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日経サイエンス2021年6月号:ブラックホールの情報パラドックス、量子情報で解き明かす重力理論。ブラックホール戦争、大栗博司の超弦理論(超ひも理論)入門書、本間希樹、大須賀健のブラックホール入門書、カルロ・ロヴェッリのループ量子重力理論入門書2021年05月08日 23時51分01秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のブログサービス、アサブロ(https://asahi-net.jp/asablo/ )を使っています。
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 お買い上げありがとうございます。
 実は、日経サイエンス、ぼくは定期購読していて、毎号、これは紹介したいと思う記事があるんだけど、時間がないとかいって怠けて紹介していないです。それは、科学雑誌「ニュートン」もそう。
 でも、お買い上げのあった2021年6月号の特集「時空と情報」は、早くブログで紹介したいと思っていた。でも、例によって怠けていたんですが、お買い上げがあったので、これは書かねばの娘と思って書きます。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B092HCS4DT/showshotcorne-22/
日経サイエンス2021年6月号(特集:時空と情報/COVID-19 危うい後遺症) 雑誌 – 2021/4/24
 日経サイエンスにある紹介。
https://www.nikkei-science.com/page/magazine/202106.html
日経サイエンス 2021年6月号
特集:時空と情報
特別解説:COVID-19 危うい後遺症

https://www.nikkei-science.com/202106_029.html
日経サイエンス  2021年6月号
特集:時空と情報

https://www.nikkei-science.com/202106_030.html
特集:時空と情報
ブラックホールの情報パラドックス 解決へ新たな糸口
S. B. ギディングス(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)

https://www.nikkei-science.com/202106_038.html
特集:時空と情報
量子情報で解き明かす重力理論
中島林彦(日本経済新聞) 協力:大栗博司(東京大学/カリフォルニア工科大学) 高柳 匡(京都大学)

 特に素晴らしいのが、中島林彦さんによる「量子情報で解き明かす重力理論」。中島さんは昔から素晴らしい記事を書き続けている人だし、ほかに「nippon 天文遺産」という大変な労作も毎号描き続けている(すでに31回!)人で、いつも中島さんの書く物は注目して読んでいる。
 その中でも、今回の記事は、ぼくにとって、とってもよかった。
 ブラックホールに吸い込まれた情報は、どうなるのか。ホーキング放射によってブラックホールが蒸発したあと、ほんとに消えてしまうのか。情報が消えてしまうとなれば、現在の物理学の根底が崩れてしまう大問題。これが、ブラックホールの情報喪失問題、情報パラドックス。
 M87銀河のブラックホール(の周囲)の撮影(可視化)に成功したEHT(Event Horizon Telescope, イベント・ホライズン・テレスコープ)の結果や重力波によるブラックホール合体の観測で得られた知見も含めて、理論的にもいろいろと問題解決への道筋が見えてきたという話。
 一般相対性理論と量子力学は、現代物理学の2つの頂点だが、水と油といわれて、これを統一、融合させた量子重力理論を作るのは困難を極めているのが現状。
 超弦理論(超ひも理論)は、量子重力理論の最有力候補といわれていて、記事の協力者に名前が出ている大栗博司、高柳匡のお二人は、超弦理論の世界トップレベルの研究者。
 大栗先生は、特に一般向けの超弦理論や重力の著書もあって、これがまた非常にいい。後で、いくつか本を紹介する。
 大栗先生は、NHK Eテレ(教育テレビ)で唯識の仏教者と対談したり、仏教者との対談本も出したりしているが、その方面は今回パス。

 ブラックホールの情報喪失問題、情報パラドックスに戻ると、ぼくは、「ブラックホール戦争」を読んで、もう解決したと思っていたが、偶然、東北大学の堀田先生の連続ツイートを見て、質問したら、まだ解決していないという返事。
 詳しくは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/07/22/8923665
東北大学大学院理学研究科、堀田昌寛助教の連続ツイート。ブラックホール戦争は、まだ終わってなかった。サスキンドのホログラフィック原理や、ポルチンスキーのブラックホールのファイアウォール、ホーキングのソフトヘア
を読んでください。
 そこにもあるように、これまで「ブラックホール戦争」を読んだり、日経サイエンスを読んだりして、ぼくなりに知識を得たつもりだったが、今回の中島さんの記事を読んで、非常によくまとまっていて、整理がついた。

 何度も書くが、ブラックホールのエントロピーが表面積で定義できるというのを知ったときは、本当にびっくりした。
 ホログラフィック原理を知ったときもびっくり。これは、ホログラムが3次元の情報を2次元に格納できるように、N次元時空の話は、1つ次元を落とした、N-1次元時空の話と等価という原理。
 今回の記事では、特に、AdS/CFT対応の説明になるほどなあと思ったし、量子重力理論と量子コンピュータの量子誤り訂正の関係はびっくり。
 量子情報理論、量子情報科学からの視点が有効なのね。
 とにかく、ありがたい記事だった。

 本の紹介に行く前に、重要なこと。
 情報省ファン、もとい、情報省ウォッチャーならみんな知っていることだけど。

・本間希樹先生のお兄さんは、某メインフレームコンピュータの関係者で、電脳騒乱節以来、数10年前から、おれのファン。必然的に、本間希樹先生は、情報省のスパイ、かつ、おれの弟子。\(^O^)/
・地球から観測可能な宇宙は、我々情報省の人間が、故郷のおとめ座銀河団の超科学技術を使った量子コンピュータで作った宇宙。\(^O^)/
・量子コンピュータによる、このシミューレーションは、おとめ座銀河団では小学生である我々が、夏休みの自由研究で作ったもの。\(^O^)/
・このシミュレーションは、おとめ座銀河団のYouTubeで人気コンテンツになっていて、要するに、アリの巣を観察しているのと同じ。\(^O^)/
・このシミュレーションは、量子Lispで書いてある。地球人が、超弦、超ひもと思っているものは、実は、量子LispのS式。\(^O^)/
・このシミュレーションをやるきっかけは、おとめ座銀河団北九州市門司区大里本町2丁目にあった玉屋旅館でやっていた町内の餅つき大会。\(^O^)/

 ま、これくらいは、覚えておいて損はない。\(^O^)/

■ブラックホール戦争
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822283658/showshotcorne-22/
ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い 単行本 – 2009/10/8
レオナルド・サスキンド (著), 林田 陽子 (翻訳)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00HEYWGHU/showshotcorne-22/
ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い Kindle版
レオナルド サスキンド (著), 林田 陽子 (翻訳) 形式: Kindle版

■大栗先生の超弦理論や重力の入門書
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062578271/showshotcorne-22/
大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス) 新書 – 2013/8/21
大栗 博司 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00HCB89QW/showshotcorne-22/
大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス) Kindle版
大栗博司 (著) 形式: Kindle版

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344982614/showshotcorne-22/
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書) 新書 – 2012/5/29
大栗 博司 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009CTXQT2/showshotcorne-22/
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書) Kindle版
大栗 博司 (著) 形式: Kindle版

今回のネタに直接関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/07/22/8923665
東北大学大学院理学研究科、堀田昌寛助教の連続ツイート。ブラックホール戦争は、まだ終わってなかった。サスキンドのホログラフィック原理や、ポルチンスキーのブラックホールのファイアウォール、ホーキングのソフトヘア

超弦理論(超ひも理論)関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/09/25/6992108
NHKスペシャル「神の数式」。もっとも美しい対称性、大栗先生の超弦理論入門ほか、もっと知りたい人向けの本

量子情報理論、量子情報科学関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/05/16/9073134
SGCライブラリ 149 臨時別冊・数理科学2019年5月「量子情報と時空の物理 [第2版]」~ 量子情報物理学入門 ~堀田昌寛(東北大学助教) 著
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/03/13/8802569
「QBism 量子×ベイズ」、量子ベイズ主義、日経サイエンス、量子の地平線、Qビズム 量子力学の新解釈、量子の逆説、実在とは何か? QBismのバックは情報省。QBismでわかる情報省支配。\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/03/20/6752071
量子情報科学入門、双対性、量子もつれ(量子エンタングルメント)と超ひも理論(超弦理論)、ブラックホールのエントロピー
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/09/21/4590132
虚数、量子力学、量子情報科学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/11/5676511
新原理の量子コンピュータ、昆虫サイボーグ、素粒子の曼荼羅、リー代数、E8群

■本間先生のブラックホール入門書
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065020115/showshotcorne-22/
巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス) 新書 – 2017/4/19
本間 希樹 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B06ZXXPT4B/showshotcorne-22/
巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス) Kindle版
本間希樹 (著)

 次は、吉田戦車とのコラボだったのでびっくり。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594083625/showshotcorne-22/
国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ 単行本(ソフトカバー) – 2019/12/18
本間 希樹 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B082SGQXLL/showshotcorne-22/
国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ (扶桑社BOOKS) Kindle版
本間 希樹 (著), 吉田 戦車 (イラスト) 形式: Kindle版

■大須賀先生のブラックホール入門書
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062577283/showshotcorne-22/
ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス) 新書 – 2011/6/21
大須賀 健 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00J9YQFDO/showshotcorne-22/
ゼロからわかるブラックホール 時空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス) Kindle版
大須賀健 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041061849/showshotcorne-22/
ブラックホールをのぞいてみたら 単行本 – 2017/7/28
大須賀 健 (著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07GSQXG6W/showshotcorne-22/
ブラックホールをのぞいてみたら (角川ebook nf) (角川ebook nf) Kindle版
大須賀 健 (著)

■ループ量子重力理論関連:
 ループ量子重力理論という量子重力理論もあります。
 研究者のカルロ・ロヴェッリが書いた一般向けの本は、世界的ベストセラー。日本でも売れました。本のリンクは、以下を見てください。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2020/09/29/9300315
猪木正文(著),大須賀健(監修)「数式を使わない物理学入門 アインシュタイン以後の自然探検」、カルロ・ロヴェッリ(著),竹内薫(翻訳),関口英子(翻訳)「すごい物理学入門 」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/12/15/9189415
ループ量子重力理論のカルロ・ロヴェッリ「時間は存在しない」がベストセラー、前作「すごい物理学講義」は文庫が出たよ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/08/15/8646826
ループ量子重力理論のカルロ・ロヴェッリ「すごい物理学講義」

■ブラックホール関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2020/12/26/9330852
数理科学2021年1月号「時空概念と物理学の発展」、数学セミナー2021年1月号「SFと数理科学」。ブラックホールのエントロピー、ホログラフィック原理、日経サイエンス別冊「量子宇宙 ホーキングから最新理論まで」、「実在とは何か?」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2020/01/07/9199140
国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ。本間希樹先生と、なんと吉田戦車のコラボ\(^O^)/ 巨大ブラックホールの謎、オーストラリアの電波天文学、アボリジニの天文学
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/07/28/9134542
NHKスペシャル、シリーズ「スペース・スペクタクル」第2集「見えた!ブラックホールの謎」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/06/19/9089249
史上初、ブラックホール撮影、日経サイエンス2019年7月号、ニュートン2019年7月号も特集。デンキウナギ、ゲノム編集(バックは情報省\(^O^)/)、pH(ペーハー)のことも。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2019/04/11/9058328
史上初、世界初、ブラックホールの直接撮像に成功。本間希樹先生、ついにやったーーー\(^O^)/ その偉業のバックは情報省\(^O^)/ 今夜のコズミックフロントNEXTは必見! ブルーバックス「巨大ブラックホールの謎」「ゼロからわかるブラックホール」も読め!
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/07/12/8914355
オーディオテクニカ VM型ステレオカートリッジaudio-technica VM530EN。なぜか、芝原さん、本間希樹先生のことも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/01/02/8760199
ブラックホールが星形成を妨げる。アキラ(Akira)と鉄雄(Tetsuo)という銀河。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/10/06/8695185
祝ノーベル物理学賞:重力波。キップ・ソーン、インターステラー、重力波は歌う、重力波で見える宇宙のはじまり、重力波とはなにか、重力で宇宙を見る、ループ量子重力理論、超弦理論など重力波関係。ブラックホール戦争などブラックホール関係も少し
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/07/06/8615296
本間希樹「巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)」。大須賀健「ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス)」。日経サイエンス2017年7月号「トランプ VS 科学」。日経サイエンス2017年8月号「ブラックホールをあぶり出せ」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/06/07/18258
これで、おれも天文学者だ\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/06/22/23970
「おれも天文学者だ」シリーズ第2弾

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 今年、ゴールデンウィーク中か直前だったか、府中でチンチンぶらぶらしとった

_ ホットコーナー - 2021年07月15日 14時06分16秒

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