒頭には、クリス・ビショップの推薦の言葉がある。
クリス・ビショップは、名著、決定版といわれる「パターン認識と機械学習」
のビショップです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621061224/showshotcorne-22/
パターン認識と機械学習 上 [単行本(ソフトカバー)]
C.M. ビショップ (著), 元田 浩 (監訳), 栗田 多喜夫 (監訳),
樋口 知之 (監訳), 松本 裕治 (監訳), 村田 昇 (監訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621061240/showshotcorne-22/
パターン認識と機械学習 下 (ベイズ理論による統計的予測) [単行本]
C.M. ビショップ (著), 元田 浩 (監訳), 栗田 多喜夫 (監訳),
樋口 知之 (監訳), 松本 裕治 (監訳), 村田 昇 (監訳)
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/04/23/6422755
改訂 Javaによる知能プログラミング入門、パターン認識と機械学習
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/11/22/5524966
PRMLこと「パターン認識と機械学習」の上巻第5刷、交換中
余談。「9つのアルゴリズム」で検索したら、こんなのが出た。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798104523/showshotcorne-22/
アルゴリズムの絵本-プログラミングが好きになる9つの扉
[単行本(ソフトカバー)]
(株)アンク (著)
これは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/12/4938869
翔泳社「絵本」シリーズ
で名前を出していますね。
コメント
トラックバック
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2012年08月09日 06時11分19秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/08/08/6535568
世界でもっとも強力な9のアルゴリ
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/08/08/6535568
世界でもっとも強力な9のアルゴリ
_ ホットコーナーの舞台裏 - 2015年08月05日 10時17分27秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
「アルゴリズムが世界を支配する」のKindle版、お買い上げありがと
---
「アルゴリズムが世界を支配する」のKindle版、お買い上げありがと
_ ホットコーナー - 2022年10月28日 23時58分51秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
---
一部は、ツイートしたけど、ブログでまとめ。
https://book.mynavi.jp/manatee/detail/id=13
---
一部は、ツイートしたけど、ブログでまとめ。
https://book.mynavi.jp/manatee/detail/id=13
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。