ASAHIネット(http://asahi-net.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
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　アベノミクスの円安を世界から批判され始めたね。
　輸出を有利にする為替誘導だと。
　しかし、この２年くらいか。欧米各国も中国、韓国も、自国通貨安作戦、
通貨安戦争で儲けてきたのに、日本がやると、こういう批判が出るんだもんね。
　レスリングがオリンピック種目からはずされるかもしれないと大騒ぎだが、
あれ、日本選手が金メダルをたくさん取ったからだろう。ノルディックスキーや
スキーのジャンプで日本選手が勝てば、ルールを変えたりしたのと同じにみえる。
　アベノミクスの円安批判も、同じにみえる。
　要は人種差別じゃないか。黄色人種、イエローモンキーにでかい顔をさせるなと。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/12/01/6225770
「自由貿易は、民主主義を滅ぼす」「「アメリカ覇権」という信仰」

　「デモクラシーNOW」(デモクラシーナウ!、Democracy Now!)で、通貨戦争の嘘を
やったのは、もう２年以上も前だ。
http://democracynow.jp/video/20101105-1
FRBの6000億ドルの追加金融緩和は通貨戦争の懸念を煽る
放送日: 2010/11/5(金)
http://democracynow.jp/video/20101119-3
経済学者ハジュン・チャン　通貨戦争と「自由市場のウソ」を語る
放送日: 2010/11/19(金)

　ってなことをつらつら思っていたら、アベノミクス礼賛本、批判本が、花盛り。
　引っかかるカモリーマンが多いから、どっちの立場に立つにせよ、出すなら
今だというので、ばんばん出ている。
　でも、おれにいわせると、どっちも詐欺師ばかり。＼(^O^)／
　たとえば、週刊東洋経済、週刊ダイヤモンドといった経済雑誌が、毎年、新
年号では、経済大予測という特集を組むでしょう。あとで検証したら、大ハズ
レがいっぱいある。所詮、その程度。個人的には、競馬の予想屋のほうを評価
したいくらいだ。
　大体、科学としての経済学は未熟すぎる。理論の予測力が低すぎる。
　いまは、ビッグデータの時代になって、経済物理学の手法を使うなどして、
リアルタイムで膨大なデータを処理して、ようやく何かがみえてくるかもしれ
ないというレベルでしょう。
　それなのに、経済学部は、教授たちも学生も、数学もICTもプログラミング
もできない奴が多すぎる。昔から普通に行われていたことを超整理法として売
り出したり、Googleを単純礼賛しているレベルで、野口悠紀雄をITの達人と呼
んでしまうレベルの低さ。
　これじゃ、日本の経済学は、お先真っ暗じゃないかと心配になるよ。だから、
おれは、経済学部解体論をいうわけ。
　昔からいってるけど、なぜ、経済学者、エコノミスト、アナリストたちは、
リアルタイムGDP計画をぶち上げないのか。
　物理学者、天文学者、生物学者、化学者、数学者などと、関連の工学のエン
ジニアたちといった理系に比べて、知力、情熱がなさ過ぎるんじゃないか。
　宇宙や自然現象より複雑かもしれない経済を調べるのに、彼らより出来が悪
い連中ばかりで、経済学が進歩するわけがない。
　テレビや雑誌などのメディア、カモリーマン向けのビジネス書を出している
経済学者、エコノミスト、アナリスト、経済評論家は、しょうもない奴ばかり
でしょう。
　自説に都合のいい、レンジ(期間)のデータを取って、それを並べて都合のい
い解釈をして、補強しているとしか思えないんだよね。
　ま、当たるも八卦当たらぬも八卦の占いの世界と同じレベルでしょう。

　礼賛派、批判派を集めて、テレビで生で３時間か４時間くらいぶっ通しの
番組をやってほしいね。
　テレ朝の「朝まで生テレビ」でやるなら、田原総一朗の司会はクソだから、
司会は、宮崎哲弥で。
　やっても、こいつら、他の人の話を聞かず、他の人が話していても、おか
まいなしに、自分の主張ばかりをかぶせてくる連中ばかりだから、議論が
まともに深まることはないだろうが、この連中がデタラメな連中であることを、
世間に知らせることはできるだろう。

■アベノミクス批判本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799312936/showshotcorne-22/
リフレはヤバい (ディスカヴァー携書) [新書]
小幡 績 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402251034X/showshotcorne-22/
ひとたまりもない日本 根拠なき「楽観論」への全反論 [単行本]
藤巻 健史 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478024057/showshotcorne-22/
金融緩和で日本は破綻する [単行本（ソフトカバー）]
野口 悠紀雄 (著)

「通説に惑わされないためにも、ぜひ本書をご一読いただければ幸いです」
とあるが、これも、所詮、バブル芸者「野口悠紀雄」の通説。
　ほかも、通説。お互いに、相手のは通説、俗説で、自分のが正しいと言い
合ってるんもん。
　なぜ、バブル芸者と呼ぶかといえば、朝日新聞に連載中の筒井康隆の小説
「聖痕」で、野口悠紀雄が日本の1980年代のバブルを指摘した話が出てくる。
　最近の野口悠紀雄は、円安バブル、国債バブルとか、この人、バブルの指摘
が好きなんだと思っていたが、そんな昔から、ずっとバブルの指摘ばかりやっ
てたんだと。だったら、バブル芸者だなと。
　その辺は、「藤巻健史にみる、壊れた時計の正確さ」と同じく、「野口悠紀
雄にみる、壊れた時計の正確さ」を感じるね。
　ところが、いつもバブルだと言ってる割には、すでに金融バブルの崩壊が迫
っていたことには気づかず、ロンドンに行って、日本はもの作りを捨てて金融
立国を目指せ、金融工学をやれなどと喧伝していたら、リーマンショックだも
んね。これ、大笑い。しかも、反省の弁もなく、金融工学は悪くないと、開き
直りやがった。
　予想屋として、普通、失格だが、有名大学教授で信奉者が多いし、売れる作
家なので、いまだにあちこちで書いているしね。
　そういえば、この前、テレビ東京の朝のビジネス番組だったかな。
　為替の神様とかいう人物が出てきた(笑)。
　名前を失念したが、この人、黄金比で為替の変動を予測して、ことごとく当
ててきたという触れ込みだった。
　この人がいうには、いま、円安になっているのは、円高バブルを正常な状態
に戻す修正だと。これまでは、円高バブルで、円高で、エネルギー関連、輸入
業者、100円ショップ、ディスカウントショップやファストフードなどが潤って
いたというわけ。
　この人の話は、野口悠紀雄が、小泉政権以後の為替相場は円安バブルであっ
て、その後の円高局面は、正常な状態に戻っていく過程だと書いていたのとは、
まったく逆。野口悠紀雄流にいえば、いまの為替は、正常な状態からまた円安
バブルになっているという話になる。
　同様の例は、国債の安全度を示す指標といわれてるCDS(クレジット・デフォ
ルト・スワップ)の話もそう。
　たとえば、高橋洋一は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/03/01/6355098
基礎からの経済数学。「現代経済学の数学基礎」の新版。
高橋洋一「数学を知らずに経済を語るな」
で紹介した、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569800424/showshotcorne-22/
数学を知らずに経済を語るな！ [単行本（ソフトカバー）]
高橋 洋一 (著)
で、CDSをみれば、日本国債は安全だと書いていたが、当時だって、日本国債は
危険な状態になってきたといって、日本国債暴落に賭ける外資のヘッジファンド
もあったし、いまはもっと増えているんじゃないか。
　こんな具合に、同じ現象でも、解釈が180度、違う。すなわち、解釈など、
どうとでもなるということです。
　いまの経済学は、物理学みたいに定量的予測力がある理論がないから、この
連中の言うこと、書くこと、こういうレベルなんですよ。
　まあ、バカなテレビ局が、FBI超能力調査官などとやってるのと同じレベル。
大体、ああいうのは、たくさんの予想のうち、当たったものだけ、あとからク
ローズアップして、未来を透視していたなどと演出している。マスコミは、そ
んな奴を、予測の第一人者などと持ち上げる。そういうトリックに引っかかる
連中が、たくさんいるわけです。
　カモリーマン向けのビジネス誌、週刊誌、テレビのビジネス番組の知的レベ
ルの低さがわかろうというもの。

■アベノミクス礼賛本
　浜田宏一は、アベノミクスの理論的支柱。ノーベル経済学賞、正しくは、ノ
ーベル賞ではなく、アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞だ
が、それに日本人では一番近いらしい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062181517/showshotcorne-22/
アメリカは日本経済の復活を知っている [単行本]
浜田 宏一 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198635277/showshotcorne-22/
これからすごいことになる日本経済 [単行本（ソフトカバー）]
渡邉哲也 (著)

　三橋貴明は、最近、テレビでみるようになったね。だから、何だといわれる
と、どうでもいいが。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198635072/showshotcorne-22/
2013年 大転換する世界 逆襲する日本 [単行本]
三橋貴明 (著)

　高橋洋一も、アベノミクスの指南役。小泉政権から、ずっとこの路線。
　脇が甘くて、逮捕されたり、おっちょこちょいな感じはするが。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413038541/showshotcorne-22/
日本人が知らされていない「お金」の真実 [単行本]
高橋 洋一 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034845/showshotcorne-22/
この金融政策が日本経済を救う (光文社新書) [新書]
高橋洋一 (著)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B009KZ3ZJY/showshotcorne-22/
この金融政策が日本経済を救う (光文社新書) [Kindle版]
高橋 洋一 (著)

　高橋洋一は、本より、オンライン連載のほうが、はっきり、アベノミクスの
理論的支柱になっていることがわかる。この辺は、連載登場時に、Twitterで
ツイートした。

http://diamond.jp/category/s-zokuron
高橋洋一の俗論を撃つ！
http://diamond.jp/articles/-/28610
「安倍緩和」に議論百出！
金融緩和に関する6つの疑問に答える
http://diamond.jp/articles/-/29974
一挙公開！「インフレ目標」批判へのＦＡＱ
【その1】インフレ目標「無効論」を検証する
http://diamond.jp/articles/-/30064
一挙公開！「インフレ目標」批判へのＦＡＱ
【その2】インフレ目標「弊害論」を検証する
http://diamond.jp/articles/-/30353
「インフレ・ターゲティングは万能薬か」への反論
改めて金融政策への誤解を解く

　内容紹介では、アベノミクスに賛成か反対かはわからないが、榊原英資まで、
いつものパターンで、こんな本を出している。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776207710/showshotcorne-22/
「データ」で読み解く 安倍政権でこうなる! 日本経済
(2時間で未来がわかる!) [新書]
榊原英資 (著)

　森永卓郎は、参戦してないのか。そのうち、参戦するのかな。
　森永卓郎も、ほんと、テキトーだもんね。
　池田信夫は、さすがにバカすぎて、参戦できないか。

　こういう連中のいうことを安易に信じ込んでしまわないためには、

http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/09/19/6578073
経済学者の野口悠紀雄は、本業でも支離滅裂じゃないか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/05/22/6453426
藤巻健史にみる、壊れた時計の正確さ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/01/21/5644148
経済学者に騙されないための経済学入門
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/09/01/5317581
ビジネス書大バカ事典

あたりと、本なら、

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603485/showshotcorne-22/
東谷暁著「エコノミストは信用できるか」(文春新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4888488177/showshotcorne-22/
経済学者に騙されないための経済学入門 [単行本]
高増 明 (編集), 竹治 康公 (編集)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872337956/showshotcorne-22/
エコノミスト・ミシュラン (単行本)
田中 秀臣 (著), 野口 旭 (著), 若田部 昌澄 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535552843/showshotcorne-22/
経済学を知らないエコノミストたち [単行本]
野口 旭 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822246663/showshotcorne-22/
なぜビジネス書は間違うのか ハロー効果という妄想 (単行本)
フィル・ローゼンツワイグ (著), 桃井 緑美子 (翻訳)

あたりをどうぞ。

関連：
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/12/14/6659666
安倍ちゃん(安倍晋三)のリフレ経済政策アベノミクス、評判悪いわ。中央銀行
の評価。おれが日銀総裁なら、軍事費無制限。＼(^O^)／
http://iiyu.asablo.jp/blog/2013/01/18/6694192
日本国債を狙え！ オペレーションJGB発動＼(^O^)／
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/06/13/3575158
Re: 多少反論めいたものをば
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985930
伊藤清先生
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62949
選挙前に都合の悪い数字は出さない!?
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/01/16/5639149
日本財政の余命は10年? 消費税論議など経済学系の入門書あれこれ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2011/02/18/5688180
石井紘基「だれも知らない日本国の裏帳簿―国を滅ぼす利権財政の実態!」ほか関連本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/03/01/6355098
基礎からの経済数学。「現代経済学の数学基礎」の新版。
高橋洋一「数学を知らずに経済を語るな」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/04/01/4218939
高橋洋一、やられましたね。^^;
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/03/27/4206274
ウェークアップ!ぷらす、中谷巌の転向、ユダヤ人差別、小出シンバル
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/04/01/4218771
Re: ウェークアップ!ぷらす、中谷巌の転向、ユダヤ人差別、小出シンバル
http://iiyu.asablo.jp/blog/2012/05/25/6456557
小沢一郎の復権はあるか。天木×植草リアルタイム時事対談
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/63375
反小泉ブログいろいろありますね