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筒井康隆展、2度目の感想。筒井康隆展のための三部作。#筒井康隆展のための補助線2018年10月17日 08時40分31秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 もう一週間以上経ったけど、2018/10/08の祝日、世田谷文学館で絶賛開催中の筒井康隆展にまた行って来た。一回目は、開催前日の内覧会。
 小雨か曇り空で肌寒い日に朝から行ったから、空いていた。

 内覧会のときはあまり気づいていなかったが、各コーナーの仕切りの壁に、生原稿コピーで、原稿用紙20枚から30枚くらいの短編をいくつも印刷してある。
 そういえば、以前、原宿の中華料理屋で筒井さんにごちそうしてもらったことがあって、そのとき、パソコン雑誌の編集者からは、原稿用紙何枚という依頼ではなく、何キロバイト(KB)という依頼があるという話をしたら、筒井さんが非常に面白がって、どこかで使うかもと、紙ナプキンかなんか忘れたが、その場にあった紙切れにメモしておられたのを思い出した。

 各コーナーの壁に印刷してある短編はいくつもあって、ぼくはバブリング創世記、時をかける少女のパロディであるシナリオ、関節話法は、その場でもう一度読み直してしまった。

 生原稿が話題になっているが、ぼくは、下書きの現物を見たのが一番面白かった。
 提供したのは、日本筒井党初代党首の幸森さんとのこと。よくこんなもの、もってるよねえ。
 かつて筒井さんのエッセイに、自分の下書きは、紙に恐ろしく小さな字でびっしり書いているという話があったが、現物はほんとにすごい。
 1文字が数ミリあるかないかの小ささでびっしり書いてあり、さらにあちこちに線が引っ張ってあって書き込みが追加されている。老眼のおれはほとんど読めないが、それでも超能力(笑)を発揮してよくよく凝視したら、上のほうは、イリヤという文字が読めたので、イリヤ・ムウロメツの下書きだろう。下は、「海」6枚などと書いてあったので、雑誌「海」に書いたエッセイの下書きらしく、密かに長編を書いている話に思えた。このエッセイは読んだ記憶があり、たしか、その長編は「虚航船団」。
 そしたら、筒井康隆大辞典を書いた平石さんは、さすが。作品名まで特定している。
https://twitter.com/shownakamura/status/1050030296500846592
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筒井康隆展、2回目。一番凝視したのがこれ。筒井さんにあったように信じられないくらい小さな字でびっしり書いてある。上がイリヤ・ムウロメツはわかったけど、どの部分かはわからなかった。下のエッセイのタイトルまで出てくる。平石さん、やっぱ怖いわ\(^O^)/ 内容は虚航船団のことですよね?

https://twitter.com/ahoudorisan/status/1049954981426618368
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世田谷文学館の筒井康隆展。小さな字で書かれた下書きも並んでいる。
上にあるのが「イリヤ・ムウロメツ」の「白眼の化けもの」の部分、下のあるのがエッセイ「日常生活を返せ」
#筒井康隆展のための補助線
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 筒井康隆展に行く人、行った人、どちらも、「#筒井康隆展のための補助線」というハッシュタグは、ぜひ、検索するといいです。
 筒井康隆展に協力し、収集したものもたくさん提供している、平石さんや尾川さんが、筒井康隆展だけでは、まだまだ筒井康隆の全貌を示すには足りないとばかりに、へえー、という話をいっぱいツイートしている。

 ぼくも、会場の入り口の花の写真を撮って、このハッシュタグでツイートした。
https://twitter.com/shownakamura/status/1049156063377813507
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#筒井康隆展のための補助線
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https://twitter.com/shownakamura/status/1049156417507094528
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#筒井康隆展のための補助線
太田が悪い、の太田さんからも
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https://twitter.com/shownakamura/status/1049157464870928384
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#筒井康隆展のための補助線
筒井作品の芝居化、舞台化で著名な伊沢弘さんからも。
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https://twitter.com/shownakamura/status/1049157869117952000
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#筒井康隆展のための補助線
時をかける少女、大ヒットアニメ版の細田守監督からも。
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 なお、このハッシュタグについて、こんなツイートをした。
https://twitter.com/shownakamura/status/1048929662863212545
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#筒井康隆展のための補助線
このハッシュタグ、いいネーミングですね。
さすが、平石さん。筒井さんもほめていたネーミングセンス。
朝のガスパールの時、電脳筒井線というネーミングは、筒井さんが、平石さんに任せたといって平石さんが考えた。
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 筒井康隆展をより楽しむための三部作として、勝手に次の3つを挙げておきます。

 筒井康隆展図録。
 これ、カバーをはずすと、表紙や裏表紙に、年表がカラー印刷されていたり、いろいろ凝っている。中身もカラーだし、直筆原稿傑作選をはじめ、展示されているあれこれもたくさん写真がある。
 筒井康隆展の図録は、世田谷文学館に行かないと買えないけど、ほかは、アマゾンや一般書店でも買えます。あ、図録は、すでにヤフオクとかオークションサイトに出品されてますね。
 2000円くらいで出ていますが、図録は1300円だったので、だいぶ、プレミアがついていますね。

 筒井康隆展に合わせて出版された、文藝の別冊。
 筒井作品に影響を受けた作家や漫画家が、いろいろ書いているし、非常に面白い。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309979564/showshotcorne-22/
総特集 筒井康隆: 日本文学の大スタア (文藝別冊) ムック – 2018/10/6
河出書房新社編集部 (編集)

 次は以前も紹介したが、必読です。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152097981/showshotcorne-22/
筒井康隆、自作を語る 単行本(ソフトカバー) – 2018/9/19
筒井 康隆 (著), 日下 三蔵 (編集)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07HK4K7ZY/showshotcorne-22/
筒井康隆、自作を語る (早川書房) Kindle版
筒井 康隆 (著), 日下 三蔵 (編集)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/10/07/8969659
祝! 世田谷文学館、筒井康隆展、ついに開幕\(^O^)/ 個人的には光子様のコーナーがうれしい\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/10/02/8967718
「筒井康隆、次作を騙る、カタール、UAE」、もとい、「筒井康隆、自作を語る」が届きました。\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2018/09/06/8957261
筒井康隆、日下三蔵「筒井康隆、自作を語る」。大作家、すべてを明かす。『筒井康隆、自作を語る』。平石滋「筒井康隆大辞典」のことも