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C-3POは、普遍言語、万能言語マシンの夢を見るか2017年06月12日 23時03分39秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 筒井康隆の新作は、言語のディコンストラクションがテーマになるようだ。

http://shokenro.jp/00001462
偽文士日碌 2017年5月2日
--- ここから ---
これを小説でやるには言語の完全なディコンストラクションが必要である。
--- ここまで ---

 言語のディコンストラクションと関係あるかどうかはわからないが、以前から、漠然と思っていたことがあって、それが最近の日経サイエンスの記事を読み、映画「メッセージ」を観たことで、また蘇ってきた。

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/06/04/8585068
映画「メッセージ」は、ファーストコンタクトSF, 言語SF, 前衛書道SF, タイムトラベルSF, 哲学SFだった\(^O^)/

 国語の辞書を、言葉の定義が載っているものと思っている人もいるようだが、辞書は、言葉の定義が載っているものではなく、あくまで、ある地域、ある時期、ある社会における、言葉の解釈が載っているだけではないか。
 では、定義はどうすべきか。
 これは、宇宙を考えると、数学や物理学で定義するしかない。\(^O^)/
 言葉の基盤部分が、数学的、物理学的定義であれば、コミュニケーションの基盤としてしっかりしたものになる。
 度量衡も、昔は人工物で定義され、メートル原器などあったが、もっと科学的に精度の高い、宇宙のどこでも通用する方法で再定義されきた。
 キログラムも、キログラム原器を引退させて、プランク定数で定義し直すという。

http://www.nikkei-science.com/201705_074.html
日経サイエンス  2017年5月号
キログラムを再定義
T. フォルジャー(科学ジャーナリスト)

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0703/kilogram.html
日経サイエンス  2007年3月号
さらばキログラム原器
I. ロビンソン(英国立物理研究所)

 同様に、言葉も、宇宙のどこでも、通用する方法で定義しないとだめだろう。
 少なくとも、我々の宇宙では、どこでも同じ数理構造、物理構造を持っていると信じられるので、円周率などの数学的定数、光速やプランク定数などの物理学的定数、そして、数学、物理学で定義する。
 たとえば、「赤」は、ある周波数帯の電磁波として定義する。電磁波は、当然、マックスウェルの方程式で定義するといった具合。
 この基盤があれば、宇宙のどこの知的生命とも、言語での理解、情報交換が可能になるのではないか。

 なぜ、こんなことを考えるかというと、スター・ウォーズのC-3POが操れる言語が、たった600万程度で、これじゃ、宇宙全体を考えたら、全然、だめだと思ったから。

https://ja.wikipedia.org/wiki/C-3PO
--- ここから ---
プロトコル(儀礼・通訳用)ドロイドで、様々な人種が存在しているスター・ウォーズ世界で、それら種族の仲立ちとして相互作用できるように設計されている。600万を越す宇宙言語や暗号、各種族の儀礼に精通しており、初対面の人にいつもそのことを吹聴する、
--- ここまで ---

 調子に乗るなよ、C-3PO。\(^O^)/
 600万言語では絶望的にだめなのは、簡単な計算をしてみればわかる。
 我々の天の川銀河だけでも、星が数千億個。少なめに2000億個として、さらに思い切り少なく見積もって、それぞれの星に惑星が1つしかないとして、2000億個の惑星がある。
 宇宙全体で、銀河の数は、数千億個。この前、観た宇宙の番組では、1兆個あるとも言っていた。
 となると、1兆分の確率で言語を操る知的生命体がいたとしても、2000億種類の知的生命体がいることになる。
 地球の主要言語が、100くらいあるとして、2000億×100で、20兆種類の言語がある。600万じゃ、絶望的に少ない。
 20兆言語を切りがいいところまで減らして、1兆言語だとしても、これらの言語間の翻訳、通訳を1対1対応でやっていては、組み合わせの数が爆発する。
 よって、機械翻訳の常套手段として、どの言語にも共通の中間言語を介して翻訳する、いわゆるピボット方式が考えられる。
 その中間言語の基盤が、前述の数学、物理学による言語の定義になる。これぞ、普遍言語、万能言語。\(^O^)/

 機械翻訳に限らず、ピボット方式は様々なところで使われている。
 プログラミング言語でいえば、コンパイラのフロントエンドは言語独立の中間形式に変換し、最後にバックエンドが中間形式から各種プロセッサの命令を出力する。
 ぼくが勤めるアンテナハウスは、様々なコンバータを作っているが、ここでも、共通の中間形式に変換し、そこからターゲットの形式に変換している。

http://www.antenna.co.jp
PDF、組版と文書変換のアンテナハウス株式会社

 とまあ、こんなアホなことを漠然と考えていたら、チョムスキーの普遍文法仮説は、最近、否定されつつあるという。
 機械翻訳も、ピボット方式ではなく、マイクロソフトやグーグルなどがやっている用例をかき集めたビッグデータでやる方式が最近は主流になっているように思う。

http://www.nikkei-science.com/201705_052.html
日経サイエンス  2017年5月号
特集:言語学の新潮流
チョムスキーを超えて 普遍文法は存在しない
P. イボットソン(英オープン大学) M. トマセロ(独マックス・プランク進化人類学研究所)
 そういえば、同じ特集にあった口笛言語もすごかった。ほんとにあるんですね、こういう言語が。
http://www.nikkei-science.com/201705_060.html
特集:言語学の新潮流
口笛言語
J. メイエ(フランス国立科学研究センター)

 マイクロソフトやグーグルがやっている方法は、言語の理解など必要がない力業。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0607/translate.html
日経サイエンス  2006年7月号
ここまできた機械翻訳
G. スティックス(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO35285560T01C11A0000000/
グーグルの検索・翻訳を可能にした「力技」 進化する人工知能(上)
村上憲郎のグローバル羅針盤(6)
(1/3ページ)2011/10/4 7:00
の1ページ最後から2ページ目ににある、
--- ここから ---
「グーグル翻訳」が採用している手法は、昔から「中国語の翻訳」と揶揄(やゆ)されている手法で、「エレガントな解」とは正反対の、知力ではない、筋力を使った「力技」である。
--- ここまで ---

 口笛言語で思い出したが、C-3POには通訳ロボットとして重大な欠点がある。
 膝がうまく曲がらないから、筒井康隆「関節話法」ができないのだ。
 やっぱ、使えんのぉ、C-3PO。\(^O^)/
 でも、好きだよ。C-3POもR2-D2もBB-8もチョッパーも。

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