オンライン書籍 ― 2005年06月17日 09時17分35秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
中山さんの書き込みにコメント。
===
標題: オンライン書籍
---
現在出版されていて、なおかつその内容すべてがオンラインで読める本というのが
あるんですね。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/listmania/list-browse/-/1MZYM25XRWG5V/104-6634908-7419962
Webブラウザで立ち読みがいくらでもできる。こういうのありがたい。
Structure and Interpretation of Classical Mechanics
http://mitpress.mit.edu/SICM/
という本のことをAmazon.comで調べていて発見しました。この本面白いです。
一人の物理学者が書評にラグランジュ方程式の偏微分の意味が納得行かず、それを
ほかの物理学者達に質問しても答えが得られないという状態が数十年続いていたのが
この本で疑問が解消したと書いてました。私もおなじ事で悩んでました。偏微分て
そんなに難しい概念じゃないはずなのに、力学になると良くわからなくなる。
で、早速読んでみました。なるほどです。それは記号の曖昧性に起因するんだという
実に簡単な話です。世界中に同じことで戸惑っている人が、物理学者(大学教授)、
学生、アマチュアとわんさかいるはずです:-)
ラグランジュとオイラーがこの方程式を考えてから200年以上経っていて、
もちろん当人たちは意味がわかっていたわけです。
この本では各方程式に対して対応するプログラムがMIT Schemeで併記されてます。
LISP、Schemeという言語があることは以前から知ってたけど、これでやっと
つながりができました。この本の姉妹編として、
Structure and Interpretation of Computer
http://mitpress.mit.edu/sicp/
というのもあります。
中山
===
標題: Re: オンライン書籍
---
遅いコメントですみません。
中山さん、すばらしいですね。
ラグランジュ方程式の偏微分の意味が納得行かずに何年も悩んでいるなんて。
おれなんか、今日の昼飯、何を食うかで悩んでしまうだけです。哲学的な悩
みなんか、ゼロ。\(^O^)/
>LISP、Schemeという言語があることは以前から知ってたけど、これでやっと
>つながりができました。この本の姉妹編として、
>Structure and Interpretation of Computer
>http://mitpress.mit.edu/sicp/
>というのもあります。
この本が先に出て、MechanicsのSICMのほうが後と思います。
ぼくらソフト屋にとっては、sicpのほうが馴染みで、これらはコンピュータ
サイエンスの名著のひとつです。この説明に、Schemeが使われていることで、
Lisp屋以外にもだいぶSchemeが有名になりました。
MITのプログラミングの教科書で、かなりハードな内容ですが、たしか、半
年でやっちゃうのかな。恥ずかしながら、ぼくは通読だけで全部はしっかり読
んでないです。日本語訳は和田英一先生の訳で出ています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
ジェラルド・ジェイ・サスマン、ジュリー・サスマン、ハロルド・エイブルソ
ン著、和田英一訳「計算機プログラムの構造と解釈」(ピアソンエデュケーシ
ョン)
Amazonの読者レビューには、日本語訳最悪とか書いてあるけど、どこが?と
思いましたね。よーわからん。
いま、Amazonで知ったけど、「Instructor's Manual to Accompany
Structure & Interpretation of Computer Program」というのもありますね。
今度、買ってみようかな。
覚えてたらな。
そう、3歩歩くと忘れるニワトリ体質だもんね。ニワトリには悪いけど。
SICMも名著なんでしょうね。今度、買ってみるか。
いや、だから、中山さんがオンラインで読めるって紹介してるじゃん。
あ、そうか。\(^O^)/
ボケてんじゃねえよ。頼むぜ、センセー。
Lisp屋は、Lisp人口の減少問題(というかいつも一定で増えないということ
だと思ってますが)、Lispの少子化問題対策なんでしょうか(笑)、けっこう、
フリーでオンラインで入門書や解説を読めるようにしてます。
Franz社の日本語サイト
http://jp.franz.com/index.html
で、Lisp 書籍/教材を選ぶといくつか出てきます。
野田さんによるOn Lispの翻訳は、書籍化する話があるそうです。実際にど
うなるのかはわかりませんが。
中山さんの書き込みにコメント。
===
標題: オンライン書籍
---
現在出版されていて、なおかつその内容すべてがオンラインで読める本というのが
あるんですね。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/listmania/list-browse/-/1MZYM25XRWG5V/104-6634908-7419962
Webブラウザで立ち読みがいくらでもできる。こういうのありがたい。
Structure and Interpretation of Classical Mechanics
http://mitpress.mit.edu/SICM/
という本のことをAmazon.comで調べていて発見しました。この本面白いです。
一人の物理学者が書評にラグランジュ方程式の偏微分の意味が納得行かず、それを
ほかの物理学者達に質問しても答えが得られないという状態が数十年続いていたのが
この本で疑問が解消したと書いてました。私もおなじ事で悩んでました。偏微分て
そんなに難しい概念じゃないはずなのに、力学になると良くわからなくなる。
で、早速読んでみました。なるほどです。それは記号の曖昧性に起因するんだという
実に簡単な話です。世界中に同じことで戸惑っている人が、物理学者(大学教授)、
学生、アマチュアとわんさかいるはずです:-)
ラグランジュとオイラーがこの方程式を考えてから200年以上経っていて、
もちろん当人たちは意味がわかっていたわけです。
この本では各方程式に対して対応するプログラムがMIT Schemeで併記されてます。
LISP、Schemeという言語があることは以前から知ってたけど、これでやっと
つながりができました。この本の姉妹編として、
Structure and Interpretation of Computer
http://mitpress.mit.edu/sicp/
というのもあります。
中山
===
標題: Re: オンライン書籍
---
遅いコメントですみません。
中山さん、すばらしいですね。
ラグランジュ方程式の偏微分の意味が納得行かずに何年も悩んでいるなんて。
おれなんか、今日の昼飯、何を食うかで悩んでしまうだけです。哲学的な悩
みなんか、ゼロ。\(^O^)/
>LISP、Schemeという言語があることは以前から知ってたけど、これでやっと
>つながりができました。この本の姉妹編として、
>Structure and Interpretation of Computer
>http://mitpress.mit.edu/sicp/
>というのもあります。
この本が先に出て、MechanicsのSICMのほうが後と思います。
ぼくらソフト屋にとっては、sicpのほうが馴染みで、これらはコンピュータ
サイエンスの名著のひとつです。この説明に、Schemeが使われていることで、
Lisp屋以外にもだいぶSchemeが有名になりました。
MITのプログラミングの教科書で、かなりハードな内容ですが、たしか、半
年でやっちゃうのかな。恥ずかしながら、ぼくは通読だけで全部はしっかり読
んでないです。日本語訳は和田英一先生の訳で出ています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489471163X/showshotcorne-22/ref=nosim
ジェラルド・ジェイ・サスマン、ジュリー・サスマン、ハロルド・エイブルソ
ン著、和田英一訳「計算機プログラムの構造と解釈」(ピアソンエデュケーシ
ョン)
Amazonの読者レビューには、日本語訳最悪とか書いてあるけど、どこが?と
思いましたね。よーわからん。
いま、Amazonで知ったけど、「Instructor's Manual to Accompany
Structure & Interpretation of Computer Program」というのもありますね。
今度、買ってみようかな。
覚えてたらな。
そう、3歩歩くと忘れるニワトリ体質だもんね。ニワトリには悪いけど。
SICMも名著なんでしょうね。今度、買ってみるか。
いや、だから、中山さんがオンラインで読めるって紹介してるじゃん。
あ、そうか。\(^O^)/
ボケてんじゃねえよ。頼むぜ、センセー。
Lisp屋は、Lisp人口の減少問題(というかいつも一定で増えないということ
だと思ってますが)、Lispの少子化問題対策なんでしょうか(笑)、けっこう、
フリーでオンラインで入門書や解説を読めるようにしてます。
Franz社の日本語サイト
http://jp.franz.com/index.html
で、Lisp 書籍/教材を選ぶといくつか出てきます。
野田さんによるOn Lispの翻訳は、書籍化する話があるそうです。実際にど
うなるのかはわかりませんが。
国際Lisp会議 ― 2005年06月17日 09時18分20秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp)のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
Lispの話題といえば、国際Lisp会議が、まもなくスタンフォード大学で始ま
ります。
http://www.international-lisp-conference.org/
をどうぞ。
Lispの生みの親John McCarthyの講演や、Anatomy of Lispという本がかつて
バイブル化したことがあるんですが、その著者 Johon Allenもスピーカーにい
ますね。
技術論文のほうをみると、LispとJavaの融合の話がいくつかあったり、
Microsoftの人も、.NETでLispを実装している話がありますね。
日本からは、湯浅先生たちが発表しますね。
LispとJavaの融合だと、JavaVM上でLispの実装というのが定番ですが、
llavaは、Java in Lisp syntaxというのが、ユニークですね。
http://llava.org/
llava
Lisp(Scheme)シンタックスで、Javaのライブラリを使えるなら、スクリプト
言語として個人的には一番興味深いかも。Schemeなのに、MacroはCommon Lisp
互換の強力なのがあるみたいだし。
これも食指が動く言語だなあ。
実は、最近めちゃ忙しいので、どんどん現実逃避になって、プログラミング
言語をあれこれみてるんです。実際にコードを書いてみてるわけじゃなくて、
単にサイトにいって、つらつら文章を眺めているくらいですけど。
時間ができたら、紹介しますね。
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Lispの話題といえば、国際Lisp会議が、まもなくスタンフォード大学で始ま
ります。
http://www.international-lisp-conference.org/
をどうぞ。
Lispの生みの親John McCarthyの講演や、Anatomy of Lispという本がかつて
バイブル化したことがあるんですが、その著者 Johon Allenもスピーカーにい
ますね。
技術論文のほうをみると、LispとJavaの融合の話がいくつかあったり、
Microsoftの人も、.NETでLispを実装している話がありますね。
日本からは、湯浅先生たちが発表しますね。
LispとJavaの融合だと、JavaVM上でLispの実装というのが定番ですが、
llavaは、Java in Lisp syntaxというのが、ユニークですね。
http://llava.org/
llava
Lisp(Scheme)シンタックスで、Javaのライブラリを使えるなら、スクリプト
言語として個人的には一番興味深いかも。Schemeなのに、MacroはCommon Lisp
互換の強力なのがあるみたいだし。
これも食指が動く言語だなあ。
実は、最近めちゃ忙しいので、どんどん現実逃避になって、プログラミング
言語をあれこれみてるんです。実際にコードを書いてみてるわけじゃなくて、
単にサイトにいって、つらつら文章を眺めているくらいですけど。
時間ができたら、紹介しますね。
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