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今日のNHKスペシャルは、将棋、羽生善治名人が人工知能(AI)を探る特集2016年05月15日 13時25分17秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 もう当日になっちゃった。
 今日のNHKスペシャルは、将棋、羽生善治名人が人工知能(AI)を探る特集です。
http://www.nhk.or.jp/special/ai/
天使か悪魔か
羽生善治 人工知能を探る

 もう、チェス、将棋、囲碁で人間が勝つのは無理になりましたね。
 数年前なら、羽生名人や渡辺明竜王であれば、7番勝負で勝ち越すことができただろうと思う。
 松原さんなどAIの研究者は、もう将棋のことは終わったと言ってるし、羽生名人、渡辺竜王でも勝てるレベルじゃなくなっている。
 オセロは、人間のトップがコンピュータと対決するのが10年くらい遅かったんだよね。だから、対決したとき全然歯が立たなかった。
 将棋もすでにそういうレベル。3年前に、羽生名人、渡辺竜王がPONANZAと戦えば、いい勝負だったかもね。
 Goolge参加のDeep Mind社のアルファ碁がイ・セドル九段に勝ったことで、囲碁もそのレベルであることがわかった。
 以前は、将棋でも囲碁でも定跡・定石が変化。進化するし、機械学習だけじゃ、人間のトップクラスは勝てるんじゃないかと思っていたが、基本性能が上がって、自動車でいえば、エンジンも足回りもボディの強さもしっかりしていて、そうなると、機械は疲れない、心がないから乱れないという特徴が如実に出てくる。
 山崎孝之八段、第1期叡王とPONANZAの電王戦第1局の棋譜をみても、基本性能が非常に上がっていて、コンピュータに乱れがない。
 山崎叡王の放った勝負手にも、動揺せず、淡々と差を広げていた。
 何度も書くけど、コンピュータは疲れないし、動揺しないし、人間相手の勝負術は通用しない。
 かつて森下卓九段が、震えないなら(心が動揺してミスをしないなら)、自分はコンピュータになりたいといったことを思い出す。それと疲れないが一番大きいよね。思考能力が同じなら、何時間考えても疲れないほうが強いに決まってるもんね。

 それにしても、思うのが、走る能力で、人間がバイクや自動車に負けたとき、これほどショックだとか、話題になったんだろうか。
 走る能力では、人間より速い、持久力がある動物がいて、すでに人間は人間以外の存在に負けていたから、機械に負けても、そんなもんかと思ったのかな。
 一方、チェス、将棋、囲碁などは、人間の知性を示すものだと思われているし、これまで人間ほど知性を示す動物はいなかったし、いま、人間を知性で凌駕する存在が出てきて、ショックなんでしょうね。

 何度も書くけど、走る能力で人間が機械に勝てなくなっても、機械はカーレース、人間は陸上競技と棲み分けて、それぞれにファンが付いている。それと同じように、将棋や囲碁も棲み分ければいいと思うんですけどね。

 人間が勝てなくなった将棋で、コンピュータがどう使われているかというと、プロ棋士は、コンピュータの差し手を参考にしていますね。人間の発想からは出てこない手が出ることがあって、いい研究相手になっています。
 コンピュータ将棋と本気で対戦して、棋風が変わったと思う棋士が何人かいますが、その話は股の機械に。

 アルファ碁のアルゴリズムのことも書きたいと思うが、これも股の機械に。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2016/04/07/8066804
将棋:第1期電王戦。がんばれー、山崎隆之・叡王・八段
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/15/3763998
将棋、森下卓九段の深い話
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/16/4759175
将棋ネタ。コンピュータ将棋はすごいよ。深浦王位の奥様はもっとすごいけど。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/10/10/5394643
清水市代女流王将 VS あから2010
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/02/27/6732402
将棋界の一番長い日、完全中継。谷川さん、がんばれ。故米長永世棋聖のこと