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長沼伸一郎、経済数学の直観的方法、マクロ経済学編、確率・統計編、ブラック・ショールズ、経済物理学、カオス、フラクタル、複雑系、ネットワーク科学、非線型科学の世界も2017年01月04日 08時19分47秒

ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonから。
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 「物理数学の直観的方法」の長沼伸一郎が、またやってくれました。
 今度は、経済数学。
 「物理数学の直観的方法」は、なるほど、そういう説明の仕方、概略のつかみ方があったかと、なーんだ、そうこういうだったのかという解説で、いろいろ面白かった。
 今回の経済数学の本は、2部作で出たが、それぞれ出てすぐ買って読んだ。
 相変わらずの長沼節で、楽しい。
 著者は、現代の経済数学は、理系と文系の両方の素養がないと理解が難しいと考えて、両方からアプローチしている。
 各巻は、初級編、中級編、上級編とレベル分けしてある。
 理系は、初級編、中級編で述べられる、数式とはほぼ関係ない、思想的な背景、経済学の数学が、物理学のどの辺をどう拝借しているかといった長沼流の解釈は、楽しめるだろう。
 アマゾンの素人評にあるように、文系で全く数学力がないなら、全部を読み通すのは難しいかもしれないが、それでも、初級編だけでも読むと、ずいぶんと経済学の数学について理解が進むのではないか。少なくとも、毛嫌いしないだけのきっかけはできるのではないか。

経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) 新書 – 2016/9/15
長沼 伸一郎 (著)
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経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス) Kindle版
長沼伸一郎 (著)

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経済数学の直観的方法 確率・統計編 (ブルーバックス) 新書 – 2016/11/16
長沼 伸一郎 (著)

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経済数学の直観的方法 確率・統計編 (ブルーバックス) Kindle版
長沼伸一郎 (著)

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物理数学の直観的方法―理工系で学ぶ数学「難所突破」の特効薬〈普及版〉 (ブルーバックス) 新書 – 2011/9/21
長沼 伸一郎 (著)

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物理数学の直観的方法 〈普及版〉 理工系で学ぶ数学 「難所突破」の特効薬 (ブルーバックス) Kindle版
長沼伸一郎 (著)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2015/07/30/7719998
竹内淳「高校数学でわかる」シリーズ、大人買いありがとうございます。長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」のことも。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/16/6245390
長沼伸一郎「物理数学の直観的方法」

 関連書を紹介。
 金融工学の基礎になったブラック・ショールズ微分方程式の解説。
 次は、以前紹介した「やさしく学べる」シリーズの石村園子流で、非常に丁寧に式の展開をやってくれているので、おれみたいに数学能力が乏しい人間でも、追っていける。
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増補版 金融・証券のためのブラック・ショールズ微分方程式 単行本 – 2008/9/6
石村 貞夫 (著), 石村 園子 (著)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/04/23/4260476
石村園子著「やさしく学べる」シリーズ、「やさしく学べる統計学」を中心に

 ここまでは、金融工学の基礎というか、そういう経済数学だったが、それらは正規分布(ガウス分布)を使っているので、リーマンショックを予測できず、使い物にならなかったという批判があった。
 それ以前からも、経済学は予測力が低いなど、科学になってないという批判があり、今でも続いている。そこで、経済現象に物理学の手法でアプローチしたら、あら不思議、従来の経済学ではわからなかったいろいろ不思議なことがわかってきた。
 というのが、経済物理学、カオス、フラクタル、複雑系、ネットワーク科学、非線型科学の世界。

 高安先生の「経済物理学の発見」は、2004年だから、もう古典的名著ですね。
 文系でも読めます。

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経済物理学の発見 (光文社新書) 新書 – 2004/9/18
高安 秀樹 (著)

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経済物理学(エコノフィジックス)の発見 (光文社新書) Kindle版
高安 秀樹 (著)

 マーク・ブキャナンは、どれも面白いので、お薦め。
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歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) 文庫 – 2009/8/25
マーク・ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 水谷 淳 (翻訳)

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市場は物理法則で動く―経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか? 単行本 – 2015/8/2
マーク・ブキャナン (著), 高安 秀樹 (その他), 熊谷 玲美 (翻訳)

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複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 単行本 – 2005/2/25
マーク・ブキャナン (著), 阪本 芳久 (翻訳)

 ネットワーク科学は、バラバシと、増田・今野がお薦め。
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新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く 単行本 – 2002/12/26
アルバート・ラズロ・バラバシ (著), 青木 薫 (翻訳)

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「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス) 新書 – 2006/2/21
増田 直紀 (著), 今野 紀雄 (著)

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「複雑ネットワーク」とは何か 複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス) Kindle版
増田直紀 (著), 今野紀雄 (著)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/09/30/6588045
バースト! 人間行動を支配するパターン、複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/09/29/4603732
ブラック・スワンのせいか、べき乗則、複雑系、非線型関係の本が売れてます