「筒井康隆自作を語る#4」、読者を大切にする筒井さんの真髄、原点をみた思いがした「パプリカ」のころ ― 2017年12月30日 19時41分09秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のtti/salon(筒井康隆会議室)から。
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「筒井康隆自作を語る#4」が、2017/11/16でしたから、もう1ヶ月半も経ってますが、なかなか書けなくてすみません。
「自分には代表作がない」には、聴衆みんな、「ちょっと待て!」と、心の中で突っ込んだと思います。聞き手の日下さんも、「ちょっとちょっと、いやいや、それは」と苦笑していましたね。
筒井さんは、多様なジャンルの傑作を書いているので、代表作にしたいものがありすぎるんですよね。
「このままでは、代表作が「時をかける少女」になってしまう。まあ、それでもいいですけど」
には、会場、大爆笑。
「モナドの領域」は、「最後の小説」だという触れこみだったが、以前も「最後の小説」というキャッチコピーを使っていたと、インタビュー記事を証拠として画面に出された時の、筒井さんの切り返しが素晴らしかった。
「そうか。あと、2,3回は使えるな」
会場、大爆笑。
個人的には、「歌と饒舌の戦記」や「パプリカ」で微力ながらお手伝いできたころを思い出しました。
特に「パプリカ」のとき、連載雑誌「マリ・クレール」が、どどーんと送られてきたときはびっくりしました。手に取ったことのない、フルカラーのハイソな雑誌で、きれいなお姉さんがいっぱい。\(^O^)/
女性誌に連載するから、「パプリカ」は、ヒロインなのだろうと思いました。
コンピュータ関係でおかしなところはなかったけれど、それが何かは思い出せませんが、このままでは、話の辻褄が合わなくなるのではないかと思ったことがあって、筒井さんにお伝えしたら、丁寧なお礼のお手紙が送られてきました。
天下の文豪、世界の大作家、筒井康隆が、一介の私に、丁寧なお礼。
さすがは筒井さん。この姿勢が、筒井康隆の面目が躍如して、ニクコケをポケなさいだ。
内容は正確には覚えてないけれど、
「自分は、いい読者をもって幸せ。自分ほど、いい読者に恵まれた作家は、いない」
などということが、書かれていた記憶があります。
もう、さっそく、筒井さんの許可も得ず、筒井康隆、曰く、ということにして、
「自分は、いい読者をもって幸せです。自分ほど、いい読者に恵まれた作家はいません。Copyright (c) 筒井康隆」\(^O^)/
というのを、ブログで使ってしまいました。すみません。
「朝のガスパール」のときに、このASAHIネットの会議室に集まった、そしていまでも交流が続いている、いい読者たちのことをおっしゃっているんだろうと思いました。
読者を大切にする筒井さんの真髄、原点をみた思いがした「パプリカ」のころでした。
「筒井康隆自作を語る#4」の終了後、
「いままで、飲みに行っていないから、今日は行こう! おれのおごりだ。レッツゴー!」
で、楽屋に集まった面々を飲みに連れて行ってくださって、本当にありがとうございます。
ああ、やっぱり、昔から変わらず、読者を大切にする筒井さんだと思いました。
久々に飲み会に参加でき、みなさんとも、筒井さんとも、交流を深めることができて、大変、うれしく、また、楽しかった。
トークライブのとき、私の横に座っていた女性二人が、何かヒソヒソ話をしたり、メモを取っていたりして、熱心な女性読者なんだなあと思っていましたが、来年の世田谷文学館での筒井康隆展のために来られていた、世田谷文学館のキュレーターの方々だったんですね。
飲み会の最後に名刺を頂戴して、初めて知りました。
来年、楽しみだなあ。
■関連書など
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171408/showshotcorne-22/
パプリカ (新潮文庫) 文庫 – 2002/10/30
筒井 康隆 (著)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0099FKZ3Y/showshotcorne-22/
パプリカ (新潮文庫) Kindle版
筒井 康隆 (著)
「パプリカ」は、筒井さんの原作小説も面白いけれど、亡くなられた今敏監督によるアニメ映画も素晴らしいです。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8Y/showshotcorne-22/
パプリカ [Blu-ray]
林原めぐみ (出演), 古谷徹 (出演), 今敏 (監督) 形式: Blu-ray
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8O/showshotcorne-22/
パプリカ [DVD]
古谷徹 (出演), 林原めぐみ (出演), 今敏 (監督) 形式: DVD
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/12/12/8746864
カズレーザーに感謝。筒井康隆「虚人たち」「残像に口紅を」、眉村卓「妻に捧げた1778話」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/07/13/8619527
筒井康隆コレクションVI美藝公。個人的には「歌と饒舌の戦記」が大感激した作品\(^O^)/
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「筒井康隆自作を語る#4」が、2017/11/16でしたから、もう1ヶ月半も経ってますが、なかなか書けなくてすみません。
「自分には代表作がない」には、聴衆みんな、「ちょっと待て!」と、心の中で突っ込んだと思います。聞き手の日下さんも、「ちょっとちょっと、いやいや、それは」と苦笑していましたね。
筒井さんは、多様なジャンルの傑作を書いているので、代表作にしたいものがありすぎるんですよね。
「このままでは、代表作が「時をかける少女」になってしまう。まあ、それでもいいですけど」
には、会場、大爆笑。
「モナドの領域」は、「最後の小説」だという触れこみだったが、以前も「最後の小説」というキャッチコピーを使っていたと、インタビュー記事を証拠として画面に出された時の、筒井さんの切り返しが素晴らしかった。
「そうか。あと、2,3回は使えるな」
会場、大爆笑。
個人的には、「歌と饒舌の戦記」や「パプリカ」で微力ながらお手伝いできたころを思い出しました。
特に「パプリカ」のとき、連載雑誌「マリ・クレール」が、どどーんと送られてきたときはびっくりしました。手に取ったことのない、フルカラーのハイソな雑誌で、きれいなお姉さんがいっぱい。\(^O^)/
女性誌に連載するから、「パプリカ」は、ヒロインなのだろうと思いました。
コンピュータ関係でおかしなところはなかったけれど、それが何かは思い出せませんが、このままでは、話の辻褄が合わなくなるのではないかと思ったことがあって、筒井さんにお伝えしたら、丁寧なお礼のお手紙が送られてきました。
天下の文豪、世界の大作家、筒井康隆が、一介の私に、丁寧なお礼。
さすがは筒井さん。この姿勢が、筒井康隆の面目が躍如して、ニクコケをポケなさいだ。
内容は正確には覚えてないけれど、
「自分は、いい読者をもって幸せ。自分ほど、いい読者に恵まれた作家は、いない」
などということが、書かれていた記憶があります。
もう、さっそく、筒井さんの許可も得ず、筒井康隆、曰く、ということにして、
「自分は、いい読者をもって幸せです。自分ほど、いい読者に恵まれた作家はいません。Copyright (c) 筒井康隆」\(^O^)/
というのを、ブログで使ってしまいました。すみません。
「朝のガスパール」のときに、このASAHIネットの会議室に集まった、そしていまでも交流が続いている、いい読者たちのことをおっしゃっているんだろうと思いました。
読者を大切にする筒井さんの真髄、原点をみた思いがした「パプリカ」のころでした。
「筒井康隆自作を語る#4」の終了後、
「いままで、飲みに行っていないから、今日は行こう! おれのおごりだ。レッツゴー!」
で、楽屋に集まった面々を飲みに連れて行ってくださって、本当にありがとうございます。
ああ、やっぱり、昔から変わらず、読者を大切にする筒井さんだと思いました。
久々に飲み会に参加でき、みなさんとも、筒井さんとも、交流を深めることができて、大変、うれしく、また、楽しかった。
トークライブのとき、私の横に座っていた女性二人が、何かヒソヒソ話をしたり、メモを取っていたりして、熱心な女性読者なんだなあと思っていましたが、来年の世田谷文学館での筒井康隆展のために来られていた、世田谷文学館のキュレーターの方々だったんですね。
飲み会の最後に名刺を頂戴して、初めて知りました。
来年、楽しみだなあ。
■関連書など
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101171408/showshotcorne-22/
パプリカ (新潮文庫) 文庫 – 2002/10/30
筒井 康隆 (著)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0099FKZ3Y/showshotcorne-22/
パプリカ (新潮文庫) Kindle版
筒井 康隆 (著)
「パプリカ」は、筒井さんの原作小説も面白いけれど、亡くなられた今敏監督によるアニメ映画も素晴らしいです。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8Y/showshotcorne-22/
パプリカ [Blu-ray]
林原めぐみ (出演), 古谷徹 (出演), 今敏 (監督) 形式: Blu-ray
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8O/showshotcorne-22/
パプリカ [DVD]
古谷徹 (出演), 林原めぐみ (出演), 今敏 (監督) 形式: DVD
関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/12/12/8746864
カズレーザーに感謝。筒井康隆「虚人たち」「残像に口紅を」、眉村卓「妻に捧げた1778話」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/07/13/8619527
筒井康隆コレクションVI美藝公。個人的には「歌と饒舌の戦記」が大感激した作品\(^O^)/
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_ ホットコーナー - 2018年01月11日 11時22分57秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のtti/salon(筒井康隆会議室)から。
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地下鉄都営新宿線の車内広告に、筒井康隆「残像に口紅を」「虚人たち」がありました。
もうちょっと、真っ正面
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地下鉄都営新宿線の車内広告に、筒井康隆「残像に口紅を」「虚人たち」がありました。
もうちょっと、真っ正面
_ ホットコーナー - 2018年01月27日 00時01分08秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のtti/salon(筒井康隆会議室)から。
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去年、書いていたのに、出し忘れです。すみません。
「筒井康隆自作を語る#4」の終了後、飲み会のとき、畏れ多
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去年、書いていたのに、出し忘れです。すみません。
「筒井康隆自作を語る#4」の終了後、飲み会のとき、畏れ多
_ ホットコーナー - 2018年05月30日 00時17分22秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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筒井さんの「誰にもわかるハイデガー」が出ています。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309248659/showshotcorne-22/
誰にもわかるハイデガ
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筒井さんの「誰にもわかるハイデガー」が出ています。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309248659/showshotcorne-22/
誰にもわかるハイデガ
_ ホットコーナー - 2018年06月21日 07時00分01秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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筒井さんの「誰にもわかるハイデガー」、私も買って読みました。
さすがに難解と評判のハイデガーの「存在と時間」ですから、
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筒井さんの「誰にもわかるハイデガー」、私も買って読みました。
さすがに難解と評判のハイデガーの「存在と時間」ですから、
_ ホットコーナー - 2018年09月06日 21時47分45秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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予約が始まってますよ。
LiveWireのイベントが4回あって、筒井さんの若い頃から、現在まで、作品の思い出や当時の時代背景やらい
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予約が始まってますよ。
LiveWireのイベントが4回あって、筒井さんの若い頃から、現在まで、作品の思い出や当時の時代背景やらい
_ ホットコーナー - 2018年10月02日 08時12分42秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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いよいよ、今週末から、世田谷文学館で筒井康隆展!
その前に、
「筒井康隆、次作を騙る、カタール、UAE」\(^O^)/
もとい、
「
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いよいよ、今週末から、世田谷文学館で筒井康隆展!
その前に、
「筒井康隆、次作を騙る、カタール、UAE」\(^O^)/
もとい、
「
_ ホットコーナー - 2018年10月07日 11時59分52秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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世田谷文学館で、筒井康隆展が、ついに開幕です。
私は、ありがたいことに、開幕前日、2018/10/05の内覧会に招待していただきまし
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世田谷文学館で、筒井康隆展が、ついに開幕です。
私は、ありがたいことに、開幕前日、2018/10/05の内覧会に招待していただきまし
_ ホットコーナー - 2019年01月05日 11時14分08秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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みなさま
新年、明けまして、おめでとうございます。
珍念、閉めまして、さよ、おなら。
てなもんや三度笠か、お前は。60
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みなさま
新年、明けまして、おめでとうございます。
珍念、閉めまして、さよ、おなら。
てなもんや三度笠か、お前は。60
_ ホットコーナー - 2019年04月19日 23時37分05秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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紀伊國屋書店新宿本店に行って、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」が載っている新潮2019年5月号、やっと買ってきて読んだ。
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紀伊國屋書店新宿本店に行って、筒井康隆「ニューシネマ「バブルの塔」」が載っている新潮2019年5月号、やっと買ってきて読んだ。
_ ホットコーナー - 2019年12月13日 09時38分29秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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「筒井漫画瀆本 壱」は、以前、買って読破していたが、「老人の美学」「筒井漫
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「筒井漫画瀆本 壱」は、以前、買って読破していたが、「老人の美学」「筒井漫
_ ホットコーナー - 2020年03月01日 00時17分27秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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昨夜の深夜というか、今朝というか、Twitterで知ってびっくり。
https://twitter.com/sho
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昨夜の深夜というか、今朝というか、Twitterで知ってびっくり。
https://twitter.com/sho
_ ホットコーナー - 2020年03月09日 02時32分40秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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新型コロナウイルスの感染拡大で、カミュの「ペスト」が売れてるんだって。
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新型コロナウイルスの感染拡大で、カミュの「ペスト」が売れてるんだって。
_ ホットコーナー - 2020年08月15日 08時40分49秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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昨夜のタモリ倶楽部、架空の言語を創造している中野智宏さんという人が出てき
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昨夜のタモリ倶楽部、架空の言語を創造している中野智宏さんという人が出てき
_ ホットコーナー - 2021年07月26日 02時34分15秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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筒井康隆の活劇映画への愛、造詣の深さが炸裂島倉千代子な新刊。
https://www.amaz
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筒井康隆の活劇映画への愛、造詣の深さが炸裂島倉千代子な新刊。
https://www.amaz
_ ホットコーナー - 2022年06月09日 19時09分22秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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テレビで同社大学の後輩カズ・レーザーが紹介して突然売れ、その後SNSで話題に
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テレビで同社大学の後輩カズ・レーザーが紹介して突然売れ、その後SNSで話題に
_ ホットコーナー - 2024年11月11日 10時45分51秒
ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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早く書かないと、また間に合わなくなるのであわてて。
NHK BSで、2024/11/16(土曜
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早く書かないと、また間に合わなくなるのであわてて。
NHK BSで、2024/11/16(土曜
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