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筒井康隆、平成最後の大傑作、新潮2019年5月号、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」、フリースタイル42 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦2019年04月19日 23時36分21秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 紀伊國屋書店新宿本店に行って、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」が載っている新潮2019年5月号、やっと買ってきて読んだ。
 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦のフリースタイル42は、紀伊國屋書店では見つけられなかったので、いま、アマゾンで注文中。

 あ、1200円だって。980円なのに、プレミアがついている。筒井康隆効果か。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07PYJ45SS/showshotcorne-22/
新潮 2019年 05 月号 [雑誌] 雑誌 – 2019/4/5
雑誌
¥ 1,200 より
¥ 1,200 より 3 中古品の出品
¥ 1,750 より 1 新品

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/493913895X/showshotcorne-22/
フリースタイル42 筒井康隆インタビュー by 矢作俊彦 単行本 – 2019/4/12
筒井 康隆 (著), 矢作 俊彦 (著), 山上 たつひこ (著), 矢吹 申彦 (著), 鏡 明 (著), 関川 夏央 (著), 山口 文憲 (著), 鈴木 正文 (著), 片岡 義男 (著), とり・みき (著), 和泉 晴紀 (著), 「フリースタイル」編集部 (編集), 朝倉 世界一 (イラスト)
単行本
¥ 959

 筒井康隆、平成最後の大傑作という評判の「ニューシネマ「バブルの塔」」、たしかに傑作です。
 「扁桃腺は偏西風に乗る」の書き出しで始まるこの作品、ラストは作家リストになるという想像を絶する展開。この作家リストに名前が出ている作家、さぞかしうれしいだろうなあ。

 数年前から、筒井康隆がなぜ短編を量産するようになったのか、その謎を解きたいと思っていて、筒井さんに質問したこともあった。
 それが去年、もう解けたのよ。早く書こうと思っていて、すでに1年以上。すみません。
 筒井康隆の変化、というより進化の背景には、実は、
「筒井康隆はXX・XXXだった」
という大発見があり、これは、昨年、世田谷文学館で開催された筒井康隆展の帰り、ASAHIネット(http://asahi-net.jp )の仲間たちと飲んだ時に、少し話して、みんなあきれていたから、絶対間違いないとますます確信しているが、その
「筒井康隆はXX・XXXだった」
がベースにあって、筒井康隆は、さらに「XX」に進化したんです。
 そして、短編を量産しているのは、「XX」になった筒井康隆です。
 これ、絶対、ゴルーデンウィークで書くぞ。会社のシステム更新が連休中にあるが、それがうまく行けば時間ができる。うまくいってね♪
 お前、それより、筒井康隆展のこと、光子様と同席させてもらった奇跡の時間のことを書いてないぞ。
 ああ、そうだったそうだった。それで思い出したが、筒井康隆展のイベント、その時の筒井さんの対談相手は、中川翔子さん(以下、しょこたん)。
 しょこたんは、筒井康隆大ファンで、いきなり好きな作品の一部を読み出したりして、テンションマックスだったが、美女が嬲られるような、けっこうエグい作品が好きなのね。そのことに、光子様も驚いてらっしゃった。

 「嬲」という漢字、女を男が両サイドから嬲っている姿をそのまま漢字にしていて、昔の人は、とんでもないと感嘆していたのは、大学の一年後輩、ジャズ研のパーカショニストだった坂本君。「嬲」は、象形文字の大傑作。\(^O^)/

 何を思い出したかというと、「ニューシネマ「バブルの塔」」には、拷問、殺戮シーンが何度も出てくるが、これが独創的、かつ、筒井康隆が描く、スカトロ、拷問、殺戮シーンの常として、文体とセリフのすごさなんだろうね、汚ない場面、凄惨な場面も、文学的に昇華されていて、とても透明感があり、それはあたかも硬質で透明なガラスの中に、そのシーンを封じ込めたような美しさであり、アイデア、描写の独創性と美しさ故に爆笑してしまう。
 スカトロ、拷問、殺戮シーンで、読者を爆笑させてしまう作家は、筒井康隆以外にいないだろう。
 今回、一番爆笑したのは、
「朝日のように爽やかなぎゃあああああああああ読者諸君よこの心地よき悲鳴を聞きたまえ」
 これ、ジャズのスタンダード
「朝日のように爽やかに(Softly as in a morning sunrise)」
をベースにしたギャグだが、ほかにもいろんなネタを仕込んであるんだろう。浅学非才だから、作家の企みをほとんど読み解けない。(>_<)
 しかし、1つだけでも読み解けると、しばらく遊べるのが筒井康隆文学のうれしいところ。
 今回、どう遊んでいるかというと、英語だと、
Softly as in a morningyaaaaaaaaa
ソフトリーアズインナモーニンギャアアアアアアアアア
か。いいわ、これ
 ホラー映画の出だしだな。会社か学校か、朝、みんなが集まってきて、「おはよう」「おはようございます」「おはよー」と挨拶を交わしているシーン。
 帰国子女の長身の金髪美女が「グッモーニン」「グッモーニン」と挨拶していたら、
グッモーニンギャアアアアアアアアア
と絶叫し、長身の金髪美女の身長がいきなり低くなる。
 長身の金髪美女の身長がいきなり低くなったのは、後ろから何者かによって、膝から下を一刀両断にされたからだ。なんて、妄想が広がるわけ。
 今回、ひとりノリツッコミも目立った。
「こら誰か早く指摘せんか」
という、ひとりノリツッコミも秀逸で、爆笑してしまった。

 筒井康隆、平成最後の傑作。納得です。
 作品名は、
「グッモーニンギャアアアアアアアアア」
 お前、終わっとるわ。\(^O^)/

関連:
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「『噂の眞相』岡留安則を賑やかに送る会」に行って来た。高校の同級生、小森君から知った驚愕の事実。いろんな奇遇のきっかけは、やっぱり、筒井康隆\(^O^)/
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祝! 世田谷文学館、筒井康隆展、ついに開幕\(^O^)/ 個人的には光子様のコーナーがうれしい\(^O^)/
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筒井康隆:最高傑作にして、おそらく最後の長編「モナドの領域」が一挙に掲載される新潮 2015年10月号の表紙画像公開!

 「モナドの領域」は、2015年、もう4年も経っているのか。恐ろしい。(>_<)

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