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プログラミング言語別年収、年収はClojureが1位、F#が2位、Goが3位。2019年10月06日 23時11分56秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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https://twitter.com/shownakamura/status/1177081560505257984 年収はClojureが1位、F#が2位、Goが3位。
https://t.co/6WfkZHWInw?amp=1
人気のプログラミング言語「Python」、学べば年収アップも可能?
--- ここから ---
Stack Overflowのランキングでは「人気言語=高収入」とはいかないようだ。1位に選ばれたClojureは、Java仮想マシン上で動くプログラミング言語だ。関数型プログラミング言語の特徴や「並行コンピューティング」の仕組みを備え、Javaのプログラムとの連携が容易である。
--- ここまで ---

 元になった調査は、後述するが、2019年、2018年と、Clojure, Scala, F#, Erlang, Elixir, Ocamlといった関数型言語(functional programming, FP)やオブジェクト指向(OOP)+FPに分類されるものが、年収上位にいるのが、目立つ。
 昔からLispなど関数型言語を使える人間は、頭がいい、出来がいいから、実際は、どの言語で書いても、いい仕事ができて年収が高いんだと思う。
 個人的に、ぼくがLisperとして知っている人は、ほんと頭がいいし、出来がいい。
 コンピュータのマシンに近い世界、ハードウェア、アーキテクチャといった低レベルの理解も深いし、抽象度の高い関数型の概念の理解も深いし、もっというと、ラムダ計算(lambda calculus)といった理論面もよく知っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ラムダ計算

 プログラミング言語のインタープリタやコンパイラを作った経験がある人も多い。Lisperはほぼ必ず、Lispを実装するからね。
 その過程で、ガベージコレクション(GC)を作ったりするから、メモリを自動管理してくれるLispなのに、Lisperは、メモリ管理を自分でやらないといけない、本来、メモリ管理に詳しくないと使っちゃいけない言語であるCやC++などのプログラマより、よっぽど詳しく深くメモリ管理を知っている。
 パラドックスじゃないかもしれないが、おれは、これをLisperのパラドックスなどと言っている。

 何度も書いたが、最初に就職した管理工学研究所には、Lispをはじめ、言語の実装者が多くいてびっくりした。会社としても、いろんな言語のインタープリタやコンパイラを作っていたしね。すごいとこに、就職しちゃったなあと、身の引き締まる思いだった。
 いまは、メタボだね。
 それは、言わなくていいの!\(^O^)/

 要するに、Lisperは、オールマイティ、オールラウダーなのが伝統で、それで年収が高く、その流れが続いていて、Java仮想マシン(JavaVM)上のLispであるClojureや、.Netの関数型のF#, JVM上のOOP+FPであるScala, さらには、Prlogなど論理型言語のテイストを感じるErlangやElixirなどに惹かれて使っているから、ClojureやF#の年収が高く出ているんだろうと思う。
 おそらく、高い年収が取れる業界、例えば、金融業界などで活躍しているんじゃないか。

 逆にPythonやJavaの年収が低いのは、参集障壁が低くて、たくさんいるから希少価値がないからだろう。特にPythonは、素人でも簡単にとりあえずのプログラムは書けるが、製品レベルのコード、プロレベルのコードが書ける人は、少ないからだろう。

 低いといっても、アメリカでは、下の方でも、10万ドルくらいはもらえるので、日本の倍くらいあるんじゃないか。

 FPのブームといっていいのだろう。洋書の世界では、4, 5年前くらいかな。
Functional Programming in XXX
という本がよく出ている。XXX言語で関数型プログラミングをするにはどうするか、といった本。
 XXXには、たいていの言語が入る。例えば、Java, JavaScript, Python, Go, Kotlin, Rustなど。Scalaもあったな。ScalaはFPでも書ける言語だが、もっとFPでやるには、こうやれみたいな本。C++もある。
 何度か書いているが、C++は、マルチパラダイム言語だが、C++11以降のModern C++の世界は、FPに向かっている。
 C++17でかなりFP的に便利になったし、C++20になったら、ほとんどHaskellみたいに書ける。もちろん、FPじゃない書き方も、PythonやRubyみたいに簡単に書ける。
 それなのに、日本で出ているC++本は、Modern C++以前の古い頭の人たちが書いていて、最悪。入門書なのに、生ポインタ、配列、古いforループなど、古いC++の低水準の部分ばかり書いていて、バカかと思う。
 せめて、最初から、スマートポインタ、std::vector, 範囲forをやれっての。
 洋書は、C++の標準コンテナと標準アルゴリズムなどSTLに焦点を絞った本も出ていて勉強になるよ。C++20で、RangeとConceptが入って、STL関係も劇的に楽になっていくけどね。

https://twitter.com/shownakamura/status/1169812225298558980
でツイートしたが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/09/06/9150039
Why Clojure? Lisp最強、Clojure最強\(^O^)/ 幾多のプログラミング言語を使ってきた大ベテランが辿り着いたのは。
で書いたように、Clojureに辿り着いたベテラン技術者もいる。

 元になった調査は、これ。
https://insights.stackoverflow.com/survey/2019/#top-paying-technologies
2019年版
グローバル
1 Clojure $90k
2 F# $80k
3 Go $80k
4 Scala $78k
5 Elixir $76k
6 Ruby $75k
7 WebAssembly $73k
8 Rust $72k
9 Erlang $71k
10 Bash/Shell/PowerShell $69k

アメリカ合衆国
1 Scala $143k
2 Clojure $139k
3 Go $136k
4 Erlang $135k
5 Objective-C $132k
6 WebAssembly $130k
7 Kotlin $125k
8 Rust $125k
9 F# $124k
10 Elixir $123k

https://insights.stackoverflow.com/survey/2018/#top-paying-technologies
2018年版
グローバル
1 F# $74,000
2 Ocaml $73,000
3 Clojure $72,000
4 Groovy $72,000
5 Perl $69,000
6 Rust $69,000
7 Erlang $67,000
8 Scala $67,000
9 Go $66,000
10 Ruby $64,000

アメリカ合衆国
1 Erlang $115,000
2 Scala $115,000
3 Ocaml $114,000
4 Clojure $110,000
5 Go $110,000
6 Groovy $110,000
7 Objective-C $110,000
8 F# $108,000
9 Hack $108,000
10 Perl $106,000

 関連作ってて毎回思うのは、今回では、Erlangのことを書いたりしていたのは、10年以上前。いやになるね。

Lisp関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/08/04/9137502
Hutton「プログラミングHaskell」第2版が出ました\(^O^)/ 亡くなって20年近くになる、ぼくにLispを教えてくださった中西正和先生のことを思い出した。荒木啓二郎先生、高木利久先生のこと。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/02/05/9032602
Lisp, Prologを作った笹川賢一さんは、いま、プログラミング言語Elixirにハマってるそうです。めでたいめでたい。\(^O^)/ Lispのマクロのことも。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/01/4913323
初めての人のためのLISP[増補改訂版] 、売れまくり\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/11/26/3975861
Lisp, Prologネタ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/11/26/3975922
Lisp, Prologネタその2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/03/23/1337051
うぉぉ、「On Lisp」日本語版が来たぁぁ\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

Clojure関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/09/06/9150039
Why Clojure? Lisp最強、Clojure最強\(^O^)/ 幾多のプログラミング言語を使ってきた大ベテランが辿り着いたのは。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/11/13/7053738
「Clojureによる、初めての関数型プログラミング」ほか、新世代LispのClojureネタ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/09/13/6980182
新世代Lisp, Clojureでデータ解析、Clojure Data Analysis Cookbook、Haskell、Haskellで並列・並行プログラミング
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/04/27/6792173
プログラミングClojure第2版が出ていた。\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/04/09/5790070
The Joy of Clojureが出た。Clojure in Actionは予約中。Scala本、Lift本も
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/08/14/6540426
JavaScript第6版、JavaScriptリファレンス第6版、電子書籍大人買いの話
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/07/20/6517411
ClojureをJavaScriptにコンパイルするClojureScript, おまけDatomic
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/02/18/6724096
ClojureScriptのebook、衝動買い。CoffeeScriptのebookも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/04/15/5018425
Clojureの入門、クックブックなどClojureネタ

Erlang, Elixir関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/08/25/9145588
Elixirにハマっている笹川賢一さんの近況。プログラミング言語Elixirは、大規模ゲーム開発でも使われている。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/02/05/9032602
Lisp, Prologを作った笹川賢一さんは、いま、プログラミング言語Elixirにハマってるそうです。めでたいめでたい。\(^O^)/ Lispのマクロのことも。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2014/07/10/7384824/tb
「すごいErlangゆかいに学ぼう!」が出ました。\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/07/11/6898237
プログラミング言語Elixir
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/21/3777192
Kenjiさんのコメントへのコメント
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/09/2714548
Joe Armstrong著, 榊原一矢訳「プログラミングErlang」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/11/2728075
Joe Armstrong著, 榊原一矢訳「プログラミングErlang」その2
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/01/02/2541270
Erlang, Oz/Mozart, Prolog, 単一化
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/29/1540419
Erlang本

Erlangの父、Joe Armstrong関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/04/29/9066138
入門Goプログラミング。Erlangの父、Joe Armstrong亡くなる。プログラミング言語Go、スターティングGo言語、改訂2版 基礎からわかる Go言語、Goならわかるシステムプログラミング、ソフトウェアデザイン2019年5月号はGo特集

Prolog関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/10/26/6612852
Prologユーティリティライブラリ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/03/5660275
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/08/6236690
Prolog Programming for Artificial Intelligence

ガベージコレクション関連:
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ガベージコレクション本が来た。GC知らないプログラマ、死ね。\(^O^)/
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やさしいLispの作り方: C言語で作るミニミニLisp処理系、竹内郁雄さんのこと、GC(ガベージコレクション、ゴミ集め)本で新刊が出る!
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洋書ガベージコレクション本(ガベコレ本)、改訂版が出ていた。和書ガベコレ本「ガベージコレクションのアルゴリズムと実装」のことも
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Lisp国際会議 in 京都、ガベージコレクション(GC)のことも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/01/4913323
初めての人のためのLISP[増補改訂版] 、売れまくり\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/03/18/4954353
ガベージコレクションのアルゴリズムと実装。洋書ガベコレ本の話題も
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/07/07/5204063
動的配列の増やし方。ガベコレ(ガベージコレクション)本のことも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/12/14/4009185
Virtual Machines(仮想マシン、VM)、仮想化本、ガベージコレクション(GC)本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/11/05/3879933
スクリプトエンジン、Virtual Machines(仮想マシン、VM)、ガベージコレクション(GC)
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/19/3772073
ガベージコレクション(GC)

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