五十嵐淳著「プログラミング in OCaml」 ― 2007年12月20日 00時06分25秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
OCaml本は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879026
中山茂著「Fortress言語」、OCaml-Nagoya著「入門OCaml」
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839923116/showshotcorne-22/
OCaml-Nagoya著「入門OCaml プログラミング基礎と実践理解」
を紹介していますが、本書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774132640/showshotcorne-22/
五十嵐淳著「プログラミング in OCaml 関数型プログラミングの基礎からGUI
構築まで」
は、「入門OCaml」で入門した人が次に進むレベルの本でしょう。
でもね、この本、読みにくかった。というのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/03/2470954
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」その2
などで紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150705/showshotcorne-22/
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
を読んだ直後に読んだから。
読みにくさは、著者の責任というより、出版社(技術評論社、技評)と編集者、
そして言語そのものの問題かなと思った。
この2冊。版型は同じ。でも、「「入門OCaml」のページ数はざっと倍。そ
れだけならまだしも、「Erlang入門」に比べ、行間が少なくみっちり、ページ
当たりの字数が多い。
紙代を節約して少しでも安くしよう(好意的に考えれば、読者の財布にやさ
しいように)という技評と編集者の魂胆だったのだろうが、「Erlang入門」の
ゆったりしたレイアウトの後だと、読んでいて疲れた。いいこと、いっぱい書
いてあると思ったけれど、やっぱ、疲れる。^^;
言語そのものの問題というのは、Lisp, Oz, Erlangなどという、あるいは
Rubyでもいいけど、型無し(動的型付け)言語は型を書かないから、その分、す
っきりしている。もちろん、HaskellやOCamlは型推論があるから型を明示しな
くてもいい場面はほとんどだろうが、本書でも後半の高度な話になってくると、
いろいろと面倒くさげな構文、記法が出てくる。型があるせいばかりにはでき
ないが、どうしても、なんか不自然に思える。型システムをどうかいくぐって
実用的なプログラムが書けるような言語にするかに腐心しているように思える。
そういうのが、疲れる。
本書はがんばってると思う。GUIの簡単なお絵かきプログラムまで、OCamlで
書いてみせるわけだから。もっと体調のいいときに読めばよかった。\(^O^)/
あれ? 著者の五十嵐淳って名前、どこかで聞いたことがあるような。
あ、そうそう。おれの妻の名前だ。\(^O^)/
おい。それは、中村雅俊の妻。五十嵐淳子。\(^O^)/
---
OCaml本は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879026
中山茂著「Fortress言語」、OCaml-Nagoya著「入門OCaml」
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839923116/showshotcorne-22/
OCaml-Nagoya著「入門OCaml プログラミング基礎と実践理解」
を紹介していますが、本書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774132640/showshotcorne-22/
五十嵐淳著「プログラミング in OCaml 関数型プログラミングの基礎からGUI
構築まで」
は、「入門OCaml」で入門した人が次に進むレベルの本でしょう。
でもね、この本、読みにくかった。というのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/03/2470954
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」その2
などで紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150705/showshotcorne-22/
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
を読んだ直後に読んだから。
読みにくさは、著者の責任というより、出版社(技術評論社、技評)と編集者、
そして言語そのものの問題かなと思った。
この2冊。版型は同じ。でも、「「入門OCaml」のページ数はざっと倍。そ
れだけならまだしも、「Erlang入門」に比べ、行間が少なくみっちり、ページ
当たりの字数が多い。
紙代を節約して少しでも安くしよう(好意的に考えれば、読者の財布にやさ
しいように)という技評と編集者の魂胆だったのだろうが、「Erlang入門」の
ゆったりしたレイアウトの後だと、読んでいて疲れた。いいこと、いっぱい書
いてあると思ったけれど、やっぱ、疲れる。^^;
言語そのものの問題というのは、Lisp, Oz, Erlangなどという、あるいは
Rubyでもいいけど、型無し(動的型付け)言語は型を書かないから、その分、す
っきりしている。もちろん、HaskellやOCamlは型推論があるから型を明示しな
くてもいい場面はほとんどだろうが、本書でも後半の高度な話になってくると、
いろいろと面倒くさげな構文、記法が出てくる。型があるせいばかりにはでき
ないが、どうしても、なんか不自然に思える。型システムをどうかいくぐって
実用的なプログラムが書けるような言語にするかに腐心しているように思える。
そういうのが、疲れる。
本書はがんばってると思う。GUIの簡単なお絵かきプログラムまで、OCamlで
書いてみせるわけだから。もっと体調のいいときに読めばよかった。\(^O^)/
あれ? 著者の五十嵐淳って名前、どこかで聞いたことがあるような。
あ、そうそう。おれの妻の名前だ。\(^O^)/
おい。それは、中村雅俊の妻。五十嵐淳子。\(^O^)/
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。