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ライブドア対フジが提起したもの2005年04月05日 06時14分00秒

 これ、小飼弾さんが朝生に出るというので、4/1の深夜に書いたものだけど、弾さんのブログにコメントとして書こうとしたら長すぎるというのでだめだったのね。それでASAHネットのぼくのウェブに書いたんだけど(乳の詫び状2005/04/02)に書いたものです。
 忙しすぎて、しばらくこっちに書いてないので、ここに転載しておこうとしたら、今度はアサブロのシステムがエラーを起こして書き込めなかったんですね。
 今日、試したら、どうやら、動いているようなので、やっと書き込みます。

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弾さん。正三郎です。
これから朝生だそうですが、間に合うかな。
ホットコーナーに書こうと思っていたが、忙しくして書けずにいたけど、直接、
弾さんのブログに書こうとしたら、最大長を超えているというので、あわてて、
ホットコーナーに書くよ。

堀江君が提起したポイントは4つ。
1 現在のテレビ、特に民放地上波に報道やジャーナリズムを語る資格がある
のか。
2 テレビ局の高給と製作会社の劣悪な労働条件
3 著作権の問題
4 メディアという言葉

 1について、デーブ・スペクターや大谷昭宏は、「ニュースは金で買えばい
い」という堀江発言をとらえてジャーナリズムがわかってないなどというが、
堀江発言はその前に、「首相官邸記者クラブに入れないなら」という前提をお
いているんだよ。
 日本ジャーナリズムの恥部ともいわれる談合組織が、記者クラブ制度。この
問題をなぜテレビや新聞は取り上げないか。テレビは自社に都合の悪いことは
報道しない。どこに公共性や報道の使命があるのか。
 そして、新聞やテレビはニュースを買ってるじゃないか。ロイター、AFPだ
けじゃなくて、自衛隊のサマワにだって自分たちでは行かず、フリーのジャー
ナリストやカメラマンから買っている。自社の記者から死者を出したくない
(経営陣の責任問題になる)から自分では危険な現地に取材に行かず、テレビ電
話を使った防衛庁のブリーフィングですませてるじゃないか。
 結局、テレビ局は、電波と時間という2重の規制に守られての殿様商売なん
だよ。時間制約のほうはHDDレコーディングなど技術が破壊していく過程にあ
るけどね。
 2については、いうまでもない。テレビ局は1500万円前後という上場企業で
は最高の平均給与をとっている一方、製作は下請けに丸投げ。製作会社は低賃
金と劣悪な労働条件でこき使われている。それでいながら、制作費がないから
いい番組が作れないなどといってるんだから、グルーバルな競争にさらされて
いるメーカーの人間からみれば、ふざけるなの一言。
 3の著作権の問題も2とからむ。製作は丸投げでちゃんと著作権の一元管理
すらできてない。デーブは堀江君が「著作権のことなど何にも知らない」とい
うが、これこそお笑い。テーブ程度だとコモンズのことなど知らないだろうが、
放送と通信の融合を考えれば、どういう著作権管理をするのかを提案してこそ
ヴィジョン。それを打ち出したテレビ局はあるか。それもいえないのに、揚げ
足取りのように、著作権を知らないからだめだというのは、改革する気持ちが
ない抵抗勢力でしかない。ま、デーブは利権がいろいろあるんだろうから、あ
んなに必死なんだろうけどね。
 4は、レトリックの問題なの。「お金で何でも買える」「既存メディアを殺
す」なんていうのは、本を売りたいから刺激的に書いてるレトリックでしょ。
そんなのもわからないのなら、作家やまともな文芸評論家並みの読解力をもて
とはいわないけど、小学校から読み書きをやり直すべきだね。
 で、メディアという言葉。IT業界なら、フロッピーやCDや通信回線やら情報
を保存、流通させるための物理的な媒体ね。出版や放送業界は、文化的な媒体
の意味で使ってるよね。ここに錯誤がある。弾さんならわかると思うけど、堀
江君がいう、インターネットがテレビを殺すというのは、文化媒体じゃなくて
物理媒体のことだと思ったほうが自然でしょ。
 規制に守られた電波という物理媒体を使ういまのテレビ局は、物理媒体とし
ては10年も経たずにネットに首位を明け渡す可能性は十分ある。物理媒体とし
ては、光ファイバのような有線もあれば、電波のように無線でも流せるIPのほ
うが、適応力が高いんだよね。
 じゃ、コンテンツ(文化)はどうかといえば、いまテレビで作っているような
ものでもコンテンツは生き残るんだよ。ただし、テレビ局はコンテンツの多く
は下請けに丸投げ。NTTやらが実際にコンテンツを作ってる製作会社に直接発
注するようになったら、テレビ局はどう生き残るの?
 いまのテレビ局は、電波の権利を管理する会社。そして、コンテンツを作る
力がなく発注しかできない会社しかすぎないと思うよ。物理媒体としてのテレ
ビは確実にネットに侵食されるから、あとは発注部分を通信会社が固め始める
と凋落はすごいと思うよ。
 大体、民放の地上波は、気が利いた奴はもう観てないもんね。
 この前、ケーブルの朝日ニューススター、愛川欣也のパックインジャーナル
でやってたけど、ライブドア対フジのことでファックスがいっぱい来て、その
8割が、テレビ局のあり方について、ジャーナリズムや公共性の面で批判的な
意見だったのね。
 わかってる人はわかってる。デーブの意見なんかバカすぎて、視聴者、日本
国民をほんとバカにしてると思うよ。ああいうのが、テレビでギャースカがな
り立ててるだけで、地上波民放は終わってるなと思いますよ。
 走り書きだし、もう間に合わないかもしれないけど、この辺で。
 明日というよりもう今日だけど、また、仕事だから、ライブじゃ観られない
けど、がんばって、デーブのバカな意見には突っ込んでね。

コメント

_ aphorist ― 2005年04月05日 07時49分41秒

>堀江君が提起したポイントは4つ。
どこかのテレビ局を手に入れたとしてそれをライブドアが変えられると思いますか?どうも堀江が求めてるのはそういう、既得権益の部分だけで、「本を売りたいから刺激的に書いてるレトリック」と同じで、テレビ局買収に対して世論を味方につけたいから、そういうことを言ってるだけのような感じがしてます。

_ 中村正三郎 ― 2005年04月07日 08時16分29秒

ぼくは、堀江君に変える意志があって変えられるほうがいいけど、変える意志がなくて変えられなくても、そこに論点はないです。
論点は、ライブドア対フジの戦いは、メディアやジャーナリズムということについて、これくらいは提起しているというの指摘ですね。
それに、堀江君が変える変えないとは関係なく、もう時代の流れで変わっていくだろうと思っています。

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