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コンピュータサイエンスの巨人、ドナルド・E・クヌース先生のインタビュー、「The Art of Computer Programming」(TAOCP)のキャンペーン、新刊のことも。2020年06月14日 07時20分35秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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 InformITが、コンピュータサイエンスの不滅の名著、ドナルド・E・クヌース先生の「The Art of Computer Programming」の割引きキャンペーンをやっている。
https://www.informit.com/promotions/art-of-computer-programming-books-and-ebooks-140521?utm_source=emaillist&utm_medium=email&utm_campaign=knuth2020&utm_term=cta&link=text&cmpid=2020_06_13_IT_Knuth
Donald Knuth—The Art of Computer Programming

 我々の業界の人間で、20代、30代の中には、クヌース先生を知らない、「The Art of Computer Programming」を知らない人がいるので、びっくりする。
 感覚的には、物理学の人間で、アインシュタインも相対性理論も知らないくらいの感じ。
 コンピュータサイエンス、それもソフトウェアやプログラミングをやる人間、アルゴリズムに興味がある人間は、必携だったんだけどね。
 これも、時代かなあ。
 若手、それもJavaScriptでフロントエンドエンジニアをやってるような人は、フレームワークの使い方ばかりでいっぱいいっぱいで、アルゴリズムやCPUのアーキテクチャのことなど、全然、知らないことが多いからね。
 要するに、根っこの所をやってなくて、上っ面しかやってない。将来、伸びないと思うが、目先の仕事をこなすだけで、いっぱいいっぱいなんでしょうね。

 このシリーズ、世の中にある全てのアルゴリズムを解説するシリーズだから、ぼくが学生のころに最初の本が出て、40年以上書き続けられているが、まだ終わらないというか、新しいアルゴリズムや知見も出ているので、終わるわけがない。
 しかし、そういう志を立てて、実行してきているのが、とんでもなく、すごいところ。
 しかも、書き始めて、それまでのコンピュータ組版が気に入らないといって、フォントからTeXという組版システムまで自作するんだもんね。
 しかもしかも、間違いがあったら、賞金を出すんだもんね。
 最初は、誤植や簡単な間違い探しでクヌース先生の小切手をもらえたけど、だんだん、非常に専門的で難しい話になって、新しいアルゴリズムや知見を述べないと、もらえなくなったというのが、いい話。
 昔、といっても、すでにこのシリーズがかなり書かれてからだが、ビル・ゲイツが、全巻読破した人は、即採用などと発言して、このシリーズの存在を世の中に知らしめることに貢献したこともある。

 あ、新刊が出ていたのか。
 2019年11月に、
https://www.informit.com/store/art-of-computer-programming-volume-4-fascicle-5-mathematical-9780134671796
The Art of Computer Programming, Volume 4, Fascicle 5: Mathematical Preliminaries Redux; Introduction to Backtracking; Dancing Links
By Donald E. Knuth
が出ているね。
 必ずしも、番号順に出版されるわけではないので、Volume 4, Fascicle 6のほうが先に、2015年に出版されています。
https://www.informit.com/store/art-of-computer-programming-volume-4-fascicle-6-satisfiability-9780134397603
Art of Computer Programming, Volume 4, Fascicle 6, The: Satisfiability
By Donald E. Knuth

 これまで、ご祝儀で、アスキーから出たものは、全部買っていたが(もちろん、積ん読)、上記は、もう、日本で翻訳されないんじゃないかな。
 これまで翻訳してこられた、和田英一先生、有沢誠先生なども、ご高齢だし、数が売れる本じゃないですからね。
 アスキーから出ている分のリストについては、関連をみてください。

 クヌース先生のインタビューがある。
https://www.quantamagazine.org/computer-scientist-donald-knuth-cant-stop-telling-stories-20200416/
The Computer Scientist Who Can’t Stop Telling Stories
For pioneering computer scientist Donald Knuth, good coding is synonymous with beautiful expression.

 ACM(Association for Computing Machinery)は、ByteCastってやってるのね。そこにもインタビューがあった。
 おれ、クヌース先生の声を聞いたのは、初めてじゃないか。
https://learning.acm.org/bytecast
ACM ByteCast
Donald Knuth

 あ、アーカイブには、コンピュータアーキテクチャの巨人、RISCの生みの親、ヘネシー先生とパターソン先生のインタビューもあった。

https://learning.acm.org/bytecast/bytecast-archive
ACM ByteCast Archive

 そうそう。CISCとRISCも知らない若手もいるもんね。時代かなあ。
 ヘネパタ本、パタヘネ本は、定番教科書。詳しくは関連を見てください。

クヌース、TAOCP関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/04/14/8479712
クヌース大先生「The Art of Computer Programming」(TAOCP)の第4巻の分冊が1つになって出ていますね
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/28/4979541
Donald E. Knuth「The Art of Computer Programming」(TAOCP)シリーズ

ヘネパタ本、パタヘネ本関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/01/07/8765164
Interface(インターフェース) 2018年02月号は、AIチップ/AIプロセッサ大特集 その2。世の中、すっかり変わっていて、浦島太郎を実感。パタヘネ本、ヘネパタ本も、オープンソースRISC版があるのね。

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