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アニメ「時をかける少女」と「ダンシング・ヴァニティ」2007年07月16日 21時59分44秒

ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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 以下は、ASAHIネットのtti/salon(筒井康隆会議室)に、2007/07/05に書いた
ものですが、まもなくアニメ「時をかける少女」が地上波で放映されるという
ので、その前に転載します。

 恥ずかしながら、慣性疲労、もとい、完成披露からちょうど1年。さっき、
やっとアニメ「時をかける少女」を観ました。
 「まだ観てないの? 早く観なよ。いいよ、いいよ」という平石さんのいう
ことを聞いておくべきだった。もっと早く観るべきだった。
 ぼくは、NHKのドラマ「タイムトラベラー」世代で、ドラマをリアルタイム
で観たあとは、大林宣彦監督、原田知世主演の実写版「時をかける少女」も観
ていません。DVDは畏れ多い方から頂戴しましたが、筒井康隆全集同様、引退
するまではと封印したままです。\(^O^)/
 何? タイムトラベラーを知らない? では、
http://www2.plala.or.jp/ARGONAUTS/time/index.html
タイムトラベラー
をどうぞ。

 ともかく、今回、ざっと35年ぶりに「時をかける少女」と再会?したことに
なります。
 観終わって、思いました。筒井文学を解明するには、筒井康隆が生み出す時
空構造を解明しないとだめじゃないかと。
 いまさらこんなことに気づくのは、はっきりバカなのですが、思えば、江戸
川乱歩が激賞し、実質デビュー作となった「お助け」以来、「時をかける少女」
といい、「虚人たち」といい、連載中最新作「ダンシング・ヴァニティ」とい
い、小説の中で時空をどう扱うか、ずっと闘い続けてきた作家なんだと改めて
わかりました。
 文芸評論家がやるような自然言語による解明は求めません。\(^O^)/
 もっとフォーマルな数学的なモデルによる解明を求めます。誰か頭のいい人、
理論物理学者よ、筒井作品の時空モデルを作ってくれ。\(^O^)/
 そしたらプログラムできるし、パラメータを変えて作品に何が起きるか、動
的に何度もシミュレーションができ、筒井文学の時空構造を解明する手がかり
になる。\(^O^)/
 途中からそんなことばかり考えていて、気がついたらラストで泣いていまし
た。\(^O^)/

 「ダンシング・ヴァニティ」は第1部だけしか読んでおりません。第2部は
買っておりますが、第4部まであるというので、一気読みできるまで待とうと
思って読んでおりません。
 なぜ、第1部だけは読んだかというと、tti/salon 2006/11/21の#18715で笑
犬楼様が、「ダンシング・ヴァニティ」の存在は、現在、「新潮」編集長のヤ
ノヤさんとshowさんしか知らないなどとお書きになったので、読んでないとま
ずいなと。
 当然、話は勝手に膨らんで「showさん、出版前に筒井家に盗みに入って盗ん
で読んだんだってね。どんな感じ?」と人に聞かれるに違いないので、答に窮
してはまずいと思ったのです。
 あれ? どんな作品か答えてしまったら、やっぱり盗んだということになる
のか。そっちのほうがずっとまずいな。^^;

 ま、とにかくですね。第1部は、一読、これ、カオス理論の小説化と思った
んです。
 簡単なパターンを繰り返してるように思えて、突如、予測不可能な動きにな
ってという構造そのものが、カオスじゃないかと。
 カオスやカオス理論をご存じない人は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/カオス
をどうぞ。
 このちょっとずつ違う繰り返しは、盗作を防ぐ効果もあるとも思いました。
盗作する場合、そのままもあるけど、多くは、ちょっとだけ変えますよね。そ
れを作者自ら何パターンもやってしまっているので、盗作するほうがあきらめ
るんじゃないかと。^^;
 それと場面転換の手法や息子がマンションから飛び降りて無限に落ちていく
ところなど、かつて筒井さんがはまったラテンアメリカ文学のマジックリアリ
ズム的なものを感じつつ、しかし、当時より、さらに洗練されて、自然に思い
ました。こっちも筒井作品に鍛えられたせいで、当然のことのように自然に受
けて入れています。もはや、構えてかけられている技ではなく、気がついたら
かかってる技になってますね。というか、技にかかっているとも意識しないほ
ど自然に3カウントのフォール負けなのか。
 ほかにも、「シャボン玉ホリデー」やタモリの「今夜は最高!」(高平哲郎
さんですね)などの音楽バラエティを思い出したり、軍隊のシーンからは、三
島由紀夫を考えたり、いろいろ刺激的でした。
 例によってどう読んでいいかわからない名前の登場人物の1人、功刀さんの
仕草からは科学忍者隊「ガッチャマン」を思い出したりもしました。
 と思えば、時代小説だし、日本美術情報小説だし、この先、第2部になれば、
もっと話がややこしくなるだろうし、どうやってまとめるつもりなんだなどと
思いつつ、人間の脳は、同時多発的かつ瞬間的に無限とも思えるほど深く多く
のことを想起してしまうので、さらにいえば、認識されない無意識の部分まで
あるので、ある時点での筒井さんの脳の状態を小説にそのまま投射しようとし
たら、こういう書き方をするのが必然とも思えてきます。
 とにもかくにも、こちらの脳も感応して、いろんなことを同時多発的に考え
てしまう小説でした。
 あ、まだ連載中だし、第1部しか読んでないので、過去形はまずいか。^^;

 ってなことを、「ダンシング・ヴァニティ」第1部を読んだときに思ったの
ですが、アニメ「時をかける少女」を観て、そういうのはもはやどうでもいい。
 結局、時空構造が問題ではないか。
 小説は表現上は1次元世界。文字の1次元的な並びでしかない。筒井康隆は、
そこにどう時空を折りたたむか、それにずっと挑戦してきた作家だと、改めて
思ったわけです。
 ちなみにホログラフィは、2次元で完全に3次元を再現できます。1つ低い
次元で3次元を表現できます。筒井康隆は、1次元でもっと高次元なものを再
現しようと挑戦してきたとも思ったのです。そして、それを可能にするメカニ
ズム、時空構造はどうあるべきか、誰か頭のいい人、数学的なモデルを作って
くれと。こういう思いなのです。

 ホログラフィといえば、理論物理学や宇宙論の最前線は、素人には、トンデ
モにしか思えない世界に突入していて、ホログラフィック宇宙論というものが
あって、我々の宇宙の時空は、どこかにある低次元の影絵に過ぎないのではな
いかというものもあります。ホログラフィックならぬホラグラフィック宇宙論
というダジャレしか思いつきませんが。^^;

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0602/gravity.html
重力は幻なのか? ホログラフィック理論が語る宇宙
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0311/hologram.html
ホログラフィック宇宙

 時空の話でいえば、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812397/showshotcorne-22/
リサ・ランドール著, 塩原通緒訳「ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く」
という本が出てまもないのですが、これ、我々の宇宙は、4次元時空(空間3
次元+時間1次元)だけではなく、さらに余剰次元があるという理論の一般向
け解説書で、著者が最前線の理論物理学者かつ美人ということもあって、全米
ベストセラーになった本です。
 物理学者の夢である究極の万物理論と期待されている超ひも理論(超弦理論)
では時空の次元は11次元あるなどという説もありますが、そんな超ひも理論の
解説も入っています。

 そういえば、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000D8RO4/showshotcorne-22/
メメント
という映画は、時間をぶつ切りにして逆転させることで、非常にスリルあふれ
る作品になっています。
 ぼくの場合、観ていたとき、記憶を保てない主人公同様の状態になって、
「未来」に何が起こったかを思い出すのに、DVDで何度も、我々の時間では過
去になる「未来」に戻らないといけませんでした。^^;

 以上、アニメ「時をかける少女」から、発作的に思ったことの羅列でした。
 これらは瞬間的に脳の中に出てきたけれど、それを文章にまとめるまで1時
間半もかかってしまいました。
 こういう脳との入出力をもっと改善すると、人類は劇的にすごいことになる
だろうと思う反面、この非効率が、書くほうにとっても読むほうにとっても小
説の醍醐味を支えているのだろうとも思います。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MEXAOC/showshotcorne-22/
アニメ「時をかける少女 限定版」DVD
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041305217/showshotcorne-22/
筒井康隆著「時をかける少女 〈新装版〉」

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