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筒井康隆の炎上ツイートは、削除ではなくツイッター社の判断で非表示。私に流れ弾が飛んで来た理由がやっとわかった。2017年04月12日 08時59分44秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 筒井康隆が、日記で韓国の従軍慰安婦像について書いて、それがツイートされて、大炎上という話。
 当該ツイートを削除しやがってなどというツイートも流れたが、最初に書いておくが、当該ツイートは、筒井さん本人や公式ツイッターの管理人が削除したのではなく、ツイッター社の判断で非表示になっている。そして、このアカウントは、新しくツイートもできないので、事実上、閉鎖状態になっている。これもツイッター社の措置。
 その意味で、朝日新聞の記事
http://www.asahi.com/articles/ASK473GJ1K47UCVL00C.html
筒井康隆氏、慰安婦像への侮辱促す? 「炎上狙った」
2017年4月7日18時36分
も、削除とした書いている点で、間違っている。
 ツイッター社が、こういう措置を取る理由が少しはわかるであろう記事が、これ。
http://wired.jp/2017/02/24/2017-year-twitter/
漂流するツイッターは「生死を分ける2017年」を切り抜けられるか
2017.02.24 FRI 09:00

 先週、この問題が勃発したとき、私は何も事情を知らなかった。
 私のツイッターの通知には、
@shownakamura @TsutsuiYasutaka
で、あるいは私単独
@shownakamura
で、通知がたくさん来ていて、右翼、左翼が従軍慰安婦関係でやりあっているし、ハングルでもあれこれ書いたのが流れてきていて、事情を全然知らなかったので、何かあったんだろうとは思ったが、忙しいし、そのままにしていた。
 夜遅く家に帰ると、問題になった偽文士日録が載っている笑犬楼大通りをホスティングしているASAHIネットから、私宛にメールが来ていて、それを読んで、冒頭に書いたように、日録の一部をツイートしたものが炎上状態、ツイッター社の判断で非表示になっていることも教えてもらい、その日録を読んで、やっと事情がわかった。

 なぜ、私のところにも、いろいろ右翼、左翼、ハングルの抗議やらあれこれが流れてきているのかは、2017/04/08(土曜日)に、山下洋輔さんのソロピアノコンサートに行って、ASAHIネットの筒井康隆会議室のメンバーから教わって、やっとわかった。
 ツイッターの筒井康隆公式アカウントは、上記のように閉鎖状態になり、当該ツイートが非表示になった。すると、私が、ツイートした
https://twitter.com/shownakamura/status/849336825374056448
--- ここから ---
Shozaburo Nakamura‏
@shownakamura
こんなところにも、筒井康隆!
--- ここから ---
Kentaro Fukuchi‏
@kentarofukuchi
日本VR学会誌連載の「メディア評論」、今号は本誌特集テーマ「ゲームとVR」にあわせて筒井康隆『朝のガスパール』を取り上げています。メディア評論ではここのところずっと「現実と虚構」という概念を追いかけており、それと「ゲーム」との接点としてふさわしい作品です。
--- ここまで ---
--- ここまで ---
を、筒井康隆公式アカウントでリツイートしたものが、表示されている最新のツイートになっている。
 だから、憤懣やるかたない連中が、なんか知らんが、@shownakamuraという奴に文句を言おうというので、がんがん流れてきたんだろうという話。
 炎上でいえば、飛び火によるもらい火、銃撃戦でいえば流れ弾、爆撃でいえば、誤爆だが、まあ、筒井康隆のファンを長年やっていれば、これくらいのことはあって当然。むしろ、ツイッター上とはいえ、筒井康隆と同列にみなされたのは、名誉、光栄、恐縮といっていい。
 そもそも、作家、音楽科、画家などの芸術家、科学者、発明家などを問わず、天才の妻、夫、親兄弟、子供といった家族や親戚、友人などは、悲惨な目に遭う例が、古今東西を問わずたくさんあり、それに比べれば、筒井ファンでいることは天国みたいなもの。

 さて、流れてきたツイートやネットでの反応をざっと見た限り、紋切り型、パターン化されたやり取りで、これなら、最近の進化したAI(人工知能)など不要で、昔のお遊び、人工無能のようなパターン化されたコンピュータの自動応答でも十分だろう思った。
 つまり、表面的には激しくやり合っているようであっても、実は、硬直化し、形骸化しており、人間ならではの知性は不要、すなわち、思考停止状態なのだ。
 筒井康隆が、あれを書いた意図は、私のような凡人にわかる訳がないが、少なくとも個人的には、慰安婦問題に関して、右翼も左翼も思考停止になっているのがわかって、なるほど、文学の役割があったなと思った次第。

 それから、この人たち、天才の狂気、今回に限っていえば、筒井康隆という作家の狂気、文学的たくらみ、文学的悪意に無知、無自覚な、文学的読解力のない人が多すぎるのではないか。
 筒井康隆作品をほとんど読んでないか、読んでいても、「時をかける少女」など魅力的な女性主人公が活躍するヒロインもの、リリカルな、すなわち叙情的な作品しか読んでない人たちだろう。
 筒井康隆という作家は、文学に対しては実に誠実。誠実という言葉から、清廉潔白な、いい人というイメージを持つとすれば、むしろ逆で、厳格、苛烈、命がけ、恐ろしいというイメージを持ってほしい。

 詳しくは、時間ができたら、また書くが、せめて、坂口安吾の「堕落論」くらいは読んで、理論武装していないと、筒井康隆に、「享楽乞食」と一刀両断されてしまうだろう。

 「堕落論」はいろんなところから出ているが、Kindle版 0 円の表示があったので、とりあえず、新潮社版を選んでみた。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101024022/showshotcorne-22/
堕落論 (新潮文庫) 文庫 – 2000/5/30
坂口 安吾 (著)

 あ、0 円のKindle版は、無料の青空文庫だ。内容が紙書籍の新潮社版と同じとは言えないかもしれないが。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009AZTIY0/showshotcorne-22/
堕落論 Kindle版
坂口 安吾 (著)

 あ、去年、「100分 de 名著」でやったんだ。知らなかった。解説やテキストで、作家の覚悟というものが、わかるのではないか。
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/56_darakuron/
名著56 堕落論:100分 de 名著 - NHK

 テキストは、これ。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4142230646/showshotcorne-22/
坂口安吾『堕落論』 2016年7月 (100分 de 名著) ムック – 2016/6/25
大久保 喬樹 (その他)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01HEGP8BI/showshotcorne-22/
NHK 100分 de 名著 坂口安吾 『堕落論』 2016年 7月 [雑誌] (NHKテキスト) Kindle版
NHK出版 日本放送協会 (編集)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2017/03/28/8424157
筒井康隆全戯曲完結記念トークショー(笑犬楼大通り 偽文士日碌 2017/03/26)

 その他、筒井康隆さん、山下洋輔さんについては、あれこれ書いているので、上の検索窓に「筒井康隆」「山下洋輔」と入れて検索してください。