弁当の日 ― 2010年01月14日 03時23分00秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
正月番組で感心したのは、TBSでやっていた
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/
号外!1秒の世界
という番組。
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/mizu.html
「水」と地球の1秒
も面白かったけど、ほんとに感心したのは、
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/shoku.html
「食」と地球の1秒
に出てきた「弁当の日」。
番組で出ていた小学校では、月に1回、子供たちが自分でお弁当を作ること
になっていて、低学年は、「お弁当におかずを詰めるのをお手伝いする」、高
学年は、「最低一品は自分で作る」のが、最低限のノルマ。
番組に登場した女の子は、自分で献立を考えて、弟と一緒に買い出しに行っ
て、おかずを作って、詰めてということまで、全部、やっていた。
「弁当の日」は、香川県の滝宮小学校校長だった竹下和男さんが始めた運動
だそうですが、いまや全国に広がっているんだってね。
お弁当を自分で考えて、作って、後片付けまでするから、食育にもなるし自
立にもつながるし、お母さんの苦労もわかるし、暮らしの多くのことを学べる、
うまいやり方ですよね。
あ、ちゃんとサイトがある。
http://www.bentounohi.com/
「弁当の日」公式サイト
「1秒の世界」という番組は観たことがなかったが、エコを考える番組だそ
うで、原作本は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478870993/showshotcorne-22/
1秒の世界 GLOBAL CHANGE in ONE SECOND (単行本)
山本 良一 (著), Think the Earth Project (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007721/showshotcorne-22/
1秒の世界2―GLOBAL CHANGE in ONE SECOND Part2 (単行本)
山本 良一 (著), Think the Earth Project (著)
著者の山本良一氏は、どこかのテレビで観たことがあって、2020年で終わっ
ちゃうと危機感いっぱいでしたよ。
あ、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012253/showshotcorne-22/
残された時間 (単行本)
山本 良一 (著)
だね。
あと最近の話題作は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105060511/showshotcorne-22/
地球温暖化戦争 (単行本)
グウィン・ダイヤー (著), 平賀 秀明 (翻訳)
だそうですけどね。
この前、なんで見たんだったかな。日経サイエンスじゃなければ、ニュート
ンあたりかな。
以前から、海洋酸性化のことを気にしてるでしょ。最近も、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/20/4766650
理科年表がすごいことになってる!\(^O^)/
でちょっと書いたけど。この話を知った日経サイエンスの記事だと、南極の話
だったけど、この前のは、北極の話。北極でも海が酸性化しているのが研究か
らわかったんだって。
上下挟撃じゃん。これは、将棋でいえば、玉を詰ますのにいいやり方である
左右挟撃であって、もう、人類、詰めろになってるんじゃないか。\(^O^)/
「詰めろ」というのは、何もしないと、そのまま詰まされて負けちゃう状態。
1手余裕があるということで、1手スキともいいます。対策は、受ける(敵の
攻撃に備える)か、相手を逆に詰ますかしかない。詰めろの中でも受けが利か
ないときは、必至といいます。このときは、相手を詰ますしかないです。
人類、詰めろや必至だとしたら、勝つために詰まさなければならない相手は、
誰? 何?
---
正月番組で感心したのは、TBSでやっていた
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/
号外!1秒の世界
という番組。
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/mizu.html
「水」と地球の1秒
も面白かったけど、ほんとに感心したのは、
http://www.tbs.co.jp/ichibyou10/shoku.html
「食」と地球の1秒
に出てきた「弁当の日」。
番組で出ていた小学校では、月に1回、子供たちが自分でお弁当を作ること
になっていて、低学年は、「お弁当におかずを詰めるのをお手伝いする」、高
学年は、「最低一品は自分で作る」のが、最低限のノルマ。
番組に登場した女の子は、自分で献立を考えて、弟と一緒に買い出しに行っ
て、おかずを作って、詰めてということまで、全部、やっていた。
「弁当の日」は、香川県の滝宮小学校校長だった竹下和男さんが始めた運動
だそうですが、いまや全国に広がっているんだってね。
お弁当を自分で考えて、作って、後片付けまでするから、食育にもなるし自
立にもつながるし、お母さんの苦労もわかるし、暮らしの多くのことを学べる、
うまいやり方ですよね。
あ、ちゃんとサイトがある。
http://www.bentounohi.com/
「弁当の日」公式サイト
「1秒の世界」という番組は観たことがなかったが、エコを考える番組だそ
うで、原作本は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478870993/showshotcorne-22/
1秒の世界 GLOBAL CHANGE in ONE SECOND (単行本)
山本 良一 (著), Think the Earth Project (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478007721/showshotcorne-22/
1秒の世界2―GLOBAL CHANGE in ONE SECOND Part2 (単行本)
山本 良一 (著), Think the Earth Project (著)
著者の山本良一氏は、どこかのテレビで観たことがあって、2020年で終わっ
ちゃうと危機感いっぱいでしたよ。
あ、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012253/showshotcorne-22/
残された時間 (単行本)
山本 良一 (著)
だね。
あと最近の話題作は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105060511/showshotcorne-22/
地球温暖化戦争 (単行本)
グウィン・ダイヤー (著), 平賀 秀明 (翻訳)
だそうですけどね。
この前、なんで見たんだったかな。日経サイエンスじゃなければ、ニュート
ンあたりかな。
以前から、海洋酸性化のことを気にしてるでしょ。最近も、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/12/20/4766650
理科年表がすごいことになってる!\(^O^)/
でちょっと書いたけど。この話を知った日経サイエンスの記事だと、南極の話
だったけど、この前のは、北極の話。北極でも海が酸性化しているのが研究か
らわかったんだって。
上下挟撃じゃん。これは、将棋でいえば、玉を詰ますのにいいやり方である
左右挟撃であって、もう、人類、詰めろになってるんじゃないか。\(^O^)/
「詰めろ」というのは、何もしないと、そのまま詰まされて負けちゃう状態。
1手余裕があるということで、1手スキともいいます。対策は、受ける(敵の
攻撃に備える)か、相手を逆に詰ますかしかない。詰めろの中でも受けが利か
ないときは、必至といいます。このときは、相手を詰ますしかないです。
人類、詰めろや必至だとしたら、勝つために詰まさなければならない相手は、
誰? 何?
物質のすべては光、重力の再発見 ― 2010年01月14日 03時23分48秒
ASAHIネット(http://www.asahi-net.or.jp )のjouwa/salonからホットコーナー(http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ )に転載したものから。
---
こんな本が出とるとですかのデトルト食品。
レトルト食品ね。
知らなかった。即、注文候補。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152090979/showshotcorne-22/
物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源 (単行本)
フランク・ウィルチェック (著), 吉田 三知世 (翻訳)
「物質のすべては光」の著者は、2004年のノーベル物理学賞受賞者であるフ
ランク・ウィルチェック先生ですね。
商品説明に出ている「漸近的自由性」というのは、物質の基本であるクォー
クを封じ込めている力である「強い力」が持つ性質ですね。
これ、強力なゴムバンドです。
二人の人間がいて、強力なゴムバンドで結びます。二人が近くにいて、ゴム
がゆるんでいるときは、それぞれ動き回れる自由があるけど、二人が離れよう
とするとゴムに引っ張られて身動きできず、結局、二人は離れられません。こ
れが、漸近的自由性。
なんだ、おれ、定性的なら素粒子物理や量子力学も教えられるじゃん。\(^O^)/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152090898/showshotcorne-22/
重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて (単行本)
ジョン・W・モファット (著), John W. Moffat (著), 水谷 淳 (翻訳)
「重力の再発見」は、アインシュタインの重力理論の修正案なのか。
これで思い出した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00304TU04/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2010年 02月号 [雑誌] (雑誌)
目次は、
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56002
日経サイエンス2010年2月号
この号も、ブラックホールにならないブラックスターの記事やら、1949年に
建設され、60年の長きにわたって貴重な観測データを出し続け、今年、2010年
春に閉鎖される「乗鞍コロナ観測所」の記事やら、核のゴミの記事やら、ネッ
トTVの記事やら面白かったが、なんといっても、冒頭のNEWS SCANにある「時
間を空間から切り離す」。
これ、知らなかったけれど、カリフォルニア大学バークレー校の物理学者ホ
ジャヴァ氏が、2009年1月に出した量子重力理論を巡って、物理学者たちは大
騒ぎになってるそうな。
その理論によると、「ニュートンが正しくて、アインシュタインは間違って
いたのだろうか? 時空をほぐし、19世紀の時間の概念に立ち戻ることが、量
子重力理論につながるらしい」だって。
生まれたばかりの宇宙のような超高エネルギー状態では、時間と空間は別だ
ったのではという理論。それが相転移によって、時間と空間が結びつく現在の
状態、すなわち、アインシュタインの重力理論で記述される状態になったので
はないかと。
ホジャヴァ重力理論だと、量子論と相対性理論の統一で問題になる無限大の
発散がないと。
ホジャヴァ理論から導き出されるあれこれが、観測データとまるで一致しな
いなら、見向きもされないが、記事によれば、これがけっこういいらしいです。
しかも、この理論が正しいとすると、この宇宙にはビッグバンはなくて、ビ
ッグバウンス(大きくなったり小さくなったりの繰り返し)だとか、ダークマタ
ー(暗黒物質)は、実は幻かもしれないとか、いろんなところがひっくり返る。\(^O^)/
似た話で、超高エネルギー状態では、光速は不変ではない。超高エネルギー
状態では、光速は可変、変動するという話もありましたね。
おう、検索、やっぱ便利やわ。光速変動理論(VSL)ですね。
しっかし、「相対性理論 間違い」などで検索すると、トンデモな人たちの
ページがいっぱい出て、探し当てるのに苦労しました。
面白いのは、相対性理論、特に特殊相対性理論は、数学もやさしいので、素
人もあれこれ食いつく。だが、一般相対性理論は数学が難しいから、素人はな
かなか食いつかない。さらにいえば、量子力学になると、素人が、量子力学は
間違っているだの、ワインバーグ=サラムの電弱統一理論は間違っているだの
と書いているページは、まず、ないでしょ。
フェルマーの最終定理(フェルマーの大定理)は、見かけ簡単そうだから、素
人もあれこれ食いついたが、リーマン予想は難しすぎて素人が食いつかないの
と同じね。
もろに数学力の差で、選別されてるのよね。
で、そういう数学力のないトンデモな人たちのページを読んで信じるのが、
もっと数学力のない人たち。一番多いのは、例によって、カモリーマン。
世の中、よくできてるよね。\(^O^)/
ということで、光速変動理論(VSL)については、
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0104/space5.html
特集:宇宙論の新展開 光速不変に挑む新理論
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140808411/showshotcorne-22/
光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語 (単行本)
ジョアオ・マゲイジョ (著), 青木 薫 (翻訳)
http://ja.wikipedia.org/wiki/光速#.E5.85.89.E9.80.9F.E5.A4.89.E5.8B.95.E7.90.86.E8.AB.96
光速変動理論(VSL)
くらいかな。
さて、当初のホジャヴァ理論の話に戻ると、この記事の中で、東大の向山信
治による、「ホジャヴァ重力理論に立つと暗黒物質は幻かもしれないという」
という記述がある。
思い出しました。向山さん、印象に残っている。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/27/1537622
買ってきた本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/29/1613301
出たぁ。リサ・ランドール「ワープする宇宙」\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/03/19/4190504
ブライアン・グリーン「宇宙を織りなすもの」、その他宇宙の謎関連
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812168/showshotcorne-22/
リサ・ランドール, 若田光一著「リサ・ランドール 異次元は存在する」
に、向山さん、解説を書いているのよ。これがいいのよ。
若田光一は、もちろん、宇宙飛行士の若田さん。
そして、もちろん、向山さんは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812397/showshotcorne-22/
ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く (単行本)
リサ ランドール (著), Lisa Randall (原著), 向山 信治 (翻訳), 塩原 通緒
(翻訳)
の翻訳者の一人。
繰り返すが、この解説がいいんです。というか、若田さんのインタビューだ
けじゃ、たぶん、何のことかわからないと思うんだよね。
本を探すのが面倒なので、あやふやな記憶に頼るが、解説にこんな話が書い
てあって、向山さん、すごいなと思った。
アメリカ在住だったけど、学会か何かで東京に一度戻ってきて、帰りの飛行
機の中で、何か思いついて、難しい方程式ばりばり計算してみたら解けちゃっ
て、数日後に論文まで書けちゃったというのね。アインシュタインの重力方程
式を、ある条件で解いちゃったんだっけ? 忘れたけど、まあ、飛行機の中の
10時間くらいで解いちゃうなんて、この人、すごいなと思いました。
ばかー。お前はトリックに引っかかってるのに気づかないのか。
えっ、どういうことですか。
向山さんは、相対論や重力理論の専門家だろ。
それが、どう関係するんですか。
時空を操作できるに決まっているじゃないか。
あ、そうか。我々と同じということですか。じゃ、我々、おとめ座銀河団文
明とは別の文明から来た宇宙人?
その可能性はある。それはそれとして、10時間足らずで解いたんじゃないん
だよ。逆浦島効果を使って、実際は50時間くらいかかったけど、地球時間じゃ
10時間しか経ってなかったということなんだよ。
そうか。あやうく、だまされるところでした。いや、助かりました。
もっといいこと、教えてやろうか。
なになに?
アインシュタインが、1905年に特殊相対性理論を発表してから、1915年に一
般相対性理論を発表するまで10年かかってるだろ。
アインシュタインの天才をもってしても、10年もかかったんですよね。
ばかー。お前、おれの話を全然聞いてないな。
どういうことですか。
だから、アインシュタインは、10年じゃなくて、50年かかって一般相対性理
論を完成させたんだよ。
ああ、なるほど、向山さんのときと同じ理屈だ。
いやしかし、アインシュタインはやはりすごいよ。彼、自分で時空と重力の
理論を作りながら、時空が操作できることに気づいて、時空を少し操作しては、
理論を洗練し、それを使ってまた時空を操作して、結局、50年かかったものを
10年しかかからなかったことにしちゃったんだから。コンピュータを使ってよ
り速いコンピュータを設計して作るようなもんだ。
アインシュタインは、重力も操作できたんですか。
重力のほうは、少し体重を減らせる程度の能力しかなかったけどね。
それ、ダイエットじゃないですか。
まあ、とにかく、彼に一般相対性理論のヒントを教えたのがおれで、それで、
生涯ただ一度の来日をしたときに門司港に寄って、おれにお礼の挨拶をしてい
ったのよ。それが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/27/1754103
アインシュタインの部屋
で書いたように、いまでも「アインシュタインの部屋」として門司港レトロに
残っているわけ。
いやあ、歴史って、当事者に聞いてみないとわからないもんですね。山川出
版に頼んで、歴史教科書、書き直してもらわないと。
それをやるなら、NHKに頼んで、「その時歴史が動いた」でやってもらわな
いと。NHKオンデマンドでも、この番組、人気だから。
---
こんな本が出とるとですかのデトルト食品。
レトルト食品ね。
知らなかった。即、注文候補。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152090979/showshotcorne-22/
物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源 (単行本)
フランク・ウィルチェック (著), 吉田 三知世 (翻訳)
「物質のすべては光」の著者は、2004年のノーベル物理学賞受賞者であるフ
ランク・ウィルチェック先生ですね。
商品説明に出ている「漸近的自由性」というのは、物質の基本であるクォー
クを封じ込めている力である「強い力」が持つ性質ですね。
これ、強力なゴムバンドです。
二人の人間がいて、強力なゴムバンドで結びます。二人が近くにいて、ゴム
がゆるんでいるときは、それぞれ動き回れる自由があるけど、二人が離れよう
とするとゴムに引っ張られて身動きできず、結局、二人は離れられません。こ
れが、漸近的自由性。
なんだ、おれ、定性的なら素粒子物理や量子力学も教えられるじゃん。\(^O^)/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152090898/showshotcorne-22/
重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて (単行本)
ジョン・W・モファット (著), John W. Moffat (著), 水谷 淳 (翻訳)
「重力の再発見」は、アインシュタインの重力理論の修正案なのか。
これで思い出した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00304TU04/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2010年 02月号 [雑誌] (雑誌)
目次は、
http://www.nikkei-science.com/item.php?did=56002
日経サイエンス2010年2月号
この号も、ブラックホールにならないブラックスターの記事やら、1949年に
建設され、60年の長きにわたって貴重な観測データを出し続け、今年、2010年
春に閉鎖される「乗鞍コロナ観測所」の記事やら、核のゴミの記事やら、ネッ
トTVの記事やら面白かったが、なんといっても、冒頭のNEWS SCANにある「時
間を空間から切り離す」。
これ、知らなかったけれど、カリフォルニア大学バークレー校の物理学者ホ
ジャヴァ氏が、2009年1月に出した量子重力理論を巡って、物理学者たちは大
騒ぎになってるそうな。
その理論によると、「ニュートンが正しくて、アインシュタインは間違って
いたのだろうか? 時空をほぐし、19世紀の時間の概念に立ち戻ることが、量
子重力理論につながるらしい」だって。
生まれたばかりの宇宙のような超高エネルギー状態では、時間と空間は別だ
ったのではという理論。それが相転移によって、時間と空間が結びつく現在の
状態、すなわち、アインシュタインの重力理論で記述される状態になったので
はないかと。
ホジャヴァ重力理論だと、量子論と相対性理論の統一で問題になる無限大の
発散がないと。
ホジャヴァ理論から導き出されるあれこれが、観測データとまるで一致しな
いなら、見向きもされないが、記事によれば、これがけっこういいらしいです。
しかも、この理論が正しいとすると、この宇宙にはビッグバンはなくて、ビ
ッグバウンス(大きくなったり小さくなったりの繰り返し)だとか、ダークマタ
ー(暗黒物質)は、実は幻かもしれないとか、いろんなところがひっくり返る。\(^O^)/
似た話で、超高エネルギー状態では、光速は不変ではない。超高エネルギー
状態では、光速は可変、変動するという話もありましたね。
おう、検索、やっぱ便利やわ。光速変動理論(VSL)ですね。
しっかし、「相対性理論 間違い」などで検索すると、トンデモな人たちの
ページがいっぱい出て、探し当てるのに苦労しました。
面白いのは、相対性理論、特に特殊相対性理論は、数学もやさしいので、素
人もあれこれ食いつく。だが、一般相対性理論は数学が難しいから、素人はな
かなか食いつかない。さらにいえば、量子力学になると、素人が、量子力学は
間違っているだの、ワインバーグ=サラムの電弱統一理論は間違っているだの
と書いているページは、まず、ないでしょ。
フェルマーの最終定理(フェルマーの大定理)は、見かけ簡単そうだから、素
人もあれこれ食いついたが、リーマン予想は難しすぎて素人が食いつかないの
と同じね。
もろに数学力の差で、選別されてるのよね。
で、そういう数学力のないトンデモな人たちのページを読んで信じるのが、
もっと数学力のない人たち。一番多いのは、例によって、カモリーマン。
世の中、よくできてるよね。\(^O^)/
ということで、光速変動理論(VSL)については、
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0104/space5.html
特集:宇宙論の新展開 光速不変に挑む新理論
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140808411/showshotcorne-22/
光速より速い光 ~アインシュタインに挑む若き科学者の物語 (単行本)
ジョアオ・マゲイジョ (著), 青木 薫 (翻訳)
http://ja.wikipedia.org/wiki/光速#.E5.85.89.E9.80.9F.E5.A4.89.E5.8B.95.E7.90.86.E8.AB.96
光速変動理論(VSL)
くらいかな。
さて、当初のホジャヴァ理論の話に戻ると、この記事の中で、東大の向山信
治による、「ホジャヴァ重力理論に立つと暗黒物質は幻かもしれないという」
という記述がある。
思い出しました。向山さん、印象に残っている。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/05/27/1537622
買ってきた本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/29/1613301
出たぁ。リサ・ランドール「ワープする宇宙」\(^O^)/
http://iiyu.asablo.jp/blog/2009/03/19/4190504
ブライアン・グリーン「宇宙を織りなすもの」、その他宇宙の謎関連
で名前を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812168/showshotcorne-22/
リサ・ランドール, 若田光一著「リサ・ランドール 異次元は存在する」
に、向山さん、解説を書いているのよ。これがいいのよ。
若田光一は、もちろん、宇宙飛行士の若田さん。
そして、もちろん、向山さんは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812397/showshotcorne-22/
ワープする宇宙―5次元時空の謎を解く (単行本)
リサ ランドール (著), Lisa Randall (原著), 向山 信治 (翻訳), 塩原 通緒
(翻訳)
の翻訳者の一人。
繰り返すが、この解説がいいんです。というか、若田さんのインタビューだ
けじゃ、たぶん、何のことかわからないと思うんだよね。
本を探すのが面倒なので、あやふやな記憶に頼るが、解説にこんな話が書い
てあって、向山さん、すごいなと思った。
アメリカ在住だったけど、学会か何かで東京に一度戻ってきて、帰りの飛行
機の中で、何か思いついて、難しい方程式ばりばり計算してみたら解けちゃっ
て、数日後に論文まで書けちゃったというのね。アインシュタインの重力方程
式を、ある条件で解いちゃったんだっけ? 忘れたけど、まあ、飛行機の中の
10時間くらいで解いちゃうなんて、この人、すごいなと思いました。
ばかー。お前はトリックに引っかかってるのに気づかないのか。
えっ、どういうことですか。
向山さんは、相対論や重力理論の専門家だろ。
それが、どう関係するんですか。
時空を操作できるに決まっているじゃないか。
あ、そうか。我々と同じということですか。じゃ、我々、おとめ座銀河団文
明とは別の文明から来た宇宙人?
その可能性はある。それはそれとして、10時間足らずで解いたんじゃないん
だよ。逆浦島効果を使って、実際は50時間くらいかかったけど、地球時間じゃ
10時間しか経ってなかったということなんだよ。
そうか。あやうく、だまされるところでした。いや、助かりました。
もっといいこと、教えてやろうか。
なになに?
アインシュタインが、1905年に特殊相対性理論を発表してから、1915年に一
般相対性理論を発表するまで10年かかってるだろ。
アインシュタインの天才をもってしても、10年もかかったんですよね。
ばかー。お前、おれの話を全然聞いてないな。
どういうことですか。
だから、アインシュタインは、10年じゃなくて、50年かかって一般相対性理
論を完成させたんだよ。
ああ、なるほど、向山さんのときと同じ理屈だ。
いやしかし、アインシュタインはやはりすごいよ。彼、自分で時空と重力の
理論を作りながら、時空が操作できることに気づいて、時空を少し操作しては、
理論を洗練し、それを使ってまた時空を操作して、結局、50年かかったものを
10年しかかからなかったことにしちゃったんだから。コンピュータを使ってよ
り速いコンピュータを設計して作るようなもんだ。
アインシュタインは、重力も操作できたんですか。
重力のほうは、少し体重を減らせる程度の能力しかなかったけどね。
それ、ダイエットじゃないですか。
まあ、とにかく、彼に一般相対性理論のヒントを教えたのがおれで、それで、
生涯ただ一度の来日をしたときに門司港に寄って、おれにお礼の挨拶をしてい
ったのよ。それが、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/27/1754103
アインシュタインの部屋
で書いたように、いまでも「アインシュタインの部屋」として門司港レトロに
残っているわけ。
いやあ、歴史って、当事者に聞いてみないとわからないもんですね。山川出
版に頼んで、歴史教科書、書き直してもらわないと。
それをやるなら、NHKに頼んで、「その時歴史が動いた」でやってもらわな
いと。NHKオンデマンドでも、この番組、人気だから。
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